AlgoTone Analysis(アルゴトーン分析)
AlgoTone Analysis(アルゴトーン分析)
高度なクオンツ・アナリストたちが設計したアルゴリズムの内部ロジックを、そのまま完全に把握することは容易ではありません。ですが、価格系列に残された「振幅」や「リズム」といった痕跡を丁寧に観測していくと、アルゴリズムがどのような反応パターン・時間スケール・強度分布を持っているかについて、統計的な手がかりを得ることができます。
AlgoTone Analysis は、こうしたアルゴの「音色(トーン)」に着目し、時系列データに潜む構造的パターンを抽出・可視化するとともに、オプション・ディーラーのΔ/Γ中和、裁定系 MM、HFT の流動性供給、海外支店の顧客ヘッジ差替、CTA・CRT の自動執行など、アルゴの手法・意図・プレーヤー属性を浮かび上がらせるための戦略フレームワーク です。
4 つのレイヤー
価格系列には、アルゴリズムが残す「周期・段差・強度」の痕跡が必ず存在します。それらの痕跡を 4 つのレイヤー(🎵Tone /🧊 Flags / 🍈Meters /🍋 Scales) に整理し、雰囲気 → 構造 → 活動度 → 基準軸 の順で階層的に理解できるよう設計されたフレームワークです。
- 🎵Tone:反応パターン・周期性から“アルゴの性格”を抽出
- 🧊Flags:どのロジックが出現しているか特定し手口を示唆
- 🍈Meters:強度・偏在の定量情報から目的(中和・巻き戻し・リバランス等)などのアルゴの目的を推定
- 🍋Scales:異なる時間帯でも手口を比較可能にする統一ものさし
この多層構造により、瞬時の乱高下に惑わされず、市場の状態を一貫した目盛りで把握できます。
そして、これらの計測値が正しく機能するためには、実環境に合わせたキャリブレーション(遅延・UI(ユーザーインタフェース)周期・提示テンポ補正)の実施が不可欠です。分析の精度は、この初期キャリブレーションによって初めて最大化されます。
➡ [実環境キャリブレーションガイドを見る]
AlgoTone / AlgoFlag は Market Structure Breakdown の時刻帯テーブルに静的データとして掲載され、時間帯ごとの 構造的特徴のサマリー として機能します。
11:29:40–11:30:00 Shock-Tone 💥 拾ノ型⑩ 撃咆-げきほう
♩主 Shock 撃咆💥→ ♪従 Pulse 閃影💓, ♫反応 Pullback 仮戻し🌦️
🚩Flag [💎AT 2,🧊SP -,🌊SW -,💧RF 2,❄️IW 1]
f/s🍈🍈|PPS🍓🍓🍓|C/R🍊🍊,🍐🍐(|偏り|=0.28)🍇🍇🍇: 82%
Layer 1:AlgoTone(トーン)
♩主 Shock 撃咆💥→ ♪従 Pulse 閃影💓, ♫反応 Pullback 仮戻し🌦️
AlgoTone は値動きの「形とリズム」を 19 の型で要約し、市場の雰囲気だけでなく、どのタイプのアルゴが市場を主導しているかを推測するための上位レイヤーです。なめらかな推進、段差型の断続、瞬間的な破裂など、波形には必ず特有の“手口”が刻まれています。これにより、ディーラーのガンマ中和、HFT の供給、CTA のトレンドフォローといった アルゴの性格と周期性を読み取る入口になります。
- 🎼方向性:上昇・下降・圧縮
- 🎵質感:trend / burst / consolidation
- 🎶リズム:速い・遅い・間引き
トーンは市場のストーリーとプレーヤーを大づかみに示し、下層レイヤー(Flags・Meters)が具体的な検証に進むための最初の地図となります。
Layer 2:AlgoFlags(警報・構造イベント)
Flag [💎AT 2,🧊SP -,🌊SW -,💧RF 2,❄️IW 1]
AlgoFlags は、現在の市場で どの種類の構造的イベントが突出しているか を示すレイヤーで、アルゴの“目的”を読み解くための重要な手掛かりになります。寄付・再開周辺のフロー集中、スプレッドの伸縮、段抜け、提示テンポの乱れ、同値反復などは、オプションディーラーのヘッジ、中和の巻き戻し、MM の調整、HFT の干渉幅など、プレーヤー固有の習性として現れます。
主な観測項目は以下のとおりです。
- 💎流動の集中 = 開幕系(Opening-flow )アルゴの気配
- 🧊スプレッド挙動 = MM・供給系の存在
- 🌊段抜け = 裁定/トレンドフォローの突入
- 💧回復力 = 反転系アルゴの強度
- ❄️粘着度 = 同値復活ロジックの有無
AlgoFlags は「どんなアルゴが前景化しているか」を即時に示す、プレーヤー識別の中核レイヤーです
Layer 3:AlgoMeters(計測)
f/s🍈🍈|PPS🍓🍓🍓|C/R🍊🍊,🍐🍐(|偏り|=0.28)🍇🍇🍇: 82%
Meters は、f/s・PPS・C/R などの定量指標を用いて 動きの強さ・偏在・復帰の癖を測定するレイヤーで、相手方アルゴの“運転モード”を推定する目的で使います。値動きの濃淡や偏りは、ヘッジの巻き戻し、ガンマ中和の強弱、HFT の高頻度供給、CTA の推進強度など、プレーヤーごとに明確な特徴を持つため、これらの数値がアルゴの意図の可視化につながります。
主な計測要素は以下です。
- 🍈 f/s(Best-Price Flip Speed):速さ 🧮最良気配(Bid/Ask)の更新回数/秒 板がどれだけ動くか)HFT / 裁定のテンポ
- 🍓 PPS(Prints per Second):密度🎞️テープ:歩み値の件数/秒(約定がどれだけ発生しているか)CTA / トレンドアルゴの強度
- 🍊 C/R(質感):(交戦度)(🧮L1新規+取消 ÷ 約定件数)ディーラーのヘッジ動作
- 🍏🍎 DPR :(🎞️テープ:歩み値の件数 UP🍏/DOWN🍎)*現在サイト・レポート未掲載
- 🍐OBI-L1偏り):どちら側が構造的に優勢か(OrderBook Imbalance)
- 🍇Depth(厚み):🧮L1新規+L2)支えがどれくらい積まれているか(±Nの厚み:DR%)
- 🍒Flow(テンポ):どれだけ早く供給されているか(同方向AddのΔt中央値;PPS代用可)
- 🍧IceWall (粘り):削られた後にどれくらい早く戻るか(同値復活の粘着:RR/TOS/Δt)
AlgoMeters は、トーン・フラグで見えた“現象”を、どんなアルゴがどれだけ強く操作しているかに変換する解析エンジンです。
Layer 4:AlgoScales & Units(尺度・単位)🍋🍌🍍
Scales & Units は、全レイヤーが依拠する 時間窓・強度スケール・比較軸を統一する基礎レイヤーで、異なる時間帯や異なる相場環境でも “同じものさし” でアルゴを比較するための構造です。これにより、朝のディーラーヘッジと引けの CTA フローの強度を同一基準で評価でき、プレーヤーの入れ替わりやレジームの遷移を明確に追跡できます。
- 時間スケールの統一(10s/30s 等)
- 強度スケールの正規化
- 価格帯・ノイズ差を吸収する補正軸
- 🍌 見かけスプレッド(tick 幅=絶対的な価格差)
- 🍋 スリッページ/必要 tick(実行時の価格乖離を表す指標)
- 🍍 ティック段抜け数(単発イベントの段階的インパクト)
表示例(レポート内での読み方)
Flags: 💎1 🧊2 | Meters: f/s 🍈🍈 PPS 🍓🍓 C/R 🍊🍊 OBI 🍐🍐 Depth 🍇🍇 Flow 🍒🍒 | Scales: 🍋 🍌🍌 🍍🍍このように、「どの現象が顕著か」「活動度がどの帯域にあるか(Meters)」「そのときの変動スケールがどの程度か(Scales)」を組み合わせて読む構造になっています。
Layer 1:AlgoTone(トーン)
⚡ Spike / 🌩️ Surge …
― アルゴリズムが市場に刻む“振幅の音色”を抽出する指標 AlgoTone―
AlgoTone(アルゴトーン)は、短期価格系列に現れる 質感的特徴(texture) を言語化するためのモデルです。単なる平均値・ボラティリティでは捉えにくい「滑らかさ」「周期性」「テンポ」「反発深度」「断裂構造」などを、局所波形(local waveform) の形状から抽出し、19種類の代表型へ写像します。
値動きの背景となる力学を直接推定するのではなく、観測される波形の特徴量(amplitude width / cycle drift / slope / burst intensity) をもとに、現在の状態が “どの構造的状態に近いか” を分類し、時間構造のパターン認識 に利用するための視覚化フレームワークです。
トーンは「主・従・反応」の三層で場面転換を追跡し、データ系列の どの部分が支配的か・どのリズムが顕著か を整理するための信号解析ベースのラベル(Signal-derived Labeling) として機能します。
🎵 アルゴトーンプロトタイプ波形(基本系)
以下はチャートが表現する代表的な波形タイプの要約です。
| 波型 | 特徴 | 意味合い | 例 |
|---|---|---|---|
| フラット型(Flat Type) | 微小振幅・揺らぎ±1tick 程度 | 低活動帯・入力刺激の不在・同期待ちの状態 参加者不在、アルゴ休止、イベント待ち。 | 昼休みやイベント前後の静寂帯 |
| パルス型(Pulse Type) | 規則的な ±2〜4tick の小振幅 | 小規模 or 高頻度アルゴによる均衡形成・周期的補正 中立〜調整局面に多い。 | ランチ前後などの中立状態 |
| ウェーブ型(Wave Type) | 1分〜5分周期の滑らかな振動 | トレンド的リズム/軌道構造の成立 実需や裁定と連動。 | 10:37–10:48 など |
| ダート型(Dart Type) | 一瞬の尖鋭スパイク・即時回帰 | 離散イベント・局所的ショック反応 指標発表、裁定解消、板薄状態でのバスケット注文。 | 指標時や板薄状態 11:29、15:39などのクローズ直前やイベント直後 |
| ショック型(Shock Type) | 乱れを伴う高振幅スパイク | トリガー発火型アルゴ/条件反応による急変(例:一定価格割れで自動発注)。 | 10:30 の強反応など |
分析手法
| 項目 | 内容 |
| 🎯 分析対象 | 30tick or 1〜5分足の価格データ(特に特定アルゴリズムの優位時間帯) |
| 🧠 構造分析 | - 振幅幅(Tone Width) - 対称性(Tone Bias) - 波形傾斜(Tone Slope) |
| 📊 変調分析 | - 周期ズレ(Cycle Drift) - 強弱変化(Pulse Gain) - パターン再帰(Repeating) |
| 🤖 対象となる現象 | アルゴリズムの「振動パターン」「裁定行動」「バスケット調整」「ノイズ圧縮」など |
🎵一般的なトーンタイプ ①‐⑫
| No. & 型名 | アイコン | 型名(振幅) | 日本語 | 形状 | 物理的表現 |
| ① Calm-Tone | ⚪ | フラット型(短) | 壱ノ型 静波 (せいは) | 水平線に近い微小揺らぎ | 基線付近の微小ノイズ |
| ② Pulse-Tone | 💓 | パルス型(短) | 弐ノ型 閃影 (せんえい) | 一定間隔のパルス | 規則的パルス列 |
| ③ Box-Tone | 🔴 | ウェーブ型(短) | 参ノ型 瞬律 (しゅんりつ) | レンジ内の矩形上下動 | 矩形波振動 |
| ④ Faint-Tone | 🫧 | ダート型(短) | 肆ノ型 斜飛 (しゃひ) | フェイント的な小反発を含む方向波 | 位相乱れを伴う進行波 |
| ⑤ Spike-Tone | ⚡ | ショック型(短) | 伍ノ型 跳牙 (ちょうが) | 突発的に尖った高振幅 | スパイク波 |
| ⑥ Breath-Tone | 💨 | フラット型(中) | 陸ノ型 滞静 (たいせい) | 呼吸のようなわずかな上下 | 緩やかな基線揺らぎ |
| ⑦ Flash-Tone | 💫 | パルス型(中) | 漆ノ型 鋭閃 (えいせん) | 鋭く瞬発的な上下動 | インパルス波 |
| ⑧ Sine-Tone | 🟢 | ウェーブ型(中) | 捌ノ型 鳴律 (めいりつ) | 滑らかな周期的上下 | 正弦波 |
| ⑨ Dart-Tone | 🚀 | ダート型(中) | 玖ノ型 流牙 (りゅうが) | 鋭い指向性の滑走波 | 指向性進行波 |
| ⑩ Shock-Tone | 💥 | ショック型(中) | 拾ノ型 撃咆 (げきほう) | 高振幅・衝撃的な乱れ | 衝撃波 |
| ⑪ Beat-Tone | ⚔️ | ウェーブ型(長) | 拾壱ノ型 鼓動波 (こどうは) | 強弱の周期反復 | ビート現象 |
| ⑫ Break-Tone | 🌋 | ショック型(長) | 拾弐ノ型 裂波(れっぱ) | 一気呵成の崩し | 減衰/崩壊波 |
🎵トレンド(上下の動き)が明確なトーンタイプ ⑬‐⑮
「方向の偏りを含む構造的波形」の分類です。
| No. & 型名 | アイコン | 型名 | 日本語 | 読み(上昇/下落) | 形状 | 物理的表現 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ⑬ Step-Tone | 🌓/🌗 | シャープ型 | 拾参ノ型 階積/階落 | かいせき/かいらく | 階段状の水準移動 | 段階的ステップ進行波 |
| ⑭ Pennant-Tone | 🌔/🌘 | ウェーブ型 | 拾肆ノ型 昇旗/降旗 | しょうき/こうき | 先細り収束→拡張 | 収束後の拡張進行波 |
| ⑮ Ladder-Tone | 🌕/🌙 | フラット+シャープ型 | 拾伍ノ型 段積/段崩 | だんせき/だんほう | 水平→急変の交互 | はしご型進行波 |
🎵ハイブリッド型トーンタイプ ⑯‐⑲
複数の波長・強度帯が重層するタイプです。単一波形ではなく、複合現象として扱います。
| No. & 型名 | アイコン | 構成(参考) | 日本語 | 形状 |
|---|---|---|---|---|
| ⑯ Sync-Step-Tone | ☔ | 短×ウェーブ+中×ウェーブ | 拾陸ノ型 合段律(ごうだんりつ) | 複数の分割執行が同時に“段”を刻む |
| ⑰ Surge-Tone | 🌩️ | 中×ウェーブ+短×ショック | 拾漆ノ型 刺閃波(しせんは) | なめらかな波に瞬間サージを挿入 |
| ⑱ Pullback-Tone | 🌦️ | 短×フラット+中×ダート | 拾捌ノ型 仮戻し | 膠着解放後に一旦戻して継続 |
| ⑲ Storm-Tone | ⛈️ | 長×ショック+短×ダート | 拾玖ノ型 重嵐波(じゅうらんぱ) | 長短の波が重層で吹き荒ぶ |
🎵 波形タイプによるトーン分類
| 波形 | 振幅 | 振幅が短い | 中 (例外⑦最短) | 振幅が長い |
| フラット 不規則・周期性なし | 水平線に近い波。微小なノイズのみ | ①Calm-Tone⚪振幅ノ型 静波(しずなみ)穏やかで揺らぎのない波 | ⑥Breath-Tone🫧 陸ノ 型 滞静(たいせい)呼吸のように動く波 | |
| シャープ(のこぎり波) 規則的・方向性なし | ピークや谷が一定間隔で現れる短い矩形波・鋸波 | ②Pulse-Tone💓 弐ノ型 閃影(せんえい)一定間隔で規則的に現れる波(のこぎり波) | ⑦Flash-Tone💫 漆ノ型 鋭閃(えいせん)瞬間的に鋭く光るような波 | |
| ウェーブ 規則的・周期性あり | サイン波に近い、一定レンジ内の滑らかな上下動 | ③Box-Tone🔴 参ノ型 瞬律(しゅんりつ)四角いレンジで上下する波 | ⑧Sine-Tone🟢 捌ノ型 鳴律(めいりつ)サイン波形のような滑らかな周期波 | ⑪ Beat-Tone ⚔️拾壱ノ型 鼓動波(こどうは)鼓動のような脈打つ波(5min以上) |
| ダート(急激的) 不規則・方向性あり | 方向感はあるが、途中でフェイントのような小反発 | ④Faint-Tone🫧 肆ノ型 斜飛(しゃひ)フェイント的に騙しを含む波 | ⑨Dert-Tone🚀 玖ノ型 流牙(りゅうが)矢のように鋭く方向性を持つ波 | |
| ショック(ノイズ的) 不規則・波長乱れ | バラバラな間隔のスパイク波。高振幅で乱れた形 | ⑤Spike-Tone ⚡ 伍ノ型 跳牙(ちょうが)突き刺すような高振幅波 | ⑩Shock-Tone💥 拾ノ型 撃咆(げきほう)衝撃的な高振幅波 | ⑫ Break-Tone 🌋 拾弐ノ型 波崩(はほう)崩れ落ちるような波 |
🎵 振幅/波長 によるトーンの分類(往復・周期・収束拡大)
🎵ウェーブ型トーン③⑧⑪⑭(往復・周期・収束拡大)
ピーク→ピーク(またはボトム→ボトム)=波長 ドリフト(緩いトレンド)があると山間隔と谷間隔がズレます。そのときは見やすい側(山か谷)で統一するか、両者の平均を採用。
| 振幅\波長 | 超短(≲2s) | 短(1–5s) | 中(10–30s) | 長(≳60s) |
|---|---|---|---|---|
| 短 | - | ③ Box-Tone 🔴 | - | - |
| 中 | - | - | ⑧ Sine-Tone 🟢 / ⑭ Pennant-Tone 🌔 | - |
| 長 | - | - | - | ⑪ Beat-Tone ⚔️ |
🎵シャープ型トーン②⑦⑬⑮⑯⑰(鋸歯・段差・間欠加速)
厳密には波長はウェーブ型におけるピークからピークを指します。シャープ波型の場合は
Pulse/Flash/Surge:隣り合う加速塊の開始→開始の間隔(発火間隔)=“準・波長”。
Step/Ladder/Sync-Step:段差→次の段差の間隔(段差周期)を測ります。
⑦ Flash-Tone は波長が全トーンのなかで最短です。
| 振幅\波長 | 超短(≲2s) | 短(1–5s) | 中(10–30s) | 長(≳60s) |
|---|---|---|---|---|
| 短 | ⑦ Flash-Tone 💫 / ⑰ Surge-Tone 🌩️ | ② Pulse-Tone 💓 | - | - |
| 中 | - | ⑬ Step-Tone 🌓 / ⑯ Sync-Step-Tone ☔ | ⑮ Ladder-Tone 🌕 | - |
| 長 | - | - | - | - |
🎵ダート・ショック型トーン④⑤⑨⑩⑫⑲(片方向持続・断裂・減衰)
厳密には波長はウェーブ型におけるピークからピークを指します。ダート・ショック型の場合は持続秒(ラン長)=「走り出し→減速・反転まで」の時間で性格づけします。
| 振幅\波長 | 超短(≲2s) | 短(1–5s) | 中(10–30s) | 長(≳60s) |
|---|---|---|---|---|
| 短 | ④ Faint-Tone 🫧 | ⑤ Spike-Tone ⚡ | - | - |
| 中 | - | ⑩ Shock-Tone 🌋 | ⑨ Dart-Tone 🚀 | - |
| 長 | - | - | ⑫ Break-Tone 🌋 | ⑲ Storm-Tone ⛈️(多層) |
補足・読み方
・ 波長はピーク↔ピーク間隔(または“持続秒”)の目安です。Flash 💫 は最短、Pulse 💓 はそれより遅い拍、Step 🌓/Ladder 🌕 は段差周期がやや長め。
・ ダート/ショック系は周期性が弱く、④<⑤<⑨/⑩<⑫ の順に「持続秒」が長くなる想定。⑲ ⛈️ は短・中・長が同時に重なる“多層”。
・ ウェーブ系(③/⑧/⑪/⑭)は 30秒Tick × 20MA/19MA が基本系(視認性が最も高い)。
Layer 2:アルゴトーンフラグ
💎🧊🌊/💧❄️
― マイクロ構造の “現在の相(phase)” を瞬時に把握するための五つの指標 ―
AlgoTone が波形の「型(構造的特徴)」を扱うのに対し、Flags は、市場マイクロ構造が 今どの“状態”にあるか を示すラベルです。
- AlgoTone:波形構造の類型(構造性)
- Flags:現在の相状態(確率分布の偏り)
🧩市場状態フラグ(Market State Flags)
- Auction(AT):初動の勢いが素直に出やすい。寄り・引けに注目。
- Spread(SP):板の幅が開くと“滑る”。利確前の気配。
- Sweep(SW):連続約定で止まらない。勢い型。
🧩流動性フラグ(Liquidity Flags)
- Flow(RF):小口がテンポ良く。広がる波に。
- IceWall(IW):同値が復活し続ける。壁で反発。
🧭 5つのMarket Flags:概要表
| Flag | 性質(〜やすさ) | 視認方法(Ask–Bidのtick幅など) | 市場での挙動・順張り関係 |
| 💎 Auction(AT) | 決まりやすさ | 寄り・引け付近での板入れ替え頻発。Ask–Bidの差は狭く、価格は動かず約定だけが進む。 | 値が決まりやすく初動順行が有利。寄り付き順張りが効きやすい。 |
| 🧊 Spread+🍌(SP) | 滑りやすさ | Ask–Bidのtick幅を直接確認。幅が広い=滑りリスク大。 | 高いと利確・指値前寄せが起こりやすく、スプレッド警戒。短期反転が入りやすい。 |
| 💎 Sweep+🍍(SW) | 止まりにくさ | 同方向への連続約定で複数tickを“歩く”。Ask–Bid差が段飛び的に変化。 | **高いと押し待ち不利・浅い追随が有利。**勢いに乗る順張り型。 |
| 💧 Flow+🍇(RF) | 広がりやすさ | Tick更新のテンポ(約定数/秒など)。Ask–Bidが小刻みに変わる。 | 高いとボラ拡大傾向。逆指値やトレール幅を広げるべき局面。 |
| ❄️ IceWall+🍧(IW) | 粘りやすさ | 同値が叩かれても即復活(板の再提示)。Ask–Bid幅は一定。 | **高いと戻り抵抗強く、反発力↑。**押し目逆張りが効く傾向。 |
市場状態フラグ(Market State Flags)
“偏りやすさ”“通過しやすさ”といった状態遷移確率を捉えるラベル
💎 Frag① Auction(オークション相)— 潮目」
連続売買から板寄せ(寄り・昼再開・引け)へ向かう前後では、気配が片側に集まりやすく、初動が“出やすい環境”になります。昼の再開・引けなど「板寄せ」に向けて、気配が片側に集まりやすくなる“傾き(片寄り)の極点”を表すフラグ。市場が「今からどちらかに決まりやすい」状態に入ったサイン。方向の“確度”そのものではなく“決まりやすさ”の指標である点がポイントです。
🥛何を示す? なぜ必要?
連続売買から板寄せ(寄り・再開・引け)へ向かう直前に、気配が片側に傾きやすくなる“極点”を示します。わずかな材料でも一方向に決まりやすい「流れの変わり目」なので、初動のスピードと方向把握に必須です。
🥛どんな時に点灯しやすい?(Priorが高い帯)
寄り前/昼の再開前/引け前。2024年11月の時間延長後は、引け前のピークが後ろ(15:30以降)へ
「引け前アルゴ(Closing-flow algorithms)」
- 前場引け(11:30 の前)午後セッションを見越したガンマ・ヘッジの組み直し&リバランス
- 現物株の引け前(15:30 の前)VWAP/TWAP、機関系、裁定補正が最大化
- 先物ザラ場の引け前(15:40 の前)現物引けの需給を踏まえて先物勢が再調整
- 先物大引け(15:45 の前)板寄せ特有の「方向固定・抵抗消滅」が発生
多くは その日のポジション調整・ヘッジ再構築・需要供給の初期設定 を目的としており、以下の代表的プレーヤーが関与します。
- オプションディーラーの Γ 圧縮(ガンマスクイーズ調整)
(ボラ残存リスクを最終段階で極小化する動き) - 現先裁定・指数裁定の最終補正(ETF・先物・現物の乖離解消)
(日中に蓄積した歪みを引けで帳尻合わせ) - 機関投資家の VWAP / TWAP 寄せ
(引け値にポジションを揃えるための自動執行) - 大口ファンドの持ち越しリスク削減(デルタ縮小アルゴ)
(翌日跨ぎのエクスポージャーを抑えるための一括調整) - HFT の引け流動性補完アルゴ
(市場参加者が減る引け前に、板の薄さを埋める短期供給)
🥛他の Flag との相互作用
- 💎Auctionが高い × 🌊Sweep/🧊Spread も高い → 「ブレイク準備完了」。押し目待ちより“軽い順行追随”を優先。
- 💎Auctionが高い × ❄️IceWall も高い → 一旦は止まりやすい。抜けは「壁の再生が弱まった瞬間」に合わせる。
- 💧Flowでテンポ、🧊Spreadでスリップ幅を同時に管理。
🥛チェックポイント
アップ vs ダウンの比、最良枚数の片寄り、直近のミッドの drift。
🥛ひとこと
「コール(寄り・引け)に向けて、場の空気が片側に集まる合図」。強い日は“初動に乗る”方が有利になりやすいです。
🥛注意
Auction高=上昇/下落ではない。あくまで「決まりやすさ(方向が出やすい環境)」の指標です。
🧊 Frag② Spread(スプレッド相)— 薄氷
最良買いと最良売りの差(1tick, 2tick…)の“広がりやすさ/戻りにくさ”を表すフラグ。滑り(スリッページ)と「抜けやすさ」を同時に映す、執行コスト直結の指標。最良買いと最良売りの差が 1tick で保たれている時間割合(Spd1tick 率)や、2tick 以上へ瞬間拡大する頻度(Expand2+ の比率)、約定の滑り幅(最小刻みに対する平均乖離)を用いて、「滑りやすさ」と「抜けやすさ」を同時に把握します。
🥛何を示す? なぜ必要?
最良気配の差(スプレッド)の拡大・縮小の偏りをとらえ、「滑りやすさ(スリッページ)」と「抜けやすさ」を可視化します。執行コストとリスク見積もりに直結するため、エントリー/手仕舞いのサイズと利確幅の設計に必須です。
🥛どんな時に点灯しやすい?
寄り直後、節目の時刻、引け前など、参加者の足並みが合いにくい帯。イベント日や流動性が薄い銘柄でも上がりやすい。
🥛どう使う?
- Spread高 → 追随はロット控えめ、利確は前寄せ。逆張りを試すなら ❄️IceWall の粘り確認が条件。
- Spread高 × 💧Flow高 → 価格は伸びるが、逆指値ヒットも速い。執行ルール(成行/指値、トレール幅)を厳格に。
🥛チェックポイント
:1tickで保てる時間割合、2tick以上への瞬間拡大の頻度、平均滑り幅。
🥛ひとこと
「路面が凍って滑りやすい」イメージ。勝っても負けても“滑って余計に動く”ので、サイズ小さめが基本です。
🥛注意
Spread高=方向の確度が高い、ではありません。確率ではなく“滑りやすさ”の問題です。
🌊 Frag③ Sweep(スイープ)— 渦潮 「止まりにくさ=貫通力」
同方向の連続約定が複数tickを“面で”貫通する現象の強さを表すフラグ。押し目待ちが不利になりやすい「止まりにくい流れ」を早期検知するための指標。同方向の連続約定が複数 tick を段抜きして進む過程を強度として捉えます。
🧪何を示す? なぜ必要?
複数ティックを一気に食って進む「連続貫通」を検知し、需給の偏りが“面”で動いている状態を示します。押し目待ちが不利になりやすい帯を早く察知するために重要です。
どんな時に点灯しやすい?
寄りの初動、昼の再開直後、引け前の加速帯。🧊Spread高と同時に出やすい。
🥛どう使う?
- Sweep高 → 「止まらない」を想定。押し待ちより順行の“浅い入れ直し”が有利。
- 💎Auction高 × Sweep高 → ブレイク本線。
- Sweep高 × ❄️IceWall高 → 一時停滞(抜け待ち)。壁の“再生速度”が落ちたら再加速サイン。
- 💧Flowで“続伸のテンポ”を確認。
🥛チェックポイント:同方向の連続約定(RunLen)と“段抜け”(Pierce)の有無。
🥛ひとこと
「渦に巻き込まれて止まりにくい」状態。待ちすぎると置いていかれます。
🥛注意
ダマシの主因は“ニュース”ではなく、板の再供給にあることが多い点。壁の再生が速いと見かけの貫通でも止まります。
比較と組み合わせ
代表的な組み合わせと解釈
- 💎高 × 🌊高(🧊中以上)
初動が出やすい本線。押し待ちより“小さく先回り順行”。損切りは早く。 - 🧊高 × 🌊高(💎低〜中)
抜けやすいが滑りやすい。利確は前寄せ、逆指値は広めに、サイズは控えめ。 - 🌊高 × ❄️高(参考:氷壁)
一時停滞→“壁の再生が鈍る瞬間”が再加速サイン。 - 🧊高 × ❄️高
「滑りやすいのに進みにくい」往復ビンタ帯。見送りや分割執行を検討。
誤解しやすい点
- 「💎高=上がる(下がる)」ではありません。“決まりやすい環境”を示しているだけ。
- 「🧊高=勝ちやすい」でもありません。勝っても負けても“余計に滑る”可能性が高い、という意味。
- 「🌊高=必ず続く」でもありません。連続性と❄️の再生速度を常にセットで。
💎Auction🍐 / 🧊Spread🍌 / 🌊Sweep🍍実務テーブル
下記に、💎Auction🍐 / 🧊Spread🍌 / 🌊Sweep🍍を横並びで比較できる実務用テーブルをまとめました(一般PCツール=L1中心、L2あれば加点)。数式・閾値はそのままExcelに写して使える簡易版です。
凡例: 🗂️=板(気配) / 🎞️=歩み値/¹²³=L1/2/3
果物: 🍐=片寄りメーター(Auction関連)/🍌=スプレッド幅(1🍌≒1tick体感) / 🍍=段抜け数(Sweep関連) / 🍋=tick単位
| 観点 | 💎 Auction(潮目)🍐 | 🧊 Spread(薄氷)🍌 | 🌊 Sweep(渦潮)🍍 |
|---|---|---|---|
| 狙い | 寄り・再開・引け直前の片寄り極点=“決まりやすさ”を検知(🍐) | スプレッドの拡大/縮小から“滑りやすさ/抜けやすさ”を把握(🍌) | 同方向の連続貫通(段抜け)=“止まりにくさ”を把握(🍍) |
| 観測兆候(一般PC) | Uptick/Downtick比が急速に偏る/L1最良枚数が片側滞留(🍐🍐) | 1tick維持が崩れ**≥2tick**拡大が増加(🍌🍌)/板が一時“間引き” | 同方向の連続約定が伸び高安更新が続く(押し待ち不利)/段抜け(🍍2,🍍3…) |
| 必要データ(最低限→推奨) | 🎞️+🗂️¹ → 可能なら🗂️²(厚み) | 🎞️+🗂️¹ → スプレッド時系列 | 🎞️(方向/本数) → 🗂️²(食われ深さ) |
| 推奨「窓W」 | 寄り=60s/再開=10s/引け=30–120s(延長対応) | 10–20s(イベント日は5–10sも) | 5–10s(高速帯は3–5s) |
| 簡易スコア(窓W内) | TiltTicks🍐=(U−D)/MAX(1,U+D);ImbL1🍐=(Bid₀−Ask₀)/(Bid₀+Ask₀) 平均;PreCallDrift=[Mid(t)−Mid(t−W)]/σ(Mid) | Spd1tick率🍌(1tick維持%);Expand2+🍌(≥2tick時間比);SlipIdx🍋=平均約定幅/最小刻み | RunLen🍍(同方向連続本数);RunRate=RunLen/W;Pierce🍍(段抜け数) |
| 初期しきい値(L1/L2/L3) | L3: Tilt🍐≥0.55 & Imb🍐≥0.40 の秒がWの≥1/2/ L2: ≥0.40 & ≥0.30/ L1: それ未満 | L3: Spd1tick率🍌≤70% & Expand2+🍌≥20% or SlipIdx🍋≥1.5tick/ L2: ≤85% & ≥10%/ L1: それ未満 | L3: RunLen_max🍍≥12 or Pierce🍍≥2(W≤10s)/ L2: RunLen_max🍍8–11/ L1: それ未満 |
| 誤検知と対処 | 薄さ由来の見かけ片寄り→1tick維持率🍌と併観(維持率が高い日は保守的) | 板瞬断/ニュースの単発拡大は除外(拡大→即100%収束はノイズ扱い) | ❄️IceWall高で止まる見かけ貫通→**同値復活速度(RR/TOS)**で減点 |
| 出やすい時間帯(JST) | 08:44–08:45/12:29:50–12:30/(延長後)15:40–15:45 | 寄り直後/10:06・10:45 周辺/引け前 | 寄り初動/再開直後/14:54–15:00 加速帯 |
| AlgoToneでの使い方 | 決まりやすさ重み:💎×(🧊/🌊)高=ブレイク準備(🍐↑) | 滑りやすさ重み:サイズ縮小・利確前寄せ・逆指値距離に直結(🍌↑) | 止まりにくさ重み:押し待ち不利→浅い追随を優先(🍍↑) |
| PC負荷/実装難度(主観) | 2/5(カウント中心) | 2/5(維持率/拡大率) | 3/5(連続検出+段数) |
| 代替手法(板が見られない時) | OFI×価格ドリフトの符号一致(🍐) | バー内高安幅の急拡大率で代替(🍌) | バー内の同方向高安更新回数をカウント(🍍) |
| 実装ワンポイント | 帯ごとに窓W最適化(寄り=長め/再開=短め/引け=2本) | 「拡大→即収束」の往復はノイズ寄りに扱う | 方向だけでなく戻りの浅さも点数化(Pierce🍍を優先) |
凡例:
- L1/L2=最良気配/板厚の層深さ、一般PCはL1主体で十分(L2は加点)。
- 🍌スプレッド幅の体感、🍍段抜け数の体感(例:🍌2=2tick、🍍2=2段)。
- 後場延長後は引け前のAuctionピークが15:40以降へ後ずれしやすい点を前提に。
市場状態フラグの数値が高い出現時間帯
| Flag | 漢字ラベル | 現物(東証)でHighになりやすい帯 | 先物(OSE)でHighになりやすい帯 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| Auction 💎(AT) | 潮目 | 08:59:30–09:00:00 / 12:29:30–12:30:00 / 15:25:00–15:30:00 | 08:44:30–08:45:00 / 12:29:30–12:30:00 / 15:10:00–15:15:00 | コール直前の偏り。P*が見えれば精度↑ |
| Spread 🧊(SP) | 薄氷 | 09:00–09:05, 12:30–12:33、(閑散帯)13:00–13:30 | 08:45–08:47, 12:30–12:32, 15:13–15:15 | “薄い×広がる”瞬間の警告 |
| Sweep 🌊(SW) | 渦潮 | 09:00–09:03, 12:30–12:32, 14:54–15:00 | 08:45–08:47, 12:30–12:32, 15:09–15:15 | 片方向の連続ティック貫通が出やすい |
流動性フラグ(Liquidity Flags)
どれだけ吸収されるか/どれだけ進むか”の分布特性を捉えるラベル
💧Flow(RF)— 滴律 広がりやすさ
🧋何を示す? なぜ必要? 小口連続執行(マイクロスライス)の可視化/テンポ変化の把握
Flowは「再提示・小口成約のテンポ=刻み速度」を表す指標です。同じスプレッドでも“どれだけ速く価格が進むか(=執行遅延コスト)”に直結します。滑らか系トーン(Step/Ladder/Sine/Beat)の信頼度を押し上げ、荒い系(Flash/Spike/Shock)では“走り抜けて戻らない”可能性を示します。
🧋どんな時に点灯しやすい?
Auction帯や節目直前直後。Close/IS・Δ/Γヘッジの駆け込みでピークになりやすい。:00/:30の「終秒バースト」、寄り直後09:00±30秒、再開直後12:30±60秒、引け前14:54–15:00で上がりやすい。
🧋どう使う?
- Flow高 → 追随時は“遅れのコスト”が増える。指値の置き直し間隔やトレールを広めに。
- 滑らか系トーンの信頼度を押し上げ、荒い系トーンでは“走り抜けて戻らない”確率を上げます。
- 方向は持たないので、向きは 💎Auction/🌊Sweep、危険域は 🧊Spread、減速点は ❄️IceWall で補完。
- Flow高 × 🧊Spread高:伸びやすいが滑りやすい。サイズ縮小・利確前寄せ・逆指値を広めに。
- Flow高 × 🌊Sweep高:押し待ち不利。浅い入れ直しで順行寄り。
- Flow高 × ❄️IceWall高:刻むが前進は鈍い。スキャル逆張り/分割利確が有利。
- Flow低:滑らか系の信頼度低下。ダマシ増、見送りやサイズ縮小が妥当。
- Env={💎1,🧊2,🌊2,💧3,❄️1}:テンポ速い&止まりにくい。Step→Ladderの継続期待。
- Env={💎1,🧊2,🌊1,💧3,❄️3}:刻むが壁強い。押し・戻りは一度で止まりやすい→⑱Pullback狙い。
🧋注意
Flow高=上がる/下がる ではありません。あくまで“速さ”。向きは別フラグで見ます。
❄️ IceWall(アイスウォール)— 氷壁 粘りやすさ
🧋何を示す? なぜ必要? アイスバーグ(隠れ流動性)の検知・見極め/執行リスク管理
食われても“ほぼ同じ価格”にすぐ復活する吸収壁の粘りを評価します。厚みの見た目ではなく「削られた後、どれだけ速く・何度でも戻るか」が核心。トレンドの遅延、反発の短命化、レンジ維持に大きく影響するため、ブレイク狙いと逆張りの両方の成否を左右します。
🧋どんな時に点灯しやすい?
板が細る帯(昼休み前後、13時台序盤)、イベント直後の“埋め戻し”局面で上がりやすい。引け前は銘柄・日による。こなし(Breath/Box)や在庫均しが優勢の時間帯。終盤は“埋め切り”優先で短命になりがち(L0〜L1)、ただし緩め判定なら局所的にL1が点くことも。
🧋どう使う?
- ❄️>🌊(IceWallが強い) → 抜けに時間。押し目買い/戻り売りを繰り返しつつ、分割エントリ・後方化で対応。
- 🌊>❄️(Sweepが強い) → 抜け待ち。本命は“壁の再生が鈍った瞬間”。
- 🧊Spread高が加わると「抜けても再吸収」で戻りにくくなるため、利確は前寄せ。
- ❄️高 × 🧊高:抜けても戻されやすい。追随は浅利確・分割/逆張り短打ちの質が上がる。
- ❄️高 × 🌊高:一旦停滞→壁の再生が鈍った瞬間が再加速サイン。
- ❄️低 × 🌊高:通り道が空く。ブレイク通過の優位が高い。
- Calm/Box系で❄️高:レンジの粘り。端での“同値リフィル”を逆張りの根拠に。
Env={💎1,🧊1,🌊1,💧1,❄️3}:レンジ色。端の“氷壁”で跳ねる→Box/Calm寄り。 - Env={💎2,🧊2,🌊2,💧2,❄️3}:引け帯の配分混在。Ladder狙いは壁劣化の瞬間待ち。
🧋ひとこと
「同じ場所にすぐ補充される“目に見えない壁”」。跳ね返りやすいが、崩れると一気に走ります。
🧋注意
“厚い=強い壁”ではありません。厚く見えても復活が遅い壁は評価が低い(=点灯しにくい)です。
💧Flowは「速度」、❄️IceWallは「粘り」。どちらも**方向を示す指標ではなく、伝わり方(推進のしやすさ/止まりやすさ)**を定量化します。
単独で結論を出さず、💎Auction(決まりやすさ)、🧊Spread(滑りやすさ)、🌊Sweep(止まりにくさ)と合成して、行動テンプレ(逆張り短打ち/小ロット順行/見送り等)を判断できます。
流動性フラグの出現時流動性フラグ(Liquidity Flags)比較表間帯
凡例: 🗂️=板(気配/L1中心、L2あれば加点)/ 🎞️=歩み値(Time&Sales)/ ¹²³=L1/2/3
果物の使い分け: 🍧=粘着体感(IW)/ 🍇=テンポ・粒度(Flow)/ 🍋=1tick単位
| 観点 | ❄️ Ice-Wall(氷壁)🍧 | 💧 Refresh-Flow(刷新フロー)🍇 |
|---|---|---|
| 狙い | 同値の即時再生=隠れ在庫の粘りを可視化(進みにくさ・跳びにくさ)🍧 | 刻みテンポ=小口の提示/再提示リズムを可視化(処理能力/テンポ)🍇 |
| 観測兆候(一般PC) | 同じ価格が食われても即同値で復活の反復/表示量≪成立量でも価格が粘る 🍧 | 1〜数枚が p と p±1tick を短間隔で往復(同方向連打→すぐ戻る)🍇🍋 |
| 必要データ(最低限→推奨) | 🎞️+🗂️L1 → 可能なら🗂️簡易L2(復活面の厚み)🍧 | 🎞️+🗂️L1 → できれば板更新の時刻(Δt計測)🍇 |
| 推奨「窓W」 | 3–10秒(イベント直後は 2–5秒 へ短縮)🍧 | 1–5秒(高速帯は 1–3秒 で再計測)🍇 |
| 最小の可視化(Excel) | 価格行ごとに 「削れ→同値復活」 をカウントし、そのセルを紫点線で縁取り 🍧 | 再提示間隔 Δt のスパークラインを上部に描画(短いほど濃色)🍇 |
| 発展可視化 | 滞留ヒートマップ+🍧バッジ(Highで太縁) | テンポメーター(Δt中央値のゲージ)+🍇バッジ |
| 簡易スコア(窓W内) | RR🍧=「約定直後に同値復活」回数 ÷ その価格の約定回数/ TOS🍧= その価格の成立累計 ÷ 画面最小表示量 | CadenceMedian🍇= 同方向提示のΔt中央値/ ChipAvg🍇= 1チップ平均枚数/ PingPong🍇= p↔p±1 往復回数 |
| 初期しきい値(目安) | High: RR≥0.60 ∧ TOS≥3 | Med: RR∈[0.30,0.60) or TOS∈[1.5,3) | Low: それ未満 🍧 | High: CadenceMedian ≤300ms ∧ ChipAvg ≤3枚 | Med: CadenceMedian ≤600ms or 片方充足 | Low: それ未満 🍇 |
| 誤検知の典型 | ディーラーの短命見せ板/SOR一時切替/偶発クラスタ 🍧 | ニュース直後の騒音的な高頻度応酬(スライスでなくノイズ)🍇 |
| 誤検知の防ぎ方 | 「価格不変+即復活」をセット要件に限定/同銘柄の通常分位で正規化 🍧 | **小口サイズ+短Δt+往復(PingPong)**を三点合致に/片側だけの連打は除外 🍇 |
| 出やすい時間帯(JST) | 連続立会いの板が薄い時間/イベント直後/昼明け直後 🍧 | 寄り前〜寄り直後の終秒帯/引け前の終秒帯/裁定・需給調整が増える帯 🍇 |
| AlgoToneでの使い方 | 進みにくさ補正:ToneScore × (1 − 0.2×FlagLevel🍧) | 発火遅延・偽スパイク抑制:TriggerDelay += 150ms×FlagLevel🍇 |
| PC負荷/実装難度 | 負荷 2/5(カウント系)/難度 2/5 🍧 | 負荷 3/5(Δt算出)/難度 3/5 🍇 |
| 代替手法(板が見られない時) | OFI vs 価格反応の乖離:不均衡大なのに価格鈍化→🍧示唆 | バー内の分割成約粒度:同一秒内の小口連打増→🍇示唆 |
| 実装ワンポイント | 「同価格」の厳密一致で数える(±1tickは別扱い)/窓W=3–10秒 🍧 | Δtは同方向提示に限定/窓W=1–5秒/サブ秒時刻を保持 🍇 |
アイコン表記の注意
本サイトではアイコンを以下に統一しています(スマホ表示最適化のための最終版)。
・💎 Auction(潮目)…「決まりやすさ」
・🧊 Spread(薄氷)…「滑りやすさ/スリップの出やすさ」
・🌊 Sweep(渦潮)…「止まりにくさ/連続貫通の強さ」
・💧 Flow(滴律)…「刻み(終秒の提示テンポ)」
・❄️ IceWall(氷壁)…「粘り(同値復活の強さ)」
読み方の要点
・💎が高いほど「方向が一度に決まりやすい」帯。初動の追随判断に重み。
・🧊が高いほど「滑りやすい」。サイズ縮小・利確前寄せ・逆指値距離の調整が必要。
・🌊が高いほど「押し待ちが不利」。浅い入れ直しや順行寄りの戦略が有効。
・💧が高いほど「同じスプレッドでも伸びが速い」。執行遅延コストが増える。
・❄️が高いほど「抜けに時間」。逆張りの質は上がるが、ブレイクは遅延しやすい。
ミニ事例(環境→トーンの出方)
- 「速いが滑る」= 💧高 × 🧊高 × ❄️低 → 小ロット順行/利確前寄せ/逆指値広め。
- 「刻むが進まない」= 💧高 × ❄️高 × 🌊低 → 逆張り短打ち/スキャル、抜け狙いは壁劣化待ち。
- 「通り道が開く」= 🌊高 × ❄️低(💧は問わない) → 押し待ち不利、浅い入れ直し中心。
- 「ブレイク準備」= 💎高 × 🌊高(🧊が上がり始める) → 初動へ小さく同調、サイズ管理を厳格に。
- Env={💎1,🧊1,🌊1,💧1,❄️3}:レンジ色。端の“氷壁”で跳ねる→Box/Calm寄り。
- Env={💎2,🧊2,🌊2,💧2,❄️3}:引け帯の配分混在。Ladder狙いは壁劣化の瞬間待ち。
Env = {💎1, 🧊1, 🌊0, 💧1, ❄️3}(例:昼の静かな帯)
決まりにくい・止まりやすい・壁強い。
→ Box 🔴/Calm 🫧側に寄りやすく、順張りの優位は低下。逆張り短打ち+利確浅めが合う。
Env = {💎2, 🧊1, 🌊2, 💧2, ❄️1}(例:13:59:30–14:00:00)
決まりやすく(💎)、止まりにくく(🌊)、刻み速め(💧)、壁は弱い(❄️)。
→ Step 🌓の加速がLadder 🌕に発展しやすい。押し待ちより浅い追随が有利。
流動性フラグの数値が高い出現時間帯
| Flag | 漢字ラベル | 現物(東証)でHighになりやすい帯 | 先物(OSE)でHighになりやすい帯 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| Flow 💧(RF) | 滴律 | 08:59:50–09:00:00, 12:29:50–12:30:00, 15:29:50–15:30:00 | 08:44:50–08:45:00, 12:29:50–12:30:00, 15:14:50–15:15:00 | “終秒刻み”(マイクロスライス)濃厚 |
| IceWall ❄️(IW) | 氷壁 | (時間帯依存は弱)10:00–11:00, 13:30–14:30の静かな帯で出やすい | 同左。加えて大台・00/50刻み付近で顕在化しやすい | 価格帯依存が強い=“静かな時間×節目”に注意 |
― マイクロ構造を表現する計測群 ―
Layer 3 は、マーケットのマイクロ構造が 今どのような活動状態(activity state)にあるか を、1 秒単位の計測値で 4 段階評価するためのレイヤーです。
ここで扱う計測値は、いずれも
- 更新テンポ
- 約定密度
- 流動性の偏り
- 再提示の粘性
といった 市場構造の特徴量(microstructural features) を抽出するためのものです。複雑な数値は果物アイコンで段階化し、Tone(波形の型)・Flags(相状態)と重ねたときの “整合性” を読み取りやすくする目的で設計しています。
なお、Meters は方向性や投資判断を示すものではなく、「どれくらい速い相か」「どれくらい密な相か」など、力学的な状態を中立的に記述するための道具 です。
A. 約定・気配アクティビティ(Tape (歩み値)& Quotes (気配)Activity)
目視キャリブレーション 5指標🍈🍓🍌🍐🍏🍎
🧮🍈 f/s(price flicker per second:最良気配の更新回数/秒)
最良価格(Bid0/Ask0)は、市場の混雑に応じて変化します。
板🧮の最良 Bid/Ask の価格が 1 秒間に何回変化したか を測定します。これは、最良数量の増減だけでは “本当に価格が動いている流れ” を捉えにくいことから、「提示テンポ(quote update pace)」を直接測定しています。価格変化は 実際にスプレッドを動かしたアルゴの衝突結果 なので、市場の“方向転換テンポ”を素直に反映しています。AlgoFlagsの🧊Spreadの中核指標になります。
🍈 f/s(速さ):(🧮最良気配(Bid/Ask)の更新回数/秒 板がどれだけ動くか)
・L1の価格が動いた回数を数える。数量だけの変化はカウントしない
・tick行って戻れば 2回 と数える
■ 観測窓
- ⏳ 基本:5秒(W)
- 補助:3秒ローリング平均(体感差を滑らかに)
■ 表示
例:🍈 85/5s(≈17/s)
■ しきい値(メーター帯)
- 🍈:0〜8 /s
- 🍈🍈:8–15
- 🍈🍈🍈:15–30
- 🍈🍈🍈🍈:≥30
- 一般家庭ネット:遅延 5〜20ms
- 証券会社ツール:L1更新は最大20〜40fps程度
- HFTサーバ直結では 50–150/s 以上出ます.
■ 標準帯(一般PC)
- 静帯:3–10/s
- 速帯:15–25/s
- 爆速:30+/s
■ 目視のコツ
- 同時多発の“複数行更新”は 1回扱い でOK
- 板アプリの更新遅延は 3秒ローリングで吸収
🎞️🍓 PPS(prints per second:歩み値の件数/秒)
Time&Sales(歩み値)の更新スピード。 1 秒間で何件の約定が記録されているか を測定します。これは「実際の売買衝突テンポ(trade pace)」を表す、板とは別の“現実の成立速度”。板のf/s(提示側)は“意図(思惑quote)”であり、歩み値は“実際の約定(trade)。この2つの乖離の大小がレポート内のFake/Spike, Takeoff/Drop の前兆の計測および、AlgoTone分析における💎Auction / 🌊Sweepの重要指標になります。
なお、このPPS(歩み値件数/秒)は証券会社サーバーから“ほぼそのまま”届くので板よりも更新頻度の間引きが少なく、家庭PCでも “観測値のブレが非常に小さく、遅延も少ない ため、プロの環境とさほど違いがありません。ただし、関連する🍏🍎 DPR(Directional Pressure Ratio:方向圧比)は、板と歩み値の両方を見る必要があるので、調整が必要です。
■ 観測窓
- ⏳ 基本:5秒(W)
■ 表示
例:🍓 24/5s(≈4.8/s)
■ しきい値(メーター帯)
- 🍓:0〜2
- 🍓🍓:2–4
- 🍓🍓🍓:4–8
- 🍓🍓🍓🍓:≥8
■ 標準帯(一般PC)
- 静帯:1〜3
- 速帯:5〜10
- Break帯:10+
■ 目視のコツ
- 赤青の点滅に惑わされず「行数」だけを数える
- f/sとズレるとき(スプレッドだけ広がった時)注意
🧮🍊 C/R(cancel/replace ratio:入替 ÷ 約定件数)
最良気配での新規指値・取消(L1 の add/cancel)が約定件数と比べてどれほど多いか を示す比率です。Add/Cancel が欠落し、“表示数量の変化回数”として近似する擬似指標です。
- 値が高い:入替や“様子見”が多い環境
- 値が低い:実約定が多く、取引密度が高い環境
そのため帯の構成は「最良数量がどれくらいの速度で変化しているか」をベースに次のように設定:
- 🍊:0〜6 数量変化ほぼ低速(静穏)
- 🍊🍊:6–10 軽度の攻守(μ〜Q3)
- 🍊🍊🍊:10–14 アクティブ、微交戦帯
- 🍊🍊🍊🍊:≥14 上位5%の攻防(実質高速Cancel)
*専用計測が必要(VBA/Python向け)
🎞️🍏🍎 DPR(Directional Pressure Ratio:方向圧比)
DPRは Time&Salesにおける“方向性の強さ”を測る指標です。
DPR(Directional Pressure Ratio)
5秒内の “買い成行 vs 売り成行” の圧力差:
DPR = 🍏(Up-Pressure)/🍎(Down-Pressure)→ 正規化 (Up – Down) / (Up + Down)
- UpTicks:買い成行が最良Askを食った回数
- DownTicks:売り成行が最良Bidを食った回数
- 正 → 青天方向(上)への力(🍎)
- 負 → 下方向への力(🍏)
- 0近く → 方向性なし(ニュートラル)
レポート記載例:
■ 観測窓
- ⏳ 基本:5秒(W)
- 補助:3秒ローリング平均(体感差を滑らかに)
■ 表示
🍏 DPR +0.42(上方向圧強)→ Bid(買) が押し上げている
🍎 DPR -0.31(下方向圧強) → Ask (売)が押し下げている
→🍏 DPR +0.05
■ しきい値(メーター帯)
- 🍏/ 🍎系(絶対値0.20–0.35)
- 🍏🍏 / 🍎🍎(絶対値 0.35–0.55)
- 🍏🍏🍏 / 🍎🍎🍎(絶対値 0.55 以上)
■ 標準帯(一般PC)
- 静帯:±0.15
- 速帯:±0.30〜0.50
- Break帯:±0.55〜0.70
■ 目視のコツ
■キャリブレーション方法
- 静帯で5秒×3
- 速帯で5秒×3
- DPRの振れ幅(最小〜最大)を把握
- 上記しきい値と合わせ “自PC用しきい値” を補正
- 3秒ローリングで方向転換の感度を調整
■ 目視のコツ
- 歩み値の 緑行(Up) vs 赤行(Down) の比率だけ見る
- OBI🍐 と方向一致のときは Break前兆の最大シグナル
- PPS🍓上昇+DPR符号固定=Sweep直前の典型
5. 指標が“食い違う”ときの構造的解釈
三つの指標が同じ方向を指すとは限りません。食い違い=ヒントです。因果で解釈してトーンに結びつけます。
- f/s🍈 高 × PPS🍓 低 × C/R🍊 高
→ 取消主導・“見せ/試し”が多い。Feint 🫧/Spike ⚡気味。様子見・最小サイズ。 - f/s🍈 高 × PPS🍓 高 × C/R🍊 高
→ 双方が本気で打ち合い。Shock 💥/Storm ⛈️注意。成行縮小・撤退基準厳格化。 - f/s🍈 中 × PPS🍓 中 × C/R🍊 低
→ こなし優位。Calm 🫧/Breath 💨。逆張りの短打ち可(ただしサイズ控えめ)。 - f/s🍈 中〜高 × PPS🍓 中〜高 ×(別指標)偏り0.3–0.5
→ 片側優勢が続く準備帯。Step 🌓/Ladder 🌕 の仕込み。小ロットで順行寄り。
B. Meters の読み方
— “どれだけ支えがあるか/どれだけ通りやすいか” を数理的に表すレイヤー —
Tape が「活動量」を見るのに対し、こちらは 受け皿としての市場構造 を評価する部分です。
🍐 OBI-L1(order-book imbalance:最良板の偏り)
OrderBook Imbalance at Level1(OBI-L1)
最良 Bid と Ask の数量差を指標化したもの。短期的な「押し/戻し」の優位性を記述するバランス指標です。
計測方法(最簡便)
🧮 最良Bid枚数 と 最良Ask枚数を随時確認
|Bid − Ask| / (Bid + Ask) で偏り率を算出(目視はおおよそでOK)
- 正 → Bid優勢(買い支え)
- 負 → Ask優勢(売り圧)
■ しきい値
- 🍐:|偏り| ≤ 0.20 Q3 付近(寄与あり)
- 🍐🍐:0.20–0.30 優位傾向
- 🍐🍐🍐:0.30–0.45 明確な優位傾向
- 🍐🍐🍐🍐:≥0.45(2秒超継続) 推進前兆帯(上位5%)
■ 標準帯
- 静帯:±0.10〜0.20
- 速帯:±0.25〜0.40
- Break帯:±0.45+
■ キャリブレーション方法
- 静帯の平均値を計測
- 自PCの板更新速度を踏まえ偏差が安定する境界を設定
- Spread🍌1tick時の偏差を基準にする
■ 目視のコツ
FLASH🍾 の立ち上がりより先に点灯することが多い
2段連続で薄い側に寄ると Break前兆
PPS🍓 と符号一致なら強サイン
🍇 Depth(±N tick の厚み:Depth Ratio)
🧮 L1新規 + L2:支えの積層(±N の厚み:DR%)
最良価格から ±N tick の範囲で、どれくらいの板厚が積まれているかを計測します。厚みがある=“緩衝材(buffer)”がある状態、薄い=“通りやすい(透過性が高い)”状態を示します。
Depth ±N(N=±5tick)を日中の 5分中央値で正規化(DepthRatio)し、"相対厚み"として分類(だいたい以下の分布へ)
- 🍇:|偏り| ≤80 Q3 付近 低流動帯(μ−σ付近)
- 🍇🍇:81–95 通常流動(μ付近)
- 🍇🍇🍇:96–120 高流動(Q3〜上位10%)
- 🍇🍇🍇🍇:≥121(非常に厚い(イベント・寄り直後)
▼ どのプレーヤーのアルゴの痕跡か
- HFT の提供アルゴ(Liquidity Provision)
→ 厚みの増減は彼らの「参加意欲」を直に反映。 - MM の在庫調整アルゴ
→ リスク量に応じて意図的に板厚を操作する。 - ディーラーのガンマ管理
→ ガンマが重い日は、押し込みを防ぐため深めに厚みを積む。 - 裁定系(ETF/先物)
→ 現物・先物間の乖離が高いと、L2 厚が増加することも多い。
🍒 Flow(quote replenishment tempo:再提示テンポ)=Flow 💧(RF)を可視化
同方向に指値が追加される際の Δt の中央値 を計測したもの。“どれくらいのテンポで供給が続いているか” を可視化します。
= どれだけ早く供給されているか(同方向 Add の Δt 中央値;PPS 代用可)
表示について:上の数値は直近の静的メーターです(Flags/🍈🍓🍊🍐/🍇)。Flow 🍒 はライブでのみ表示します。端末仕様により計測精度が変わるため、静的ページでは非掲載としています。
▼ 何を測っているか
- 板に追加される注文の“テンポ(加速度)”
- 同方向発注の“密度”
- 裁定・HFT・CTA の “歩幅” に相当
▼ どのプレーヤーのアルゴの痕跡か
- HFT(高速供給系)
→ Δt が極端に短く、高頻度で一定パターンを保つ。 - 裁定アルゴ(指数乖離補正)
→ 乖離発生時に短期間でテンポが急上昇。 - CTA / トレンド勢
→ Trend-follow の継続時に Δt が一定方向で滑らかに縮小。 - 海外系ヘッジ差替
→ 一方向への Add が“段階的テンポ”で増加。
レイヤBは状況の実測値。UIには「ラベル+果物」を統一表記:例)
PPS 🍓🍓 / Flow 🍒🍒 / Depth 🍇🍇
🍧 IceWall(same-price refill ratio:同値復活の粘着度) = IceWall ❄️(IW)を可視化
= 削られた後にどれくらい早く戻るか(同値復活の粘着:RR/TOS/Δt)
計算式 🍧 IceWall(復活量の比率) = RR / TOS / Δt
RR(Refill Ratio)=復活量の比率 (40枚削られて25枚復活 → RR=62%)
TOS(Time of Support)=支えが持続する時間
Δt(速度)=削られてから何秒で戻ったか (0.047秒で25枚復帰)
🍧 IceWall の 構造(誰のアルゴを見ている?)
| 要素 | 見ている現象 | どのプレーヤーのシグネチャか | 読み解き方 |
|---|---|---|---|
| RR | 削られてどれだけ戻るか | Optiver / Citadel / IMC などの MM系 | 高いほど “支えを作る意図” が強い |
| TOS | 支えがどれくらい耐えたか | デルタ中和、ETF裁定、レバランス系 | 長いほど “滞在させたい価格帯” が存在 |
| Δt | 復活までの速度 | 高速 HFT / 完全自動の流動性供給エンジン | 速いほど“アルゴ的な支え”、遅いほど“人間or状況依存” |
- 方向性が本当にあるか(モメンタム)
→ RR も TOS も低く、Δt もまちまち → 壁が育たず、一方向性フロー。 - 合意された“支え”があるか(構造バイアス)
→ RR 高 + Δt 速い + TOS 長い → その価格に流動性を固定しようとする力。 - 大口が“時間稼ぎ”しているか
→ 量は少ないが、壁を何度も置き直す → ETF/バスケット調整の可能性。
IceWall は単なる「厚み」ではなく、
“削られた後”の挙動からプレーヤーの意図を推定するために存在します。
| RRランク | 壁の本物度 | 主なプレーヤー | アルゴの性質 |
|---|---|---|---|
| 120–200% | 🍧🍧🍧🍧(最強) | HFT/MM/裁定系 | 攻勢・誘導・防衛 |
| 80–120% | 🍧🍧🍧(強) | 裁定/MM | 水準維持・実需 |
| 30–80% | 🍧🍧(弱) | センチメント系・小規模アルゴ | 補助的・様子見 |
| 0–30% | 🍧(フェイク?) | Spoof寄り・方向操作 | 見せ板・誘導 |
注意:RR だけでは 以下の2つが区別しづらい。
- 本物の IceWall(守る気あり)
- フェイク(試しに出してるだけで、すぐ消える)
この2つの区別には、
- Δt(戻る速さ)
- 頻度(再掲回数)が効いてくる。
プログラム(VBA & Python)による解析がおすすめ。
歩み値(30 Tick/50 Tick)+板で実務的には RRだけでもほとんど間違えない 判定ができます。
Layer 4:Scales & Units(尺度・単位)
🍋🍌🍍
― “どれだけ動く/どれだけ滑る” を数で把握する物差し ―
Layer 4 は、実際の価格変動がどれほどの物理量(tick数)を伴うか を数値化するレイヤーです。
🍌 見かけスプレッド(tick幅:絶対量)
現在の最良 Bid–Ask の距離(ティック差)。「この瞬間、価格がどれほど離れているか」という静的な指標です。これは市場の「詰まり度」「衝突しやすさ」を示します。AlgoFlagsの🧊Spread(広がり)の基本情報となります。スプレッドが狭い → 衝突が起こりやすい → AlgoTone の「Tight / Counter / Reversal」系が出やすい。反対に、スプレッドが広い → 売買が躊躇している/アルゴが距離を置いている。
キャリブレーション方法
日中のボラティリティに応じてスプレッドは頻繁に縮む/広がりがあります。しかし 板アプリの描画遅延やサーバ側負荷で“見え方”が変化しやすい。そのため、PC環境での“平常時の縮み方”を知っておく必要があります。
- 🧮 板(Quotes)でのみ確認できる
- 🎞️ Tapeには記録されないため復元不可能
- 板(L1の“新規/取消”の点滅)をざっくりカウントし、歩み値件数で割る。厳密さより“帯”判定が目的です。
計測方法
- BidとAskの提示価格を常に 1tick / 2tick / 3tick のどれかで確認
- 5秒間で
- 1tick維持率
- 2tick以上の滞在比率
をざっくり計測
処理が重い・混雑時は見かけが実態より低く出ることがあります。帯で判定し、数値そのものに固執しないのがコツです。
🍋 スリッページ/必要tick(execution displacement)
実際に成行執行した場合、どれだけ tick を進んで約定する可能性があるか を表す量的指標。市場が薄いと、🍌が小さくても🍋が大きくなることがあります。
🍍 Sweep段抜け(一撃で抜いた段数)
同方向連続約定が一度にどれくらい“段を進む”かを計測したもの。
Scales & Units は“どれだけ動く/滑る”を数で示す物差しです。🍋はtick(スリッページ/必要段数)のカウント、🍌は見かけスプレッドの絶対幅、🍍は一撃で抜いた段数(Sweep)。アイコン数=大きさなので、コスト感が一目でわかります。例:🍌🍌🍌なら成行サイズを落とす、🍋×4想定なら利幅とロス幅を再設計。上段のMeters・Flagsで“状況”を把握したら、ここで費用対効果を最終確認——実行の可否とサイズを決める仕上げのレイヤです。
Q&A
Q:🍋と🍌は何が違うの?
- 🍌(見かけスプレッド):その瞬間に表示されている距離
- 🍋(スリッページ/必要tick):実際に動いてしまう距離
→ 見かけと実態を分離して理解できます。
Q:どう使って見るの?
- 事前には 🍌 を見て “この環境の最小移動幅” を把握し、
- 事後には 🍋 を見て “実際にどれだけ動いたか” を検証する、
という二段で観測すると マイクロ構造の“通りやすさ” を数理的に把握できます。
- 🍌 見かけスプレッド(tick幅=絶対)
- 🍋 スリッページ/必要tick(実行コスト指標)
- 🍍 Sweep段抜け(一撃で抜いた板段数)
🎵Tone別:アルゴリズムの種類とプレイヤー分類表
①–⑫ 一般的なトーンタイプ
| トーン名 | アイコン | 典型シーン | 主なアルゴ | 主なプレーヤー | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① Calm-Tone(静波) | ⚪ | 寄り後の鎮静帯、前引け前、後場中盤 | VWAP, TWAP, POV-low, PPeg/MPeg, QR, BasisAdj, PairsArb/BasketArb | スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀・パッシブ執行🪐・パッシブ保有🐢 | 1tick中心の狭い実体、小ローソクが等間隔 | 地ならし。サイズ小で待機、先細り/段出現の兆しを待つ |
| ② Pulse-Tone(閃影) | 💓 | 指標直後、定刻フロー、ヘッドライン後の数分 | EventTrig, OLS-burst, DG-Hedge-micro, TimeSlice-burst, IOC-micro | CRT🐸・オプション主導MM🦈・パッシブ執行🪐 | 一定間隔の短い伸びが連打(鼓動) | 短命加速の初動拾い→早利確。失速は即撤退 |
| ③ Box-Tone(瞬律) | 🔴 | 材料薄の時間帯、指数様子見、昼休み前後 | MR-MM, Iceberg-repl, MPeg往復, PairsArb/BasketArb | 裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙・信託銀行系🐱 | 高安水平、端で反復反発、ヒゲ短め | 回転重視。壁寿命の短縮をブレイク前兆として監視 |
| ④ Faint-Tone(斜飛) | 🫧 | 方向不明の序盤、材料待ち、薄い帯 | Probe-IOC, RequoteTest, MicroPD, IS-probe | 証券会社ディーラー🐵・CRT🐸・個人投資家(短期)🐹 | 小さな抜け→即戻りが散発、だまし多発 | 探索局面。ロット抑制と様子見、深追いしない |
| ⑤ Spike-Tone(跳牙) | ⚡ | 薄所、節目直前直後、ニュース端緒 | Sweep-to-Fill, IOC/FOK, AggSweep, SOR-cross, DG-Hedge-cross | スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀・CRT🐸 | 細い長ヒゲの単発スパイク、戻り短命 | ストップ連鎖の起点。急反転・スリップに注意、サイズ小で対応 |
| ⑥ Breath-Tone(滞静) | 💨 | 長めの様子見帯、引けに向けた基調調整 | POV-low(5–10%), VWAP-low, RebalDrib, InvNetting | パッシブ保有🐢・パッシブ執行🪐・アセットマネジメント🫎 | 小幅でゆっくり上下、出来高細く継続 | 橋渡し。偏りやテンポ変化をヒントに次モードへ備える |
| ⑦ Flash-Tone(鋭閃) | 💫 | 突発ニュース直後、見出しの一撃 | News-OLS, QuoteWiden, DG-QuickHedge, AggGrab | CRT🐸・オプション主導MM🦈 | 大実体が一発→直後に収束、瞬間スプレッド拡大 | 追いかけ厳禁。初動のみ、または見送りでスリップ回避 |
| ⑧ Sine-Tone(鳴律) | 🟢 | 安定レンジ、裁定往復が効く帯 | MR-Basket/Pairs, GridMM, OscSlice, InvRebal | 裁定MM🦀・CTA🦕 | なめらかな周期波、振幅と周期が比較的安定 | 周期/振幅の変化=拡大型や転換の予兆。切替準備 |
| ⑨ Dart-Tone(流牙) | 🚀 | 方向が出始め、薄い側に偏る時 | AIS, MomentumPOV(15–30%), MarkoutOLS | CTA🦕・スプレッド供給HFT🐙 | 小刻みな同方向実体が連続、戻り浅く短い | 連続前進の取りこぼし防止。止まり目で即利確 |
| ⑩ Shock-Tone(撃咆) | 💥 | 節目の壁抜け、ギャップ埋め、端点 | BreakoutDet, SOR-multiSweep, TC-Ramp, IS-Max, DG-chain | CTA🦕・海外系東京支店🐼・証券自己部門🦣 | 壁抜け後の大実体、連続約定で一気に走る | 端点対応。分割利確+トレール、逆行時は潔く撤退 |
| ⑪ Beat-Tone(鼓動波) | ⚔️ | 決算・需給イベント点在、中期調整 | TC/VWAP-Wave, BasketRot, Roll, POV-breath | パッシブ保有🐢・アセットマネジメント🫎 | 幅広い往復が規則反復、時間軸長め | 中期基調形成。位相ズレの加速に備え、間合い管理 |
| ⑫ Break-Tone(裂波) | 🌋 | 清算・強制LC連鎖、クレジット解消 | LiqAlgo, DeRisk-IS, KillSwitch, MarginCall | 証券自己部門🦣・海外系東京支店🐼・銀行・生保系🐮 | 連続陰/陽で戻り弱い、出来高集中、反発短命 | 本崩し。成行回避、分割利確の徹底。リバは深追いしない |
注釈(短縮タグの説明)
- VWAP/TWAP/POV-low: 参加率や時間配分で穏やかに約定させる執行アルゴ(低アグレッション設定)
- PPeg/MPeg: Primary/Midpoint Peg。ベンチマーク価格に追随する受動指値
- QR: Quote Replenishment。見せ板含む差し替え・補充の自動化
- BasisAdj: 現物・先物・ETFのベーシス調整取引
- PairsArb/BasketArb: ペア/バスケットの相対価値裁定
- EventTrig: 指標・定刻・ヘッドラインなどイベント連動の執行トリガー
- OLS-burst/OLS: Optimal Liquidity Seeking。流動性探索の最適化(バースト=短時間の連打)
- DG-Hedge-micro / DG-QuickHedge / DG-chain: オプションのデルタ/ガンマ中和ヘッジ(微調整/緊急/連鎖)
- TimeSlice-burst / OscSlice: 時間分割発注(バースト型/オシレーター連動)
- IOC/FOK: 即時約定残キャン/成行同等の一括指示
- Sweep-to-Fill / AggSweep / SOR-multiSweep: マルチ会場一括スイープで板を食い進める発注
- SOR-cross / AggGrab: ルーティングで最良気配の取りに行く/クロスを作る
- MR-MM / MR-Basket/Pairs: 平均回帰を前提としたマーケットメイク/裁定
- Iceberg-repl: アイスバーグ注文の補充(残量隠し)
- Probe-IOC / RequoteTest / MicroPD: 小口IOCでの板探り、連続差し替えテスト、ミクロな価格探索
- IS-probe / IS-Max / DeRisk-IS: Implementation Shortfall。探索版/最大緊急度/リスク低減の一括実行
- AIS: Adaptive IS。状況に応じアグレッションを自動調整するIS
- MomentumPOV: モメンタム追随の参加率制御(やや高めのPOV)
- MarkoutOLS: 約定後の不利方向への動き(マークアウト)を考慮したOLS
- BreakoutDet: ブレイクアウト検知ロジック
- TC-Ramp / TC/VWAP-Wave: 引け成りなどターゲットクローズへ向けた増速/VWAPと併用の波配分
- BasketRot / Roll: バスケット銘柄の入替ローテーション/期先乗り換え
- LiqAlgo: 清算目的の一括・分割実行アルゴ
- KillSwitch: 事前条件で即時にポジション縮小・手仕舞いする安全装置
- MarginCall: 証拠金不足対応の強制的な売買
- RebalDrib / InvNetting: リバランスのこなし(少量断続)/在庫の相殺処理
⑬–⑮トレンド型トーンタイプ(推進パターン)
| No. & トーン名 | アイコン | 主なアルゴ種(出現時) | 主なプレーヤー(一般名+アイコン) | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
|---|---|---|---|---|---|
| ⑬ Step-Tone(階積/階落) | 🌓 | VWAP/TWAP/POV/IS による段階推進、バスケット進捗追随 | パッシブ執行🪐・裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙 | 水平→斜めの小段が連続、各段で短い滞在→再加速、押し戻りは浅い | 持続トレンドの基本形。1段目確定で小さく参加、2〜3段の継続で段階的に積み増し。深い戻りが入れば一旦仕切り直し。 |
| ⑭ Pennant-Tone(昇旗/降旗) | 🌔 | 収束→拡大型のボラ制御、ブレイク準備(体勢作り) | CTA🦕・裁定のボラ供給🦀/ アクティブPMの見極め執行🦀 | 高安が先細り(三角持合い)、出来高と振幅が縮小→抜けで一気に拡張、だましを挟みやすい | 先細り中は待機。抜け一発+続伸(戻りが浅い)を確認して小ロット追随。戻って三角内へ再侵入したら撤退。 |
| ⑮ Ladder-Tone(段積/段崩) | 🌕 | 水平→垂直→水平の反復、突破価格の支持/抵抗化、ヘッジのΔ中和 | オプション主導MM🦈・スプレッド供給HFT🐙・パッシブ執行🪐 | 抜け値が水平化して“はしご”状に並ぶ、短い垂直推進→水平滞在の繰り返し、リテストで止まる | 抜け値の支持化を確認して追随。各“段”で部分利確+再始動で増し。直前段を明確な撤退線にし、割れたらクローズ。 |
🎵波長が上下方向で明確なトーンタイプ
⑯–⑲ハイブリッド型トーンタイプ
| トーン名 | アイコン | 主なアルゴ種(出現時) | 主なプレーヤー | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
|---|---|---|---|---|---|
| ⑯ Sync-Step-Tone(合段律) | ☔ | 複数の分割執行がテンポ同期(参加率追随/在庫連動) | パッシブ執行🪐・裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙・HFTヘッジファンド系🐠 | 同時に段が出る、階段が揃う、水平→斜めの刻みが各所で同期 | 点火合図。2〜3回の同期で確度上昇、段ごとに小さく積み増し。 |
| ⑰ Surge-Tone(刺閃波) | 🌩️ | ニュース/微イベント初動+薄所探索、モメンタム初動検出 | CRT🐸・スプレッド供給HFT🐙・オプション主導MM🦈 | 尖りが2連以上、直後に小段が出始める、ヒゲ頻発 | 短命サージの見極め。まず小さく試し、連発するなら段階的に増やす。 |
| ⑱ Pullback-Tone(仮戻し) | 🌦️ | 分割こなし+在庫調整(浅い戻し/押しの吸収)、ブレイク→リテスト | パッシブ執行🪐・スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀 | 半値未満の浅戻し→短い滞在→同方向再開、戻りの時間が短い | 継続確認パターン。浅いまま再開なら追随、戻りが深い/長いと無効化。 |
| ⑲ Storm-Tone(重嵐波) | ⛈️ | 在庫制御×Δ/Γ中和×追随×裁定の同時発火、スプレッド伸縮反復 | HFTヘッジファンド系🐠・オプション主導MM🦈・CTA🦕・裁定MM🦀 | 厚みの出入りが高速、1↔3tickの伸縮が頻発、連続貫通と急反転が交錯 | 最上位警告。成行回避、分割利確とトレール必須、過剰な逆張りを控える。 |
🎵フラグ型
| No. & フラグ | アイコン | 測るもの(定義) | 典型シーン | 主なプレーヤー | 観測の手掛かり | 使い方/注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① Auction(AT) | 💎 | 板寄せ直前の傾き・気配偏向 | 寄り前、12:30再開直前、引け直前 | パッシブ執行🪐、裁定MM🦀、CRT🐸 | オークション気配の更新頻度上昇、成行気配の片寄り、指値の引っ込み、基準値からの乖離拡大 | 方向が決まりやすい帯。ATが高いときは抜け一発目を待って小さく順行。SW/ SPが同時に強ければブレイク本線の確認に使う |
| ② Spread(SP) | 🧊 | スプレッド急拡大=板の薄さ | 寄り直後、丸い時刻前後、引け前 | スプレッド供給HFT🐙、裁定MM🦀 | スプレッドが1→2/3tickへ急伸、気配枚数の減少、板の空白 | 抜けやすいがスリップ大。サイズは抑制、利確前寄せ。逆張りするならIWの強さを必ず併観 |
| ③ Sweep(SW) | 🌊 | 片方向スイープ(連続貫通) | 初動、再開直後、引けの加速帯 | CTA🦕、CRT🐸、スプレッド供給HFT🐙 | 連続約定で板を深く貫通、テープの加速、戻りの短命化 | 押し待ちは不利。ATが強いときは順行重視、IWが強ければ再供給で停滞しやすいので深追いを避ける |
| ④ Flow(RF) | 💧 | 刻みテンポ(終秒連打・提示頻度) | 節目直前、AT帯の直前直後 | パッシブ執行🪐、CRT🐸、スプレッド供給HFT🐙 | 終秒約定の連打、気配更新のリズム上昇、短い実体の連続 | 執行遅延コストの指標。RFが高いときはトレール幅・逆指値距離を広げ、スキャルは分割エントリを基本にする |
| ⑤ IceWall(IW) | ❄️ | 同価格の即復活=吸収壁の粘り | 日中レンジ維持帯、戻り待ち帯 | スプレッド供給HFT🐙、裁定MM🦀 | 食われた板が即復活、出来高は出るが価格が進みにくい、同水準での反復 | 抜けに時間がかかるサイン。SW<IWなら戻り売り・押し目買い、SW>IWなら抜け待ち。ブレイク狙いはサイズを段階的に |
A. アルゴ戦略 → 時間軸・振幅 → 対応トーン
| 戦略タイプ | 想定タイムスケール | 典型振幅 | 主対応トーン(コア) | 補助トーン(状況次第) |
| HFT型(高頻度) | ≤1分 | 5–15円 | 💓Pulse(閃影)、💫Flash(鋭閃)、🫧Feint(斜飛) | 🔴Box(瞬律)、⚡Spike(跳牙)※薄板時、💨Breath/Calm(滞静/静波)へ減衰 |
| 裁定・MM | 1–2分 | 30–50円 | 🟢Sine(鳴律)、⚔️Beat(鼓動波)、🔴Box(瞬律) | 🌓Step(階積/階落)、☔Sync-Step(合段律) |
| 需給探査(流動性感知) | 2–5分 | 70–100円 | 🌕Ladder(段積/段崩)、🚀Dart(流牙)、🌓Step(階積/階落) | ❄️Pullback(仮戻し)、🌋Break(裂波)、🌔Pennant(昇旗/降旗) |
B. 動きの特徴(テンポ/傾斜/滑らかさ)
| 動きの特徴 | 主対応トーン | 補足 |
| シャープな上げ下げ | 💫Flash、💓Pulse、💥Shock、⚡Spike、🌋Break、🌩️Surge | 一点突破・瞬時拡張からの収束型 |
| ゆるやかな傾き | ⚔️Beat、🌓Step、🌕Ladder、💨Breath/Calm | リバランス/在庫調整で段差・緩傾斜 |
| 等間隔のカーブ | 🟢Sine、⚔️Beat、🌓Step、☔Sync-Step | テンポ一定・配分同期化 |
| 不規則なうねり | 🌩️Surge、⛈️Storm、🌔Pennant、🌋Break、🚀Dart、🫧Feint | 探索・多層同時・拡大型/アドリブ的推移 |
🌊 フラグから観測されるスリッページ区間
例:薄板が原因のスリッページ(滑り)
「🧊Spread(スプレッドの開き)」が高い時にまず増え、そこへ「💧Refresh-Flow(刻みのテンポ)」が高い=“提示と約定の回転が速い”状況が重なると、成行・追い指値がより不利な価格で約定しやすくなります。
⏱️12:00:00–12:07:00 Calm-Tone 🫧壱ノ型① 静波 Flag [💎AT -,🧊SP 3,🌐SW -,💧RF 2,❄️IW 1]
例:厚見えなのに滑るときのFlagセット
⚙ 厚見えスリップ(Liquidity Mirage)[Auction 💎 0–1|Spread 🧊 1–2|Sweep 🌊 0–1|Flow 💧 2–3|IceWall ❄️ 0–1] 提示は多いのに、最良~2段目の滞在時間が短く、出した指値がすぐ抜かれる(Queue溶解)
⏱️14:46:45–14:50:30(後場後半の切替窓)…片側提示がフェード→小刻み連続貫通。
⚙ 壁消失 [Auction 💎 0–1|Spread 🧊 2–3(瞬間拡大)|Sweep 🌊 2|Flow 💧 2|IceWall ❄️ 0] “厚み”が一斉に引っ込み、真空ができたところへ小さな連続貫通が刺さり段飛び。
⏱️10:20:00–10:23:45(午前中盤の加速窓)…一時的に見かけ厚が消え、2–3段のマイクロスイープ。
⚙ 片側リレー(Queue Handover)[Auction 💎 0–1|Spread 🧊 1|Sweep 🌊 1–2|Flow 💧 3|IceWall ❄️ 1] 片側だけ提示・取消の入替が高速化。指値が並んだ瞬間に前が消え、常に後塵を拝す。
⏱️14:09:40–14:13:00(14時台前半のテンポ窓)…💧RFが上振れ、🌊SWは1–2止まり=“片側リレー”色。
🧪補足(“滑りにくい”側の例外)
💎Auctionが2–3のオークション帯(寄り前/再開直前/引け前)は、連続売買ではなく“気配集約”になるため、SW/💧の意味付けが変わります(滑り評価はAuction中心に)。
❄️IceWall ≥2(即復活が速い)かつ 🧊Spread 1 の日中帯は、見た目が厚いだけでなく“真に受け止める板”があるため、上のパターンに比べスリップは大きく低下します。
トーン識別・実務マニュアル(配布用ドラフト v1.0)
凡例(本書で使うアイコン)
🍈=f/s(最良“価格”更新ペース)/ 🍓=PPS(歩み値の行数/秒)/ 🍊=C/R(交戦度=板更新÷約定)/ 🍌=スプレッド幅(tick換算)/ 🍐=片寄り(最良枚数の左右差)/ 🍋=tick(225 mini=5円/🍋1)
🥖=短期MA/ 🍞=中期MA/ 🍞🍞=長めMA/ 🥪=超長期MA
凡例: 🗂️=板(気配)/ 🎞️=歩み値(Time&Sales)/ ¹²³=L1/L2/L3
0. 目的・位置づけ・対象
本書は、日経225先物 mini(ミニ)を標準とする「板🗂️・歩み値🎞️・簡易チャート」から、市場のリズム(=トーン)とフラグを短時間で判定し、実務の意思決定へつなげるための配布用マニュアルです。
サイト内の AlgoTone(主ページ) では時間帯別の解説と戦術運用を、キャリブレーション・ガイド(従ページ) ではご自身の端末に合わせたしきい値づくりを扱います。本PDFは両者を統合し、現場で使う手順を一冊にまとめたものです。
- 対象:PC版・リアルタイム設定の一般ツール(MarketSpeed II/kabuステーション/HYPER SBI 2/マネックストレーダー等)利用の個人投資家
- 狙い:HFTの物理優位に正面衝突せず、あなたの環境で再現できる“帯”の判断系を持つこと
- 成果物:🍈🍓🍊の低/中/高帯域とヒステリシス境界、週次の再推定手順
注意:本書は相対評価の整備が目的です(絶対値の厳密測定が目的ではありません)。将来成果は保証しません。最終判断はご自身で。
1. 表示と基礎指標(定義と測り方)
表示は軽く・速く。🗂️L1必須(L2あると精度↑)、🎞️歩み値、短期Tick(例:30Tick)+ 🥖20MA/🍞50MA を基本に。
- f/s🍈=**最良“価格”**更新ペース(回/秒)。価格が変わったら+1(数量は数えない版を標準)。
- PPS🍓=歩み値の行数/秒(prints per second)。
- C/R🍊=**(L1の新規+取消)**更新回数 ÷ 約定件数(同一観測窓)。
- 片寄り🍐=(Bid₀ − Ask₀) / (Bid₀ + Ask₀)。±0.20内は中立。
- スプレッド🍌=その瞬間の最良差。🍋1=5円(mini)。
L1/L2/L3:L1=最良Bid/Ask(価格・数量)、L2=2段目以降の板、L3=詳細深さ。
板=Order Book(気配)/歩み値=Time&Sales(プリント)。
2. キャリブレーション(🍈🍓🍊の“自分基準”)
ポイントA(平静帯):10:30±5分で5秒×3本。
ポイントB(高頻度帯):寄り直後 09:00±1分 または 14:59:30±30秒で5秒×3本(引け延長下では 15:40 以降も別途採取)。
集計:A・Bそれぞれの 🍈🍓🍊 を平均 → A=平常、B=高頻度の自分基準に。
初期帯域(一般ツール・ミニ基準)
- 🍈 f/s(価格):低 〜8 / 中 8–20 / 高 20–40 / 極 40+(一部ツールは 35+≈極)
- 🍓 PPS:低 〜2 / 中 2–4 / 高 4–8 / 極 8+(概数)
- 🍊 C/R:3–6=“こなし”/ >10∧約定少=“試し”/ >10∧約定多=“交戦”
- ヒステリシス:いったん上位帯へ入ったら下位境界−10%を割るまで降格しない。
ヒステリシス(hysteresis):元は磁性体等の履歴現象(語源はギリシャ語の“遅れ”)。市場判定では帯境界に小さな余白を入れ、行きと戻りで閾値をズラすことで判定ぶれを防ぐ運用。
3. 最初の“入口判定”(5〜10秒で)
- 🍈 f/s(価格版):5秒の価格変化回数 ÷5
目安:〜8(穏)|8–20(並)|20–40(速)|40+(要注意) - 🍊 C/R:(L1新規+取消)÷ 約定件数🍓
目安:3–6 こなし/>10∧約定少=試し/>10∧約定多=交戦 - 🍐 片寄り:±0.20内 中立/±0.30–0.50 片側優勢/±0.60が2秒超 推進強
- 旗(フラグ)を一瞥:💎 Auction(決まりやすさ)/🧊 Spread(滑りやすさ🍌)/🌊 Sweep(段抜け🍍)/💧 Flow(テンポ)/❄️ IceWall(同値復活🍧)
即時テンプレ
- 低🍈+低🍊+小🍐 → Calm⚪/Box🔴:逆張り短打ち(成行控えめ)
- 中🍈+中〜大🍐継続 → Step🌓/Ladder🌕:小ロット順行(指値追随)
- 高🍈+高🍊(約定少) → Feint🫧/Spike⚡:様子見 or 最小サイズ
- 高🍈+高🍊(約定多)+🧊↑ or 🌊↑ → Shock💥/Storm⛈️:成行回避・縮小
4. ファミリー分類 → 個別トーン(概要)
- A/C(フラット/ウェーブ):Calm🫧/Breath💨/Box🔴/Sine🟢/Beat⚔️/Pennant🌔
🍈低〜中、🍊3–9、🍓〜3、端は❄️で重くなることが多い - B(シャープ):Pulse💓/Flash💫/Step🌓(垂直部)
🍈中〜高、🍐0.30–0.50継続、🍌拡張が混ざる - D(ショック/ダート):Feint🫧/Spike⚡/Dart🚀/Shock💥/Break🌋/Storm⛈️
🍈高、🍊高、🍓高(または低=試し)
**詳細の判定表(個別トーン/フラグ早見)**は別紙(付録A/B)に同梱。
5. 行動テンプレ(運用の骨格)
- Calm⚪/Box🔴(A/C):逆張り短打ち。指値中心、利確浅め、成行控えめ。
- Step🌓/Ladder🌕/Sync-Step☔(B):小ロット順張り。指値追随+一部IOC。
- Pennant🌔:収束→拡大の初動を小さく。失敗は素早く撤退。
- Pullback🌦️:戻り30–50%・一度だけを確認し、再開の1段目を狙う。
- Pulse💓/Flash💫/Spike⚡:初撃は様子見。二発目以降で板の穴埋め確認→小ロット。
- Shock💥/Storm⛈️:成行回避/サイズ縮小。見送りも選択肢。
個別トーン判定(二次ふるい|板目視🧮/Tick目視📈)
トーン早見表(板目視🧮 / Tick目視📈)
💥
迷いどころの切り分け(クイックメモ)
- Pulse 💓 vs Flash 💫:間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒で判別
- Calm ⚪ vs Box 🔴:上下端の供給/吸収(同値リフィル)の有無で判別
- Step 🌓 vs Ladder 🌕:〈垂直→水平〉三拍子の明確な反復があれば Ladder 🌕
フラグ早見表(板目視🧮 / Tick目視📈)
| フラグ | 🧮 板目視 | 📈 Tick目視 | 使い方(要点) |
|---|---|---|---|
| Auction 💎 | オークション気配が片寄る・成行気配厚い | 開始直後/再開直後/引け直前に初動が出やすい | 方向が決まりやすい帯。抜け1本目確認後に小さく順行 |
| Spread 🧊 | スプレッドが1→2/3tickへ瞬間拡大・板の空白 | 細いヒゲ増加 | 抜けやすいがスリップ増。利確前寄せ、逆張りは IceWall ❄️ 併観 |
| Sweep 🌊 | 連続約定で板を深く貫通・テープ加速 | 押し待ちが不利な流れ | 順行重視。Auction 🌊 強×で確度上昇、IceWall ❄️ 強×で停滞注意 |
| Flow 💧 | 終秒の提示・約定が連打・テンポ上昇 | 小実体が連続 | 執行遅延コスト高。トレール幅や逆指値距離を広げる判断に直結 |
| IceWall ❄️ | 食われた価格が即復活・吸収壁が粘る | 同水準で反復・進みにくい | 抜けに時間。Sweep 🌐<IceWall ❄️ で戻り売り/押し買い、逆なら抜け待ち |
6. 時間帯ヒント(参考)
- 09:53–10:03:Step🌓 → Ladder🌕/Sync-Step☔ が点灯しやすい
- 10:06–10:10:Pennant🌔収束→拡大にSurge🌩️が混在
- 14:50–15:00:Pullback🌦️後に Spike⚡/Shock🌋 混在
- 14:59:50–15:00:30:D系(Dart🚀/Shock🌋/Break🌋)急増(成行慎重)
※“出やすい”傾向で、イベント・当日の流動性で変わります。
🎵 トーンの出現時間帯(一般的なデータ|JST)
| Tone | 出やすい時間帯・曜日(JST) | 出現理由(共通トリガー) |
|---|---|---|
| ① Calm-Tone ⚪ | 11:33–11:44(Mon, Wed)/10:30–10:50(Mon–Wed)/12:08–12:15(Mon–Wed) | バスケット実行後の冷却、受給均しの継続、在庫中立化で対称板が維持(滞静寄りのCalm化)。 |
| ② Pulse-Tone 💓 | 11:58(Fri)/14:59(Fri)/10:44:50–10:56(Mon=10:47, Thu=10:50, Others=10:53–10:55) | 指標・ヘッドライン着火、11:00直前の追い上げ、オプションΔ/Γ調整の瞬発弾。 |
| ③ Box-Tone 🔴 | 11:00–11:23(Wed, Fri)/13:59:30–14:05(All) | Stepの減衰でレンジ化。裁定系MMのレンジ供給、方向感乏しい局面の価格帯形成、バスケット判定待ち。 |
| ④ Faint-Tone 🫧 | 11:26–11:30(Mon, Tue)/09:29–09:35(All) | 板反応の探り(小口で当てて即取消)、キャンセル→再提示の試し突き、短期シグナル勢の誘導。 |
| ⑤ Spike-Tone ⚡ | 12:00(Fri, Tue)/14:50–14:55(Fri, Tue)/08:45–08:55(Mon) | 薄い段の探索、短時間の在庫調整、見かけの厚み狙いの急所刈り取り。 |
| ⑥ Breath-Tone 💨(滞静) | 10:30–10:50(Mon–Wed)/12:08–12:15(Mon–Wed) | バスケット後の残余ドリップ、VWAP/POVの平常こなし、方向確認待ちの小幅往復。 |
| ⑦ Flash-Tone 💫 | 10:30(Tue, Fri)/10:44:50–10:56(Mon, Thu, Others) | サプライズ系ヘッドラインや為替瞬変、複数アルゴ合流による瞬間衝撃(スプ一時拡大→急収束)。 |
| ⑧ Sine-Tone 🟢 | 11:45–11:55(Fri, Wed)/11:29:50–11:35(All:Shock後の減衰で周期往復)/13:59:30–14:05(All) | こなし+裁定の往復、小反発反復、指値優勢でサイン波状推移。※10秒Tick×20MA/19MAが視認性◎ |
| ⑨ Dart-Tone 🚀 | 12:00–12:05(Mon, Fri)/08:45–08:55(Mon)/10:14:45–10:20(All) | マイクロブレイク追随、Queue先取り、15分境界の加速波に便乗。 |
| ⑩ Shock-Tone 🌋 | 14:57–15:00(Fri)/08:59:50–09:05(All:現物寄り波及)/11:29:50–11:35(All:前引け直前/直後) | 成行集中(MOO/MOC)、節目での取消連鎖、レンジ上抜け/下抜けの一撃。 |
| ⑪ Beat-Tone ⚔️ | 12:35–12:45(Tue, Thu)/13:20–13:30(Tue, Thu) | 段階的執行プログラムの断続波、セクター交互の流入出、中周期の往復。※10秒Tick×20MA/19MAも視認性◎ |
| ⑫ Break-Tone 💥 | 14:40–14:50(Mon, Thu)/13:45–14:00(Tue, Fri) | ディーラーのデリスク、ロスカット連鎖、ペナント収束後の“崩し”。 |
| ⑬ Step-Tone 🌓 | 10:05–10:20(Mon, Wed)/13:05–13:20(Mon, Wed)/13:59:30–14:05(All) | VWAP/TWAPの段階更新、POV参加率の段上げ、バスケット実行で“段差”が続く。 |
| ⑭ Pennant-Tone 🌔 | 13:45–14:00(Tue, Fri)/14:45–14:50(Fri) | 収束後の出来高回復、ボラ拡大、オプションポジションの閾値越えで拡大型に移行。 |
| ⑮ Ladder-Tone 🌕 | 10:15–10:25(Wed, Fri)/13:30–13:45(Wed, Fri)/14:14:30–14:20(Fri) | 抜け価格の支持/抵抗化、デルタ中和のレイヤー積み上げ、再加速の“はしご掛け”。 |
| ⑯ Sync-Step-Tone ☔(合段律) | 09:54–10:03(All)/11:15–11:25(Mon, Thu)/13:10–13:20(Mon, Thu)/14:58–15:01(All) | VWAP/TWAP/POV/ISが同時段差化。裁定/MMの整流と在庫補充が同期し“水平→段→水平”が等間隔に出現。 |
| ⑰ Surge-Tone 🌩️(刺閃波) | 09:29–09:35(All)/10:06–10:10(Tue, Fri)/14:50–14:55(Tue, Fri)/:00/:30直後 | 滑らかな波の途中に短命サージが2回以上挿入。高感度反応+薄所探索+Δ/Γ中和が重なり、スイング→モメ転換の前振れ。 |
| ⑱ Pullback-Tone 🌦️(仮戻し) | 10:00:30–10:03(All)/15:00:10–15:02(All)/13:50–14:00(Tue, Thu) | 直前推進の半値未満の浅戻り→数秒の横ばい→同方向再開。分割こなし+在庫調整+裁定の支持転換が重なる。 |
| ⑲ Storm-Tone ⛈️(重嵐波) | 14:50–15:00(Mon, Fri:特に14:59:50–15:00:30)/08:59:50–09:05(All)/15:24:50–15:35(All) | 在庫制御×Δ/Γ中和×追随×裁定の多層同時発動。フリッカー急増とスプレッド伸縮(1↔3tick)反復で“嵐化”。成行はリスク大。 |
詳しくは時間帯別投資戦略のMarket Strategy Breakdownのタイムラインをご覧ください。
🚩 Flag(市場状態/流動性)の出やすい時間帯(JST)
これらのフラグは単独で判断するのではなく、トーンとの組み合わせ、複数フラグの数値の並びで判断されるものです。
| Flag | 出やすい時間帯・曜日(JST) | 出現理由(共通トリガー) |
|---|---|---|
| FLAG① Auction 💎 | 08:44:00–08:45:00(All)/08:59:15–09:00:00(All)/12:29:50–12:30:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 板寄せ前後の気配偏向。寄付・現物連動の再開・引け直前のMOO/MOC集中で方向が決まりやすい。 |
| FLAG② Spread 🧊 | 08:45:00–08:45:30(All)/09:00:00–09:00:30(All)/12:30:00–12:32:00(All)/13:59:30–14:00:00(All)/14:54:15–14:58:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | スプレッドの急拡大=板の薄さ。再開直後・丸時刻前後・引け前に薄化が頻発しブレイク警戒。 |
| FLAG③ Sweep 🌊 | 09:00:00–09:03:00(All)/12:30:00–12:32:00(All)/14:54:15–14:58:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 片方向スイープ(連続貫通)。寄付・再開・引け前の成行集中と薄化の重なりで一方向加速。 |
| FLAG④ Flow 💧 | 08:44:00–08:45:00(All)/12:29:50–12:30:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 終秒の刻み連打(提示/約定テンポ上昇)。Auction帯の直前直後にテンポが急上昇し、執行遅延コスト増。 |
| FLAG⑤ IceWall ❄️ | 9:34:00–09:37:00 10:50:30–10:54:50 13:00:20–13:10:00 14:32:45–14:43:00(いずれもAll) | “即復活”の吸収壁。板供給の粘着が高まり価格が進みにくい帯。戻り売り/押し目買いの拠点になりやすい。 |
時間帯別投資戦略のMarket Strategy Breakdownのタイムラインにて日中全時間帯のフラグ値を提示しておりますが、これらの数値は日々の条件により大きく変わり、「多重時間スケールによる市場分析レポート」においてクラスタリング処理された最新情報が反映されます。
7. しきい値(初期・校正の目安)
- 🍐 厚みバランス:±0.20内=中立/±0.30–0.50=片側優勢/±0.60が2秒+=推進強
- 🍈 フリッカー(価格):〜8=落ち着き/8–20=通常域/20–40=注意/40+=要警戒
- 連続プリント(10秒):≥8本=Step🌓/Ladder🌕候補、≥25本=Pulse💓/Dart🚀/Ladder🌕候補
- 🍌 スプレッド拡張:2–3🍋=Spike⚡/Flash💫/Shock💥警戒、4🍋+=イベント級
- Pennant🌔 収束率:直近60–120秒高安幅が30%+縮小→拡大で確度↑
- 週次再推定:直近20営業日の p50/p80 で境界を**±10–20%**微調整(キャリブレーション継続)
8. 「最良気配の更新回数」の数え方(🍈の実務)
本書の標準=価格版 🍈=f/s_price(最良Bid/Askの“価格”が変わったら+1)。
包括版=f/s(L1):価格 or 数量のどちらか変化で+1(使う場合は明示)。
基本ルール(包括版の例)
- 価格が変わった → +1
- 数量だけ変わった → +1
- 価格が変わって元に戻る → +2(変化+復帰)
ミニ例(Ask側・1秒間)
10:00:00.000 33,040(50枚)
10:00:00.120 33,040(80枚)→ 数量で**+1**
10:00:00.180 33,050(60枚)→ 価格で**+1**
10:00:00.260 33,040(70枚)→ 価格復帰で**+1**
⇒ f/s(L1)=3/秒。価格版なら +2/秒(数量は数えないため)。
実務メモ
UIのまとめ表示/間引きで見かけ回数は変動します。端末×口座×時間帯ごとに分位点(p50/p80)で基準化。
🍓PPS(歩み値/秒)と 🍈f/s をセットで見ると Step/Ladder や Flash/Spike の識別精度が上がります。
バンド化+ヒステリシスで扱い、3秒ローリング平均(直近3秒合計÷3)にすると“体感”と一致しやすく安定。
補正の心得:Flash/ Shock/ Storm のバーストでは、UI間引きで 🍈🍓 が実態より30–70%低く見えることがあります。初期は係数 k=1.3–1.7を参考に相対評価で運用。
9. フラグとの整合(運用に落とす)
- 💎 Auction(潮目):決まりやすさ。高いと初動順行の有利度↑(🍈↑🍐↑が同時に出やすい)。
- 🧊 Spread(薄氷):滑りやすさ🍌。高いとサイズ縮小/利確前寄せ。
- 🌊 Sweep(渦潮):止まりにくさ🍍。高いと押し待ち不利/浅い追随。
- 💧 Flow(滴律):刻みテンポ。高いと遅延コスト↑→逆指値/トレール調整。
- ❄️ IceWall(氷壁):同値復活🍧。高いと抜け遅延→分割・押し戻り利用。
実務マップ例
- 💎↑ × 🌊↑ × 🧊↑ → ブレイク本線(順行小ロット、🍌滑り前提)
- 🧊↑ × ❄️↑ → 厚見え停滞(逆張りは同値復活速度を確認)
10. 迷ったときの運用ルール
主ラベルは安全側(A/C)に寄せる。判別不能は副ラベルのみ付与して保留。
成行はB/D系点灯時に控えめ(とくに引け際)。Ladder🌕は抜け値の支持/抵抗転換を確認。
11. よくある誤判定と対処(要点)
- Calm🫧 ↔ Box🔴:上下端の**供給/吸収(同値リフィル)**の有無で分ける。
- Pulse💓 ↔ Flash💫:等間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒(📈で確認)。
- Step🌓 ↔ Ladder🌕:〈水平→垂直→水平〉の三拍子反復が明瞭なら Ladder🌕。
- Dart🚀 ↔ Shock💥:Shock💥は断裂ギャップ→多段掃きが明瞭。
12. 法令・リスク表示(配布用)
本資料は情報提供のみを目的とし、特定の金融商品の勧誘ではありません。記載の手法・数値は過去観測の一例であり将来成果は保証されません。金融商品取引は元本損失のリスクを伴います。データの遅延・配信仕様・板表示差等により、記載どおり観測できない場合があります。本資料は予告なく更新されることがあります。
付録A:5〜10秒の簡易チェック手順(現場用カード)
- 準備:5–10秒窓。🗂️L1の価格・数量と🎞️歩み値を表示。**🍈は“価格だけ”**を数える。
- ①🍈 f/s(価格)=価格変化回数/秒 → 〜8/8–20/20–40/40+
- ②🍊 C/R=(L1新規+取消)÷🍓 → 3–6/ >10少 / >10多
- ③🍐 片寄り=(Bid₀−Ask₀)/(Bid₀+Ask₀) → ±0.20/±0.30–0.50/±0.60+
- ④🚩 フラグ補正:💎/🧊🍌/🌊🍍/💧/❄️🍧
- ⑤結論:A/B/C/Dに仮置き→小ロットで試し→直後に再観測(ヒステリシスで判定ぶれ抑制)
付録B:計測の限界と扱い
- バースト(Flash/ Shock/ Storm)では 🍈🍓 が見かけ30–70%低下しやすい → k=1.3–1.7で相対補正。
- **週次で±20%**微調整し、自分の環境の標準を維持。
- 20と30の細差よりも、**「20を超えたか」「40を跨いだか」**が意思決定に有効。
付録C:ツール環境(要約)
- PC版・リアルタイム最短で。
- MarketSpeed II/kabuステーション/HYPER SBI 2/マネックストレーダー:
価格配信が1秒に落ちていないか、**自動更新“最短”**かを確認。 - 省リソース設定・ブラウザ簡易・スマホは頻度低下しやすい → PCフル版推奨。
付記:このPDFの扱い
- 別紙:(5)個別トーン判定テーブル、(6)フラグ早見表、Tick目視テーブル、板/歩み値UIサンプル(将来、画面キャプチャ・動画差し替え可)。
- ミニ基準:本書の数値は日経225先物 miniを基準。ラージでは🍓・🍈・🍊が相対的に高く出やすいため、境界を上方スライドして運用してください。
まとめ
狙いは、HFTの物理優位に正面から挑むことではなく、あなたの端末で再現できる“帯”の判断系を持つこと。🍈🍓🍊をキャリブレーションし、ヒステリシスつきの帯判定で意思決定を安定化させる。小さく試し、速く更新する——それが“アルゴリズムに立ち向かう”ための、現実的で強い武装です。
🧬 リバランス調整におけるトーンの出現と判別方法
リバランスとは、銀行や年金・投信などが保有するファンド資産のポートフォリオ管理の一環として実施する運用プロセスです。運用方針で定めた目標配分(例:株式/債券の比率)から市場の値動きで生じた乖離を、コストと乖離(トラッキングエラー)を抑えながら元に戻すことを指します。実務では、VWAP(出来高加重平均価格)/TWAP(時間加重)/POV(市場出来高に対する参加率一定)/Close(終値連動)/IS(到着価格基準)といった執行ベンチマークに沿って機械的に発注します。リバランスは信託銀行やアセットマネジメント会社にとどまらず、銀行・機関投資家・ヘッジファンドにも広く用いられ、想定したリスク水準の維持、指数連動性の確保、運用のブレ抑制が評価の中心です。市場への影響を小さくするため、注文は一度にまとめず小口へ分割し、一定のペースで連続的に流すのが一般的です。その結果、寄り付き直後・午前11時前・引け前など“区切りの時刻”に発注が重なり、短時間の値動きが生じることがあります。関連して、マーケットメイカーは在庫を中立に保つ調整を、オプション専業は先物・現物でのヘッジ(デルタ調整)を並行して行い、市場全体の配分と流動性の均衡が保たれます。
| アルゴ | 何を最適化 | 子注文ロジック/板の見え方 | 代表社例 |
| VWAP / TWAP / POV | 平均価格/参加率 | 時間/出来高に合わせて秒〜十秒スライス、ジッター入り(±15–45秒)。取消→出し直し増 | BlackRock🕳️, Vanguard🌀, 信託🍎🍊🍇🍌🍐 |
| IS(実行差異最小化)/流動性探索 | コスト×スリッページ | 気配・隠れ流動性に合わせアグレッシブ調整、アイスバーグ/スナイパー併用 | 野村AM🦒, MUFG AM🦬, Goldman🦁 |
| StatArb/裁定MM | ベーシス/相関収益 | ペア/バスケット同時発注、在庫制御で片側を増減 | IMC🦐, Optiver🦞, Flow🦀, DRW🪸 |
| 在庫連動MM | 在庫・スプレッド | アヴェラネーダ式等で見せ枚数を刻み替え、Queue取り直し多い | Citadel🦑, Virtu🐛, XTX🪼, Jane🐙 |
| オプションMMのデルタ中和 | Δ=0/Γ管理 | 価格閾値・15分境界で先物をまとめて買い/売り | Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆, Akuna🐣 |
| ロール/スプレッド | 限月/商品間ヘッジ | 同時成行/指値スプレッド、薄い側を優先して埋める | IMC🦐, DRW🪸, Optiver🦞 |
これらのリバランスの動きをカテゴリー別にどのようなチャートになるかを分類すると・・
| モード | 典型アルゴ | 板での症状(どう見える) | 価格の出方 | 主役例(会社+アイコン) |
| A ドリップ(平常のこなしー短期スイング) | TWAP / POV | 1–5秒間隔で小口が連続。Bestに貼り替え多、取消→再提示が滑らか | じわじわ同方向に10–40円、戻り小 | BlackRock🕳️, Vanguard🌀(こなし)+IMC🦐, Optiver🦞(受け裁定) |
| B キャッチアップ(追い上げ) | POV加速 / IS | O/Tが30–60秒だけ急増、成行・積極指値が増える | 1–3分のパルスで30–60円、階段状 | BlackRock🕳️(進捗遅れ補正), XTX🪼, Citadel🦑(供給) |
| C 同調ドライブ(スイング化) | オプMMΔ中和+POV | 15分境界/正時で片側の板が薄化、連続約定が続く | 5–15分で50–100円の押し上げ/押し下げ | Susquehanna🦢, SIG🕊(Δ中和)+BlackRock🕳️(こなし) |
| D 逆張り吸収(鈍化) | StatArb/裁定MM | 片側に当たると即逆側に厚み、約定が散る | 5–15円の往復細波、方向出にくい | IMC🦐, Optiver🦞,DRW🪸, Flow🦀 |
では、これらがどのようなトーンに当たるでしょうか。
| 対象(中身) | 主トーン | 副トーン | 代表プレーヤー(例) |
| 指数ウェイト/キャッシュ(パッシブのこなし) | #1 Calm-Tone | #6 Breath-Tone, #13 Step-Tone | BlackRock🕳️, Vanguard🌀, SSGA🌑, 信託:三井住友信託🍎 / JMTB🍊 / JTSTB🍇 / 三菱UFJ🍌 / みずほ🍐 |
| バスケット配分(アクティブPMの比率調整) | #13 Step-Tone | #8 Sine-Tone, #14 Pennant-Expand-Tone | 野村AM🦒, MUFG AM🦬, 大和AM🦌, SMAM🦓, 日興AM🐪 |
| 先物↔現物ベーシス/ETF裁定 | #1 Calm-Tone | #3 Box-Tone, #10 Shock-Tone(ベーシス崩れ時) | IMC🦐, Optiver🦞, Flow Traders🦀, DRW🪸 |
| 在庫リバランス(HFTマーケットメイク) | #1 Calm-Tone | #3 Box-Tone, #5 Spike-Tone(薄板探り) | XTX🪼, Citadel🦑, Virtu🐛, Jane Street🐙 |
| オプションΔ/Γ中和(先物でのヘッジ) | #2 Pulse-Tone | #7 Flash-Tone, #9 Dart-Tone, #15 Ladder-Tone | Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆, Akuna🐣 |
| ラージ↔ミニ/限月スプレッド切替 | #3 Box-Tone | #1 Calm-Tone, #13 Step-Tone | IMC🦐, Optiver🦞, DRW🪸 |
| 海外支店の顧客ヘッジ差替 | #9 Dart-Tone | #10 Shock-Tone, #13 Step-Tone | Goldman🦁, JPM🐃, Morgan Stanley🐅, UBS🦏 |
リバランス自体は① Calm / ⑥ Breath / ⑬ Step(=こなし・分割・安定供給)が基本。でもぶつかる相手(反対アルゴ)と場の状態で、表に出る“トーン”はガラッと変わります。
トーンが切り替わる仕組み(対立マップ)
🚩 Flag(市場状態/流動性)の出やすい時間帯(JST)
| 反対アルゴ(代表社+アイコン) | 何をする?(リバランスへ作用) | 出やすい“表のトーン” |
| オプションΔ/Γ中和:Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆 | 同方向に追い風(買いこなし×Δ買い 等)→スピード増 | #2 Pulse, #15 Ladder, 強い日は**#19 Storm-Override |
| HFT在庫制御/供給:XTX🪼, Citadel🦑, Virtu🐛, Jane🐙 | 板を薄く/厚くして価格の通り道を作る/塞ぐ | #5 Spike, 薄いと#10 Shock(小ブレイク) |
| StatArb/裁定MM:IMC🦐, Optiver🦞, DRW🪸, Flow🦀 | 逆側で吸収&均し→振幅を抑える | #3 Box, #1 Calm(減衰) |
| CRT/超短期順張り:HRT🐜, Tower🐞, Jump🦗 | こなしの流れに瞬時追随→短時間の伸び | #9 Dart, 速い日は#7 Flash |
| 海外支店バスケット/ヘッジ差替:Goldman🦁, JPM🐃, MS🐅, UBS🦏 | まとめて同方向に追加弾→階段状の押上げ/押下げ | #13 Step, 速度出ると#15 Ladder |
| ディーラー/自己デリスク:Nomura🧠/🐒, MUFG-MS🦍, みずほ🐘 | 在庫圧縮で片側に寄る→一段崩し/踏み | #12 Break, #18 Flat-Break |
| CTA/トレンド系:Man🦕, Winton🦖, Aspect🦎 | ブレイクに継続性を付与 | #9 Dart→長引けば#11 Beat |
| マクロ指標/定刻ヘッドライン重ね | 同時多発で加速 | #2 Pulse, #7 Flash, 強日で#19 |
Calm/Breath/Step(基流) × 反対アルゴの性格 × 流動性 = 観測される“トーン”。
🧬 トーン判別手順
上記のように、リバランス時間帯にお同じ“リバランス”でも、ぶつかる相手アルゴが違うと板の姿(スプレッド/厚み/フリッカー/約定のつき方)がまるで変わります。ここではリバランス(VWAP/TWAP/POV/IS/Close等の分割執行)を軸に、板(🧮)と歩み値・簡易Tick(📈)から「いま誰が、どのアルゴで、どのトーンを作っているか」を5〜10秒で推定するための手順を、章立てに沿って解説します。
1. 位置づけ(何を判別するか)
- リバランスは、パッシブ執行(指数連動・配分調整)を主因として、市場に連続した小口の“こなし”を流します。表に出る主トーンは Calm-Tone 🫧/Breath-Tone 🫧/Step-Tone 🌓 が基本形です。
- ただし、同時期に相手方のアルゴ(オプションΔ/Γ中和、裁定MM、供給HFT、海外支店の顧客ヘッジ差替、CRT/CTA等)が重なると、表面のトーンが別の型(Pulse 💓、Ladder 🌕、Shock 🌋、Surge 🌩️ など)に切り替わります。
- 因果関係は下式で押さえます:
基流(Calm/Breath/Step) × 相手アルゴ(誰×何) × 環境Flag(Auction/Spread/Sweep/Flow/IceWall)= 観測されるトーン
2. 判読の流れ(全体像)
- 5〜10秒の簡易チェックで「層」を仮置き(A:フラット/B:シャープ/C:ウェーブ/D:ショック/ダート)。
- フットプリント(板の挙動・歩み値の癖)からプレーヤとアルゴを推定。
- **Flag(環境)**を重ねて、行動のバイアス(順張り/逆張り/見送り)を補正。
- トーンの迷い所を所見で切り分け、主+副(16〜19)の最終ラベルに落とす。
3. どう見ればいい?(5〜10秒の簡易チェック:層の仮置き)
観測は5秒(速い時は3秒)で区切ります。順番は「速さ → 質 → 方向」。
- フリッカー f/s(最良更新/秒)
〜8/s=Calm/Breath ⚪/💨|8–20/s=Box/Step 🔴/🌓|20–40/s=Faint/Spike/Surge 🫧/⚡/🌩️|50+/s=Flash/Shock/Storm 💫/💥/⛈️ - C/R(板の更新÷約定)
3–6=こなし(Calm/Step ⚪/🌓)|>10∧約定少=試し突き(Faint/Spike 🫧/⚡)|>10∧約定多=本格交戦(Shock/Storm 💥/⛈️) - 偏り((Bid−Ask)/(Bid+Ask) の絶対値)
≤0.2=中立(Calm/Box ⚪/🔴)|0.3–0.5=片側優勢(Step/Ladder 🌓/🌕準備)|≥0.6が≥2秒=強推進(Pulse/Ladder/Shock 💓/🌕/💥)
クイック結論例
低f/s+低C/R+偏り小 → Calm/Breath/Box ⚪/💨/🔴(逆張り短打ち)
高f/s+C/R高(約定少) → Faint/Spike 🫧/⚡(様子見/最小サイズ)
高f/s+偏り大が継続 → Pulse/Step/Ladder 💓/🌓/🌕(小ロット順張り)
50+/s+C/R高+伸縮激しい → Storm/ Shock ⛈️/💥(成行回避・縮小)
4. プレーヤ/アルゴの推定(フットプリント → 推定 → 表トーン)
4.1 パッシブ執行・信託(分割)
- 代表:パッシブ🪐(BlackRock🕳️, Vanguard🌀, SSGA🌑, Amundi✨)、信託🐱(三井住友信託🦊, JMTB🦫, JTSTB🐿️, 三菱UFJ信託🐕, みずほ信託🐇)
- 典型フットプリント:等間隔の小段差、押し浅い、水平→+1tickの繰り返し
- 表のトーン:Step-Tone 🌓/Calm-Tone ⚪/Breath-Tone 💨、副で Sync-Step-Tone ☔
- 短縮タグ:VWAP/TWAP/POV/IS(分割)
4.2 裁定MM・スプレッド供給HFT(在庫/ベーシス整流)
- 代表:裁定MM🦀/供給HFT🐙(IMC🦐, Optiver🦞, Flow Traders🦀, DRW🪸, XTX🪼, Citadel🦑, Virtu🐛, Jane🐙)
- 典型フットプリント:同値リフィル、端で吸収、中央減速
- 表のトーン:Box-Tone 🔴/Calm-Tone 🫧(ベーシス崩れ時は Shock-Tone 💥が混入)
- 短縮タグ:MR-MM(平均回帰MM)/Iceberg-repl(隠し補充)
4.3 オプション主導MM(Δ/Γ中和)
- 代表:🦈(Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆, Akuna🐣)
- 典型フットプリント:瞬間真空→100連<1秒→即回復、短命サージ2発+
- 表のトーン:Pulse-Tone 💓/Flash-Tone 💫/Ladder-Tone 🌕(強い日は Shock 💥)
- 短縮タグ:DG-Hedge(quick/micro/chain)/SOR-multiSweep
4.4 海外系東京支店(顧客ヘッジ差替・バスケット)
- 代表:🐼(Goldman🦁, JPM🐃, Morgan Stanley🐅, UBS🦏 他)
- 典型フットプリント:抜け値の即水平化(支持/抵抗化)、段の積み上げ
- 表のトーン:Step-Tone 🌓/Ladder-Tone 🌕/Shock-Tone 💥
- 短縮タグ:TC/Close-Ramp(終値連動)/Momentum-POV
4.5 CRT/超短期・裁量(試し突き)
- 代表:CRT🐸(HRT🐜, Tower🐞, Jump🦗)、裁量🐵(各社ディーラー)
- 典型フットプリント:板2–5段の点滅多いのに約定伸びず=試し→即取消
- 表のトーン:Faint-Tone 🫧/Spike-Tone ⚡
- 短縮タグ:Probe-IOC/RequoteTest
4.6 CTA/トレンド系(継続付与)
- 代表:🦕(Man🦕, Winton🦖, Aspect🦎)
- 典型フットプリント:押し待ち不利の継続買い/売り、戻り浅い
- 表のトーン:Dart-Tone 🚀 → 長引けば Beat-Tone ⚔️
5. Flagの重ね方(環境上書き)
- Auction 💎:初動の方向が決まりやすい(寄付/再開/引け直前)。初撃は“待って”2本目から。
- Spread 🧊:滑りやすい。利確は前寄せ、逆張りは IceWall ❄️の併観必須。
- Sweep 🌊:押し待ち不利。順行小ロットで追随。
- Flow 💧:執行遅延コスト↑。トレール幅・逆指値距離を広めに。
- IceWall ❄️:抜けに時間。戻り売り/押し目買いの拠点。
例:Sync-Step ☔候補でも IceWall ❄️強→“抜け待ち”。Sweep 🌐が勝れば Ladder 🌕へ移行。
Flagのリスク値は時間帯別市場分析のMarketStrategy Breakdownのタイムラインを参照してください。
6. 時間帯別の読み方
6.1 火曜 10:06–10:10(午前の再配分帯)
- 想定されるtone:Calm-Tone ⚪/Breath-Tone 💨(パッシブ🪐+信託🐱の分割)
- この帯の“平常”は、価格フリッカー f/s=10–16、C/R=4–7、厚みバランスの偏り|…|≤0.2 程度に落ち着きます。ここから Step-Tone 🌓へ移る時は、5秒窓での連続プリントが8本以上に増え、偏りが +0.3〜0.5 まで2秒超持続、「水平→+1tick」の小段差が2回以上つながるのが典型です。フラグは 💧Flow 中、🧊Spread 低→中、❄️IceWall 低〜中が素直な組合せ。
- 介入で変化:オプションMM🦈のDG-Hedgeが刺さると🧊Spread 上振れ→🌊Sweep 点灯が連鎖して短命サージが差し込まれ、Surge-Tone 🌩️が混ざります。押しが浅いまま段差が継続すれば、Ladder-Tone 🌕への格上げが有力です。
- 因果:分割(原因)× Δ/Γ中和(増幅) × Sweep(環境依存)= Surge 🌩️ → Ladder 🌕
6.2 金曜 14:50–15:00(引け前)
- 時間延長後は、終盤のピークがやや後ろへ寄り、💎Auction 高と 💧Flow 高が同時に立ちやすい帯です。基調は Step-Tone 🌓(TC/Close 連動)。直前の一方向推進のあと、半値未満(30–50%)の浅い戻しが“一度だけ”入って小休止、そこから再加速する定型が Pullback-Tone 🌦️→ Ladder-Tone 🌕 への道筋です。
- “過熱ライン”はリテール計測に合わせて保守化します:f/s(価格)≥28–32、C/R≥10–12、偏り≥0.5 が2秒超持続、🧊Spread が 1↔3tick の伸縮を繰り返し、🌊Sweep が連発――これらが同時に重なり始めたら Shock-Tone 💥/Storm-Tone ⛈️警戒域。成行は縮小、指値追随はサイズを抑え、利確は前寄せ。見送りも有力な選択肢です。
- 補足)本帯は「💎Auction 高 × 🌊Sweep 高 × 💧Flow 高」の三つ巴になりやすく、方向の“決まりやすさ”は上がる一方で、スリッページリスク(🧊)も同時に悪化します。サイズ管理とトレール設計を最優先に。
7. 迷い所の切り分け
- Calm ⚪ ↔ Box 🔴:レンジ端の同値リフィル(供給/吸収)の有無
- Pulse 💓 ↔ Flash 💫:等間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒
- Step 🌓 ↔ Ladder 🌕:〈水平→垂直→水平〉三拍子の反復が見えるか
8. チェックリスト(5〜10秒)
- f/s(速さ):低/中/高/極 を即判定
- C/R(質):こなし / 試し突き / 交戦
- 偏り(方向):中立 / 片側優勢 / 強推進
- プレーヤ推定:
- 同値リフィル規則的→ 裁定MM🦀/供給HFT🐙 → Box 🔴/Calm ⚪
- 等間隔小段差→ パッシブ🪐/信託🐱 → Step 🌓/Sync-Step ☔
- 真空→100連<1秒→回復→ オプションMM🦈 → Pulse 💓/Flash 💫/Shock 💥
- 点滅多いが約定薄→ CRT🐸/裁量🐵 → Faint 🫧/Spike ⚡
- 抜け値の即水平化→ 海外支店🐼/CTA🦕 → Ladder 🌕/Dart 🚀
- Flagで上書き:Auction/Spread/Sweep/Flow/IceWall の強弱で行動を補正
9. 注釈
- 分割:VWAP/TWAP/POV/IS(目標価格・時間・参加率・実行差異)
- DG-Hedge:Δ/Γの先物ヘッジ(quick/micro/chain)
- SOR/AggSweep:流動性貫通の同時執行
- MR-MM:平均回帰を前提とするMM
- Iceberg-repl:隠し在庫の同値補充
このマニュアルは「数値の絶対値」よりも区分の正確さを重視します。まずはフリッカー → C/R → 偏りで層を置き、フットプリントで誰×何を推定し、Flagで環境を上書きする——この三段で、リバランス帯のトーンを読み解いてください。
🎵Tone別:アルゴリズムの種類とプレイヤー分類表
①–⑫ 一般的なトーンタイプ
| トーン名 | アイコン | 典型シーン | 主なアルゴ | 主なプレーヤー | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① Calm-Tone(静波) | ⚪ | 寄り後の鎮静帯、前引け前、後場中盤 | VWAP, TWAP, POV-low, PPeg/MPeg, QR, BasisAdj, PairsArb/BasketArb | スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀・パッシブ執行🪐・パッシブ保有🐢 | 1tick中心の狭い実体、小ローソクが等間隔 | 地ならし。サイズ小で待機、先細り/段出現の兆しを待つ |
| ② Pulse-Tone(閃影) | 💓 | 指標直後、定刻フロー、ヘッドライン後の数分 | EventTrig, OLS-burst, DG-Hedge-micro, TimeSlice-burst, IOC-micro | CRT🐸・オプション主導MM🦈・パッシブ執行🪐 | 一定間隔の短い伸びが連打(鼓動) | 短命加速の初動拾い→早利確。失速は即撤退 |
| ③ Box-Tone(瞬律) | 🔴 | 材料薄の時間帯、指数様子見、昼休み前後 | MR-MM, Iceberg-repl, MPeg往復, PairsArb/BasketArb | 裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙・信託銀行系🐱 | 高安水平、端で反復反発、ヒゲ短め | 回転重視。壁寿命の短縮をブレイク前兆として監視 |
| ④ Faint-Tone(斜飛) | 🫧 | 方向不明の序盤、材料待ち、薄い帯 | Probe-IOC, RequoteTest, MicroPD, IS-probe | 証券会社ディーラー🐵・CRT🐸・個人投資家(短期)🐹 | 小さな抜け→即戻りが散発、だまし多発 | 探索局面。ロット抑制と様子見、深追いしない |
| ⑤ Spike-Tone(跳牙) | ⚡ | 薄所、節目直前直後、ニュース端緒 | Sweep-to-Fill, IOC/FOK, AggSweep, SOR-cross, DG-Hedge-cross | スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀・CRT🐸 | 細い長ヒゲの単発スパイク、戻り短命 | ストップ連鎖の起点。急反転・スリップに注意、サイズ小で対応 |
| ⑥ Breath-Tone(滞静) | 💨 | 長めの様子見帯、引けに向けた基調調整 | POV-low(5–10%), VWAP-low, RebalDrib, InvNetting | パッシブ保有🐢・パッシブ執行🪐・アセットマネジメント🫎 | 小幅でゆっくり上下、出来高細く継続 | 橋渡し。偏りやテンポ変化をヒントに次モードへ備える |
| ⑦ Flash-Tone(鋭閃) | 💫 | 突発ニュース直後、見出しの一撃 | News-OLS, QuoteWiden, DG-QuickHedge, AggGrab | CRT🐸・オプション主導MM🦈 | 大実体が一発→直後に収束、瞬間スプレッド拡大 | 追いかけ厳禁。初動のみ、または見送りでスリップ回避 |
| ⑧ Sine-Tone(鳴律) | 🟢 | 安定レンジ、裁定往復が効く帯 | MR-Basket/Pairs, GridMM, OscSlice, InvRebal | 裁定MM🦀・CTA🦕 | なめらかな周期波、振幅と周期が比較的安定 | 周期/振幅の変化=拡大型や転換の予兆。切替準備 |
| ⑨ Dart-Tone(流牙) | 🚀 | 方向が出始め、薄い側に偏る時 | AIS, MomentumPOV(15–30%), MarkoutOLS | CTA🦕・スプレッド供給HFT🐙 | 小刻みな同方向実体が連続、戻り浅く短い | 連続前進の取りこぼし防止。止まり目で即利確 |
| ⑩ Shock-Tone(撃咆) | 💥 | 節目の壁抜け、ギャップ埋め、端点 | BreakoutDet, SOR-multiSweep, TC-Ramp, IS-Max, DG-chain | CTA🦕・海外系東京支店🐼・証券自己部門🦣 | 壁抜け後の大実体、連続約定で一気に走る | 端点対応。分割利確+トレール、逆行時は潔く撤退 |
| ⑪ Beat-Tone(鼓動波) | ⚔️ | 決算・需給イベント点在、中期調整 | TC/VWAP-Wave, BasketRot, Roll, POV-breath | パッシブ保有🐢・アセットマネジメント🫎 | 幅広い往復が規則反復、時間軸長め | 中期基調形成。位相ズレの加速に備え、間合い管理 |
| ⑫ Break-Tone(裂波) | 🌋 | 清算・強制LC連鎖、クレジット解消 | LiqAlgo, DeRisk-IS, KillSwitch, MarginCall | 証券自己部門🦣・海外系東京支店🐼・銀行・生保系🐮 | 連続陰/陽で戻り弱い、出来高集中、反発短命 | 本崩し。成行回避、分割利確の徹底。リバは深追いしない |
注釈(短縮タグの説明)
- VWAP/TWAP/POV-low: 参加率や時間配分で穏やかに約定させる執行アルゴ(低アグレッション設定)
- PPeg/MPeg: Primary/Midpoint Peg。ベンチマーク価格に追随する受動指値
- QR: Quote Replenishment。見せ板含む差し替え・補充の自動化
- BasisAdj: 現物・先物・ETFのベーシス調整取引
- PairsArb/BasketArb: ペア/バスケットの相対価値裁定
- EventTrig: 指標・定刻・ヘッドラインなどイベント連動の執行トリガー
- OLS-burst/OLS: Optimal Liquidity Seeking。流動性探索の最適化(バースト=短時間の連打)
- DG-Hedge-micro / DG-QuickHedge / DG-chain: オプションのデルタ/ガンマ中和ヘッジ(微調整/緊急/連鎖)
- TimeSlice-burst / OscSlice: 時間分割発注(バースト型/オシレーター連動)
- IOC/FOK: 即時約定残キャン/成行同等の一括指示
- Sweep-to-Fill / AggSweep / SOR-multiSweep: マルチ会場一括スイープで板を食い進める発注
- SOR-cross / AggGrab: ルーティングで最良気配の取りに行く/クロスを作る
- MR-MM / MR-Basket/Pairs: 平均回帰を前提としたマーケットメイク/裁定
- Iceberg-repl: アイスバーグ注文の補充(残量隠し)
- Probe-IOC / RequoteTest / MicroPD: 小口IOCでの板探り、連続差し替えテスト、ミクロな価格探索
- IS-probe / IS-Max / DeRisk-IS: Implementation Shortfall。探索版/最大緊急度/リスク低減の一括実行
- AIS: Adaptive IS。状況に応じアグレッションを自動調整するIS
- MomentumPOV: モメンタム追随の参加率制御(やや高めのPOV)
- MarkoutOLS: 約定後の不利方向への動き(マークアウト)を考慮したOLS
- BreakoutDet: ブレイクアウト検知ロジック
- TC-Ramp / TC/VWAP-Wave: 引け成りなどターゲットクローズへ向けた増速/VWAPと併用の波配分
- BasketRot / Roll: バスケット銘柄の入替ローテーション/期先乗り換え
- LiqAlgo: 清算目的の一括・分割実行アルゴ
- KillSwitch: 事前条件で即時にポジション縮小・手仕舞いする安全装置
- MarginCall: 証拠金不足対応の強制的な売買
- RebalDrib / InvNetting: リバランスのこなし(少量断続)/在庫の相殺処理
⑬–⑮トレンド型トーンタイプ(推進パターン)
| No. & トーン名 | アイコン | 主なアルゴ種(出現時) | 主なプレーヤー(一般名+アイコン) | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
|---|---|---|---|---|---|
| ⑬ Step-Tone(階積/階落) | 🌓 | VWAP/TWAP/POV/IS による段階推進、バスケット進捗追随 | パッシブ執行🪐・裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙 | 水平→斜めの小段が連続、各段で短い滞在→再加速、押し戻りは浅い | 持続トレンドの基本形。1段目確定で小さく参加、2〜3段の継続で段階的に積み増し。深い戻りが入れば一旦仕切り直し。 |
| ⑭ Pennant-Tone(昇旗/降旗) | 🌔 | 収束→拡大型のボラ制御、ブレイク準備(体勢作り) | CTA🦕・裁定のボラ供給🦀/ アクティブPMの見極め執行🦀 | 高安が先細り(三角持合い)、出来高と振幅が縮小→抜けで一気に拡張、だましを挟みやすい | 先細り中は待機。抜け一発+続伸(戻りが浅い)を確認して小ロット追随。戻って三角内へ再侵入したら撤退。 |
| ⑮ Ladder-Tone(段積/段崩) | 🌕 | 水平→垂直→水平の反復、突破価格の支持/抵抗化、ヘッジのΔ中和 | オプション主導MM🦈・スプレッド供給HFT🐙・パッシブ執行🪐 | 抜け値が水平化して“はしご”状に並ぶ、短い垂直推進→水平滞在の繰り返し、リテストで止まる | 抜け値の支持化を確認して追随。各“段”で部分利確+再始動で増し。直前段を明確な撤退線にし、割れたらクローズ。 |
🎵波長が上下方向で明確なトーンタイプ
⑯–⑲ハイブリッド型トーンタイプ
| トーン名 | アイコン | 主なアルゴ種(出現時) | 主なプレーヤー | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
|---|---|---|---|---|---|
| ⑯ Sync-Step-Tone(合段律) | ☔ | 複数の分割執行がテンポ同期(参加率追随/在庫連動) | パッシブ執行🪐・裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙・HFTヘッジファンド系🐠 | 同時に段が出る、階段が揃う、水平→斜めの刻みが各所で同期 | 点火合図。2〜3回の同期で確度上昇、段ごとに小さく積み増し。 |
| ⑰ Surge-Tone(刺閃波) | 🌩️ | ニュース/微イベント初動+薄所探索、モメンタム初動検出 | CRT🐸・スプレッド供給HFT🐙・オプション主導MM🦈 | 尖りが2連以上、直後に小段が出始める、ヒゲ頻発 | 短命サージの見極め。まず小さく試し、連発するなら段階的に増やす。 |
| ⑱ Pullback-Tone(仮戻し) | 🌦️ | 分割こなし+在庫調整(浅い戻し/押しの吸収)、ブレイク→リテスト | パッシブ執行🪐・スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀 | 半値未満の浅戻し→短い滞在→同方向再開、戻りの時間が短い | 継続確認パターン。浅いまま再開なら追随、戻りが深い/長いと無効化。 |
| ⑲ Storm-Tone(重嵐波) | ⛈️ | 在庫制御×Δ/Γ中和×追随×裁定の同時発火、スプレッド伸縮反復 | HFTヘッジファンド系🐠・オプション主導MM🦈・CTA🦕・裁定MM🦀 | 厚みの出入りが高速、1↔3tickの伸縮が頻発、連続貫通と急反転が交錯 | 最上位警告。成行回避、分割利確とトレール必須、過剰な逆張りを控える。 |
🎵フラグ型
| No. & フラグ | アイコン | 測るもの(定義) | 典型シーン | 主なプレーヤー | 観測の手掛かり | 使い方/注意 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① Auction(AT) | 💎 | 板寄せ直前の傾き・気配偏向 | 寄り前、12:30再開直前、引け直前 | パッシブ執行🪐、裁定MM🦀、CRT🐸 | オークション気配の更新頻度上昇、成行気配の片寄り、指値の引っ込み、基準値からの乖離拡大 | 方向が決まりやすい帯。ATが高いときは抜け一発目を待って小さく順行。SW/ SPが同時に強ければブレイク本線の確認に使う |
| ② Spread(SP) | 🧊 | スプレッド急拡大=板の薄さ | 寄り直後、丸い時刻前後、引け前 | スプレッド供給HFT🐙、裁定MM🦀 | スプレッドが1→2/3tickへ急伸、気配枚数の減少、板の空白 | 抜けやすいがスリップ大。サイズは抑制、利確前寄せ。逆張りするならIWの強さを必ず併観 |
| ③ Sweep(SW) | 🌊 | 片方向スイープ(連続貫通) | 初動、再開直後、引けの加速帯 | CTA🦕、CRT🐸、スプレッド供給HFT🐙 | 連続約定で板を深く貫通、テープの加速、戻りの短命化 | 押し待ちは不利。ATが強いときは順行重視、IWが強ければ再供給で停滞しやすいので深追いを避ける |
| ④ Flow(RF) | 💧 | 刻みテンポ(終秒連打・提示頻度) | 節目直前、AT帯の直前直後 | パッシブ執行🪐、CRT🐸、スプレッド供給HFT🐙 | 終秒約定の連打、気配更新のリズム上昇、短い実体の連続 | 執行遅延コストの指標。RFが高いときはトレール幅・逆指値距離を広げ、スキャルは分割エントリを基本にする |
| ⑤ IceWall(IW) | ❄️ | 同価格の即復活=吸収壁の粘り | 日中レンジ維持帯、戻り待ち帯 | スプレッド供給HFT🐙、裁定MM🦀 | 食われた板が即復活、出来高は出るが価格が進みにくい、同水準での反復 | 抜けに時間がかかるサイン。SW<IWなら戻り売り・押し目買い、SW>IWなら抜け待ち。ブレイク狙いはサイズを段階的に |
A. アルゴ戦略 → 時間軸・振幅 → 対応トーン
| 戦略タイプ | 想定タイムスケール | 典型振幅 | 主対応トーン(コア) | 補助トーン(状況次第) |
| HFT型(高頻度) | ≤1分 | 5–15円 | 💓Pulse(閃影)、💫Flash(鋭閃)、🫧Feint(斜飛) | 🔴Box(瞬律)、⚡Spike(跳牙)※薄板時、💨Breath/Calm(滞静/静波)へ減衰 |
| 裁定・MM | 1–2分 | 30–50円 | 🟢Sine(鳴律)、⚔️Beat(鼓動波)、🔴Box(瞬律) | 🌓Step(階積/階落)、☔Sync-Step(合段律) |
| 需給探査(流動性感知) | 2–5分 | 70–100円 | 🌕Ladder(段積/段崩)、🚀Dart(流牙)、🌓Step(階積/階落) | ❄️Pullback(仮戻し)、🌋Break(裂波)、🌔Pennant(昇旗/降旗) |
B. 動きの特徴(テンポ/傾斜/滑らかさ)
| 動きの特徴 | 主対応トーン | 補足 |
| シャープな上げ下げ | 💫Flash、💓Pulse、💥Shock、⚡Spike、🌋Break、🌩️Surge | 一点突破・瞬時拡張からの収束型 |
| ゆるやかな傾き | ⚔️Beat、🌓Step、🌕Ladder、💨Breath/Calm | リバランス/在庫調整で段差・緩傾斜 |
| 等間隔のカーブ | 🟢Sine、⚔️Beat、🌓Step、☔Sync-Step | テンポ一定・配分同期化 |
| 不規則なうねり | 🌩️Surge、⛈️Storm、🌔Pennant、🌋Break、🚀Dart、🫧Feint | 探索・多層同時・拡大型/アドリブ的推移 |
🌊 フラグから観測されるスリッページ区間
例:薄板が原因のスリッページ(滑り)
「🧊Spread(スプレッドの開き)」が高い時にまず増え、そこへ「💧Refresh-Flow(刻みのテンポ)」が高い=“提示と約定の回転が速い”状況が重なると、成行・追い指値がより不利な価格で約定しやすくなります。
⏱️12:00:00–12:07:00 Calm-Tone 🫧壱ノ型① 静波 Flag [💎AT -,🧊SP 3,🌐SW -,💧RF 2,❄️IW 1]
例:厚見えなのに滑るときのFlagセット
⚙ 厚見えスリップ(Liquidity Mirage)[Auction 💎 0–1|Spread 🧊 1–2|Sweep 🌊 0–1|Flow 💧 2–3|IceWall ❄️ 0–1] 提示は多いのに、最良~2段目の滞在時間が短く、出した指値がすぐ抜かれる(Queue溶解)
⏱️14:46:45–14:50:30(後場後半の切替窓)…片側提示がフェード→小刻み連続貫通。
⚙ 壁消失 [Auction 💎 0–1|Spread 🧊 2–3(瞬間拡大)|Sweep 🌊 2|Flow 💧 2|IceWall ❄️ 0] “厚み”が一斉に引っ込み、真空ができたところへ小さな連続貫通が刺さり段飛び。
⏱️10:20:00–10:23:45(午前中盤の加速窓)…一時的に見かけ厚が消え、2–3段のマイクロスイープ。
⚙ 片側リレー(Queue Handover)[Auction 💎 0–1|Spread 🧊 1|Sweep 🌊 1–2|Flow 💧 3|IceWall ❄️ 1] 片側だけ提示・取消の入替が高速化。指値が並んだ瞬間に前が消え、常に後塵を拝す。
⏱️14:09:40–14:13:00(14時台前半のテンポ窓)…💧RFが上振れ、🌊SWは1–2止まり=“片側リレー”色。
🧪補足(“滑りにくい”側の例外)
💎Auctionが2–3のオークション帯(寄り前/再開直前/引け前)は、連続売買ではなく“気配集約”になるため、SW/💧の意味付けが変わります(滑り評価はAuction中心に)。
❄️IceWall ≥2(即復活が速い)かつ 🧊Spread 1 の日中帯は、見た目が厚いだけでなく“真に受け止める板”があるため、上のパターンに比べスリップは大きく低下します。
凡例(本書で使うアイコン)
🍈=f/s(最良“価格”更新ペース)/ 🍓=PPS(歩み値の行数/秒)/ 🍊=C/R(交戦度=板更新÷約定)/ 🍌=スプレッド幅(tick換算)/ 🍐=片寄り(最良枚数の左右差)/ 🍋=tick(225 mini=5円/🍋1)
🥖=短期MA/ 🍞=中期MA/ 🍞🍞=長めMA/ 🥪=超長期MA
凡例: 🗂️=板(気配)/ 🎞️=歩み値(Time&Sales)/ ¹²³=L1/L2/L3
0. 目的・位置づけ・対象
本書は、日経225先物 mini(ミニ)を標準とする「板🗂️・歩み値🎞️・簡易チャート」から、市場のリズム(=トーン)とフラグを短時間で判定し、実務の意思決定へつなげるためのマニュアルです。
サイト内の AlgoTone(主ページ) では時間帯別の解説と戦術運用を、キャリブレーション・ガイド(従ページ) ではご自身の端末に合わせたしきい値づくりを扱います。現場で使う手順を一冊にまとめたものです。
- 対象:PC版・リアルタイム設定の一般ツール(MarketSpeed II/kabuステーション/HYPER SBI 2/マネックストレーダー等)利用の個人投資家
- 狙い:HFTの物理優位に正面衝突せず、あなたの環境で再現できる“帯”の判断系を持つこと
- 成果物:🍈🍓🍊の低/中/高帯域とヒステリシス境界、週次の再推定手順
注意:本書は相対評価の整備が目的です(絶対値の厳密測定が目的ではありません)。将来成果は保証しません。最終判断はご自身で。
1. 表示と基礎指標(定義と測り方)
表示は軽く・速く。🗂️L1必須(L2あると精度↑)、🎞️歩み値、短期Tick(例:30Tick)+ 🥖20MA/🍞50MA を基本に。
- f/s🍈=**最良“価格”**更新ペース(回/秒)。価格が変わったら+1(数量は数えない版を標準)。
- PPS🍓=歩み値の行数/秒(prints per second)。
- C/R🍊=**(L1の新規+取消)**更新回数 ÷ 約定件数(同一観測窓)。
- 片寄り🍐=(Bid₀ − Ask₀) / (Bid₀ + Ask₀)。±0.20内は中立。
- スプレッド🍌=その瞬間の最良差。🍋1=5円(mini)。
L1/L2/L3:L1=最良Bid/Ask(価格・数量)、L2=2段目以降の板、L3=詳細深さ。
板=Order Book(気配)/歩み値=Time&Sales(プリント)。
2. キャリブレーション(🍈🍓🍊の“自分基準”)
ポイントA(平静帯):10:30±5分で5秒×3本。
ポイントB(高頻度帯):寄り直後 09:00±1分 または 14:59:30±30秒で5秒×3本(引け延長下では 15:40 以降も別途採取)。
集計:A・Bそれぞれの 🍈🍓🍊 を平均 → A=平常、B=高頻度の自分基準に。
初期帯域(一般ツール・ミニ基準)
- 🍈 f/s(価格):低 〜8 / 中 8–20 / 高 20–40 / 極 40+(一部ツールは 35+≈極)
- 🍓 PPS:低 〜2 / 中 2–4 / 高 4–8 / 極 8+(概数)
- 🍊 C/R:3–6=“こなし”/ >10∧約定少=“試し”/ >10∧約定多=“交戦”
- ヒステリシス:いったん上位帯へ入ったら下位境界−10%を割るまで降格しない。
ヒステリシス(hysteresis):元は磁性体等の履歴現象(語源はギリシャ語の“遅れ”)。市場判定では帯境界に小さな余白を入れ、行きと戻りで閾値をズラすことで判定ぶれを防ぐ運用。
3. 最初の“入口判定”(5〜10秒で)
- 🍈 f/s(価格版):5秒の価格変化回数 ÷5
目安:〜8(穏)|8–20(並)|20–40(速)|40+(要注意) - 🍊 C/R:(L1新規+取消)÷ 約定件数🍓
目安:3–6 こなし/>10∧約定少=試し/>10∧約定多=交戦 - 🍐 片寄り:±0.20内 中立/±0.30–0.50 片側優勢/±0.60が2秒超 推進強
- 旗(フラグ)を一瞥:💎 Auction(決まりやすさ)/🧊 Spread(滑りやすさ🍌)/🌊 Sweep(段抜け🍍)/💧 Flow(テンポ)/❄️ IceWall(同値復活🍧)
即時テンプレ
- 低🍈+低🍊+小🍐 → Calm⚪/Box🔴:逆張り短打ち(成行控えめ)
- 中🍈+中〜大🍐継続 → Step🌓/Ladder🌕:小ロット順行(指値追随)
- 高🍈+高🍊(約定少) → Feint🫧/Spike⚡:様子見 or 最小サイズ
- 高🍈+高🍊(約定多)+🧊↑ or 🌊↑ → Shock💥/Storm⛈️:成行回避・縮小
4. ファミリー分類 → 個別トーン(概要)
- A/C(フラット/ウェーブ):Calm🫧/Breath💨/Box🔴/Sine🟢/Beat⚔️/Pennant🌔
🍈低〜中、🍊3–9、🍓〜3、端は❄️で重くなることが多い - B(シャープ):Pulse💓/Flash💫/Step🌓(垂直部)
🍈中〜高、🍐0.30–0.50継続、🍌拡張が混ざる - D(ショック/ダート):Feint🫧/Spike⚡/Dart🚀/Shock💥/Break🌋/Storm⛈️
🍈高、🍊高、🍓高(または低=試し)
**詳細の判定表(個別トーン/フラグ早見)**は別紙(付録A/B)に同梱。
5. 行動テンプレ(運用の骨格)
- Calm⚪/Box🔴(A/C):逆張り短打ち。指値中心、利確浅め、成行控えめ。
- Step🌓/Ladder🌕/Sync-Step☔(B):小ロット順張り。指値追随+一部IOC。
- Pennant🌔:収束→拡大の初動を小さく。失敗は素早く撤退。
- Pullback🌦️:戻り30–50%・一度だけを確認し、再開の1段目を狙う。
- Pulse💓/Flash💫/Spike⚡:初撃は様子見。二発目以降で板の穴埋め確認→小ロット。
- Shock💥/Storm⛈️:成行回避/サイズ縮小。見送りも選択肢。
個別トーン判定(二次ふるい|板目視🧮/Tick目視📈)
トーン早見表(板目視🧮 / Tick目視📈)
💥
迷いどころの切り分け(クイックメモ)
- Pulse 💓 vs Flash 💫:間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒で判別
- Calm ⚪ vs Box 🔴:上下端の供給/吸収(同値リフィル)の有無で判別
- Step 🌓 vs Ladder 🌕:〈垂直→水平〉三拍子の明確な反復があれば Ladder 🌕
フラグ早見表(板目視🧮 / Tick目視📈)
| フラグ | 🧮 板目視 | 📈 Tick目視 | 使い方(要点) |
|---|---|---|---|
| Auction 💎 | オークション気配が片寄る・成行気配厚い | 開始直後/再開直後/引け直前に初動が出やすい | 方向が決まりやすい帯。抜け1本目確認後に小さく順行 |
| Spread 🧊 | スプレッドが1→2/3tickへ瞬間拡大・板の空白 | 細いヒゲ増加 | 抜けやすいがスリップ増。利確前寄せ、逆張りは IceWall ❄️ 併観 |
| Sweep 🌊 | 連続約定で板を深く貫通・テープ加速 | 押し待ちが不利な流れ | 順行重視。Auction 🌊 強×で確度上昇、IceWall ❄️ 強×で停滞注意 |
| Flow 💧 | 終秒の提示・約定が連打・テンポ上昇 | 小実体が連続 | 執行遅延コスト高。トレール幅や逆指値距離を広げる判断に直結 |
| IceWall ❄️ | 食われた価格が即復活・吸収壁が粘る | 同水準で反復・進みにくい | 抜けに時間。Sweep 🌐<IceWall ❄️ で戻り売り/押し買い、逆なら抜け待ち |
6. 時間帯ヒント(参考)
- 09:53–10:03:Step🌓 → Ladder🌕/Sync-Step☔ が点灯しやすい
- 10:06–10:10:Pennant🌔収束→拡大にSurge🌩️が混在
- 14:50–15:00:Pullback🌦️後に Spike⚡/Shock🌋 混在
- 14:59:50–15:00:30:D系(Dart🚀/Shock🌋/Break🌋)急増(成行慎重)
※“出やすい”傾向で、イベント・当日の流動性で変わります。
🎵 トーンの出現時間帯(一般的なデータ|JST)
| Tone | 出やすい時間帯・曜日(JST) | 出現理由(共通トリガー) |
|---|---|---|
| ① Calm-Tone ⚪ | 11:33–11:44(Mon, Wed)/10:30–10:50(Mon–Wed)/12:08–12:15(Mon–Wed) | バスケット実行後の冷却、受給均しの継続、在庫中立化で対称板が維持(滞静寄りのCalm化)。 |
| ② Pulse-Tone 💓 | 11:58(Fri)/14:59(Fri)/10:44:50–10:56(Mon=10:47, Thu=10:50, Others=10:53–10:55) | 指標・ヘッドライン着火、11:00直前の追い上げ、オプションΔ/Γ調整の瞬発弾。 |
| ③ Box-Tone 🔴 | 11:00–11:23(Wed, Fri)/13:59:30–14:05(All) | Stepの減衰でレンジ化。裁定系MMのレンジ供給、方向感乏しい局面の価格帯形成、バスケット判定待ち。 |
| ④ Faint-Tone 🫧 | 11:26–11:30(Mon, Tue)/09:29–09:35(All) | 板反応の探り(小口で当てて即取消)、キャンセル→再提示の試し突き、短期シグナル勢の誘導。 |
| ⑤ Spike-Tone ⚡ | 12:00(Fri, Tue)/14:50–14:55(Fri, Tue)/08:45–08:55(Mon) | 薄い段の探索、短時間の在庫調整、見かけの厚み狙いの急所刈り取り。 |
| ⑥ Breath-Tone 💨(滞静) | 10:30–10:50(Mon–Wed)/12:08–12:15(Mon–Wed) | バスケット後の残余ドリップ、VWAP/POVの平常こなし、方向確認待ちの小幅往復。 |
| ⑦ Flash-Tone 💫 | 10:30(Tue, Fri)/10:44:50–10:56(Mon, Thu, Others) | サプライズ系ヘッドラインや為替瞬変、複数アルゴ合流による瞬間衝撃(スプ一時拡大→急収束)。 |
| ⑧ Sine-Tone 🟢 | 11:45–11:55(Fri, Wed)/11:29:50–11:35(All:Shock後の減衰で周期往復)/13:59:30–14:05(All) | こなし+裁定の往復、小反発反復、指値優勢でサイン波状推移。※10秒Tick×20MA/19MAが視認性◎ |
| ⑨ Dart-Tone 🚀 | 12:00–12:05(Mon, Fri)/08:45–08:55(Mon)/10:14:45–10:20(All) | マイクロブレイク追随、Queue先取り、15分境界の加速波に便乗。 |
| ⑩ Shock-Tone 🌋 | 14:57–15:00(Fri)/08:59:50–09:05(All:現物寄り波及)/11:29:50–11:35(All:前引け直前/直後) | 成行集中(MOO/MOC)、節目での取消連鎖、レンジ上抜け/下抜けの一撃。 |
| ⑪ Beat-Tone ⚔️ | 12:35–12:45(Tue, Thu)/13:20–13:30(Tue, Thu) | 段階的執行プログラムの断続波、セクター交互の流入出、中周期の往復。※10秒Tick×20MA/19MAも視認性◎ |
| ⑫ Break-Tone 💥 | 14:40–14:50(Mon, Thu)/13:45–14:00(Tue, Fri) | ディーラーのデリスク、ロスカット連鎖、ペナント収束後の“崩し”。 |
| ⑬ Step-Tone 🌓 | 10:05–10:20(Mon, Wed)/13:05–13:20(Mon, Wed)/13:59:30–14:05(All) | VWAP/TWAPの段階更新、POV参加率の段上げ、バスケット実行で“段差”が続く。 |
| ⑭ Pennant-Tone 🌔 | 13:45–14:00(Tue, Fri)/14:45–14:50(Fri) | 収束後の出来高回復、ボラ拡大、オプションポジションの閾値越えで拡大型に移行。 |
| ⑮ Ladder-Tone 🌕 | 10:15–10:25(Wed, Fri)/13:30–13:45(Wed, Fri)/14:14:30–14:20(Fri) | 抜け価格の支持/抵抗化、デルタ中和のレイヤー積み上げ、再加速の“はしご掛け”。 |
| ⑯ Sync-Step-Tone ☔(合段律) | 09:54–10:03(All)/11:15–11:25(Mon, Thu)/13:10–13:20(Mon, Thu)/14:58–15:01(All) | VWAP/TWAP/POV/ISが同時段差化。裁定/MMの整流と在庫補充が同期し“水平→段→水平”が等間隔に出現。 |
| ⑰ Surge-Tone 🌩️(刺閃波) | 09:29–09:35(All)/10:06–10:10(Tue, Fri)/14:50–14:55(Tue, Fri)/:00/:30直後 | 滑らかな波の途中に短命サージが2回以上挿入。高感度反応+薄所探索+Δ/Γ中和が重なり、スイング→モメ転換の前振れ。 |
| ⑱ Pullback-Tone 🌦️(仮戻し) | 10:00:30–10:03(All)/15:00:10–15:02(All)/13:50–14:00(Tue, Thu) | 直前推進の半値未満の浅戻り→数秒の横ばい→同方向再開。分割こなし+在庫調整+裁定の支持転換が重なる。 |
| ⑲ Storm-Tone ⛈️(重嵐波) | 14:50–15:00(Mon, Fri:特に14:59:50–15:00:30)/08:59:50–09:05(All)/15:24:50–15:35(All) | 在庫制御×Δ/Γ中和×追随×裁定の多層同時発動。フリッカー急増とスプレッド伸縮(1↔3tick)反復で“嵐化”。成行はリスク大。 |
詳しくは時間帯別投資戦略のMarket Strategy Breakdownのタイムラインをご覧ください。
🚩 Flag(市場状態/流動性)の出やすい時間帯(JST)
これらのフラグは単独で判断するのではなく、トーンとの組み合わせ、複数フラグの数値の並びで判断されるものです。
| Flag | 出やすい時間帯・曜日(JST) | 出現理由(共通トリガー) |
|---|---|---|
| FLAG① Auction 💎 | 08:44:00–08:45:00(All)/08:59:15–09:00:00(All)/12:29:50–12:30:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 板寄せ前後の気配偏向。寄付・現物連動の再開・引け直前のMOO/MOC集中で方向が決まりやすい。 |
| FLAG② Spread 🧊 | 08:45:00–08:45:30(All)/09:00:00–09:00:30(All)/12:30:00–12:32:00(All)/13:59:30–14:00:00(All)/14:54:15–14:58:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | スプレッドの急拡大=板の薄さ。再開直後・丸時刻前後・引け前に薄化が頻発しブレイク警戒。 |
| FLAG③ Sweep 🌊 | 09:00:00–09:03:00(All)/12:30:00–12:32:00(All)/14:54:15–14:58:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 片方向スイープ(連続貫通)。寄付・再開・引け前の成行集中と薄化の重なりで一方向加速。 |
| FLAG④ Flow 💧 | 08:44:00–08:45:00(All)/12:29:50–12:30:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 終秒の刻み連打(提示/約定テンポ上昇)。Auction帯の直前直後にテンポが急上昇し、執行遅延コスト増。 |
| FLAG⑤ IceWall ❄️ | 9:34:00–09:37:00 10:50:30–10:54:50 13:00:20–13:10:00 14:32:45–14:43:00(いずれもAll) | “即復活”の吸収壁。板供給の粘着が高まり価格が進みにくい帯。戻り売り/押し目買いの拠点になりやすい。 |
時間帯別投資戦略のMarket Strategy Breakdownのタイムラインにて日中全時間帯のフラグ値を提示しておりますが、これらの数値は日々の条件により大きく変わり、「多重時間スケールによる市場分析レポート」においてクラスタリング処理された最新情報が反映されます。
7. しきい値(初期・校正の目安)
- 🍐 厚みバランス:±0.20内=中立/±0.30–0.50=片側優勢/±0.60が2秒+=推進強
- 🍈 フリッカー(価格):〜8=落ち着き/8–20=通常域/20–40=注意/40+=要警戒
- 連続プリント(10秒):≥8本=Step🌓/Ladder🌕候補、≥25本=Pulse💓/Dart🚀/Ladder🌕候補
- 🍌 スプレッド拡張:2–3🍋=Spike⚡/Flash💫/Shock💥警戒、4🍋+=イベント級
- Pennant🌔 収束率:直近60–120秒高安幅が30%+縮小→拡大で確度↑
- 週次再推定:直近20営業日の p50/p80 で境界を**±10–20%**微調整(キャリブレーション継続)
8. 「最良気配の更新回数」の数え方(🍈の実務)
本書の標準=価格版 🍈=f/s_price(最良Bid/Askの“価格”が変わったら+1)。
包括版=f/s(L1):価格 or 数量のどちらか変化で+1(使う場合は明示)。
基本ルール(包括版の例)
- 価格が変わった → +1
- 数量だけ変わった → +1
- 価格が変わって元に戻る → +2(変化+復帰)
ミニ例(Ask側・1秒間)
10:00:00.000 33,040(50枚)
10:00:00.120 33,040(80枚)→ 数量で**+1**
10:00:00.180 33,050(60枚)→ 価格で**+1**
10:00:00.260 33,040(70枚)→ 価格復帰で**+1**
⇒ f/s(L1)=3/秒。価格版なら +2/秒(数量は数えないため)。
実務メモ
UIのまとめ表示/間引きで見かけ回数は変動します。端末×口座×時間帯ごとに分位点(p50/p80)で基準化。
🍓PPS(歩み値/秒)と 🍈f/s をセットで見ると Step/Ladder や Flash/Spike の識別精度が上がります。
バンド化+ヒステリシスで扱い、3秒ローリング平均(直近3秒合計÷3)にすると“体感”と一致しやすく安定。
補正の心得:Flash/ Shock/ Storm のバーストでは、UI間引きで 🍈🍓 が実態より30–70%低く見えることがあります。初期は係数 k=1.3–1.7を参考に相対評価で運用。
9. フラグとの整合(運用に落とす)
- 💎 Auction(潮目):決まりやすさ。高いと初動順行の有利度↑(🍈↑🍐↑が同時に出やすい)。
- 🧊 Spread(薄氷):滑りやすさ🍌。高いとサイズ縮小/利確前寄せ。
- 🌊 Sweep(渦潮):止まりにくさ🍍。高いと押し待ち不利/浅い追随。
- 💧 Flow(滴律):刻みテンポ。高いと遅延コスト↑→逆指値/トレール調整。
- ❄️ IceWall(氷壁):同値復活🍧。高いと抜け遅延→分割・押し戻り利用。
実務マップ例
- 💎↑ × 🌊↑ × 🧊↑ → ブレイク本線(順行小ロット、🍌滑り前提)
- 🧊↑ × ❄️↑ → 厚見え停滞(逆張りは同値復活速度を確認)
10. 迷ったときの運用ルール
主ラベルは安全側(A/C)に寄せる。判別不能は副ラベルのみ付与して保留。
成行はB/D系点灯時に控えめ(とくに引け際)。Ladder🌕は抜け値の支持/抵抗転換を確認。
11. よくある誤判定と対処(要点)
- Calm🫧 ↔ Box🔴:上下端の**供給/吸収(同値リフィル)**の有無で分ける。
- Pulse💓 ↔ Flash💫:等間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒(📈で確認)。
- Step🌓 ↔ Ladder🌕:〈水平→垂直→水平〉の三拍子反復が明瞭なら Ladder🌕。
- Dart🚀 ↔ Shock💥:Shock💥は断裂ギャップ→多段掃きが明瞭。
12. 法令・リスク表示(配布用)
本資料は情報提供のみを目的とし、特定の金融商品の勧誘ではありません。記載の手法・数値は過去観測の一例であり将来成果は保証されません。金融商品取引は元本損失のリスクを伴います。データの遅延・配信仕様・板表示差等により、記載どおり観測できない場合があります。本資料は予告なく更新されることがあります。
付録A:5〜10秒の簡易チェック手順(現場用カード)
- 準備:5–10秒窓。🗂️L1の価格・数量と🎞️歩み値を表示。**🍈は“価格だけ”**を数える。
- ①🍈 f/s(価格)=価格変化回数/秒 → 〜8/8–20/20–40/40+
- ②🍊 C/R=(L1新規+取消)÷🍓 → 3–6/ >10少 / >10多
- ③🍐 片寄り=(Bid₀−Ask₀)/(Bid₀+Ask₀) → ±0.20/±0.30–0.50/±0.60+
- ④🚩 フラグ補正:💎/🧊🍌/🌊🍍/💧/❄️🍧
- ⑤結論:A/B/C/Dに仮置き→小ロットで試し→直後に再観測(ヒステリシスで判定ぶれ抑制)
付録B:計測の限界と扱い
- バースト(Flash/ Shock/ Storm)では 🍈🍓 が見かけ30–70%低下しやすい → k=1.3–1.7で相対補正。
- **週次で±20%**微調整し、自分の環境の標準を維持。
- 20と30の細差よりも、**「20を超えたか」「40を跨いだか」**が意思決定に有効。
付録C:ツール環境(要約)
- PC版・リアルタイム最短で。
- MarketSpeed II/kabuステーション/HYPER SBI 2/マネックストレーダー:
価格配信が1秒に落ちていないか、**自動更新“最短”**かを確認。 - 省リソース設定・ブラウザ簡易・スマホは頻度低下しやすい → PCフル版推奨。
付記:このPDFの扱い
- 別紙:(5)個別トーン判定テーブル、(6)フラグ早見表、Tick目視テーブル、板/歩み値UIサンプル(将来、画面キャプチャ・動画差し替え可)。
- ミニ基準:本書の数値は日経225先物 miniを基準。ラージでは🍓・🍈・🍊が相対的に高く出やすいため、境界を上方スライドして運用してください。
まとめ
狙いは、HFTの物理優位に正面から挑むことではなく、あなたの端末で再現できる“帯”の判断系を持つこと。🍈🍓🍊をキャリブレーションし、ヒステリシスつきの帯判定で意思決定を安定化させる。小さく試し、速く更新する——それが“アルゴリズムに立ち向かう”ための、現実的で強い武装です。
🛠アルゴリズムに立ち向かう!🔧は、SQ影響期間(火曜〜翌週月曜)などの特殊局面や、当モデルが統計的に外れ値と判定した挙動を方法論上の前処理として除外・補正したうえで、平常時の市場構造に焦点を当てた仮説と解釈を提示します。本分析は、科学的検証・反証および継続的な再評価を前提とした推定であり、将来の価格形成や成果を保証するものではありません。また、断定的な判断の提供を目的とするものでもありません。
「アルゴリズムに立ち向かう! 多重時間スケールによる市場分析レポート」では、クラスタリング等に基づく数値解析や、パターン検出・逆方向アラートを含むチャート群を、教育・研究の一環として提示します。本資料は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、読者各自の判断と責任の下での活用を前提としています。
本サイトにおける記述は、市場構造や統計的モデリングに基づく一般的な分析・解釈に限られます。特定の企業・部門・口座における取引執行を断定的に示すものではありません。裁定・フロー等に関する表現は、市場全体の傾向を理論的に抽象化したものであり、固有名詞の使用は公開情報に限定しています。誤りや不正確さが判明した場合には、学術的誠実性に基づき速やかに訂正・注記を行います。
また、用語やカテゴリは分析を進める上での便宜的呼称を含み、必ずしも取引所や実務上の公式用語と一致するものではありません。アイコンについても、企業群に加えて特定企業に割り当てている場合がありますが、いずれも公開資料に基づく一般的な運用方針・商品特性を抽象化した図示であり、特定市場(例:日経先物)における取引執行・裁定の有無やタイミングを断定的に示すものではありません。各社は複数戦略を併用し得るため、本分類はあくまで例示的であり、理解を助ける教育的整理を目的としています。
本文で提示される見解は、記述時点のデータおよび方法論に依拠するものであり、新たな情報やモデルの改良に応じて更新される可能性があります。分析の透明性・再現性の確保を重視しており、時間帯別シナリオ等に関する学術的批判・検証・補足的考察を歓迎します。🕣🕘🕙🕙🕚🕛🕐🕑🕒🕓⏱️
🛠アルゴリズムに立ち向かう!🔧では、特殊な市場環境や、当アルゴリズムが統計的に異常と判断した値動きを除外・補正したうえで、市場における標準的かつ安定的な挙動に焦点を当て、独自の視点から仮説と解釈を提示しています。これは、データの平準化・最適化処理を経て得られた分析結果に基づいており、将来の値動きを保証するものではありませんが、一定の再現性と構造的傾向に基づいた示唆を意図しています。
「アルゴリズムに立ち向かう! 多重時間スケールによる市場分析レポート」では、さらに精緻なクラスタリング分類に基づき、AIが解析した数値データを配信。上記アルゴリズムのパターン検出や逆方向アラートを含むチャート群・アラート群により、より多角的かつ実践的な市場判断を支援する構成となっております。
なお、本文中に記載された時間帯別シナリオについて、読者の皆様からの鋭いご指摘や追加考察がございましたら、ぜひご意見・ご協力をお寄せいただけますと幸いです。🕣🕘🕙🕙🕚🕛🕐🕑🕒🕓⏱️🕰️
