AlgoTone Analysis(アルゴトーン分析)
AlgoTone Analysis(アルゴトーン分析)
高度なクオンツ・アナリストたちが設計したアルゴリズムは、私たち一般投資家にはその全容を理解することは困難です。しかし、マーケットに残された“振幅”や“リズム”といった痕跡を丁寧にたどれば、彼らAIがどのような意図で動いているのかを読み解く手がかりになります。AlgoTone Analysisは、そんなアルゴの「音色(トーン)」に耳を澄ませ、隠れた市場の意思を可視化するための新しい分析手法です。
この分析は、相場の“声”を聴くための二つの道具でできています。ひとつは値動きの雰囲気を表す「トーン群」。波がなめらかか、ギザギザか、テンポが速いかなど、見た目の違いで19種類に分けます。もうひとつは場の状況を知らせる「フラグ群」。寄り前や引け前に動きやすい、板が薄い、連続して抜けやすい…といった現在の状況を5つの合図で示します。強さは0〜3のスコアで表示。二つを重ねれば、いつ・どう動くかを直感的に考えることができます。
🧬 ― アルゴリズムが市場に刻む“振幅の音色”を聴き取る指標 ―
型 | 特徴 | 意味合い | 例 |
---|---|---|---|
フラット型(Flat Type) | 動意がなく、ローソク足のヒゲも小さい。振幅±1ティック程度。 | 参加者不在、アルゴ休止、イベント待ち。 | 連休前の昼休み、13:05〜10など |
パルス型(Pulse Type) | 1分単位で刻まれるような規則的な小幅上下動。±2~4ティック程度。 | 高頻度アルゴが均衡を取りながら裁定を繰り返している状態。中立〜調整局面に多い。 | ランチ前やイベント直後の様子見相場 |
ウェーブ型(Wave Type) | 3〜5分単位の明確な波動が連続。リズムがあり、押し目・戻りが視認可能。 | アルゴが主導するトレンド形成。実需や裁定と連動。 | 10:37〜10:48、12:08〜12:15など |
ダート型(Dart Type) | 一瞬で急落・急騰(=針のようなスパイク)。直後に戻す。 | 指標発表、裁定解消、板薄状態でのバスケット注文。 | 11:29、15:39などのクローズ直前やイベント直後 |
ショック型(Shock Type) | 極端なスパイクで前後のリズムが乱れる。直前にトーンの「溜め」がある。 | トリガー発火型のアルゴ(例:一定価格割れで自動発注)。 | 10:30の過剰反応・12:00の金曜下値ブレイクなど |
✅ 主な特徴(Features)
項目 | 内容 |
🎯 分析対象 | 30tick or 1〜5分足の価格データ(特に特定アルゴリズムの優位時間帯) |
🧠 構造分析 | - 振幅幅(Tone Width) - 対称性(Tone Bias) - 波形傾斜(Tone Slope) |
📊 変調分析 | - 周期ズレ(Cycle Drift) - 強弱変化(Pulse Gain) - パターン再帰(Repeating) |
🤖 対象となる現象 | アルゴリズムの「振動パターン」「裁定行動」「バスケット調整」「ノイズ圧縮」など |
✅ 活用場面(Use Cases)
- 時間帯ごとのアルゴ主導性の検出
→ 例:11:45〜11:55AMは「Tone Width が収束」「トーン上昇へ転調」 - スパイクやフェイク動作の予兆分析
→ 「トーン対称性」が崩れた瞬間に注意 - 曜日・イベントごとのトーン変調比較
→ 金曜終盤はTone Cycleが長く、波形が「伸びる」傾向
🎵 AlgoTone (アルゴトーン)
トーンは、値動きの「質感」を言語化する試みです。滑らかさ・周期性・テンポ・反発の深さなど、従来の平均やボラティリティだけでは捉えにくい要素を、短期の波形から抽出しラベル化します。主・従・反応の三層で場面転換を追い、19種のトーン類型に写像。これにより「今の相場の調子」と「次の一手の確率」への仮説を、視覚と定量の両面から整え、「音色を聴く」ようにマーケットのリズムを捉えるための視覚化モデルです。
一般的なトーンタイプ
No. & 型名 | アイコン | 型名(振幅) | 日本語 | 形状 | 物理的表現 |
① Calm-Tone | 🔘 | フラット型(短) | 壱ノ型 静波 (せいは) | 水平線に近い微小揺らぎ | 基線付近の微小ノイズ |
② Pulse-Tone | ⭕ | パルス型(短) | 弐ノ型 閃影 (せんえい) | 一定間隔のパルス | 規則的パルス列 |
③ Box-Tone | 🔵 | ウェーブ型(短) | 参ノ型 瞬律 (しゅんりつ) | レンジ内の矩形上下動 | 矩形波振動 |
④ Faint-Tone | ⚪ | ダート型(短) | 肆ノ型 斜飛 (しゃひ) | フェイント的な小反発を含む方向波 | 位相乱れを伴う進行波 |
⑤ Spike-Tone | 🟣 | ショック型(短) | 伍ノ型 跳牙 (ちょうが) | 突発的に尖った高振幅 | スパイク波 |
⑥ Breath-Tone | 🔘 | フラット型(中) | 陸ノ型 滞静 (たいせい) | 呼吸のようなわずかな上下 | 緩やかな基線揺らぎ |
⑦ Flash-Tone | 🟡 | パルス型(中) | 漆ノ型 鋭閃 (えいせん) | 鋭く瞬発的な上下動 | インパルス波 |
⑧ Sine-Tone | 🟢 | ウェーブ型(中) | 捌ノ型 鳴律 (めいりつ) | 滑らかな周期的上下 | 正弦波 |
⑨ Dart-Tone | 🟤 | ダート型(中) | 玖ノ型 流牙 (りゅうが) | 鋭い指向性の滑走波 | 指向性進行波 |
⑩ Shock-Tone | 🔴 | ショック型(中) | 拾ノ型 撃咆 (げきほう) | 高振幅・衝撃的な乱れ | 衝撃波 |
⑪ Beat-Tone | 🟠 | ウェーブ型(長) | 拾壱ノ型 鼓動波 (こどうは) | 強弱の周期反復 | ビート現象 |
⑫ Break-Tone | 💥 | ショック型(長) | 拾弐ノ型 裂波(れっぱ) | 一気呵成の崩し | 減衰/崩壊波 |
🎵 波形タイプによる分類
波形 | 振幅 | 振幅が短い | 中 | 振幅が長い |
フラット 不規則・周期性なし | 水平線に近い波。微小なノイズのみ | ①Calm-Tone🔘振幅ノ型 静波(しずなみ)穏やかで揺らぎのない波 | ⑥Breath-Tone🔘 陸ノ型 滞静(たいせい)呼吸のように動く波 | |
シャープ(のこぎり波) 規則的・方向性なし | ピークや谷が一定間隔で現れる短い矩形波・鋸波 | ②Pulse-Tone⭕ 弐ノ型 閃影(せんえい)一定間隔で規則的に現れる波(のこぎり波) | ⑦Flash-Tone🟡 漆ノ型 鋭閃(えいせん)瞬間的に鋭く光るような波 | |
ウェーブ 規則的・周期性あり | サイン波に近い、一定レンジ内の滑らかな上下動 | ③Box-Tone🔵 参ノ型 瞬律(しゅんりつ)四角いレンジで上下する波 | ⑧Sine-Tone🟢 捌ノ型 鳴律(めいりつ)サイン波形のような滑らかな周期波 | ⑪ Beat-Tone 🟠拾壱ノ型 鼓動波(こどうは)鼓動のような脈打つ波(5min以上) |
ダート(急激的) 不規則・方向性あり | 方向感はあるが、途中でフェイントのような小反発 | ④Faint-Tone⚪ 肆ノ型 斜飛(しゃひ)フェイント的に騙しを含む波 | ⑨Dert-Tone🟤 玖ノ型 流牙(りゅうが)矢のように鋭く方向性を持つ波 | |
ショック(ノイズ的) 不規則・波長乱れ | バラバラな間隔のスパイク波。高振幅で乱れた形 | ⑤Spike-Tone 🟣 伍ノ型 跳牙(ちょうが)突き刺すような高振幅波 | ⑩Shock-Tone🔴 拾ノ型 撃咆(げきほう)衝撃的な高振幅波 | ⑫ Break-Tone 💥 拾弐ノ型 波崩(はほう)崩れ落ちるような波 |
🎵トレンド(上下の動き)が明確なトーンタイプ
No. & 型名 | アイコン | 型名 | 日本語 | 読み(上昇/下落) | 形状 | 物理的表現 |
---|---|---|---|---|---|---|
⑬ Step-Tone | 🌓 | シャープ型 | 拾参ノ型 階積/階落 | かいせき/かいらく | 階段状の水準移動 | 段階的ステップ進行波 |
⑭ Pennant-Tone | 🌔 | ウェーブ型 | 拾肆ノ型 昇旗/降旗 | しょうき/こうき | 先細り収束→拡張 | 収束後の拡張進行波 |
⑮ Ladder-Tone | 🌕 | フラット+シャープ型 | 拾伍ノ型 段積/段崩 | だんせき/だんほう | 水平→急変の交互 | はしご型進行波 |
ハイブリッド型トーンタイプ
No. & 型名 | アイコン | 構成(参考) | 日本語 | 形状 |
---|---|---|---|---|
⑯ Sync-Step-Tone | ☔ | 短×ウェーブ+中×ウェーブ | 拾陸ノ型 合段律 | 複数の分割執行が同時に“段”を刻む |
⑰ Surge-Tone | 🌩️ | 中×ウェーブ+短×ショック | 拾漆ノ型 刺閃波 | なめらかな波に瞬間サージを挿入 |
⑱ Pullback-Tone | 🌦️ | 短×フラット+中×ダート | 拾捌ノ型 仮戻し | 膠着解放後に一旦戻して継続 |
⑲ Storm-Tone | ⛈️ | 長×ショック+短×ダート | 拾玖ノ型 重嵐波 | 長短の波が重層で吹き荒ぶ |
🎵 AlgoTone Flag(アルゴトーンフラグ)
アルゴトーンフラグは、日中のマイクロ構造を5つの観点で即時判定する指標群です。市場状態(AT/SP/SW)は「いつ強く傾きやすいか」を先読みし、流動性(RF/IW)は「刻みの速さ」と「吸収壁の粘り」でトーンの効き方を補正します。各時間帯にPrior(0–3)を割り当て、当日の基礎メトリクスで±1段調整。トーン=“質感の地図”、フラグ=“現在地の標識”として併用します。
市場状態フラグ(Market State Flags)
🌊 Auction(オークション)— 潮目
🌊 Auction(オークション)— 潮目
🌊 Auction(オークション)— 潮目
🧪何を示す? なぜ必要?
連続売買から板寄せ(寄り・再開・引け)へ向かう直前に、気配が片側に傾きやすくなる“極点”を示します。わずかな材料でも一方向に決まりやすい「流れの変わり目」なので、初動のスピードと方向把握に必須です。
🧪どんな時に点灯しやすい?(Priorが高い帯)
寄り前/昼の再開前/引け前。時間延長後は、引け前のピークが後ろ(15:40以降)へ寄りやすい傾向。
🧪どう使う?(実務の勘所)
- Auctionが高い × 🌐Sweep/🧊Spread も高い → 「ブレイク準備完了」。押し目待ちより“軽い順行追随”を優先。
- Auctionが高い × ❄️IceWall も高い → 一旦は止まりやすい。抜けは「壁の再生が弱まった瞬間」に合わせる。
- 💧Flowでテンポ、🧊Spreadでスリップ幅を同時に管理。
🧪ひとこと
「コール(寄り・引け)に向けて、場の空気が片側に集まる合図」。強い日は“初動に乗る”方が有利になりやすいです。
🧪よくある誤解
Auction高=必ず上がる/下がる、ではありません。あくまで「決まりやすさ(方向が出やすい環境)」の指標です。
🧊 Spread(スプレッド)— 薄氷
🧪何を示す? なぜ必要?
最良気配の差(スプレッド)の拡大・縮小の偏りをとらえ、「滑りやすさ(スリッページ)」と「抜けやすさ」を可視化します。執行コストとリスク見積もりに直結するため、エントリー/手仕舞いのサイズと利確幅の設計に必須です。
🧪どんな時に点灯しやすい?
寄り直後、節目の時刻、引け前など、参加者の足並みが合いにくい帯。イベント日や流動性が薄い銘柄でも上がりやすい。
🧪どう使う?
- Spread高 → 追随はロット控えめ、利確は前寄せ。逆張りを試すなら ❄️IceWall の粘り確認が条件。
- Spread高 × 💧Flow高 → 価格は伸びるが、逆指値ヒットも速い。執行ルール(成行/指値、トレール幅)を厳格に。
🧪ひとこと
「路面が凍って滑りやすい」イメージ。勝っても負けても“滑って余計に動く”ので、サイズ小さめが基本です。
🧪よくある誤解
Spread高=方向の確度が高い、ではありません。確率ではなく“滑りやすさ”の問題です。
🌐 Sweep(スイープ)— 渦潮
🧪何を示す? なぜ必要?
複数ティックを一気に食って進む「連続貫通」を検知し、需給の偏りが“面”で動いている状態を示します。押し目待ちが不利になりやすい帯を早く察知するために重要です。
どんな時に点灯しやすい?
寄りの初動、昼の再開直後、引け前の加速帯。🧊Spread高と同時に出やすい。
🧪どう使う?
- Sweep高 → 「止まらない」を想定。押し待ちより順行の“浅い入れ直し”が有利。
- 🌊Auction高 × Sweep高 → ブレイク本線。
- Sweep高 × ❄️IceWall高 → 一時停滞(抜け待ち)。壁の“再生速度”が落ちたら再加速サイン。
- 💧Flowで“続伸のテンポ”を確認。
🧪ひとこと
「渦に巻き込まれて止まりにくい」状態。待ちすぎると置いていかれます。
🧪よくある誤解
ダマシの主因は“ニュース”ではなく、板の再供給にあることが多い点。壁の再生が速いと見かけの貫通でも止まります。
市場状態フラグ(Market State Flags)比較表
観点 | 🌊 Auction(潮目) | 🧊 Spread(薄氷) | 🌐 Sweep(渦潮) |
---|---|---|---|
狙い | 寄り・再開・引け直前の「片寄り(傾きの極点)」を検知 | スプレッドの拡大/縮小で「滑りやすさ・抜けやすさ」を把握 | 連続貫通(複数tickの一気食い)で「止まりにくさ」を把握 |
観測兆候(一般PC) | アップ/ダウンティックの比が急速に偏る/最良枚数が片側に滞留 | 1tick維持が崩れ、2〜3tickへ瞬間拡大が増える | 同方向の連続約定で高安更新が数本続く(戻り待ちが不利) |
必要データ(最低限→推奨) | ①歩み値+最良気配(L1) → ②簡易L2(枚数) | ①歩み値+最良気配(L1) → ②スプレッドの時系列 | ①歩み値(方向・本数) → ②簡易L2(食われ深さ) |
推奨・窓W | 寄り60s/再開10s/引け30s+120s | 10〜20s(イベント日は5〜10s併用) | 5〜10s(高速帯は3〜5sも) |
簡易スコア(窓W内) | TiltTicks=(U−D)/max(1,U+D);TiltDepth=mean{(Bid0−Ask0)/(Bid0+Ask0)};PreCallDrift=[Mid(t)−Mid(t−W)]/σ_Mid | Spd1tick率(1tick維持%);Expand2+頻度(≥2tick 時間比);SlipIdx=平均約定幅/最小刻み | RunLen=同方向連続約定本数;Pierce=同方向で価格帯を何段抜いたか;RunRate=RunLen/W |
初期しきい値(目安) | L3: | TiltTicks | ≥0.60 且つ |
誤検知/対処 | 薄さ起因の“見かけの片寄り”→ Spd1tick率と併観(低すぎる日は保守的に) | 板瞬断/ニュース騒音→ 連続性の有無で判別(単発拡大は除外) | 氷壁で止まる“見かけ貫通”→ ❄️IceWallの同値復活速度を確認 |
出やすい時間帯(JST) | 08:44–08:45/12:29:50–12:30/(延長後)15:40–15:45 付近 | 寄り直後/10:06・10:45周辺の指標帯/引け前 | 寄り初動/再開直後/14:54–15:00の加速帯 |
AlgoToneでの使い方 | 「決まりやすさ」の重み。Auction高×Sweep/Spread高=ブレイク準備。 | 「滑りやすさ」の重み。サイズ抑制・利確前寄せ・逆指値距離調整に直結。 | 「止まりにくさ」の重み。押し待ち不利→順行の浅入れ/追随を優先。 |
PC負荷/実装難度 | 2/5(カウント中心) | 2/5(1tick維持率と拡大率) | 3/5(連続検出+段数算出) |
代替手法(板が見られない時) | OFI(Order Flow Imbalance)と価格ドリフトの符号一致を確認 | バー内高安幅の急拡大率で代替 | バー内連続高安更新回数をカウント |
ポイント | Wは帯ごと最適化(寄り=長め、再開=短め、引け=2本) | “拡大→収束”の往復はノイズ扱いに寄せる | 方向だけでなく「戻りの浅さ」も点数化(Pierce優先) |
流動性フラグ(Liquidity Flags)
💧Flow(RF)— 滴律
🧪何を示す? なぜ必要? 小口連続執行(マイクロスライス)の可視化/テンポ変化の把握
「終秒の刻み連打」や短周期のテンポ変化を測ります。値幅そのものではなく“値幅が生まれる速度”を映すため、執行遅延コストやトレール幅の設計に直結します。「テンポが速いと、同じ判断でも遅れただけで不利になりやすい」
🧪どんな時に点灯しやすい?
🌊Auction帯や節目直前直後。Close/IS・Δ/Γヘッジの駆け込みでピークになりやすい。
🧪どう使う?
- Flow高 → 追随時は“遅れのコスト”が増える。指値の置き直し間隔やトレールを広めに。
- 滑らか系トーンの信頼度を押し上げ、荒い系トーンでは“走り抜けて戻らない”確率を上げます。
- 方向は持たないので、向きは 🌊Auction/🌐Sweep、危険域は 🧊Spread、減速点は ❄️IceWall で補完。
🧪よくある誤解
Flow高=上がる/下がる ではありません。あくまで“速さ”。向きは別フラグで見ます。
❄️ IceWall(アイスウォール)— 氷壁
🧪何を示す? なぜ必要? アイスバーグ(隠れ流動性)の検知・見極め/執行リスク管理
食われても“ほぼ同じ価格”にすぐ復活する吸収壁の粘りを評価します。厚みの見た目ではなく「削られた後、どれだけ速く・何度でも戻るか」が核心。トレンドの遅延、反発の短命化、レンジ維持に大きく影響するため、ブレイク狙いと逆張りの両方の成否を左右します。
🧪どんな時に点灯しやすい?
こなし(Breath/Box)や在庫均しが優勢の時間帯。終盤は“埋め切り”優先で短命になりがち(L0〜L1)、ただし緩め判定なら局所的にL1が点くことも。
🧪どう使う?
- ❄️>🌐(IceWallが強い) → 抜けに時間。押し目買い/戻り売りを繰り返しつつ、分割エントリ・後方化で対応。
- 🌐>❄️(Sweepが強い) → 抜け待ち。本命は“壁の再生が鈍った瞬間”。
- 🧊Spread高が加わると「抜けても再吸収」で戻りにくくなるため、利確は前寄せ。
🧪ひとこと
「同じ場所にすぐ補充される“目に見えない壁”」。跳ね返りやすいが、崩れると一気に走ります。
🧪よくある誤解
“厚い=強い壁”ではありません。厚く見えても復活が遅い壁は評価が低い(=点灯しにくい)です。
Liquidity Flag(流動性フラグ)比較
観点 | ❄️ Ice-Wall Flag(氷壁) | 💧 Refresh-Flow Flag(刷新フロー) |
狙い | 単一価格に張り付く隠れ在庫の有無・強さを捉える | 細切れ提示のテンポ(刻み連打)を捉える |
一般投資家が観測できる兆候 | 同じ価格が削れても即座に復活を反復/表示量≪成立量でも価格が粘る | 1〜数枚の小口が p と p±1tick を短間隔で往復(刻む感じ) |
必要データ(最低限→推奨) | ①歩み値+最良気配(L1) → ②板更新(簡易L2)があれば精度↑ | ①歩み値+最良気配(L1) → ②板更新のタイムスタンプ |
最小の可視化(Excel) | 価格帯ごとに**「削れ→復活」印をカウントし、該当価格セルを紫点線で縁取り** | 再提示間隔Δtのスパークラインを上部に表示(短いほど濃色) |
発展可視化 | ヒートマップの滞留色+❄️バッジ(Highで太縁) | テンポメーター(Δt中央値のゲージ)+💧バッジ |
簡易スコア(式:窓W内) | RR=「約定直後に同価格で回復」回数 / その価格の約定回数| TOS=その価格の成立累計 / 観測最小表示量 | CadenceMedian=連続提示のΔt中央値|ChipAvg=1チップ平均枚数|PingPong=p↔p±1往復回数 |
初期しきい値(目安) | High:RR≥0.60 且つ TOS≥3|Med:RR∈[0.30,0.60) または TOS∈[1.5,3)|Low:それ未満 | High:CadenceMedian ≤200ms 且つ ChipAvg ≤3枚|Med:≤400ms のいずれか|Low:それ未満 |
誤検知の典型 | ディーラーの短命見せ板/SORの一時切替/偶発的クラスタ | ニュース直後の自然な高頻度応酬(スライスでなく“騒音”) |
誤検知の防ぎ方 | 「価格不変+即復活」のセット条件に限定/同銘柄の通常分位で正規化 | 小口サイズ+短Δt+往復の三点合致を要件化/片側だけの連打は除外 |
有効な時間帯 | 連続立会いの板が薄い時間/イベント直後 | 寄り前・引け前の終秒帯/裁定・需給調整が増える時間 |
AlgoToneへの使い方 | 進みにくさ/跳びにくさ補正:ToneScore × (1 − 0.2×FlagLevel) | 発火遅延・偽スパイク抑制:TriggerDelay += 150ms×FlagLevel |
PC負荷/実装難度(5段階) | 負荷: 2/5(カウント系)/難度: 2/5 | 負荷: 3/5(Δt算出)/難度: 3/5 |
代替手法(板が見られない時) | OFI vs 価格反応乖離:不均衡大なのに価格鈍化→❄️示唆 | バー内分割成約の粒度:同一秒内の小口連打が増加→💧示唆 |
実装ワンポイント | 「同価格」の厳密一致で数える(±1tickは別)/窓W=3–10秒 | Δtは同方向の提示に限定/窓W=1–5秒/秒以下の時刻を保持 |
まずは直近20営業日の分位点からしきい値を初期化し、週次で自動再推定すると過剰適合回避。
最小データ:L1(最良気配・歩み値)で可。L2があれば精度向上。P∗P^*P∗(対当値段)が見える環境では AT が高精度。
市場状態フラグの出現時間帯
Flag | 漢字ラベル | 現物(東証)でHighになりやすい帯 | 先物(OSE)でHighになりやすい帯 | メモ |
---|---|---|---|---|
Auction 🌊(AT) | 潮目 | 08:59:30–09:00:00 / 12:29:30–12:30:00 / 15:25:00–15:30:00 | 08:44:30–08:45:00 / 12:29:30–12:30:00 / 15:10:00–15:15:00 | コール直前の偏り。P*が見えれば精度↑ |
Spread 🧊(SP) | 薄氷 | 09:00–09:05, 12:30–12:33、(閑散帯)13:00–13:30 | 08:45–08:47, 12:30–12:32, 15:13–15:15 | “薄い×広がる”瞬間の警告 |
Sweep 🌐(SW) | 渦潮 | 09:00–09:03, 12:30–12:32, 14:54–15:00 | 08:45–08:47, 12:30–12:32, 15:09–15:15 | 片方向の連続ティック貫通が出やすい |
流動性フラグの出現時間帯
Flag | 漢字ラベル | 現物(東証)でHighになりやすい帯 | 先物(OSE)でHighになりやすい帯 | メモ |
---|---|---|---|---|
Flow 💧(RF) | 滴律 | 08:59:50–09:00:00, 12:29:50–12:30:00, 15:29:50–15:30:00 | 08:44:50–08:45:00, 12:29:50–12:30:00, 15:14:50–15:15:00 | “終秒刻み”(マイクロスライス)濃厚 |
IceWall ❄️(IW) | 氷壁 | (時間帯依存は弱)10:00–11:00, 13:30–14:30の静かな帯で出やすい | 同左。加えて大台・00/50刻み付近で顕在化しやすい | 価格帯依存が強い=“静かな時間×節目”に注意 |
使い方ヒント
- まずはこの“時間割”をPriorレベル(0/1/2)として持ち、当日の30分バッチで各フラグのメトリクス(例:SpreadRatio、SweepTicks、CadenceMedian、RR/TOS)に応じて±1段上書きすると運用が安定します。
- AT/SP/SWは「市場状態」なので先読みガイダンスに、RF/IWは「流動性」なのでトーン補正(遅延・振幅)に使うのがわかりやすいです。
🎵 活用場面(Use Cases)
一般般投資家でも、
「今、自分がどの“層”にいるか」
「いま現れている“型”は何か」
を検知・判断できれば、AI・アルゴの意思決定ロジックを間接的に「読む」 ことができます。
ケースA|平日 10:35–10:40(JST)
まず何をすることで「読む」のか
→ チャートを拡大し、往復幅が縮んでいないか/抜け直後に短い水平が出ないかだけを見る。
この時間の一般的時間的特性
寄りの熱気が落ち着き、ところどころ薄くなる。**“先細り→抜け”**が起こりやすい帯。
マーケットの状態
参加者はやや減速。裁定・分割執行が基調を作り、整流→推進への橋渡しが出やすい。
特徴(表)
観点 | 内容 |
---|---|
振幅 | 小〜中(往復が少しずつ縮む) |
波形 | 先細り→抜け→短い水平→再加速 |
方向性 | 抜けた側に順行しやすい |
トーン名 | Box/Sine → Pennant🌔 → Step🌓(ときに Ladder🌕) |
一般的に予想される tone の流れ
Box/Sine から徐々に先細り → 抜け一発目 → 小段が並び Step へ。
どのように見極めるか
- 直近3〜5往復の高安差が連続で縮小しているか
- 抜け直後に**数ティックの水平(滞在)**が出るか
- **小段(水平→短い斜め)**が 2回以上続くか
観察手順
- 10:35の時点で先細りの有無を確認
- 抜けを待つ(追いかけず、1本確定確認)
- 抜け直後の短い水平→再加速で小ロット順張りへ切替
- 浅い戻し=継続/深い戻し=撤退のルールだけ徹底
参考フラグ(軽く)
SP🧊・RF💧がじわ上がりやすい/SW🌐は中程度(目安)
【ご留意ください】
本ページに掲載する“時間帯の特徴”は、あくまで一般的な傾向をまとめた入門ガイドです。曜日別の特性や直近のアルゴ環境(ニュース密度・イベント日程・出来高状況など)の調整・反映は行っていません。これらの詳細な評価はレポート内でのみ扱います。実際の運用・判断の前には、必ず最新のレポートや市況をご確認ください。
ケースB|平日 13:24–13:28(JST)
まず何をすることで「読む」のか
→ **尖り(長いヒゲ/スパイク)が“連発”**していないかだけを見る。
この時間の一般的時間的特性
後場序盤の様子見が解け、単発の鋭い動きが出やすい。続くと小段が並ぶ。
マーケットの状態(ざっくり)
反応HFTや追随アルゴが薄い側に寄る。壁の再供給次第で推進か停滞かが分かれる。
特徴(表)
観点 | 内容 |
---|---|
振幅 | 短〜中(尖りが散発→連発) |
波形 | Flash/Spikeの後に小段が出始める |
方向性 | 連発が続けば順行、止まれば失速 |
トーン名 | Flash/Spike(🟡/🟣)→ Surge🌩️ → Step🌓(場合により Ladder🌕) |
一般的に予想される tone の流れ
尖り1発 → 2連以上で“勢いの芽” → 小段が2–3個並び Step へ。
どのように見極めるか
- 尖り1発目は追わない(スリップ回避)
- 2連続の尖りを確認後、次の足の始まりで小ロット
- 直近の浅い押し/戻りで再開するかをチェック
観察手順
- 13:24〜の尖りをカウント(1発はスルー、2連で候補)
- 2連後に**小段(水平→ナナメ)**が出始めたら候補強化
- 小段が2–3個並べば継続期待、サイズは段階的に
- 深い戻りが出たらいったんクローズ
参考フラグ(軽く)
SW🌐が上がりやすい/IW❄️が高いと一時停滞(再供給)に注意(目安)
コツは、最初から“全部”を見ないこと。
A:先細り→抜け→小段/B:尖り連発→小段、この二つの詩型だけ覚えて、時間帯を決めてから「読む」。
慣れてきたら、トーン19種とフラグ5種を重ねて精度を上げていきましょう。
【ご留意ください】
本ページに掲載する“時間帯の特徴”は、あくまで一般的な傾向をまとめた入門ガイドです。曜日別の特性や直近のアルゴ環境(ニュース密度・イベント日程・出来高状況など)の調整・反映は行っていません。これらの詳細な評価はレポート内でのみ扱います。実際の運用・判断の前には、必ず最新のレポートや市況をご確認ください。
🎵 Tone別:アルゴリズムの種類とプレイヤー分類表
①–⑫ 一般的なトーンタイプ
トーン名 | アイコン | 典型シーン | 主なアルゴ | 主なプレーヤー | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
---|---|---|---|---|---|---|
① Calm-Tone(静波) | 🔘 | 寄り後の鎮静帯、前引け前、後場中盤 | VWAP, TWAP, POV-low, PPeg/MPeg, QR, BasisAdj, PairsArb/BasketArb | スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀・パッシブ執行🪐・パッシブ保有🐢 | 1tick中心の狭い実体、小ローソクが等間隔 | 地ならし。サイズ小で待機、先細り/段出現の兆しを待つ |
② Pulse-Tone(閃影) | ⭕ | 指標直後、定刻フロー、ヘッドライン後の数分 | EventTrig, OLS-burst, DG-Hedge-micro, TimeSlice-burst, IOC-micro | CRT🐸・オプション主導MM🦈・パッシブ執行🪐 | 一定間隔の短い伸びが連打(鼓動) | 短命加速の初動拾い→早利確。失速は即撤退 |
③ Box-Tone(瞬律) | 🔵 | 材料薄の時間帯、指数様子見、昼休み前後 | MR-MM, Iceberg-repl, MPeg往復, PairsArb/BasketArb | 裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙・信託銀行系🐱 | 高安水平、端で反復反発、ヒゲ短め | 回転重視。壁寿命の短縮をブレイク前兆として監視 |
④ Faint-Tone(斜飛) | ⚪ | 方向不明の序盤、材料待ち、薄い帯 | Probe-IOC, RequoteTest, MicroPD, IS-probe | 証券会社ディーラー🐵・CRT🐸・個人投資家(短期)🐹 | 小さな抜け→即戻りが散発、だまし多発 | 探索局面。ロット抑制と様子見、深追いしない |
⑤ Spike-Tone(跳牙) | 🟣 | 薄所、節目直前直後、ニュース端緒 | Sweep-to-Fill, IOC/FOK, AggSweep, SOR-cross, DG-Hedge-cross | スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀・CRT🐸 | 細い長ヒゲの単発スパイク、戻り短命 | ストップ連鎖の起点。急反転・スリップに注意、サイズ小で対応 |
⑥ Breath-Tone(滞静) | 🔘 | 長めの様子見帯、引けに向けた基調調整 | POV-low(5–10%), VWAP-low, RebalDrib, InvNetting | パッシブ保有🐢・パッシブ執行🪐・アセットマネジメント🫎 | 小幅でゆっくり上下、出来高細く継続 | 橋渡し。偏りやテンポ変化をヒントに次モードへ備える |
⑦ Flash-Tone(鋭閃) | 🟡 | 突発ニュース直後、見出しの一撃 | News-OLS, QuoteWiden, DG-QuickHedge, AggGrab | CRT🐸・オプション主導MM🦈 | 大実体が一発→直後に収束、瞬間スプレッド拡大 | 追いかけ厳禁。初動のみ、または見送りでスリップ回避 |
⑧ Sine-Tone(鳴律) | 🟢 | 安定レンジ、裁定往復が効く帯 | MR-Basket/Pairs, GridMM, OscSlice, InvRebal | 裁定MM🦀・CTA🦕 | なめらかな周期波、振幅と周期が比較的安定 | 周期/振幅の変化=拡大型や転換の予兆。切替準備 |
⑨ Dart-Tone(流牙) | 🟤 | 方向が出始め、薄い側に偏る時 | AIS, MomentumPOV(15–30%), MarkoutOLS | CTA🦕・スプレッド供給HFT🐙 | 小刻みな同方向実体が連続、戻り浅く短い | 連続前進の取りこぼし防止。止まり目で即利確 |
⑩ Shock-Tone(撃咆) | 🔴 | 節目の壁抜け、ギャップ埋め、端点 | BreakoutDet, SOR-multiSweep, TC-Ramp, IS-Max, DG-chain | CTA🦕・海外系東京支店🐼・証券自己部門🦣 | 壁抜け後の大実体、連続約定で一気に走る | 端点対応。分割利確+トレール、逆行時は潔く撤退 |
⑪ Beat-Tone(鼓動波) | 🟠 | 決算・需給イベント点在、中期調整 | TC/VWAP-Wave, BasketRot, Roll, POV-breath | パッシブ保有🐢・アセットマネジメント🫎 | 幅広い往復が規則反復、時間軸長め | 中期基調形成。位相ズレの加速に備え、間合い管理 |
⑫ Break-Tone(裂波) | 💥 | 清算・強制LC連鎖、クレジット解消 | LiqAlgo, DeRisk-IS, KillSwitch, MarginCall | 証券自己部門🦣・海外系東京支店🐼・銀行・生保系🐮 | 連続陰/陽で戻り弱い、出来高集中、反発短命 | 本崩し。成行回避、分割利確の徹底。リバは深追いしない |
注釈(短縮タグの説明)
- VWAP/TWAP/POV-low: 参加率や時間配分で穏やかに約定させる執行アルゴ(低アグレッション設定)
- PPeg/MPeg: Primary/Midpoint Peg。ベンチマーク価格に追随する受動指値
- QR: Quote Replenishment。見せ板含む差し替え・補充の自動化
- BasisAdj: 現物・先物・ETFのベーシス調整取引
- PairsArb/BasketArb: ペア/バスケットの相対価値裁定
- EventTrig: 指標・定刻・ヘッドラインなどイベント連動の執行トリガー
- OLS-burst/OLS: Optimal Liquidity Seeking。流動性探索の最適化(バースト=短時間の連打)
- DG-Hedge-micro / DG-QuickHedge / DG-chain: オプションのデルタ/ガンマ中和ヘッジ(微調整/緊急/連鎖)
- TimeSlice-burst / OscSlice: 時間分割発注(バースト型/オシレーター連動)
- IOC/FOK: 即時約定残キャン/成行同等の一括指示
- Sweep-to-Fill / AggSweep / SOR-multiSweep: マルチ会場一括スイープで板を食い進める発注
- SOR-cross / AggGrab: ルーティングで最良気配の取りに行く/クロスを作る
- MR-MM / MR-Basket/Pairs: 平均回帰を前提としたマーケットメイク/裁定
- Iceberg-repl: アイスバーグ注文の補充(残量隠し)
- Probe-IOC / RequoteTest / MicroPD: 小口IOCでの板探り、連続差し替えテスト、ミクロな価格探索
- IS-probe / IS-Max / DeRisk-IS: Implementation Shortfall。探索版/最大緊急度/リスク低減の一括実行
- AIS: Adaptive IS。状況に応じアグレッションを自動調整するIS
- MomentumPOV: モメンタム追随の参加率制御(やや高めのPOV)
- MarkoutOLS: 約定後の不利方向への動き(マークアウト)を考慮したOLS
- BreakoutDet: ブレイクアウト検知ロジック
- TC-Ramp / TC/VWAP-Wave: 引け成りなどターゲットクローズへ向けた増速/VWAPと併用の波配分
- BasketRot / Roll: バスケット銘柄の入替ローテーション/期先乗り換え
- LiqAlgo: 清算目的の一括・分割実行アルゴ
- KillSwitch: 事前条件で即時にポジション縮小・手仕舞いする安全装置
- MarginCall: 証拠金不足対応の強制的な売買
- RebalDrib / InvNetting: リバランスのこなし(少量断続)/在庫の相殺処理
⑬–⑮トレンド型トーンタイプ(推進パターン)
No. & トーン名 | アイコン | 主なアルゴ種(出現時) | 主なプレーヤー(一般名+アイコン) | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
---|---|---|---|---|---|
⑬ Step-Tone(階積/階落) | 🌓 | VWAP/TWAP/POV/IS による段階推進、バスケット進捗追随 | パッシブ執行🪐・裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙 | 水平→斜めの小段が連続、各段で短い滞在→再加速、押し戻りは浅い | 持続トレンドの基本形。1段目確定で小さく参加、2〜3段の継続で段階的に積み増し。深い戻りが入れば一旦仕切り直し。 |
⑭ Pennant-Tone(昇旗/降旗) | 🌔 | 収束→拡大型のボラ制御、ブレイク準備(体勢作り) | CTA🦕・裁定のボラ供給🦀/ アクティブPMの見極め執行🦀 | 高安が先細り(三角持合い)、出来高と振幅が縮小→抜けで一気に拡張、だましを挟みやすい | 先細り中は待機。抜け一発+続伸(戻りが浅い)を確認して小ロット追随。戻って三角内へ再侵入したら撤退。 |
⑮ Ladder-Tone(段積/段崩) | 🌕 | 水平→垂直→水平の反復、突破価格の支持/抵抗化、ヘッジのΔ中和 | オプション主導MM🦈・スプレッド供給HFT🐙・パッシブ執行🪐 | 抜け値が水平化して“はしご”状に並ぶ、短い垂直推進→水平滞在の繰り返し、リテストで止まる | 抜け値の支持化を確認して追随。各“段”で部分利確+再始動で増し。直前段を明確な撤退線にし、割れたらクローズ。 |
🎵波長が上下方向で明確なトーンタイプ
⑯–⑲ハイブリッド型トーンタイプ
トーン名 | アイコン | 主なアルゴ種(出現時) | 主なプレーヤー | 視覚サイン(手掛かり) | 戦略意図(ねらい) |
---|---|---|---|---|---|
⑯ Sync-Step-Tone(合段律) | ☔ | 複数の分割執行がテンポ同期(参加率追随/在庫連動) | パッシブ執行🪐・裁定MM🦀・スプレッド供給HFT🐙・HFTヘッジファンド系🐠 | 同時に段が出る、階段が揃う、水平→斜めの刻みが各所で同期 | 点火合図。2〜3回の同期で確度上昇、段ごとに小さく積み増し。 |
⑰ Surge-Tone(刺閃波) | 🌩️ | ニュース/微イベント初動+薄所探索、モメンタム初動検出 | CRT🐸・スプレッド供給HFT🐙・オプション主導MM🦈 | 尖りが2連以上、直後に小段が出始める、ヒゲ頻発 | 短命サージの見極め。まず小さく試し、連発するなら段階的に増やす。 |
⑱ Pullback-Tone(仮戻し) | 🌦️ | 分割こなし+在庫調整(浅い戻し/押しの吸収)、ブレイク→リテスト | パッシブ執行🪐・スプレッド供給HFT🐙・裁定MM🦀 | 半値未満の浅戻し→短い滞在→同方向再開、戻りの時間が短い | 継続確認パターン。浅いまま再開なら追随、戻りが深い/長いと無効化。 |
⑲ Storm-Tone(重嵐波) | ⛈️ | 在庫制御×Δ/Γ中和×追随×裁定の同時発火、スプレッド伸縮反復 | HFTヘッジファンド系🐠・オプション主導MM🦈・CTA🦕・裁定MM🦀 | 厚みの出入りが高速、1↔3tickの伸縮が頻発、連続貫通と急反転が交錯 | 最上位警告。成行回避、分割利確とトレール必須、過剰な逆張りを控える。 |
🎵フラグ型
No. & フラグ | アイコン | 測るもの(定義) | 典型シーン | 主なプレーヤー | 観測の手掛かり | 使い方/注意 |
---|---|---|---|---|---|---|
① Auction(AT) | 🌊 | 板寄せ直前の傾き・気配偏向 | 寄り前、12:30再開直前、引け直前 | パッシブ執行🪐、裁定MM🦀、CRT🐸 | オークション気配の更新頻度上昇、成行気配の片寄り、指値の引っ込み、基準値からの乖離拡大 | 方向が決まりやすい帯。ATが高いときは抜け一発目を待って小さく順行。SW/ SPが同時に強ければブレイク本線の確認に使う |
② Spread(SP) | 🧊 | スプレッド急拡大=板の薄さ | 寄り直後、丸い時刻前後、引け前 | スプレッド供給HFT🐙、裁定MM🦀 | スプレッドが1→2/3tickへ急伸、気配枚数の減少、板の空白 | 抜けやすいがスリップ大。サイズは抑制、利確前寄せ。逆張りするならIWの強さを必ず併観 |
③ Sweep(SW) | 🌐 | 片方向スイープ(連続貫通) | 初動、再開直後、引けの加速帯 | CTA🦕、CRT🐸、スプレッド供給HFT🐙 | 連続約定で板を深く貫通、テープの加速、戻りの短命化 | 押し待ちは不利。ATが強いときは順行重視、IWが強ければ再供給で停滞しやすいので深追いを避ける |
④ Flow(RF) | 💧 | 刻みテンポ(終秒連打・提示頻度) | 節目直前、AT帯の直前直後 | パッシブ執行🪐、CRT🐸、スプレッド供給HFT🐙 | 終秒約定の連打、気配更新のリズム上昇、短い実体の連続 | 執行遅延コストの指標。RFが高いときはトレール幅・逆指値距離を広げ、スキャルは分割エントリを基本にする |
⑤ IceWall(IW) | ❄️ | 同価格の即復活=吸収壁の粘り | 日中レンジ維持帯、戻り待ち帯 | スプレッド供給HFT🐙、裁定MM🦀 | 食われた板が即復活、出来高は出るが価格が進みにくい、同水準での反復 | 抜けに時間がかかるサイン。SW<IWなら戻り売り・押し目買い、SW>IWなら抜け待ち。ブレイク狙いはサイズを段階的に |
A. アルゴ戦略 → 時間軸・振幅 → 対応トーン
戦略タイプ | 想定タイムスケール | 典型振幅 | 主対応トーン(コア) | 補助トーン(状況次第) |
HFT型(高頻度) | ≤1分 | 5–15円 | ⭕Pulse(閃影)、🟡Flash(鋭閃)、⚪Feint(斜飛) | 🔵Box(瞬律)、🟣Spike(跳牙)※薄板時、🔘Breath/Calm(滞静/静波)へ減衰 |
裁定・MM | 1–2分 | 30–50円 | 🟢Sine(鳴律)、🟠Beat(鼓動波)、🔵Box(瞬律) | 🌓Step(階積/階落)、☔Sync-Step(合段律) |
需給探査(流動性感知) | 2–5分 | 70–100円 | 🌕Ladder(段積/段崩)、🟤Dart(流牙)、🌓Step(階積/階落) | ❄️Pullback(仮戻し)、💥Break(裂波)、🌔Pennant(昇旗/降旗) |
B. 動きの特徴(テンポ/傾斜/滑らかさ)
動きの特徴 | 主対応トーン | 補足 |
シャープな上げ下げ | 🟡Flash、⭕Pulse、🔴Shock、🟣Spike、💥Break、🌩️Surge | 一点突破・瞬時拡張からの収束型 |
ゆるやかな傾き | 🟠Beat、🌓Step、🌕Ladder、🔘Breath/Calm | リバランス/在庫調整で段差・緩傾斜 |
等間隔のカーブ | 🟢Sine、🟠Beat、🌓Step、☔Sync-Step | テンポ一定・配分同期化 |
不規則なうねり | 🌩️Surge、⛈️Storm、🌔Pennant、💥Break、🟤Dart、⚪Feint | 探索・多層同時・拡大型/アドリブ的推移 |
トーン識別・実務マニュアル(ホームページ公開版)
本マニュアルは、板(気配・出来高)や歩み値(Tick)・簡易チャートから、市場の「リズム(=トーン)」を素早く把握するための観察手順をまとめた資料です。売買を勧誘するものではなく、将来の成果を保証するものでもありません。ここで示す数値やしきい値は目安であり、銘柄・相場状況・端末環境により異なる可能性があります。最終判断はご自身の裁量でお願いいたします。
1. トーンの役割(概要)
ねらい
同じチャートでも「いま逆張りが効きやすいのか/順張りが有利なのか」「成行を控えるべきか」を素早く合わせるための“方角合わせ”ツールです。
トーンとは
板やTickに表れる価格推移の“型”。例:① Calm-Tone 🔘(穏やかなこなし)、⑩ Shock-Tone 🔴(急な断裂)、⑬ Step-Tone 🌓・⑮ Ladder-Tone 🌕(段差推進)など。主ラベル①〜⑮に加え、状況を上書きする副ラベル⑯〜⑲(⑯ Sync-Step-Tone ☔、⑰ Surge-Tone 🌩️、⑱ Pullback-Tone 🌦️、⑲ Storm-Tone ⛈️)があります。
使い方(全体像)
①平常値の把握 → ②ファミリー分類(A/B/C/D) → ③個別トーン判定 → ④副ラベル追加 → ⑤行動テンプレ選択。すべて“目安・一例”として運用します。
2. 準備(表示と指標)
推奨表示
🧮 板目視:最良Bid/Askと数量、深さ5段以上/オークション気配
📈 Tick目視:歩み値(価格・数量・方向)、ミニTick(30Tick)+短期8MA・中長期50–100MA・20MA
観察する数値(常時表示を推奨)
🧮 スプレッド、厚みバランス=(Bid−Ask)/(Bid+Ask)(±0.2内は中立)、フリッカー=最良更新回数/秒、C/R=(新規+取消)÷約定件数
📈 連続プリント(同方向連続本数)、MA乖離(短長の距離をざっくり標準偏差で)
キャリブレーション(平常値づくり)
セッション開始後10〜15分の平常値(スプレッド・厚み・フリッカー・C/R)を保存。以後は平常値からのズレを「切替候補」として扱うと誤判定が減ります。
3. 入口の初動判定
🧮 フリッカー(速さ)
5秒で最良更新回数を数え、回数÷5 ≈ 回/秒。目安:〜8/s(穏)|8〜20/s(並)|20〜40/s(速)|50+/s(要注意)
🧮 C/R(板の質)
5秒での「新規+取消」の見た目の変化回数 ÷ 同5秒の約定本数。目安:3〜6(こなし系)/>10∧約定少(試し突き)/>10∧約定多(本格交戦)
🧮 偏り(方向)
最良枚数の左右差。目安:±0.2内(中立)/±0.3〜0.5(片側優勢)/±0.6以上が2秒超(推進強)
即時アクション(例)
低フリッカー+低C/R+偏り小 → ① Calm-Tone 🔘/③ Box-Tone 🔵 で逆張り短打ち向き
高フリッカー+C/R高(約定少) → ④ Faint-Tone ⚪/⑤ Spike-Tone 🟣想定で様子見
高フリッカー+偏り継続 → ② Pulse-Tone ⭕/⑬ Step-Tone 🌓/⑮ Ladder-Tone 🌕へ小ロット順張り
極端+伸縮大+C/R高 → ⑲ Storm-Tone ⛈️を警戒、成行回避も検討
4. ファミリー分類(一次ふるい)
A:フラット系 … ① Calm-Tone 🔘/⑥ Breath-Tone 🔘/⑮ Ladder-Tone 🌕の水平部
🧮 1tick安定・偏り±0.2・フリッカー<12/s、📈 MA乖離小
B:シャープ系 … ② Pulse-Tone ⭕/⑦ Flash-Tone 🟡/⑬ Step-Tone 🌓の垂直部
🧮 更新テンポ一定or急加速、📈 乖離が鋸歯状に拡大
C:ウェーブ系 … ③ Box-Tone 🔵/⑧ Sine-Tone 🟢/⑪ Beat-Tone 🟠/⑭ Pennant-Tone 🌔
🧮 端の供給・中央減速、📈 往復や収束→拡大が見える
D:ショック/ダート系 … ④ Faint-Tone ⚪/⑤ Spike-Tone 🟣/⑨ Dart-Tone 🟤/⑩ Shock-Tone 🔴/⑫ Break-Tone 💥
🧮 取消急増や板空洞、📈 断裂ギャップや不規則スパイク
5. 個別トーン判定(二次ふるい|板目視🧮/Tick目視📈)
トーン早見表(板目視🧮 / Tick目視📈)
No. & トーン名 | 🧮 板目視 | 📈 Tick目視 |
---|---|---|
① Calm-Tone 🔘 | 再提示が規則的・連続約定少 | MA乖離ほぼゼロ・小実体が等間隔 |
② Pulse-Tone ⭕ | 1〜3秒間隔で厚みが周期的に偏る | 短い伸びが鼓動のように連射 |
③ Box-Tone 🔵 | 上下端で供給/吸収(同値リフィル)・中央は減速 | 高安水平・往復反発 |
④ Faint-Tone ⚪ | 小フェイント→即取消・C/R高∧出来少 | 抜けてもすぐ戻る短いヒゲ |
⑤ Spike-Tone 🟣 | 薄所を一気に掃く・スプレッド瞬間拡大 | 細い長ヒゲの単発スパイク |
⑥ Breath-Tone 🔘 | 低強度の分割こなしが継続 | MA20/50の距離が一定・小幅ゆらぎ |
⑦ Flash-Tone 🟡 | 一瞬の広がり→即収束・見掛けスプ拡大 | 大実体1発→直後に静まる |
⑧ Sine-Tone 🟢 | 裁定往復が効く・板テンポは安定 | なめらかな周期波・振幅周期が安定 |
⑨ Dart-Tone 🟤 | 薄い側へ寄る・反対側の補充遅め | 小刻み同方向実体が連続(戻り浅い) |
⑩ Shock-Tone 🔴 | 壁抜け後に反対板が蒸発・連続約定 | 断裂→多段掃き→短い反動 |
⑪ Beat-Tone 🟠 | 大口の断続こなし・需給イベント点在 | 幅広い往復が一定リズムで反復 |
⑫ Break-Tone 💥 | 清算連鎖・成行多め・板復活が遅い | 連続陰/陽で戻り弱い・振幅減衰 |
迷いどころの切り分け(クイックメモ)
- Pulse ⭕ vs Flash 🟡:間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒で判別
- Calm 🔘 vs Box 🔵:上下端の供給/吸収(同値リフィル)の有無で判別
- Step 🌓 vs Ladder 🌕:〈垂直→水平〉三拍子の明確な反復があれば Ladder 🌕
6. フラグ(参考・重ね方)
フラグ早見表(板目視🧮 / Tick目視📈 / 使い方)
フラグ | 🧮 板目視 | 📈 Tick目視 | 使い方(要点) |
---|---|---|---|
Auction 🌊 | オークション気配が片寄る・成行気配厚い | 開始直後/再開直後/引け直前に初動が出やすい | 方向が決まりやすい帯。抜け1本目確認後に小さく順行 |
Spread 🧊 | スプレッドが1→2/3tickへ瞬間拡大・板の空白 | 細いヒゲ増加 | 抜けやすいがスリップ増。利確前寄せ、逆張りは IceWall ❄️ 併観 |
Sweep 🌐 | 連続約定で板を深く貫通・テープ加速 | 押し待ちが不利な流れ | 順行重視。Auction 🌊 強×で確度上昇、IceWall ❄️ 強×で停滞注意 |
Flow 💧 | 終秒の提示・約定が連打・テンポ上昇 | 小実体が連続 | 執行遅延コスト高。トレール幅や逆指値距離を広げる判断に直結 |
IceWall ❄️ | 食われた価格が即復活・吸収壁が粘る | 同水準で反復・進みにくい | 抜けに時間。Sweep 🌐<IceWall ❄️ で戻り売り/押し買い、逆なら抜け待ち |
7. 行動テンプレ(例)
Calm 🔘/Box 🔵(A/C):逆張り短打ちを検討。指値中心、利確は浅め。成行は控えめ。
Step 🌓/Ladder 🌕/Sync-Step ☔(B):小ロット順張り。指値追随+一部IOC。
Pennant 🌔:収束→拡大の初動を小ロット。失敗時は素早く撤退。
Pullback 🌦️:戻り幅30–50%・一度だけの戻りを確認し、再開の1段目を狙う。
Pulse ⭕/Flash 🟡/Spike 🟣:初撃は様子見。二発目以降で板の穴埋めを確認して小ロット。
Shock 🔴/Storm ⛈️:成行回避やサイズ縮小を検討。見送りも選択肢。
8. 時間帯ヒント(参考)
09:53–10:03:Step 🌓 → Ladder 🌕、Sync-Step ☔が点灯しやすい
10:06–10:10:Pennant 🌔の収束→拡大にSurge 🌩️が混じりやすい
14:50–15:00:Pullback 🌦️ののち Spike 🟣/Shock 🔴が混在しやすい
14:59:50–15:00:30:D系(Dart 🟤/Shock 🔴/Break 💥)急増。成行は特に慎重に
※“出やすい”傾向であり、銘柄・イベントで変わります。詳しくは同ページの「トーンの出現時間帯リスト」または「多重時間スケールによる市場分析」の各時間帯を参考にしてください。
9. しきい値(初期目安)
厚みバランス:±0.2内=中立、±0.6以上が2秒超=強い片寄り
フリッカー:<12/s=A/C、20–40/s=B/D、50+/s=Flash 🟡/ Shock 🔴級
連続プリント:≥10本=Step 🌓/Ladder 🌕候補、≥30本=Pulse ⭕/Dart 🟤/Ladder 🌕候補
スプレッド拡張:2〜5tickの瞬間拡大は Spike 🟣/ Flash 🟡/ Shock 🔴を警戒
収束率(Pennant 🌔):直近60〜120秒の高安幅が30%以上縮小→拡大で確度UP
※キャリブレーション後に±10〜20%で微調整してください。
10. 迷ったときの運用ルール
主ラベルは安全側(A/C)に寄せる/判別不能が続く時は副ラベルのみ付与して保留/成行はB/D系点灯時に控えめ(特に引け際)/Ladder 🌕検出時は抜け価格の支持/抵抗転換を確認
11. よくある誤判定と対処
Calm 🔘 ↔ Box 🔵:上下端の供給/吸収(同値リフィル)の有無
Pulse ⭕ ↔ Flash 🟡:等間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒
Step 🌓 ↔ Ladder 🌕:〈垂直→水平〉の三拍子が明瞭に反復=Ladder 🌕
Dart 🟤 ↔ Shock 🔴:Shock 🔴は断裂ギャップ→多段掃きが明瞭
12. 5〜10秒でできる簡易チェック(現場用)
- 🧮 フリッカー(低/中/高/極) → 2) 🧮 C/R → 3) 🧮 偏り → 4) 結論:A/B/C/Dに仮置きし、📈 小ロットで試し入れ→再観測
13. 用語の簡易注釈
IOC:Immediate-Or-Cancel(即時約定・残取消)
VWAP/TWAP/POV/IS:出来高・時間・参加率・実行戦略に基づく分割執行
フリッカー:板の最良気配(価格/枚数)更新回数/秒
同値リフィル:同じ価格帯の指値が繰り返し補充される板の挙動
14. 法令・リスクに関する表示
本資料は情報提供のみを目的としており、特定の金融商品の売買を推奨・勧誘するものではありません。記載の手法・数値は過去の観測に基づく一例で将来の成果を保証しません。金融商品取引は元本損失のリスクを伴います。市場データの遅延・配信障害・板表示仕様等により、記載どおり観測できない場合があります。本ページの内容は予告なく変更・更新されることがあります。
板目視テーブル(Order Book 観察用)
トーン名 | スプレッド | 最良気配の厚み・偏り | フリッカー f/s | C/R | 典型プリント | 典型サイン(数値目安) | 目視ポイント(どう判断するか) | 関連Flag(参考) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
① Calm-Tone 🔘 | 1tick固定(安定) | 左右ほぼ対称、|厚みバランス|≤0.2 | 8–12 | 5–9 | 小口が等間隔で淡々と約定 | 連続約定<5本/10秒、MA乖離<0.05σ | 最良Bid/Askの更新が少なく、歩み値が「トントン」と均等。同値リフィルが穏やかに継続 | Flow💧低〜中 / Spread🧊低 / IceWall❄️中 |
⑥ Breath-Tone 🔘 | 1tick固定(維持) | 交互にわずかに厚み変化、|厚みバランス|≤0.2 | 10–18 | 5–10 | 小口の往復こなし | ±2–3tick内の往復3–5回/20秒、MA20/50の距離一定 | 片側が薄くなると即補充。Calmより更新が多く、こなしが続く | Flow💧中 / IceWall❄️弱〜中 |
⑬ Step-Tone 🌓 | 1tick中心(保持) | 片側の再補充が持続、|厚みバランス|0.3–0.5 | 15–25 | 4–7 | 同方向10–20連 | 「水平2–5秒→+1tick」反復、偏り0.3–0.5が≥2秒 | 5秒観測で“止まり→小ジャンプ→止まり”が等間隔。反対最良は減る→即補充の繰り返し | Flow💧高 / Sweep🌐弱〜中 / Auction🌊(時刻帯で寄与) |
⑮ Ladder-Tone 🌕 | 1tick→抜け値定着 | 抜け価格が即“支持/抵抗”化 | 15–25 | 4–8 | 抜け→定着→再抜け | 抜け後の戻り≦40%で2段以上継続、連続約定>10本 | ブレイク後に同値横ばい→すぐ次段へ。押し戻り浅くテンポ一定 | Sweep🌐中 / IceWall❄️支持化 / Flow💧中 |
③ Box-Tone 🔵 | 1tick(端は重い) | 上下5–10tickに“壁”反復、中心は対称 | 10–18 | 8–15 | 端で小反発往復 | 同値リフィル連発、氷山の反応 | レンジ端で指値再提示が連発。中央は静かで端に行くほど戻される | IceWall❄️高 / Flow💧低〜中 |
④ Faint-Tone ⚪ | 1–2tick瞬間拡大 | 壁に小口で触れて即取消 | 20–40 | >12 | 小スパイク→即戻り | L2–L5点滅急増、約定は少 | 板2–5段目がチカチカ増えるのに歩み値は伸びない。“試し”だけで終わる | Spread🧊中 / Flow💧中 / Sweep🌐低 |
⑤ Spike-Tone 🟣 | 1→2–3tick瞬間拡大 | 薄い段が連続で欠ける | 25–45 | >10 | 断続スパイク | 単発“掃き”30–60枚×2–3回、連続高安更新 | 薄い側で“穴あき”連発。スプが瞬時に広がりすぐ戻る動きが2–3回 | Spread🧊高 / Sweep🌐中〜高 |
② Pulse-Tone ⭕ | 1→2tickの短拡大 | 偏り≥±0.6が一気に出る | 30–50 | >8 | 30–60連が片側集中 | 1–3分で±30–60円の押上げ/押下げ | 歩み値が同方向に走り、反対側最良が蒸発→戻る。数十秒“脈打つ”加速 | Sweep🌐中 / Flow💧中 / Auction🌊(イベント直後) |
⑦ Flash-Tone 🟡 | 1→2–4tick瞬間拡大 | 片側厚みが蒸発→即回復 | >50 | >15 | 1–2秒で100+連 | スプレッド0.3–0.7秒だけ拡大 | 一瞬“真空化”。超短時間の大連約定後、板密度がすぐ元へ | Spread🧊高 / Sweep🌐高 |
⑧ Sine-Tone 🟢 | 1tick(安定) | 厚みが規則的に交代 | 10–18 | 4–7 | 滑らかな往復 | 周期往復(3–6サイクル/分)、中心は緩くドリフト | 同幅・同間隔の往復。中心付近でゆるくドリフト | Flow💧中 / IceWall❄️中 |
⑪ Beat-Tone 🟠 | 1tick(維持) | 偏りが周期的に強弱交代 | 10–20 | 5–8 | 10–20連→反転の反復 | 片側滞留→小休止→反対滞留 | モメ×スイングの綱引き。鼓動のような強弱が交互に来る | Flow💧中 / Auction🌊(終盤の配分影響) |
⑨ Dart-Tone 🟤 | 1tick(維持) | 薄い側への貼り付き継続 | 15–30 | 6–10 | 15–30連の押上げ/押下げ | マイクロプライス片寄り維持 | 最良が片側に寄り続け、反対厚みは薄いまま。小口が切れず進む | Sweep🌐中 / Spread🧊低〜中 |
⑩ Shock-Tone 🔴 | 2–5tickへ拡大 | 逆側厚みが一気に消失 | 20–40 | >10 | 一撃多段掃き | 1回80–150枚、深さ▲30–50% | レンジ端で反対側板がごっそり消え、太い連続約定で段飛び | Sweep🌐高 / Spread🧊中 / Auction🌊(端点) |
⑫ Break-Tone 💥 | 2–6tick(継続) | 一方向に空洞化→連鎖 | 20–40 | >10 | 50–100連打→減衰 | スリッページ急増、戻り弱い | 荒い連打後に細り、戻せないまま推移。後処理の崩れ | Sweep🌐高 / Spread🧊中 / IceWall❄️低 |
⑭ Pennant-Tone 🌔 | 1tick(収束→拡大) | 中心厚みに集中→徐々に拡散 | 10–18 | 4–7 | 往復幅が段々拡大 | 偏りの標準偏差上昇、収束率≥30%→拡大 | 三角収束から上下の更新幅が次第に広がる | Flow💧低→中 / Auction🌊(直前の配分影響) |
⑯ Sync-Step-Tone ☔ | 1tick(維持) | 双方の段差が“同テンポ”で出る | 12–20 | 4–7 | 等間隔の段差セット並立 | 8–12秒周期で「水平→+1tick」が左右同期 | 複数執行の足並み一致。水平部が短め | Flow💧高 / Auction🌊(時刻同期) |
⑰ Surge-Tone 🌩️ | 1→2–3tick瞬間拡大 | 短命の偏りが“刺さる” | 20–35 | 6–9 | 2–3秒の連射挿入 | 短期サージ<5秒×2回以上 | なめらかな波の途中に鋭い一刺しが2回以上。直後は元のリズムへ復帰 | Spread🧊↑ / Sweep🌐↑(短期) |
⑱ Pullback-Tone 🌦️ | 1–2tick | 抜け直後、逆側厚みが一時優勢 | 12–20 | 4–7 | 浅い戻り→再始動 | 直前推進の30–50%逆行→再開 | 戻りが浅く“一度だけ”なら継続有力。深い戻りは無効 | IceWall❄️中 / Flow💧中 |
⑲ Storm-Tone ⛈️ | 1–2tick(伸縮反復) | 厚みが交互に出現/消滅 | >40 | >12 | 速いのに継続 | スプレッド1↔3tick往復、連続塊が交互 | 複数要因が同時点火。5秒で“イベント級”の騒がしさ。方向は続きやすい | Spread🧊高 / Sweep🌐高 / Flow💧高 / Auction🌊(引け帯) |
チャート目視テーブル(Price Action )
Tone | Representative Use | Recommended Tick | Recommended MA | Shape | Notes | 観測指標の目安(板🧮 / Tick📈) | 検出サイン | 曜日特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
① Calm-Tone 🔘 | 板を落ち着かせたい・在庫/ベーシス微修正 | 20–60秒 / 30–60Tick | 50/100(+20MA) | 水平〜極小振幅、長短MA乖離が小さい“静止” | 地ならし帯。次トーンの入り口 | 🧮 スプレッド安定、|厚みバランス|≤0.2、フリッカー<12/s / 📈 連続約定<5本/10秒、MA乖離<0.05σ | 板の再掲が規則的、短期MAの揺れ極小 | 月・水=安定、金=短縮気味 |
② Pulse-Tone ⭕ | ヘッドライン直後の間欠追随(鋸歯) | 1–3秒 / 3–8Tick | 5/8, 8/13 | 周期はあるが鋭い反応列 | 初動は短命になりがち | 🧮 一時的スプ拡張≥1tick / 📈 連続約定3–7本(200–600ms間隔) | 等間隔ティック列、IOC/成行の連射痕 | 指標日・金で増加 |
③ Box-Tone 🔵 | MM×裁定でレンジ維持(上下で供給/吸収) | 10–20秒 / 20–40Tick | 20/50(Sine系では10秒Tick×20MA/19MAも◎) | バンド上限/下限で往復、中心は水平 | 同値リフィルが鍵 | 🧮 上下端で板補充、中央は減速、深さ対称 / 📈 高安水平、往復反発 | 上限で売り供給・下限で買い吸収 | 火・木で出やすい |
④ Faint-Tone ⚪ | 板感知の小フェイントで反応試験 | 3–5秒 / 5–13Tick | 7/13 | ダート型、小突き混在 | 探索局面。だまし多め | 🧮 C/R>10かつ約定少、最良の引っ込み→戻り<1秒 / 📈 ミニスパイク±5–15円 | 小フェイント後に出来薄・即撤収痕 | 水・金で注意 |
⑤ Spike-Tone 🟣 | 薄所突き/外因直後の噴火 | 3–5秒 / 5–13Tick | 5/13, 13/34 | トゲ状スパイク連続 | スリップ・逆噴射注意 | 🧮 スプ拡張≥2tick、大口成行>通常×3 / 📈 連続高安更新2–3本 | 長いヒゲ→直後に逆側清算集中 | イベント日中心 |
⑥ Breath-Tone 🔘 | 分割執行の“こなし”、参加率微調整 | 10–30秒 / 20–60Tick | 20/50, 50/100(+20MA) | ゆっくりした小波 | 次モードへの橋渡し | 🧮 参加率±10%内、深さが緩慢に脈動 / 📈 連続約定5–15本/分、MA20/50の距離が一定 | 小幅往復が継続 | 月〜水で安定 |
⑦ Flash-Tone 🟡 | 秒〜サブ秒の高周波・即応即撤収 | 1–2秒 / 3–5Tick | 5/8 | ②より短く鋭い、継続極短 | 追いかけ厳禁 | 🧮 見掛けスプ拡大、板の一時蒸発 / 📈 約定5–10本<1秒→即クールダウン | 大実体1発→直後に静まる | 切替秒・金で発生 |
⑧ Sine-Tone 🟢 | スイング優位のなめらかな往復 | 10–20秒 / 20–40Tick | 20/50(Sine系は10秒Tick×20MA/19MA推奨) | サイン波反復、中心は緩くドリフト | 反転点で出来膨らみ | 🧮 板テンポ安定 / 📈 周期30–90秒、ドリフト小 | 綺麗なサイン波、反転点で出来増 | 午後・水/金で増加 |
⑨ Dart-Tone 🟤 | ダート型の一方向性(不規則推進) | 3–10秒 / 8–21Tick | 8/21 | 不規則だが片側へ偏る | 伸びは短〜中 | 🧮 |厚みバランス|≥0.6が持続、反対側深さの低下 / 📈 小刻み同方向実体が連続(戻り浅い) | “じり押し/じり下げ”が切れず進む | 火・金で偏り出やすい |
⑩ Shock-Tone 🔴 | 断裂捕捉・レンジブレイク直後の一撃 | 3–5秒 / 5–13Tick | 5/13, 13/34 | ギャップ→一気推進 | 端点対応が重要 | 🧮 ギャップ20–40円、VWAP乖離>1.5σ / 📈 断裂→連続約定→短い反動 | 壁抜け→連鎖約定 | 5分足確定付近で全曜 |
⑪ Beat-Tone 🟠 | モメ×スイングのせめぎ合い | 10–30秒 / 20–40Tick | 13/34, 20/50(Sine系は10秒Tick×20MA/19MAも◎) | 鼓動のような強弱、中心線がわずかに傾く | 中期基調の形成 | 🧮 断続的な大口こなし / 📈 波長60–120秒、振幅20–50円、周期的に出来増 | 等間隔の鼓動で高安更新 | 火・金で顕著 |
⑫ Break-Tone 💥 | ロスカ連鎖崩落→減衰(後処理) | 3–10秒 / 8–21Tick | 13/34, 34/89 | 急落→減衰、幅が徐々に縮む | 本崩しサイン | 🧮 成行増・板復活遅い / 📈 連続安値/高値更新≥5本、スプ拡大→収束 | 戻せないまま振幅縮小 | イベント後に全曜 |
⑬ Step-Tone 🌓 | 進捗追い上げ、段差で押し上げ/押し下げ | 5–10秒 / 8–21Tick | 8/21/34 | 小段差を連続(止まり→小ジャンプ→止まり) | 継続トレンド基本形 | 🧮 反対深さ比<0.6かつ|厚みバランス|≥0.3の持続 / 📈 “止まり→ジャンプ”≥3回 | 階段状に推移、押し戻り浅い | 全曜。09:54/10:00帯で顕著 |
⑭ Pennant-Tone 🌔 | 収束→拡大型、ブレイク前後の判定 | 10–20秒 / 20–40Tick | 20/50 | 三角収束→振幅拡大 | だましに注意 | 🧮 収束中は出来縮小 / 📈 直近60–120秒の高安幅が30%以上縮小→拡大 | 上下辺で出来が溜まり“準備”が見える | 火・金で出やすい |
⑮ Ladder-Tone 🌕 | 水平→垂直→水平の“食い進み”反復 | 3–10秒 / 8–21Tick | 8/34/55 | 三拍子が明瞭(水平>1.5s→垂直>0.5s→水平) | 追随優位 | 🧮 連続約定>10本、反対深さ<0.5 / 📈 抜け値の水平化(支持/抵抗化) | 三拍子が明瞭、押し戻り浅い | 金>火水>月木 |
⑯ Sync-Step-Tone ☔ | VWAP/POV/ISが同時段差化 | 5–10秒 / 8–21Tick | 8/21/34 | 段差の間隔が揃う、水平部は短め | 点火の合図 | 🧮 子注文テンポ相関>0.7 / 📈 同時多発の小段 | 複数執行の足並み一致 | 09:54・10:00帯で全曜 |
⑰ Surge-Tone 🌩️ | 滑らかな波に短命サージを挿入 | 3–10秒 / 8–21Tick | 5/13 と 34/89 | 長期は連続、短期だけ鋭い鋸歯が“刺さる” | モメ転換の前触れ | 🧮 短期MA乖離>2σ / 📈 サージ持続<5秒×2回以上 | 波の途中に鋭いスパイクが刺さる | 切替秒・点検帯で増加 |
⑱ Pullback-Tone 🌦️ | 浅い押し/戻りを一度だけ挟み再開 | 3–10秒 / 8–21Tick | 8/34/55 | 直前推進の30–50%だけ逆行→水平→再加速 | 継続確認に有効 | 🧮 押し/戻りが一回で収束 / 📈 戻り幅30–50%、水平1–3秒、再開で出来増 | “一度だけ”を確認して順行 | 境界直後に全曜 |
⑲ Storm-Tone ⛈️ | 長波トレンド上に多周波スパイク重畳 | 1–5秒+10–30秒 | 5/13 と 34/89 | 乖離と収束が多層に交錯、制御難 | 最上位警戒 | 🧮 短中長MAが同時乖離/収束、スプ伸縮↑ / 📈 約定密度の相関が乱れる | 長波上に短波乱高下が重なる | 指標直後・引け前で顕著 |
🎵 トーンの出現時間帯(一般的なデータ|JST)
Tone | 出やすい時間帯・曜日(JST) | 出現理由(共通トリガー) |
---|---|---|
① Calm-Tone 🔘 | 11:33–11:44(Mon, Wed)/10:30–10:50(Mon–Wed)/12:08–12:15(Mon–Wed) | バスケット実行後の冷却、受給均しの継続、在庫中立化で対称板が維持(滞静寄りのCalm化)。 |
② Pulse-Tone ⭕ | 11:58(Fri)/14:59(Fri)/10:44:50–10:56(Mon=10:47, Thu=10:50, Others=10:53–10:55) | 指標・ヘッドライン着火、11:00直前の追い上げ、オプションΔ/Γ調整の瞬発弾。 |
③ Box-Tone 🔵 | 11:00–11:23(Wed, Fri)/13:59:30–14:05(All) | Stepの減衰でレンジ化。裁定系MMのレンジ供給、方向感乏しい局面の価格帯形成、バスケット判定待ち。 |
④ Faint-Tone ⚪ | 11:26–11:30(Mon, Tue)/09:29–09:35(All) | 板反応の探り(小口で当てて即取消)、キャンセル→再提示の試し突き、短期シグナル勢の誘導。 |
⑤ Spike-Tone 🟣 | 12:00(Fri, Tue)/14:50–14:55(Fri, Tue)/08:45–08:55(Mon) | 薄い段の探索、短時間の在庫調整、見かけの厚み狙いの急所刈り取り。 |
⑥ Breath-Tone 🔘(滞静) | 10:30–10:50(Mon–Wed)/12:08–12:15(Mon–Wed) | バスケット後の残余ドリップ、VWAP/POVの平常こなし、方向確認待ちの小幅往復。 |
⑦ Flash-Tone 🟡 | 10:30(Tue, Fri)/10:44:50–10:56(Mon, Thu, Others) | サプライズ系ヘッドラインや為替瞬変、複数アルゴ合流による瞬間衝撃(スプ一時拡大→急収束)。 |
⑧ Sine-Tone 🟢 | 11:45–11:55(Fri, Wed)/11:29:50–11:35(All:Shock後の減衰で周期往復)/13:59:30–14:05(All) | こなし+裁定の往復、小反発反復、指値優勢でサイン波状推移。※10秒Tick×20MA/19MAが視認性◎ |
⑨ Dart-Tone 🟤 | 12:00–12:05(Mon, Fri)/08:45–08:55(Mon)/10:14:45–10:20(All) | マイクロブレイク追随、Queue先取り、15分境界の加速波に便乗。 |
⑩ Shock-Tone 🔴 | 14:57–15:00(Fri)/08:59:50–09:05(All:現物寄り波及)/11:29:50–11:35(All:前引け直前/直後) | 成行集中(MOO/MOC)、節目での取消連鎖、レンジ上抜け/下抜けの一撃。 |
⑪ Beat-Tone 🟠 | 12:35–12:45(Tue, Thu)/13:20–13:30(Tue, Thu) | 段階的執行プログラムの断続波、セクター交互の流入出、中周期の往復。※10秒Tick×20MA/19MAも視認性◎ |
⑫ Break-Tone 💥(裂波) | 14:40–14:50(Mon, Thu)/13:45–14:00(Tue, Fri) | ディーラーのデリスク、ロスカット連鎖、ペナント収束後の“崩し”。 |
⑬ Step-Tone 🌓 | 10:05–10:20(Mon, Wed)/13:05–13:20(Mon, Wed)/13:59:30–14:05(All) | VWAP/TWAPの段階更新、POV参加率の段上げ、バスケット実行で“段差”が続く。 |
⑭ Pennant-Tone 🌔 | 13:45–14:00(Tue, Fri)/14:45–14:50(Fri) | 収束後の出来高回復、ボラ拡大、オプションポジションの閾値越えで拡大型に移行。 |
⑮ Ladder-Tone 🌕 | 10:15–10:25(Wed, Fri)/13:30–13:45(Wed, Fri)/14:14:30–14:20(Fri) | 抜け価格の支持/抵抗化、デルタ中和のレイヤー積み上げ、再加速の“はしご掛け”。 |
⑯ Sync-Step-Tone ☔(合段律) | 09:54–10:03(All)/11:15–11:25(Mon, Thu)/13:10–13:20(Mon, Thu)/14:58–15:01(All) | VWAP/TWAP/POV/ISが同時段差化。裁定/MMの整流と在庫補充が同期し“水平→段→水平”が等間隔に出現。 |
⑰ Surge-Tone 🌩️(刺閃波) | 09:29–09:35(All)/10:06–10:10(Tue, Fri)/14:50–14:55(Tue, Fri)/:00/:30直後 | 滑らかな波の途中に短命サージが2回以上挿入。高感度反応+薄所探索+Δ/Γ中和が重なり、スイング→モメ転換の前振れ。 |
⑱ Pullback-Tone 🌦️(仮戻し) | 10:00:30–10:03(All)/15:00:10–15:02(All)/13:50–14:00(Tue, Thu) | 直前推進の半値未満の浅戻り→数秒の横ばい→同方向再開。分割こなし+在庫調整+裁定の支持転換が重なる。 |
⑲ Storm-Tone ⛈️(重嵐波) | 14:50–15:00(Mon, Fri:特に14:59:50–15:00:30)/08:59:50–09:05(All)/15:24:50–15:35(All) | 在庫制御×Δ/Γ中和×追随×裁定の多層同時発動。フリッカー急増とスプレッド伸縮(1↔3tick)反復で“嵐化”。成行はリスク大。 |
詳しくは時間帯別投資戦略のMarket Strategy Breakdownのタイムラインをご覧ください。
🚩 Flag(市場状態/流動性)の出やすい時間帯(JST)
これらのフラグは単独で判断するのではなく、トーンとの組み合わせ、複数フラグの数値の並びで判断されるものです。
Flag | 出やすい時間帯・曜日(JST) | 出現理由(共通トリガー) |
---|---|---|
FLAG① Auction 🌊 | 08:44:00–08:45:00(All)/08:59:15–09:00:00(All)/12:29:50–12:30:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 板寄せ前後の気配偏向。寄付・現物連動の再開・引け直前のMOO/MOC集中で方向が決まりやすい。 |
FLAG② Spread 🧊 | 08:45:00–08:45:30(All)/09:00:00–09:00:30(All)/12:30:00–12:32:00(All)/13:59:30–14:00:00(All)/14:54:15–14:58:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | スプレッドの急拡大=板の薄さ。再開直後・丸時刻前後・引け前に薄化が頻発しブレイク警戒。 |
FLAG③ Sweep 🌐 | 09:00:00–09:03:00(All)/12:30:00–12:32:00(All)/14:54:15–14:58:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 片方向スイープ(連続貫通)。寄付・再開・引け前の成行集中と薄化の重なりで一方向加速。 |
FLAG④ Flow 💧 | 08:44:00–08:45:00(All)/12:29:50–12:30:00(All)/15:09:15–15:13:00(All) | 終秒の刻み連打(提示/約定テンポ上昇)。Auction帯の直前直後にテンポが急上昇し、執行遅延コスト増。 |
FLAG⑤ IceWall ❄️ | 9:34:00–09:37:00 10:50:30–10:54:50 13:00:20–13:10:00 14:32:45–14:43:00(いずれもAll) | “即復活”の吸収壁。板供給の粘着が高まり価格が進みにくい帯。戻り売り/押し目買いの拠点になりやすい。 |
時間帯別投資戦略のMarket Strategy Breakdownのタイムラインにて日中全時間帯のフラグ値を提示しておりますが、これらの数値は日々の条件により大きく変わり、「多重時間スケールによる市場分析レポート」においてクラスタリング処理された最新情報が反映されます。
🌊 フラグから観測されるスリッページ区間
例:薄板が原因のスリッページ(滑り)
「🧊Spread(スプレッドの開き)」が高い時にまず増え、そこへ「💧Refresh-Flow(刻みのテンポ)」が高い=“提示と約定の回転が速い”状況が重なると、成行・追い指値がより不利な価格で約定しやすくなります。
⏱️12:00:00–12:07:00 Calm-Tone 🔘壱ノ型① 静波 Flag [🌊AT -,🧊SP 3,🌐SW -,💧RF 2,❄️IW 1]
例:厚見えなのに滑るときのFlagセット
⚙ 厚見えスリップ(Liquidity Mirage)[Auction 🌊 0–1|Spread 🧊 1–2|Sweep 🌐 0–1|Flow 💧 2–3|IceWall ❄️ 0–1] 提示は多いのに、最良~2段目の滞在時間が短く、出した指値がすぐ抜かれる(Queue溶解)
⏱️14:46:45–14:50:30(後場後半の切替窓)…片側提示がフェード→小刻み連続貫通。
⚙ 壁消失 [Auction 🌊 0–1|Spread 🧊 2–3(瞬間拡大)|Sweep 🌐 2|Flow 💧 2|IceWall ❄️ 0] “厚み”が一斉に引っ込み、真空ができたところへ小さな連続貫通が刺さり段飛び。
⏱️10:20:00–10:23:45(午前中盤の加速窓)…一時的に見かけ厚が消え、2–3段のマイクロスイープ。
⚙ 片側リレー(Queue Handover)[Auction 🌊 0–1|Spread 🧊 1|Sweep 🌐 1–2|Flow 💧 3|IceWall ❄️ 1] 片側だけ提示・取消の入替が高速化。指値が並んだ瞬間に前が消え、常に後塵を拝す。
⏱️14:09:40–14:13:00(14時台前半のテンポ窓)…💧RFが上振れ、🌐SWは1–2止まり=“片側リレー”色。
🧪補足(“滑りにくい”側の例外)
🌊Auctionが2–3のオークション帯(寄り前/再開直前/引け前)は、連続売買ではなく“気配集約”になるため、SW/💧の意味付けが変わります(滑り評価はAuction中心に)。
❄️IceWall ≥2(即復活が速い)かつ 🧊Spread 1 の日中帯は、見た目が厚いだけでなく“真に受け止める板”があるため、上のパターンに比べスリップは大きく低下します。
🧬 リバランス調整におけるトーンの出現と判別方法
リバランスとは、銀行や年金・投信などが保有するファンド資産のポートフォリオ管理の一環として実施する運用プロセスです。運用方針で定めた目標配分(例:株式/債券の比率)から市場の値動きで生じた乖離を、コストと乖離(トラッキングエラー)を抑えながら元に戻すことを指します。実務では、VWAP(出来高加重平均価格)/TWAP(時間加重)/POV(市場出来高に対する参加率一定)/Close(終値連動)/IS(到着価格基準)といった執行ベンチマークに沿って機械的に発注します。リバランスは信託銀行やアセットマネジメント会社にとどまらず、銀行・機関投資家・ヘッジファンドにも広く用いられ、想定したリスク水準の維持、指数連動性の確保、運用のブレ抑制が評価の中心です。市場への影響を小さくするため、注文は一度にまとめず小口へ分割し、一定のペースで連続的に流すのが一般的です。その結果、寄り付き直後・午前11時前・引け前など“区切りの時刻”に発注が重なり、短時間の値動きが生じることがあります。関連して、マーケットメイカーは在庫を中立に保つ調整を、オプション専業は先物・現物でのヘッジ(デルタ調整)を並行して行い、市場全体の配分と流動性の均衡が保たれます。
アルゴ | 何を最適化 | 子注文ロジック/板の見え方 | 代表社例 |
VWAP / TWAP / POV | 平均価格/参加率 | 時間/出来高に合わせて秒〜十秒スライス、ジッター入り(±15–45秒)。取消→出し直し増 | BlackRock🕳️, Vanguard🌀, 信託🍎🍊🍇🍌🍐 |
IS(実行差異最小化)/流動性探索 | コスト×スリッページ | 気配・隠れ流動性に合わせアグレッシブ調整、アイスバーグ/スナイパー併用 | 野村AM🦒, MUFG AM🦬, Goldman🦁 |
StatArb/裁定MM | ベーシス/相関収益 | ペア/バスケット同時発注、在庫制御で片側を増減 | IMC🦐, Optiver🦞, Flow🦀, DRW🪸 |
在庫連動MM | 在庫・スプレッド | アヴェラネーダ式等で見せ枚数を刻み替え、Queue取り直し多い | Citadel🦑, Virtu🐛, XTX🪼, Jane🐙 |
オプションMMのデルタ中和 | Δ=0/Γ管理 | 価格閾値・15分境界で先物をまとめて買い/売り | Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆, Akuna🐣 |
ロール/スプレッド | 限月/商品間ヘッジ | 同時成行/指値スプレッド、薄い側を優先して埋める | IMC🦐, DRW🪸, Optiver🦞 |
これらのリバランスの動きをカテゴリー別にどのようなチャートになるかを分類すると・・
モード | 典型アルゴ | 板での症状(どう見える) | 価格の出方 | 主役例(会社+アイコン) |
A ドリップ(平常のこなしー短期スイング) | TWAP / POV | 1–5秒間隔で小口が連続。Bestに貼り替え多、取消→再提示が滑らか | じわじわ同方向に10–40円、戻り小 | BlackRock🕳️, Vanguard🌀(こなし)+IMC🦐, Optiver🦞(受け裁定) |
B キャッチアップ(追い上げ) | POV加速 / IS | O/Tが30–60秒だけ急増、成行・積極指値が増える | 1–3分のパルスで30–60円、階段状 | BlackRock🕳️(進捗遅れ補正), XTX🪼, Citadel🦑(供給) |
C 同調ドライブ(スイング化) | オプMMΔ中和+POV | 15分境界/正時で片側の板が薄化、連続約定が続く | 5–15分で50–100円の押し上げ/押し下げ | Susquehanna🦢, SIG🕊(Δ中和)+BlackRock🕳️(こなし) |
D 逆張り吸収(鈍化) | StatArb/裁定MM | 片側に当たると即逆側に厚み、約定が散る | 5–15円の往復細波、方向出にくい | IMC🦐, Optiver🦞,DRW🪸, Flow🦀 |
では、これらがどのようなトーンに当たるでしょうか。
対象(中身) | 主トーン | 副トーン | 代表プレーヤー(例) |
指数ウェイト/キャッシュ(パッシブのこなし) | #1 Calm-Tone | #6 Breath-Tone, #13 Step-Tone | BlackRock🕳️, Vanguard🌀, SSGA🌑, 信託:三井住友信託🍎 / JMTB🍊 / JTSTB🍇 / 三菱UFJ🍌 / みずほ🍐 |
バスケット配分(アクティブPMの比率調整) | #13 Step-Tone | #8 Sine-Tone, #14 Pennant-Expand-Tone | 野村AM🦒, MUFG AM🦬, 大和AM🦌, SMAM🦓, 日興AM🐪 |
先物↔現物ベーシス/ETF裁定 | #1 Calm-Tone | #3 Box-Tone, #10 Shock-Tone(ベーシス崩れ時) | IMC🦐, Optiver🦞, Flow Traders🦀, DRW🪸 |
在庫リバランス(HFTマーケットメイク) | #1 Calm-Tone | #3 Box-Tone, #5 Spike-Tone(薄板探り) | XTX🪼, Citadel🦑, Virtu🐛, Jane Street🐙 |
オプションΔ/Γ中和(先物でのヘッジ) | #2 Pulse-Tone | #7 Flash-Tone, #9 Dart-Tone, #15 Ladder-Tone | Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆, Akuna🐣 |
ラージ↔ミニ/限月スプレッド切替 | #3 Box-Tone | #1 Calm-Tone, #13 Step-Tone | IMC🦐, Optiver🦞, DRW🪸 |
海外支店の顧客ヘッジ差替 | #9 Dart-Tone | #10 Shock-Tone, #13 Step-Tone | Goldman🦁, JPM🐃, Morgan Stanley🐅, UBS🦏 |
リバランス自体は① Calm / ⑥ Breath / ⑬ Step(=こなし・分割・安定供給)が基本。でもぶつかる相手(反対アルゴ)と場の状態で、表に出る“トーン”はガラッと変わります。
トーンが切り替わる仕組み(対立マップ)
🚩 Flag(市場状態/流動性)の出やすい時間帯(JST)
反対アルゴ(代表社+アイコン) | 何をする?(リバランスへ作用) | 出やすい“表のトーン” |
オプションΔ/Γ中和:Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆 | 同方向に追い風(買いこなし×Δ買い 等)→スピード増 | #2 Pulse, #15 Ladder, 強い日は**#19 Storm-Override |
HFT在庫制御/供給:XTX🪼, Citadel🦑, Virtu🐛, Jane🐙 | 板を薄く/厚くして価格の通り道を作る/塞ぐ | #5 Spike, 薄いと#10 Shock(小ブレイク) |
StatArb/裁定MM:IMC🦐, Optiver🦞, DRW🪸, Flow🦀 | 逆側で吸収&均し→振幅を抑える | #3 Box, #1 Calm(減衰) |
CRT/超短期順張り:HRT🐜, Tower🐞, Jump🦗 | こなしの流れに瞬時追随→短時間の伸び | #9 Dart, 速い日は#7 Flash |
海外支店バスケット/ヘッジ差替:Goldman🦁, JPM🐃, MS🐅, UBS🦏 | まとめて同方向に追加弾→階段状の押上げ/押下げ | #13 Step, 速度出ると#15 Ladder |
ディーラー/自己デリスク:Nomura🧠/🐒, MUFG-MS🦍, みずほ🐘 | 在庫圧縮で片側に寄る→一段崩し/踏み | #12 Break, #18 Flat-Break |
CTA/トレンド系:Man🦕, Winton🦖, Aspect🦎 | ブレイクに継続性を付与 | #9 Dart→長引けば#11 Beat |
マクロ指標/定刻ヘッドライン重ね | 同時多発で加速 | #2 Pulse, #7 Flash, 強日で#19 |
Calm/Breath/Step(基流) × 反対アルゴの性格 × 流動性 = 観測される“トーン”。
🧬 トーン判別手順
上記のように、リバランス時間帯にお同じ“リバランス”でも、ぶつかる相手アルゴが違うと板の姿(スプレッド/厚み/フリッカー/約定のつき方)がまるで変わります。ここではリバランス(VWAP/TWAP/POV/IS/Close等の分割執行)を軸に、板(🧮)と歩み値・簡易Tick(📈)から「いま誰が、どのアルゴで、どのトーンを作っているか」を5〜10秒で推定するための手順を、章立てに沿って解説します。
1. 位置づけ(何を判別するか)
- リバランスは、パッシブ執行(指数連動・配分調整)を主因として、市場に連続した小口の“こなし”を流します。表に出る主トーンは Calm-Tone 🔘/Breath-Tone 🔘/Step-Tone 🌓 が基本形です。
- ただし、同時期に相手方のアルゴ(オプションΔ/Γ中和、裁定MM、供給HFT、海外支店の顧客ヘッジ差替、CRT/CTA等)が重なると、表面のトーンが別の型(Pulse ⭕、Ladder 🌕、Shock 🔴、Surge 🌩️ など)に切り替わります。
- 因果関係は下式で押さえます:
基流(Calm/Breath/Step) × 相手アルゴ(誰×何) × 環境Flag(Auction/Spread/Sweep/Flow/IceWall)= 観測されるトーン
2. 判読の流れ(全体像)
- 5〜10秒の簡易チェックで「層」を仮置き(A:フラット/B:シャープ/C:ウェーブ/D:ショック/ダート)。
- フットプリント(板の挙動・歩み値の癖)からプレーヤとアルゴを推定。
- **Flag(環境)**を重ねて、行動のバイアス(順張り/逆張り/見送り)を補正。
- トーンの迷い所を所見で切り分け、主+副(16〜19)の最終ラベルに落とす。
3. どう見ればいい?(5〜10秒の簡易チェック:層の仮置き)
観測は5秒(速い時は3秒)で区切ります。順番は「速さ → 質 → 方向」。
- フリッカー f/s(最良更新/秒)
〜8/s=Calm/Breath 🔘|8–20/s=Box/Step 🔵/🌓|20–40/s=Faint/Spike/Surge ⚪/🟣/🌩️|50+/s=Flash/Shock/Storm 🟡/🔴/⛈️ - C/R(板の更新÷約定)
3–6=こなし(Calm/Step 🔘/🌓)|>10∧約定少=試し突き(Faint/Spike ⚪/🟣)|>10∧約定多=本格交戦(Shock/Storm 🔴/⛈️) - 偏り((Bid−Ask)/(Bid+Ask) の絶対値)
≤0.2=中立(Calm/Box 🔘/🔵)|0.3–0.5=片側優勢(Step/Ladder 🌓/🌕準備)|≥0.6が≥2秒=強推進(Pulse/Ladder/Shock ⭕/🌕/🔴)
クイック結論例
低f/s+低C/R+偏り小 → Calm/Breath/Box 🔘/🔘/🔵(逆張り短打ち)
高f/s+C/R高(約定少) → Faint/Spike ⚪/🟣(様子見/最小サイズ)
高f/s+偏り大が継続 → Pulse/Step/Ladder ⭕/🌓/🌕(小ロット順張り)
50+/s+C/R高+伸縮激しい → Storm/ Shock ⛈️/🔴(成行回避・縮小)
4. プレーヤ/アルゴの推定(フットプリント → 推定 → 表トーン)
4.1 パッシブ執行・信託(分割)
- 代表:パッシブ🪐(BlackRock🕳️, Vanguard🌀, SSGA🌑, Amundi✨)、信託🐱(三井住友信託🦊, JMTB🦫, JTSTB🐿️, 三菱UFJ信託🐕, みずほ信託🐇)
- 典型フットプリント:等間隔の小段差、押し浅い、水平→+1tickの繰り返し
- 表のトーン:Step-Tone 🌓/Calm-Tone 🔘/Breath-Tone 🔘、副で Sync-Step-Tone ☔
- 短縮タグ:VWAP/TWAP/POV/IS(分割)
4.2 裁定MM・スプレッド供給HFT(在庫/ベーシス整流)
- 代表:裁定MM🦀/供給HFT🐙(IMC🦐, Optiver🦞, Flow Traders🦀, DRW🪸, XTX🪼, Citadel🦑, Virtu🐛, Jane🐙)
- 典型フットプリント:同値リフィル、端で吸収、中央減速
- 表のトーン:Box-Tone 🔵/Calm-Tone 🔘(ベーシス崩れ時は Shock-Tone 🔴が混入)
- 短縮タグ:MR-MM(平均回帰MM)/Iceberg-repl(隠し補充)
4.3 オプション主導MM(Δ/Γ中和)
- 代表:🦈(Susquehanna🦢, SIG🕊, Wolverine🦆, Akuna🐣)
- 典型フットプリント:瞬間真空→100連<1秒→即回復、短命サージ2発+
- 表のトーン:Pulse-Tone ⭕/Flash-Tone 🟡/Ladder-Tone 🌕(強い日は Shock 🔴)
- 短縮タグ:DG-Hedge(quick/micro/chain)/SOR-multiSweep
4.4 海外系東京支店(顧客ヘッジ差替・バスケット)
- 代表:🐼(Goldman🦁, JPM🐃, Morgan Stanley🐅, UBS🦏 他)
- 典型フットプリント:抜け値の即水平化(支持/抵抗化)、段の積み上げ
- 表のトーン:Step-Tone 🌓/Ladder-Tone 🌕/Shock-Tone 🔴
- 短縮タグ:TC/Close-Ramp(終値連動)/Momentum-POV
4.5 CRT/超短期・裁量(試し突き)
- 代表:CRT🐸(HRT🐜, Tower🐞, Jump🦗)、裁量🐵(各社ディーラー)
- 典型フットプリント:板2–5段の点滅多いのに約定伸びず=試し→即取消
- 表のトーン:Faint-Tone ⚪/Spike-Tone 🟣
- 短縮タグ:Probe-IOC/RequoteTest
4.6 CTA/トレンド系(継続付与)
- 代表:🦕(Man🦕, Winton🦖, Aspect🦎)
- 典型フットプリント:押し待ち不利の継続買い/売り、戻り浅い
- 表のトーン:Dart-Tone 🟤 → 長引けば Beat-Tone 🟠
5. Flagの重ね方(環境上書き)
- Auction 🌊:初動の方向が決まりやすい(寄付/再開/引け直前)。初撃は“待って”2本目から。
- Spread 🧊:滑りやすい。利確は前寄せ、逆張りは IceWall ❄️の併観必須。
- Sweep 🌐:押し待ち不利。順行小ロットで追随。
- Flow 💧:執行遅延コスト↑。トレール幅・逆指値距離を広めに。
- IceWall ❄️:抜けに時間。戻り売り/押し目買いの拠点。
例:Sync-Step ☔候補でも IceWall ❄️強→“抜け待ち”。Sweep 🌐が勝れば Ladder 🌕へ移行。
Flagのリスク値は時間帯別市場分析のMarketStrategy Breakdownのタイムラインを参照してください。
6. 時間帯別の読み方
6.1 火曜 10:06–10:10(午前の再配分帯)
- 期待基流:Calm-Tone 🔘/Breath-Tone 🔘(パッシブ🪐+信託🐱の分割)
- サイン:f/s=12–18、C/R=5–7、偏り≤0.2 → Step-Tone 🌓に移行しやすい。
- 介入で変化:オプションMM🦈のDG-Hedgeが刺さると Spread 🧊→Sweep 🌐→ Surge-Tone 🌩️。押し浅く段差継続なら Ladder 🌕。
- 因果:分割(原因)× Δ/Γ中和(増幅) × Sweep(環境)= Surge 🌩️ → Ladder 🌕
6.2 金曜 14:50–15:00(引け前)
- 期待基流:Step-Tone 🌓(TC/Close連動)+ Auction 🌊, Flow 💧 強
- サイン:一方向推進の直後に浅い戻り一度→ Pullback-Tone 🌦️ → 再加速で Ladder 🌕。
- 過熱:f/s≥35、C/R≥12、偏り≥0.6、Spread 伸縮1↔3tick、Sweep連発 → Shock 🔴/Storm ⛈️へ。
- 行動:成行縮小・見送りも選択肢(Storm ⛈️帯)。
7. 迷い所の切り分け
- Calm 🔘 ↔ Box 🔵:レンジ端の同値リフィル(供給/吸収)の有無
- Pulse ⭕ ↔ Flash 🟡:等間隔の長さ(1–3秒 vs 1–2秒)と継続秒
- Step 🌓 ↔ Ladder 🌕:〈水平→垂直→水平〉三拍子の反復が見えるか
8. チェックリスト(5〜10秒)
- f/s(速さ):低/中/高/極 を即判定
- C/R(質):こなし / 試し突き / 交戦
- 偏り(方向):中立 / 片側優勢 / 強推進
- プレーヤ推定:
- 同値リフィル規則的→ 裁定MM🦀/供給HFT🐙 → Box 🔵/Calm 🔘
- 等間隔小段差→ パッシブ🪐/信託🐱 → Step 🌓/Sync-Step ☔
- 真空→100連<1秒→回復→ オプションMM🦈 → Pulse ⭕/Flash 🟡/Shock 🔴
- 点滅多いが約定薄→ CRT🐸/裁量🐵 → Faint ⚪/Spike 🟣
- 抜け値の即水平化→ 海外支店🐼/CTA🦕 → Ladder 🌕/Dart 🟤
- Flagで上書き:Auction/Spread/Sweep/Flow/IceWall の強弱で行動を補正
9. 注釈
- 分割:VWAP/TWAP/POV/IS(目標価格・時間・参加率・実行差異)
- DG-Hedge:Δ/Γの先物ヘッジ(quick/micro/chain)
- SOR/AggSweep:流動性貫通の同時執行
- MR-MM:平均回帰を前提とするMM
- Iceberg-repl:隠し在庫の同値補充
このマニュアルは「数値の絶対値」よりも区分の正確さを重視します。まずはフリッカー → C/R → 偏りで層を置き、フットプリントで誰×何を推定し、Flagで環境を上書きする——この三段で、リバランス帯のトーンを読み解いてください。
🛠アルゴリズムに立ち向かう!🔧は、SQ影響期間(火曜〜翌週月曜)などの特殊局面や、当モデルが統計的に外れ値と判定した挙動を方法論上の前処理として除外・補正したうえで、平常時の市場構造に焦点を当てた仮説と解釈を提示します。本分析は、科学的検証・反証および継続的な再評価を前提とした推定であり、将来の価格形成や成果を保証するものではありません。また、断定的な判断の提供を目的とするものでもありません。
「アルゴリズムに立ち向かう! 多重時間スケールによる市場分析レポート」では、クラスタリング等に基づく数値解析や、パターン検出・逆方向アラートを含むチャート群を、教育・研究の一環として提示します。本資料は特定の金融商品の売買を推奨するものではなく、読者各自の判断と責任の下での活用を前提としています。
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また、用語やカテゴリは分析を進める上での便宜的呼称を含み、必ずしも取引所や実務上の公式用語と一致するものではありません。アイコンについても、企業群に加えて特定企業に割り当てている場合がありますが、いずれも公開資料に基づく一般的な運用方針・商品特性を抽象化した図示であり、特定市場(例:日経先物)における取引執行・裁定の有無やタイミングを断定的に示すものではありません。各社は複数戦略を併用し得るため、本分類はあくまで例示的であり、理解を助ける教育的整理を目的としています。
本文で提示される見解は、記述時点のデータおよび方法論に依拠するものであり、新たな情報やモデルの改良に応じて更新される可能性があります。分析の透明性・再現性の確保を重視しており、時間帯別シナリオ等に関する学術的批判・検証・補足的考察を歓迎します。🕣🕘🕙🕙🕚🕛🕐🕑🕒🕓⏱️
🛠アルゴリズムに立ち向かう!🔧では、特殊な市場環境や、当アルゴリズムが統計的に異常と判断した値動きを除外・補正したうえで、市場における標準的かつ安定的な挙動に焦点を当て、独自の視点から仮説と解釈を提示しています。これは、データの平準化・最適化処理を経て得られた分析結果に基づいており、将来の値動きを保証するものではありませんが、一定の再現性と構造的傾向に基づいた示唆を意図しています。
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