Tape & Order Flow Diagnostics(歩み値・板フロー解析学)
🍇🍊🍒
歩み値(Tape)と板(Order Book)は、市場参加者の執行行動が最も直接的に反映されるデータ構造です。本ページでは、この二つを同時に観察するための基礎手順を整理し、一般ユーたザーが自宅環境で再現可能な範囲に限定したMarket Microstructure(市場ミクロ構造)観測マニュアルを提示します。
本解析手法は、才能や経験を前提にしたものではありません。必要なのは、観測の優先順位を固定し、最小限の情報から状態遷移を推定する一連のプロセスです。高速トレーディング環境との速度差は存在しますが、市場構造の観測そのものは、視線の配置と指標の選択により十分に精度を確保することが可能です。歩み値と板の観測では以下が中心となります。
- C/R(Compression–Release)
局所的圧縮と解放の構造を一度に読み取るための最小指標 - DPR/偏り/スプレッド幅
方向性・圧力・対称性を把握するための補助指標 - Depth/IceWall(復元挙動)/Flow(供給テンポ)
供給強度・再提示速度・テンポ遷移を把握するための構造指標
実務的にはこれらを 同一の視野内で同時に確認できる環境を整え、事前レポート(静的情報)とのズレを観測して市場状態の遷移を推定していきます。
Chapter 1 観測環境の構築と視線配置(Observation Architecture)
- 視線三分割モデル(Central/Para/Peripheral Vision Allocation)
- 観測ポイントの最小化(Minimal Visual Anchor Design)
- 板・歩み値・短期チャートの同期視界(Synchronized Visual Field)
- 観測負荷最適化(Cognitive Load Balancing)
Chapter 2 C/R 指標の構造と観測(Compression–Release Model)
C/R は、局所的な“圧縮 → 解放”の変化を単一指標で把握するための簡易モデルです。複数のミクロ指標(約定密度・偏り・Depth・IceWall)を含意しており、実時間観測では最初に把握するべき中核情報となります。本章では、C/R の構造と観測順序を整理します。
- C/Rにおいて顕在化されるアルゴリズム構造
- 圧縮段階の特徴(Compression State Indicators)
- 解放段階の特徴(Release State Indicators)
- C/R の安定計測条件(Environmental Calibration Requirements)
Chapter 3 静的構造の利用(Static Structure as Prior Model)
時間帯ごとの市場挙動には平均的な構造があり、これを「静的構造(Static Structure)」として扱うことで、リアルタイム観測における“事前分布”を形成できます。本章では、レポート内の静的情報をどのように観測へ組み込むかを整理します。
- Depth 分布の時間帯プロファイル
- Sweep 発生頻度構造(Sweep Occurrence Model)
- IceWall復元帯域(Refill Bandwidth Model)
- 静的構造の事前分布化(Prior Distribution Construction)
Chapter 4 同期観測の手順(Tape–OrderBook Synchronization)
歩み値と板は単独では不十分で、両者を同じ時間軸で観測することで供給・吸収・再提示の連動性が確認できます。本章では、秒単位の同期観測手順を示します。
- 歩み値の三構成要素(Direction/Density/Acceleration)
- 板の三構成要素(Depth/Imbalance/Refill)
- 連動性の検出(Synchronous Behavior Recognition)
- 観測優先順位の固定化(Priority-Based Observation Protocol)
Chapter 5 DPR・IceWall・Flow の応用観測(Applied Microstructure Metrics)
ここでは C/R を中心にしつつ、補助指標として DPR・IceWall・Flow を併用することで局所的な供給・需要構造の変化を把握します。本章では、各指標の簡易観測方法および実戦での適用手順を整理します。
- DPR の力学構造(Directional Pressure Ratio Model)
- IceWall の復元階層(Refill Ratio Tiering:RR1〜RR4)
- Flow の簡易計測モデル(Temporal Supply Approximation)
- 多指標の共振(Multi-Metric Confluence)
Chapter 6 イベント別の観測手順(Event-Based Observation Protocol)
寄り付き・ブレーク・引けなど、市場構造が急速に変化する時間帯では観測すべき指標が異なります。本章では、イベント別に観測プロトコルを提示します。
- 寄り付きにおける初期構造(Opening Microstructure Pattern)
- ブレークポイントの構造(Breakout Transition Model)
- 引けにおける補正行動(Closing Neutralization Process)
- C/R 転換点の同定(C/R Turning Point Detection)
Chapter 7 レポートとの照合(Report–Observation Integration)
静的構造・準動的構造・リアルタイム観測を三角測量のように組み合わせることで、構造変化を正確に推定できます。本章では、レポートとの比較方法を整理します。
- 事前構造の照合(Static–Observed Alignment)
- 準動的構造の差分確認(Pre-Open Delta Analysis)
- リアルタイム遷移の同定(State Transition Diagnostics)
- 一致部分と乖離部分の評価(Concordance/Discordance Assessment)
Chapter 8 一般ユーザーの構造的優位性(General User Advantage Model)
一般ユーザーの構造的優位性(General User Advantage Model)**
高速プレーヤーは、在庫制約・裁定義務・中和処理など明確な構造的制約の下で稼働しています。一般ユーザーはこれらの制約から自由であり、観測対象として高速プレーヤーの行動構造を利用できます。本章では、この立場の違いを明確化します。
- アルゴリズム構造の制約(Algorithmic Constraint Taxonomy)
- 制約行動の観測可能性(Observable Constrained Behavior)
- 一般ユーザーの自由度(Unconstrained Observational Space)
- 立場の差が生む優位性(Structural Asymmetry Advantage)
Chapter 1
観測環境の構築と視線配置(Observation Architecture)
🍇🍊🍒
市場ミクロ構造を適切に観測するためには、どのデータをどの位置で確認するかを最初に固定し、視線移動の量を最小化することが重要です。本章では、歩み値(Tape)・板(Order Book)・短期チャート(Tick)を同一視野内で確認するための、基本的な観測配置を示します。ここで説明する視界配置は、速度ではなく「観測負荷の削減」を目的としたもので、一般ユーザーが自宅環境で再現可能な方法に限定されています。
1. 視線三分割モデル(Central / Para / Peripheral Vision Allocation)
視線配置は「どこに何を置くか」を明確にすると安定します。ここでは視界を 3つの領域に分割して運用します。
📈 Central Vision(中心視)= Tick(短期チャート)
中心視は、最も情報密度の高い「時間構造(変化の形)」を把握する役割に割り当てます。
短期チャートは、波・階段・圧縮・解放といった状態遷移の輪郭 を確認するための主構造です。
🎞️ Paracentral Vision(傍中心視)= Tape(歩み値)
中心視のすぐ横に配置し、PPS(テンポ)・連続性・Δt の変化を常時確認します。ここでは ヒット速度・約定密度の変化 を観測し、中心視の Tick と組み合わせて「変化の兆候」を把握します。
🧮Peripheral Vision(周辺視)= 板(Quotes)
周辺視では、以下のような 静的構造値 を常時確認します:
- 最良 Bid/Ask(🧊スプレッド)
- L1/L2 厚み(🍇Depth)
- 偏り(🍐OBI)
- IceWall候補(❄️Refill)
周辺視向きの情報に限定し、数値の変化ではなく「変化したかどうか」に注目することで、観測負荷を減らします。
2. 観測ポイントの最小化(Minimal Visual Anchor Design
観測項目は増やさず、10〜20秒以内で取得可能な“固定観測点”を設定します。
以下の原則で情報量を減らします:
- 数字を追わない
- 変化“したかどうか“のみ判断
- Depth は方向判断だけに使う
- IceWall は「復活したか否か」だけ確認
- Flow は 🍓PPS と🍒刻み の明確な変化だけ
3. 板・歩み値・短期チャートの同期視界(Synchronized Visual Field)
変化の順番を把握するため、3ウィンドウを次の配置で固定します:
[ 左 ] 🧮板(Quotes)
[ 中 ] 📈Tick(短期チャート)
[ 右 ] 🎞️Tape(歩み値)
各データの役割と構造的対応
各データの役割と構造的対応
| データ | 主担当 | 一次指標 | 対応フラグ |
|---|---|---|---|
| 🧮板 | 状態(静的) | 🧊Spread🍌、🍇Depth、🍐偏り、❄IceWall | 💎🧊🌊💧❄ |
| 🎞️Tape | 活動量(動的) | 🍓PPS、🍏🍎DPR、Δt | 💧🌊 |
| 📈Tick | 時間構造(形態) | 波形(Sine/Step/Break) | 🌊💧 |
● 同期視界で得られること
各データの役割と構造的対応
Tick → Tape → 板 の順で変化するか
板 → Tape → Tick の順で変化するか
など、因果順序(Causal Order) を観察できます。
4. 観測負荷の最適化 (Cognitive Load Balancing)
実戦では、負荷を減らすことが最重要になります。以下の原則で負荷を低減します:
● 原則①:見ない区間をつくる
歩み値の全件、板の全枚数は追わない。「変化点」だけを見る。
● 原則②:一つの指標で複数の現象を読む
例:🍊C/R は構造的に以下を同時に含みます:
- L1更新速度(🍈f/s)
- 約定件数(🍓PPS)
- 取消/追加(Refresh)
- 流動性の開閉
- 隠れ厚みの存在(❄IceWall)
C/R は 単一の行動で複数の microstructure 動作を観測できるため、負荷がもっとも小さい軸となります。
● 原則③:短時間窓(10〜20秒)で区切る
長時間連続観測は誤判定が増えます。10〜20秒単位の“区切り観察”にする。
● 原則④:静的情報(💎🧊🌊💧❄)を基準にする
リアルタイムの値動きは揺らぐため、「基準帯域」を固定しておくことで判断が安定します。
Chapter 2
C/R 指標の構造と観測手順
(Compression–Release Model)
🍇🍊🍒
— Microstructure Dynamics の初期判断基軸 —
C/R(🍊Cancel–Refresh Ratio)は「相場が動く前の“ひずみ”を読むための初期指標」であり、Market Microstructure Dynamics を理解するための最初の観測軸です。L1(最良気配)の数量変化テンポと、歩み値(PPS🍓)による実約定のテンポを比較(簡易C/R)し、その差から「板がどの程度“実体”を伴っているか」を評価します。
L1 が頻繁に更新されるにもかかわらず、歩み値が伴わない場合、提示行動は軽微な調整または見せ板的な操作である可能性が高く、逆に L1 の数量変化が実約定と相関する場合は、気配の更新が 真の流動性供給(Market Making / Taker 対応) を反映していると解釈できます。
C/R は本来、Add と Cancel の正確なカウントを必要とする指標ですが、家庭用 PC では Cancel を完全に取得することができません。そのため実戦では「最良気配の数量変化回数」を Cancel の代理として扱い、これを歩み値件数で割る簡易式を使用します。この近似は、遅延・GUI 更新制限のある環境でも安定し、3〜5秒の帯域で計測することで、プロ環境と同等の“方向性判断”が可能になります。
また、家庭用 PC では L1 の点滅が正確に見えない場合がありますが、点滅の傾向と 🍓PPS の相対変化を併観することで、見せ板か実需かを高い精度で識別できます。高速環境との差は絶対値にありますが、構造の判断はミニ市場に限っていえばほぼ一致します。つまり、個人が利用できる環境においても、C/R は十分に実戦的であり、AlgoTone・AlgoFlags との組み合わせで確度の高い市場理解が可能になります。
■ 本来の C/R と簡易 C/R の違い(比較表)
項目 本来の C/R(理想) 簡易 C/R(家庭用 PC 版) なぜ実戦で十分か 取得データ Add / Cancel イベントを個別に取得 L1の数量変化回数(点滅回数) 家庭用ツールでは Add/Cancel を可視化できず点滅が唯一の情報源のため 測定難度 HFT・コロケーション環境が必要 すべての一般ツールで測定可能 個人環境での「唯一の再現可能指標」になるため 誤差要因 ほぼ無し GUI遅延・ネット遅延の影響あり 3〜5秒の帯域平均でほぼ消えるため(統計的に安定) 実戦評価 完全評価 “板の動き vs 約定の乖離” が高精度で分かる 市場構造の判定にはこれで十分であり、HFT 以外は支障なし
本章では、C/R により顕在化するアルゴリズム構造、圧縮(Compression)/解放(Release)の判別基準、および安定計測に必要な環境条件を整理します。
1. C/R において顕在化されるアルゴリズム構造
C/R は、L1 の “数量変化回数” を基盤として算出される擬似 Cancel 指標のため、下記のような市場マイクロストラクチャ固有の行動が浮き上がりやすい。
■ ① 配置微調整アルゴ(Reposting / Flickering)🍊
- L1 数量の小刻みな増減
- PPS🍓が追従しない
- 実質的な撤退/進出の判断は伴わず、主に “位置維持” を目的とする
→ C/R 高 + PPS 低 = 調整/見せ板寄りの状態
■ ② 主導的スプレッド管理アルゴ(Spread Management)🧊
- スプレッド(🍌)が薄い場面で、L1 を細かく更新
- 歩み値との乖離が大きい
- 浅い板を管理し、価格帯を“均す”機能
→ C/R 中〜高、PPS 中 = Spread 制御主体の存在
■ ③ 攻守転換アルゴ(Micro-Taking / Micro-Defense)🌊
- 微妙な価格帯で買い・売りアルゴが交差
- 攻撃的な L1 更新が続いた後、突発的に PPS が増加
- 価格の上下どちらかへ“微スイープ(🍍)”が発生
→ C/R 連続上昇後に PPS 反応 = 転換点の前兆
■ ④ 板厚吸収アルゴ(Depth Absorption)🍇
- 厚い価格帯に向けて L1 が高速更新
- PPS が断続的に追従し、徐々に厚い層が削られる
- IceWall(❄️🍧)の消失とともに次の層へ移行
→ C/R 高 + PPS 高 = 実体を伴う“攻め”
まとめ
| アルゴ構造 | 市場でどう見えるか | PPS🍓との関係 | C/R が示す意味 |
|---|---|---|---|
| ① 配置微調整アルゴ(Reposting / Flickering)🍊 | L1数量が小刻み更新、位置取りが細かい | PPSは動かない | C/R高 + PPS低 → 調整/見せ板寄り |
| ② スプレッド管理(Spread Management)🧊 | 薄いスプレッドでL1を頻繁に更新 | PPSは中程度 | C/R中〜高 → スプレッド制御主体の存在 |
| ③ 攻守転換(Micro-Taking / Defense)🌊 | L1と実需が交錯し、急にPPSが噴く | PPSが突発増加 | C/R連続上昇 → 転換点前兆 |
| ④ 板厚吸収(Depth Absorption)🍇 | IceWallへ連続攻撃、厚みが削られる | PPS高く追従 | C/R高 + PPS高 → 実体を伴う“攻め” |
2. 圧縮段階(Compression State Indicators)の特徴
圧縮(Compression)は、**「価格が動く前の静かな緊張状態」**に相当する。
C/R は、この前段階で最も有効に機能する。
■ 圧縮の典型指標
| 指標要素 | 圧縮状態での挙動 | 説明 |
|---|---|---|
| 🍊 C/R | 高め(8〜14帯) | L1だけが高速で動き、実需が伴わない |
| 🍓 PPS | 低い/小刻みで一定 | 約定が細く、方向性が出ない |
| 🍐 偏り(Bid/Ask Bias) | 急に揺れやすい | 本来は進行方向が定まっていない状態 |
| 🍌 Spread | 異常に狭い or 不自然に広い | アルゴによる調整が優位 |
| ❄️ IceWall | 特定価格に粘着 | 移動直前の“足止め” |
■ 圧縮段階の意味
- L1 が激しく更新される
- しかし歩み値はほぼ動かない
- 板厚(🍇)の“薄い層/厚い層”がはっきり分離
→ 方向未確定の調整フェーズ
→ 次のスイングに向けた準備運動
3. 解放段階(Release State Indicators)の特徴
解放(Release)は、圧縮に蓄積された“ひずみ”がほどけ、実際に攻守が衝突する瞬間 を示します。。
■ 解放の典型指標
| 指標要素 | 解放時の挙動 | 説明 |
|---|---|---|
| 🍊 C/R | 急低下 | L1更新より“実約定”が支配的になる |
| 🍓 PPS | 急増 | 実需が噴き、板が実体化 |
| 🍍 SweepPierce | 増加 | 微スイープが始まる |
| 🍐 偏り | 一方向に張り付く | 方向がついに決まる |
| 💧 Flow | テンポ急増 | 刻みが滑らかに連続する |
■ 解放段階の意味
- 新規提示よりも、成行・タッチ約定が支配的
- 微スイープ(🌊)が連続
- IceWall(❄️)が踏み抜かれる
→ 攻守が実際に衝突した瞬間
→ 方向性の決定
4. C/R の安定計測条件(Environmental Calibration Requirements
C/R は「L1の点滅 ÷ PPS」で計算できますが、正しい解釈にはいくつかの前提が必要です。
■ ① UI 更新間隔が十分に短いこと(≤100ms)
- 点滅捕捉が粗いと、Cancel/Refresh の大半が欠損する
- 遅延のある板では C/R が必ず低く出る
■ ② PPS(🍓)が安定観測できること(ログ抜けがない)
- C/R は PPS と併観が大前提
- PPS 欠損が起こると C/R が過大評価される
■ ③ 板遅延・ネットワーク遅延が一定であること
- Ping の揺れ幅が大きいと「見かけ上の点滅」が増減する
- 遅延の“癖”を事前に把握(個別キャリブレーション)が必要
■ ④ スプレッド(🍌)の常態が把握できていること
- 通常 1 枚(ミニ)
- 2 枚以上が常態化する時間帯は C/R が自然に高く出る
■ ⑤ 流動性フラグ(💧❄️)で市場状態が把握できていること
- Flow(💧)が弱く IceWall(❄️)が強い市場は C/R が高く出やすい
- Market State Flags(💎🧊🌊)が C/R 解釈の前提になる
まとめ
■ 安定計測に必要な5条件
| 条件 | 内容 | なぜ必要か |
|---|---|---|
| ① UI更新間隔 ≤100ms | 点滅捕捉が粗いと Cancel の大半が欠損 | C/R が常に低めに出て誤判定につながる |
| ② PPS が欠損しない | 連続ログで歩み値を取得 | PPS欠損は “板だけが動く” ように見せ、C/R過大に |
| ③ ネット遅延の揺れが一定 | Pingの癖を理解する | 見かけの点滅は遅延の揺れで変わるため |
| ④ Spread 常態を把握 | ミニは通常1枚幅 | 広がる時間帯は C/R が自然に高くなる |
| ⑤ Flow/IceWall を併観 | 流動性構造の把握が前提 | Flow弱+IceWall強 → C/Rは高めに出る |
Chapter 3
静的構造の利用(Static Structure as Prior Model)
🍇🍊🍒
— 市場前状態の分布を事前モデルとして整備 —
本章では、立会開始前後・昼休み明け直後など、相場が「まだ動いていない」段階で構築できる静的構造を事前モデル(Prior)として用いるための方法をまとめました。
静的構造とは、過去一定期間の市場データを統計化し、時間帯・価格帯ごとに 典型的な厚み・偏り・復元特性・貫通特性 をあらかじめ把握しておくための基礎モデルです。リアルタイム観測は常にノイズが多いため、静的構造を持っておくことで、「現在の振る舞いが通常帯に属しているか、それとも逸脱しているか」を判断しやすくなります。
静的構造の利用は、リアルタイムの読み取りを補強するための“事前分布(Prior)” の位置づけに相当します。これを持たずに市場を観測すると、テープ🎞️・板🧮・Tick📈 の単発値に過度に反応し、判断がぶれやすくなります。
- 🍇Depth の分布
- 🌊Sweep 発生の位置
- ❄️IceWallの復元特性
- 🧊Spreadの常態
これらをあらかじめ整理しておくことで、立会開始後の💎Auction、🌊Sweep、💧Flowの挙動を事前分布に対する乖離として解釈でき、リアルタイム観測の精度が大きく向上します。
1 🍇Depth 分布の時間帯プロファイル(Time-of-Day Depth Profile)
特定の時間帯では、板厚(🍇Depth)が一定のパターンを示す。静的プロファイルは、以下の 基準帯域 を構築する。
■ 典型パターン(例示)
- 過去一定期間(例:直近5〜20営業日)の同時刻比較
- Price–Volume マップ上の “薄層・厚層の切替点” を特定
- “戻りが短命化する層” を抽出(即反発しない領域の確認)
■ 使い方
■ 典型パターン(例示)
静的 Sweep モデルを事前に構築しておくと、実戦では次のように解釈が可能となる:
事前に Sweep が多い層 → 初動で止まりにくい層
Sweep が少ない層 → 壁が効きやすく、IceWall と結合しやすい層
- 寄り直後(8:45–8:50)
L1/L2 の厚み変動が大きく、🧊Spread が瞬間拡大しやすい。
初動帯は 🍇Depth が極端に薄くなりやすい - 午前中盤(10:00–11:00)
板が安定し、❄️IceWall が顕在化しやすい“粘り帯”。 - 昼明け直後は再度薄化し、🧊Spread が一時的に広がりやすい
- 後場後半は分布の二極化(厚み集中帯と真空帯の併存)が発生する
- 引け前(14:50–15:15)
提示テンポ(💧Flow)が上昇し、厚みの入替が高速化する。
これらの定型プロファイルを “基準帯域”として保持しておくと、異常な薄さ・異常な壁・特定層の消失を識別しやすくなる。
2 🌊Sweep 発生頻度構造(Sweep Occurrence Model)
🌊Sweep(🌊連続貫通) は市場を最も大きく変化させるイベントであり、時間帯ごとに発生頻度が大きく異なる。以下は典型的な静的分布の構造。
・寄付直後(8:45〜8:47)は🌊Sweepのクラスターが発生
・昼休み明け(12:30〜12:32)も同様の強い分布
・13:55〜14:05 の切替帯は微小スイープ連鎖(🍍段抜け1〜2)
・引け前は流動性の引き潮とともに🌊Sweep が増加する
■ Sweep 分布の観測ポイント
- 過去一定期間(例:直近5〜20営業日)の同時刻比較
- Price–Volume マップ上の “薄層・厚層の切替点” を特定
- “戻りが短命化する層” を抽出(即反発しない領域の確認)
■ 使い方
静的 Sweep モデルを事前に構築しておくと、実戦では次のように解釈が可能となる:
事前に Sweep が多い層 → 初動で止まりにくい層
Sweep が少ない層 → 壁が効きやすく、IceWall と結合しやすい層
Sweep の基準分布があることで、リアルタイムの貫通イベントが “自然な現象か、異常な強制力か” を判別できる。
3 ❄️IceWall 復元帯域(Refill Bandwidth Model)*
❄️IceWall は「同値復活の強さ」を測る基礎構造。
一定の価格帯では「隠れ在庫」が静的に存在し、壁が形成される。
・節目(00 / 50 / ラウンドナンバー)で ❄️が高く出やすい
・10:00〜11:00、13:30〜14:30 は ❄️が安定して高い
・寄付直後は ❄️が極端に低く、粘り構造が形成されにくい
・直近数日の回復帯(Refill Zone)と一致しやすい
・L1/L2 の滞在時間が長い価格帯と相関する
■ 事前モデル化の目的
- “跳ね返りやすい層” を前もって把握する
- “ブレイク時に時間がかかりやすい層” を事前把握する
- 🌊Sweepとの優劣比較(🌊SW<❄️IW / 🌊SW>❄️IW)を早期判定する
復元帯域を前もって持っておくことで、リアルタイムの ❄️IceWall が「普段から強い帯なのか」「今日は特に強いのか」を判断できる。
4 静的構造の事前分布化(Prior Distribution Construction)
静的な Depth🍇・Sweep🌊・IceWall❄️ を多層分布として統合し、事前モデル(Prior) を構築する。
事前分布化の目的は以下。
・市場がどの帯(通常帯・稀少帯・異常帯)にいるか即時判定可能
・リアルタイムで観測した値(🍈f/s 🍓PPS 🍊C/R 🍐偏り)が
「期待値からの逸脱量」として読める
・初動の偽スパイク、見せ板、偶発的な薄さを見抜きやすくなる
■ 構築手順(例)
- Depth 基準値
- 過去5日間の同時刻中央値を算出し、各層の “厚い/薄い” を基準化する。
- Sweep発生率の帯域化
- よく抜ける層を “High-SW Band”、
止まりやすい層を “Low-SW Band” として分位で分類。
- よく抜ける層を “High-SW Band”、
- IceWall強度のマッピング
- RR(復元率)≥0.6 を High-IW として色付け
- Refill Δt の短い帯を “粘着層” として保持。
- Prior Map の統合
Depth–Sweep–IceWall を合成し、 「上方向が通りやすい層」
「下方向が止まりやすい層」
といった“抵抗帯・通過帯の確率モデル”を作成する。
静的構造を持つことで、リアルタイム判断が “絶対値” ではなく “条件付き期待値” となり、誤判定が大幅に減る。
5 💎🧊🌊💧❄️市場状態フラグの静的読み替え(Static Interpretation of Market State Flags)
市場状態フラグは、静的構造で意味が変わる。以下は静的帯での “読み替え規則” である。
市場状態フラグは以下の 5 つに統一され、静的構造にも適用できる:
| Flag | 意味 | 静的構造における示唆 |
|---|---|---|
| 💎 Auction (AU) | 決まりやすさ | 乖離帯の拡大 → 初動方向の一括決定が出やすい |
| 🧊 Spread (SP) | 滑りやすさ | 薄層の増加 → スリッページ確率の上昇 |
| 🌊 Sweep (SW) | 止まりにくさ | 通り道が形成 → 反転確率の低下 |
| 💧 Flow (RF) | 刻みテンポ | 終秒テンポの上昇 → 微加速帯の事前予測 |
| ❄️ IceWall (IW) | 粘り | 跳ね返り層の明確化 → Box/Calm の優位 |
これらを静的構造に重ねることで、立会開始前に次のような判断が可能となる:
「今日の 8:45 の初動は“通りやすい層”に向かうのか、
それとも IceWall 帯に衝突するのか?」
・💎Auction が高い帯 → 方向決定が早い
・🧊Spread が高い帯 → スリッページが常発しやすい
・🌊Sweep が出やすい帯 → 押し待ちの優位が下がる
・💧Flow が強まる帯 → 同じ値幅でも伸びが速い
・❄️IceWall が強い帯 → 逆張り優位が一時的に高まる
リアルタイムでは同じフラグでも、帯(時間帯・価格帯)が異なれば 動作の解釈は大きく変わる。静的読み替えはその誤差を補正する役割を持つ。
6 🧮スリッページ区間の事前推定(Static Slippage Risk Band)
スリッページは、🧊Spread・💧Flow・🌊Sweep の三要素の組み合わせで静的に推定できる。
以下は典型的な静的スリップ帯
■ 典型例
- 🧊高 × 💧高
→ 薄板 × 高速提示 = “滑りやすい” - ❄️高 × 🌊低
→ 進まない代わりに逆張り優位 - 🌊高 × ❄️低
→ 押し待ち不利、浅い追随が優位 - 💎高 × 🌊高 → ブレイクが決まりやすい帯
静的なスリップ帯を把握することで、リアルタイムの成行・指値の成否が事前に推定可能になる。
指標アイコンと静的構造フラグの対応表
静的フラグ・Depth構造と指標は以下の関係を持つ。
(🍈🍓🍊🍐🍇🍏🍎 ↔ 💎🧊🌊💧❄️)
| 指標(Metrics) | 静的構造との関係 | 解釈上のポイント |
|---|---|---|
| 🍈 f/s (最良更新速度) | 🧊Spread が高い帯では自然に上限が上がる | 薄板帯ほど価格更新が細かく跳ぶ傾向。💧Flow と組み合わせると「滑りやすさ」を評価しやすい。 |
| 🍓 PPS (歩み値件数/秒) | 💎Auction 帯(寄付・再開・引け前)で急増しやすい | Auctionフェーズでは、成行吸収と一括処理が混在するため、PPS の意味が通常帯と変化。Sweep🌊とは独立に見る。 |
| 🍊 C/R (Cancel-to-Refresh Ratio) | 偽厚帯・厚見え帯で自然に増加 | 🧊が1→2へ上がる薄氷帯、❄️が弱い帯で急増しやすい。PPS🍓と併観することで「見せ板か実需か」を判別。 |
| 🍐 偏り(OBI) (Order Book Imbalance) | 💎 × ❄️ の組み合わせで意味が変化 | 💎高×❄️低 → 初動方向の可能性。💎低×❄️高 → 壁吸収による“進まない偏り”。PPS と連動させると有効。 |
| 🍇 Depth (厚み) | Sweep🌊 の発生確率と強く連動 | Depth が中央値比で低いと 🌊 が出やすい。逆に ❄️ が高い帯では Depth の“見かけ以上”に粘る。 |
| +🍏/ -🍎 DPR (Directional Pressure Ratio) | 圧力構造と ❄️IceWall の強弱で解釈が反転 | ❄️弱 × 🌊強 → DPRは“素直に”方向を示す。❄️強 × 💧高 → DPRが高くても進まない(吸収優位)。 |
静的構造なしで指標を見ると、すべてがランダムノイズに見えてしまう。静的構造があることで、指標は明確な意味を持ち始める。
(English)
Static market-state flags (💎🧊🌊💧❄️) and depth-profile structures determine the expected behavior of each microstructure metric (🍈🍓🍊🍐🍇🍏🍎).
These relationships define how each indicator should be interpreted under different liquidity and auction regimes, providing the prior conditions for real-time diagnostics.
(🍈🍓🍊🍐🍇🍏🍎 ↔ 💎🧊🌊💧❄️)
| Metric (Microstructure Indicator) | Interaction with Static Structure Flags | Interpretation Notes |
|---|---|---|
| 🍈 f/s (Best-quote update frequency) | Tends to rise naturally when 🧊Spread is elevated | Thin-book regimes generate rapid micro-jumps. In combination with 💧Flow, it reflects “slippage proneness.” |
| 🍓 PPS (Prints per second) | Typically spikes during 💎Auction windows | Auction phases mix batch-matching and market orders, changing the meaning of PPS relative to continuous trading. Should be evaluated independently of 🌊Sweep. |
| 🍊 C/R (Cancel-to-Refresh Ratio) | Increases in “fake-thick” and “apparent-liquidity” regimes | Rises when 🧊 is 1→2 and ❄️ is weak. Must be paired with 🍓PPS to distinguish real intent from quote decoration. |
| 🍐 Imbalance (OBI) (Order Book Imbalance) | Interpretation shifts with the combination of 💎Auction × ❄️IceWall | 💎High × ❄️Low → directional early move likely. 💎Low × ❄️High → sticky walls dominate, imbalance loses directional meaning. |
| 🍇 Depth (Relative depth ratio) | Strongly linked with the probability of 🌊Sweep events | Below-median depth increases sweep likelihood. High ❄️ can make depth “stickier” than its raw size suggests. |
| +🍏/ -🍎 DPR (Directional Pressure Ratio) | Meaning reverses depending on pressure regime and ❄️IceWall strength | ❄️Low × 🌊High → DPR is directionally reliable. ❄️High × 💧High → DPR may remain high but price may not advance (absorption dominance). |
In the absence of a static structural prior, microstructure indicators collapse into apparent stochastic noise. The presence of a structural baseline restores semantic clarity, enabling each metric to express its intended informational role.
(補遺)推奨データ視界— 🎞️歩み値 × 🧮板 × 📈Tick の統合 —
静的構造を利用する前提として、三つのデータ視界を同時に扱えることが望ましい。
🎞️歩み値 → テンポ(🍓)・連鎖性
🧮板 → 厚み(🍇)・偏り(🍐)・復元(🍧)
📈Tick → 時系列構造(Step/Box/Sine)
静的構造はこの三視界を “期待値” で整えるための基底モデル である。
Chapter 4
同期観測の手順(Tape–OrderBook Synchronization)
🍇🍊🍒
市場のアルゴリズム構造を最小限の情報で最大限に把握するには、歩み値(Tape)🎞️・板(Quotes)🧮・Tickチャート📈 の三者を同期して観測する必要があります。これらは同じ市場データでも、役割と提供する情報が根本的に異なるためです。
・Tape (歩み値)は「成立した事実」
・Quotes(板) は「出されては消えた痕跡」
・Tick (チャート)は「値動きが描く時間的パターン」
三者を同期して見ると アルゴの癖・方向・弱点 が見えます。
本章では、①構成要素 → ②具体例 → ③同期の判定方法 → ④優先順位 → ⑤ケーススタディの順に、実務で即使えるレベルで解説する。この3種類のデータを 同じ時間軸で同期観測する方法 を示します。
1 🎞️ 歩み値の三構成要素(Direction / Density / Acceleration)
Tape(歩み値) は「成立した事実」以外の情報を持たない。しかし 成立の順番 そのものが最強の情報になる。
■ 歩み値だけで分かること
- 「攻撃意図の強弱」(=連打間隔 Δt)
- 「方向の持続性」(=同方向にヒットが何秒続くか)
- 「初動の立ち上がり」(=最初の3件の時間差)
- 混雑度(密度)
- 衝突点(Auction)の直前変化
■ 歩み値だけでは絶対に分からないこと
- スプレッド(🧊Spread)
- 厚み(🍇Depth)
- IceWall の復活度(❄️RR)
- 偏り(🍐OBI)
- 偽厚(Fake Thick Zone)
これらは OrderBook(板)🧮 が必須。
2 🧮 板の三構成要素(Depth / Imbalance / Refill)
板は「提示→取消→復活」のログであり、Tape では見えない “地形(Spread/Depth)・壁(IceWall)・偏り(OBI)” を提供する。
■ 板からしか得られない核心情報
- 🧊Spread(最良幅)
- ❄️IceWall(復活力)
- 🍐偏り(方向バイアス)
- 🍇深さ(Sweepの耐性)
- 偽厚(Fake Thick Zone)の有無
これらは 歩み値では完全に失われる。
3 🔗 Tape–OrderBook 連動性の検出(Synchronous Recognition)
市場アルゴは「提示(Add)→取消(Cancel)→再提示(Refill)」と「成行ヒット(Print)」
を 1つの連動システムとして使う。Tape🎞️ と Quotes🧮 のズレ方を見ることで、どのフラグが立っているかが瞬時に判定できる。
■🔗 連動パターン
構成は:
- 定義(ですます調)
- 連動パターン(6種)
- AlgoTone との関連(発生事例)
の順です。
どのままブロックに貼れるように 箇条書き前後は文章完結 させています。
**4-3 🔗 Tape–OrderBook 連動性の検出
(Synchronous Recognition)**
Tape(約定履歴)と OrderBook(板)の動きが同時または因果的に接続しているかどうかを検出することは、市場構造の理解において重要です。Tape 単体の変化はランダムノイズに見えることがありますが、板側の静的構造(Depth、IceWall、Spread)と同期して観測することで、反応の因果性が明確に立ち上がります。
以下では、Tape と OrderBook が同時反応するときに現れる主要な連動パターンを示します。
🔗 連動パターン(6パターン)
**① 🔗同時傾き(Synchronous Tilt)
Tape → Bid/Ask の傾斜が同時に出る**
- Tape:🍓PPS が連続更新、成行方向が揃う
- OrderBook:🍈f/s が加速、最良が連続移動
- Depth:🍇薄側だけが収縮し、反対側が膨張
- IceWall:❄弱または消失(復活率🍧が鈍い)
典型局面:
- 🟢Sine-Tone(周期的押し戻しの波形)
- 🚀Dart-Tone(片側寄せトレンド)で多発
**② 🔗スナップ反応(Snap Reaction)
壁❄が破れた瞬間に Tape が一気に跳ぶ**
- IceWall:❄が連続復活→突然消滅
- Tape:🍓が瞬間的に急増
- Sweep:🍍段抜けが連鎖しやすい
- C/R:🍊が上昇(取消が走る)
典型局面:
- 💥Shock-Tone(断裂フェーズ)
- 🌋Break-Tone(崩落→弱戻り)
**③ 🔗刻み連打(Tempo-Driven Sync)
Flow 💧(🍒)が主導で板とTapeが同期**
- Flow:🍒高(刻み連打)
- Tape:等間隔の小約定が刻まれる
- Spread:🧊が狭いか一定
- IceWall:❄中~弱(壁に吸収余地)
典型局面:
- 💓Pulse-Tone(等間隔拍動)
- ⚔️Beat-Tone(脈打つトレンド)
**④ 🔗フェイント逆同期(Reverse Fake Sync)
Tape の方向と板の膨らみが逆になる**
- Tape:片側の約定が増える
- OrderBook:逆側だけ厚みが増す(🍇偏り)
- C/R:🍊高(取消多)
- IceWall:❄が強く“跳ね返し”動作をする
典型局面:
- 🫧Feint-Tone(試し突き)
- 💨Breath-Tone(均衡帯)での“戻し”
**⑤ 🔗Spoof–Follow 同時反応(Cancel→Follow)
取消🍊 → Tape が追随する**
- OrderBook:取消連打(Spoof)
- Tape:わずかな成行に合わせて動く
- Depth:薄側だけが先に崩れる(🍇急減)
- Spread:🧊が拡大(板の形が一瞬崩れる)
典型局面:
- 🫧Feint-Tone(フェイク)
- ⚡Spike-Tone(尖り前の準備帯)
**⑥ 🔗IceWall 同期反発(Wall–Bounce Sync)
壁への接触と Tape の反発が同時**
- IceWall:❄強(🍧高)
- Tape:壁に当たった瞬間に逆側約定が増える
- Flow:🍒低~中
- Depth:節目価格で逆側が突然増える
典型局面:
- 🔴Box-Tone(節目反転)
- 🟢Sine-Tone(滑らかな反復波形)
🔗 総括:連動パターンの本質
Tape と板は「同時には動かない」ことがむしろ通常です。
しかし、静的構造(Spread🧊、Depth🍇、IceWall❄)が整っている局面では、上記のように 同期パターンが急に立ち上がり、AlgoTone の判別に直結 します。
Tape 単独ではノイズ。
板単独でもノイズ。
しかし両者が噛み合った瞬間に“構造”が出現する。
■🔗 連動の“因果関係”
- 🧮板(地形)が先に動く
- 🎞️Tape(事実)が後追いする
- 📈Tick(形状)が最後に現れる
この順番を誤解すると、Tickの“結果”を理由と誤読してしまう。
**🔗 Tape–OrderBook 同期パターン
→ 🍏🍎DPR(Directional Pressure Ratio)変化対応表**
Tape と OrderBook の同期パターンは、方向圧比(🍏買い圧 / 🍎売り圧)の変化に対して明確な傾向を持ちます。
以下では、6つの代表パターンそれぞれが どのように DPR を強める・弱める・反転させるか をまとめています。
🍏🍎 DPR 対応表(Tape–OrderBook 連動パターン別)
同じ内容をそのまま表にした完全版です。
🔗 Tape–OrderBook 同期パターン → 🍏🍎 DPR の傾向(貼り付け可)
| 🔗同期パターン | 🍏🍎 DPR の傾向 |
|---|---|
| ① 🔗同時傾き(Synchronous Tilt) | 🍏強 / 🍎弱 に素直に傾く(増幅) |
| ② 🔗スナップ反応(Snap Reaction) | 🍏🍏強 / 🍎🍎弱 へ非線形ジャンプ |
| ③ 🔗刻み連打(Tempo-Driven Sync) | 🍏中 / 🍎中 の安定帯(Flow🍒支配) |
| ④ 🔗フェイント逆同期(Reverse Fake) | 🍏弱 ↔ 🍎弱 を往復(不安定) |
| ⑤ 🔗Spoof–Follow(Cancel→Follow) | 🍏弱 → 🍏強 の後追い上昇 または逆転 |
| ⑥ 🔗IceWall反発(Wall–Bounce) | ❄壁方向へ DPR が傾く(逆向き) |
📌 各パターンの DPR 変化:詳しい説明
**① 🔗同時傾き(Synchronous Tilt)
→ 🍏強 / 🍎弱 に“素直に”傾く**
- Tape:🍓PPS が方向一致
- 板:🍈f/s が方向一致
- Depth:🍇薄側が素直に削れる
➡ DPR は ノイズが少なく直線的に増幅 される。
🟢Sine / 🚀Dart トーンで頻発。
**② 🔗スナップ反応(Snap Reaction)
→ 🍏🍏強 / 🍎🍎弱 へ非線形ジャンプ**
- IceWall❄ が急に消える
- Sweep🍍 が連鎖
- PPS🍓が瞬間最大
➡ DPR は 一気に 2 段階以上跳ねる。
💥Shock / 🌋Break トーンの瞬間局面。
**③ 🔗刻み連打(Tempo-Driven Sync)
→ 🍏中 / 🍎中 の安定帯(Flow 支配)**
- Flow 🍒が高くリズムが一定
- 板の動きは小さい
➡ DPR は 中間帯で安定しやすい。
💓Pulse / ⚔️Beat の“拍動型”で典型。
**④ 🔗フェイント逆同期(Reverse Fake Sync)
→ 🍏弱 ↔ 🍎弱 の不安定帯**
- Tapeは上
- 板は下
- C/R🍊高(取消優位)
➡ DPR は 方向が定まらず、±0.1〜0.2の範囲を往復。
🫧Feint、💨Breath の“試し突き・仮戻し”で頻出。
**⑤ 🔗Spoof–Follow(Cancel→Follow)
→ 反転または後追い上昇**
- 最初:取消🍊が主役(方向無し)
- 後半:Tape がついてくる
➡ DPR は
- 🍏弱 → 🍏強 の “後追い”
- または 逆方向(🍎)への反転
のどちらかで大きく傾く。
🫧Feint、⚡Spike の“準備動作”帯。
**⑥ 🔗IceWall反発(Wall–Bounce Sync)
→ 壁側(❄方向)に DPR が傾く**
- 壁❄強(🍧高)
- Tape が壁で跳ね返される
➡ DPR は 壁方向(逆方向)へ確率的に傾斜。
🔴Box、🟢Sine の節目反発局面で多発。
📌総まとめ
DPR(🍏🍎)は単体ではノイズが大きい指標ですが、
Tape と OrderBook の同期パターンを重ねると因果的な意味が立ち上がる。
- 同時傾き → 素直に強まる
- スナップ → 非線形に跳ねる
- 刻み連打 → 中庸に安定
- 逆同期 → 振動して安定しない
- Spoof→Follow → 遅れて強まる
- IceWall反発 → 逆向きに傾く
同期パターンは DPR を「読み解く地図」になる。
① 🔗同時傾き(Synchronous Tilt) → 🍏強 / 🍎弱 に素直に傾く
- Tape(約定):🍓PPS が買い方向
- 板(L1):🍈f/s が買い更新
- Depth:🍇薄側が削れ続ける
→ DPR はノイズが少なく直線的に傾斜。
→ 🟢Sine / 🚀Dart などの順方向相場で典型。
② 🔗スナップ反応(Snap Reaction) → 🍏🍏強 / 🍎🍎弱
- IceWall❄が突然消える
- Sweep🍍が連鎖
- PPS🍓が瞬間最大
→ DPR が 非線形ジャンプ。
→ 💥Shock / 🌋Break の序盤や後半で頻発。
③ 🔗刻み連打(Tempo-Driven Sync) → 🍏中 / 🍎中 の安定帯
- Flow(刻み)🍒が主役
- 板は小さく動く程度
→ DPR は中間帯で安定しやすい。
→ 💓Pulse / ⚔️Beat など“拍動型”。
④ 🔗フェイント逆同期(Reverse Fake) → 🍏弱 ↔ 🍎弱 の振動帯
- Tape は上
- 板は下
- Cancel(🍊)多く方向が一致しない
→ DPR は ±0.1〜0.2 を往復し安定しない
→ 🫧Feint / 💨Breath の“試し突き”局面。
⑤ 🔗Spoof–Follow(Cancel→Follow) → 🍏弱 → 🍏強 か、逆転
- 最初はCancel多発で方向なし
- 後半、Tape が一方向に寄る
→ DPR が「遅れて傾く」か「逆方向に走る」
→ 🫧Feint / ⚡Spike の“準備→点火”。
⑥ 🔗IceWall反発(Wall–Bounce) → ❄壁方向に DPR が傾く
- IceWall❄の復活率🍧が高い
- Tape が壁で跳ね返される
→ DPR は 壁側(逆側)に傾斜
→ 🔴Box / 🟢Sine の節目攻防帯で典型。
4 📌 観測優先順位の固定化(Priority Protocol)
3秒以内で市場を読むための公式手順。優先順序は固定する。3つのデータを同期して読むには、優先順位を固定して見る ことが重要。観測者が迷うと、判断は最もノイズの大きい情報へ引きずられる。
■📌 観測プロトコル(完全版)
本節では、Tick📈・歩み値🎞️・板🧮を同時に扱うための
統一観測手順(Observation Protocol) を定義します。
以下は実際のトレーディングツール環境を前提にしています。
1. レイヤー配置の初期化(Layout Initialization)
観測前に、以下の 3 ウィンドウ構成を固定します。
- 📈 Tick:Tone(Box / Sine / Step / Shock)
- 🎞️ Tape:テンポ(🍓PPS / 🍒Flow Δt)
- 🧮 Quotes:状態フラグ(💎🧊🌊💧❄️)
役割分担(固定)
| データ源 | 主用途 | 主要指標 |
|---|---|---|
| 📈 Tick | 時間構造の認知(AlgoTone 🎼) | 形状・サイクル・階段 |
| 🎞️ Tape | 活動量・テンポ計測 | 🍓PPS・🍒Flow・連続件数 |
| 🧮 Quotes | 状態フラグ・厚み・偏り | 💎🧊🌊💧❄️・🍈f/s・🍐偏り・🍇Depth |
2. 基準帯(Reference Band)の確立
観測の“土台”となる時間帯を設定します。
- 直近 3–5 分の中央値 を基準にする
- 対象指標:🍈f/s・🍓PPS・🍊C/R・🍐偏り・🍇Depth
- すべて 相対評価(Ratio) として扱う
例:Flow 🍒 の基準化
基準帯 Δt = 410 ms
現在 Δt = 230 ms
→ 🍒Flow = 410/230 = 1.78(高速)
例:Spread 🍌 の基準化
基準帯 Spread = 1tick = 1🍋
現在 Spread = 3tick = 3🍋
→ 🍌 = 3.0(薄氷🧊)
3. 状態フラグ(💎🧊🌊💧❄️)の即時特定
基準帯を確立した後、最初に「環境の型」を特定します。
5つの状態フラグのチェック
- 💎 Auction:気配変化と PPS🍓 の上昇
- 🧊 Spread:🍌の瞬間拡大
- 🌊 Sweep:🍍Pierce(段抜け数)の急増
- 💧 Flow:🍒テンポの圧縮
- ❄️ IceWall:🍧復活率の上昇(RR/TOS)
この 5フラグ は後続の判断すべての前提になります。
4. 同期観測(Synchronization)
Tick📈・Tape🎞️・板🧮 の “連動” を見るフェーズです。
以下の 3 パターンに分類します。
4-1. 同時発火(Synchronous Fire)
- 🎞️Tape:🍓PPS 上昇
- 🧮板:🍈f/s 上昇
- 📈Tick:Step または Shock
→ 🌊Sweep or 💧Flow 優位
4-2. 非同期(Asymmetric Move)
- Tape だけ動く=“誤反応帯”(ほぼノイズ)
- 板だけ動く=“偽厚帯”(🍊C/R が上昇)
→ エントリ禁止帯
4-3. 反転同期(Reverse Sync)
- 🎞️Tape:売成り増
- 🧮板:Bid 偏り🍐上昇
- 📈Tick:Box / Beat の反転
→ ❄️IceWall 停滞帯
5. 観測優先順位(Priority Protocol)
次の順に見ることで、誤読を避けられます。
- 🧮 板(Quotes) → 最良幅🍌・偏り🍐・Depth🍇
- 🎞️ Tape(歩み値) → PPS🍓・Flow🍒
- 📈 Tick(時系列) → Tone(Step/Beat/Box)
これを固定することで、
板 → テンポ → 形 という“観測の方向”が安定します。
6. 主要指標の読み替え(Interpretation Rules)
観測値が環境フラグ💎🧊🌊💧❄️と組み合わさると、
意味が変わります。
| 指標 | 組み合わせ | 意味 |
|---|---|---|
| 🍈f/s | 🧊が高い | “薄板での提示回転” → スリップ予兆 |
| 🍓PPS | 💎が高い | オークション発火準備 |
| 🍊C/R | ❄️が低い | 偽厚の可能性上昇 |
| 🍐偏り | 🌊と合致 | 方向Flow(強) |
| 🍇Depth | ❄️と合致 | 壁帯での“跳ね返り”強化 |
7. 実戦プロトコル(Execution Protocol)
最終フェーズでは、観測を“行動”に変換します。
A. 順行優位(🌊高 × ❄️低 × 🍒高)
- エントリ=小さく
- 利確=浅く
- 逆指値=広く
B. 逆張り優位(❄️高 × 💧中 × 🧊中)
- エントリ=壁の前で待ち
- 利確=小刻み
- 撤退=早め
C. 停滞帯(💧中 × ❄️中 × 🧊中)
- No-Trade を許容
- Box Tone の形成時間を観察
8. 最終チェックリスト(Checklist)
観測前にこれだけ見れば十分です。
- 🍈f/s(更新速度)は基準帯より高いか
- 🍓PPS は加速しているか
- 🍌最良幅は広がっているか
- 🍒Flow は高速化しているか
- 🍐偏りは片側に傾いているか
- ❄️IceWall は強いか弱いか
- 🌊Sweep の気配はあるか
- 💎Auction の帯に入っていないか
5 🧭 AlgoFlag × Meters — 拡張対応表
AlgoFlag(状態)と Meters(活動量)はセットで読まれて初めて意味を持つ。
📏 総合マッピング表(完全拡張版)
6 📡 ケーススタディ:同期観測の実例
ここでは「同期読み」をより具体的に示すため、
5つの典型ケース を再現する。
Case 1:❄️IceWall が存在するが、実需ではなく見せ板だった例
- Ask0:3,000 → 削られる → 3,000 即復活
- 🍓PPS:ほぼ 0.5〜1.0
- Δt:緩い
- 🍐OBI:変動なし
→ 実需ではなく Algo 的な “壁演出” “本物の壁”なら約定密度が伴う。
(復活は速いが、約定がほぼ無い(PPS低×復活速)=見せ壁)
Case 2:🌊 Sweep の発生直前の構造
- 🍐OBI が一気に -60% 偏り
- Bid 厚みが上から順に減る(🍇DepthRatio 50%→30%→20%)
- 🍓PPS が急増
- Δt が 0.25→0.12→0.05へ
➡ 圧縮(Compression)→解放(Release)
➡ 完全な下向きSweep準備帯
Case 3:💎 Auction(潮目)で方向がまったく決まらない例
- 🍓PPS:上下双方で高い(5〜8)
- Spread:1→2→1 と振動
- 🍐OBI が一気に -60% 偏り
- OBI:+20% ↔ -25% を高速反転
- ❄️IceWall:両側に時々出るが持続しない
→ 潮目帯(Auction)で方向未確定状態、トレンド前の“無方向状態”。
Case 4:💧Flow が“下向きだけ”粘着する例
- 売り成行だけ Δt が安定
- 🍓PPS:売り3〜4、買い0.5
- 🍇Depth:下側は薄い(Sweep しやすい地形)
- 上側には❄️ IceWall が形成されやすい
→ 下向き💧Flow が場を支配している
Case 5:強烈な❄️IceWall と 🌊Micro-Sweep が同時に存在
- ❄️IceWall:Ask側RR高(0.05秒復活)
- しかし Bid 側では“Micro-Sweep(小規模貫通)”が連続
- 🍓PPS:Bid側だけ急増
→ 上側は壁が硬いが、下側は破れやすい「非対称市場」
7 同期観測の本質
三つのデータをバラバラに見ても市場は理解できない。
🧊Spread(地形) が動く → Tape🎞️ が反応する → Tick📈 が形になる
この 因果の鎖 を“同じ時間軸で同期” して読むことで、アルゴリズムの構造が明瞭に立ち上がる。
Chapter 5
DPR・IceWall・Flow の応用観測(Applied Microstructure Metrics)
🍇🍊🍒
本章では、🍏🍎DPR(方向圧)/❄IceWall(粘着)/💧Flow(刻み)の 3 指標を、Market State Flags(💎🧊🌊💧❄️)と計測値(🍌🍧🍒🍍)を併観する前提で解説します。
Tape(🎞️)、板(🧮)、Tick(📈)それぞれが異なる役割をもつため、単独指標ではなく「三軸総合(Pressure × Resistance × Tempo)」で市場を読むという学術的な枠組みを採用します。
1 🍏🍎 DPR(Directional Pressure Ratio:方向圧比)
DPR は、Tape 🎞️上の相対強度を数値化した “方向優位の強さ” を示す指標です。
- 🍏上圧(Buy NetHit)
- 🍎下圧(Sell NetHit)
🍏🍎 DPR の構成要素(アイコン完全版)
DPR(Directional Pressure Ratio)は、次の 4つのアイコン指標を合成して方向圧を評価します。
| 構成要素 | アイコン | 意味・計測内容 |
|---|---|---|
| ① 🍐偏り(OBI-L1) | 🍐 | 最良Bid/Ask の厚みバランス。方向の「基礎バイアス」。 |
| ② 🍇Depth(厚み構造) | 🍇 | 最良±N の量的支配。厚みの偏りが圧力方向を決める。 |
| ③ 🍒Flow(テンポ) | 🍒 | テープの刻み速度(Δt密度)。方向の“呼吸”を与える成分。 |
| ④ 🍧IceWall(復活度) | 🍧 | 削られた価格の即復活率。実在在庫か “見せ” かを判断する壁要素。 |
🍏🍎 DPR の合成ロジック(簡易)
- 🍐(偏り)が方向を“指し示す”
- 🍇(Depth)が方向を“支える”
- 🍒(Flow)が方向を“推進する”
- 🍧(IceWall)が方向を“阻む/強化する”
これら4要素を統合した結果が🍏(上圧)/🍎(下圧)として現れるのが DPR です。
(English)
🍏🍎 Components of DPR (Full Icon Version)
Directional Pressure Ratio (DPR) is computed by integrating the following four icon-based indicators.
| Component | Icon | Meaning / What It Measures |
|---|---|---|
| ① 🍐 Imbalance (OBI-L1) | 🍐 | Thickness imbalance at Best Bid/Ask; establishes the baseline directional bias. |
| ② 🍇 Depth Structure | 🍇 | Quantitative dominance around ±N ticks; determines the structural support for pressure. |
| ③ 🍒 Flow (Tempo) | 🍒 | Tape tempo (Δt density); provides the breathing/tempo of directional movement. |
| ④ 🍧 IceWall (Refill Strength) | 🍧 | Same-price refill rate after depletion; distinguishes real inventory vs. spoof-like behavior. |
🍏🍎 DPR Integration Logic (Simplified)
- 🍐 Imbalance points to the directional bias
- 🍇 Depth supports the directional pressure
- 🍒 Flow propels the direction
- 🍧 IceWall blocks or reinforces the movement
The integration of these four elements produces
🍏 (Up-Pressure) / 🍎 (Down-Pressure)
as the final DPR output.
🍏🍎 DPR の評価基準
| 階層 | アイコン | 絶対値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| Level 3(強・下向) | 🍎🍎🍎 | −0.55 以下 | 強い下方向の主導圧力。❄️IceWall 崩壊や 🧊Spread 拡大と結びつくと急落帯に接続。 |
| Level 2(中・下向) | 🍎🍎 | −0.35〜−0.55 | 明確な下向き方向圧。🍇Depth の偏りや Auction💎 の下向き潮目と同時発生しやすい。 |
| Level 1(弱・下向) | 🍎 | −0.20〜−0.35 | 小規模な下向き圧力。静的構造に依存度が高く、単体ではノイズに見える。 |
| Level 1(弱・上向) | 🍏 | 0.20〜0.35 | 小規模な上向き圧力。💧Flow のテンポ改善や軽微な IceWall❄️の支持と連動しやすい。 |
| Level 2(中・上向) | 🍏🍏 | 0.35〜0.55 | 上向き方向圧が明確化。🌊Sweep 前段の加速帯になりやすいレンジ。 |
| Level 3(強・上向) | 🍏🍏🍏 | 0.55 以上 | 強い上向きの主導圧力。Sweep🌊上抜けと重なれば勢いの“本線”に接続する。 |
(English)
🍏🍎 DPR (Directional Pressure Ratio) Evaluation Table — English Version (6 Levels)
| Level | Icon | Absolute Value | Interpretation |
|---|---|---|---|
| Level 3 (Strong Downward) | 🍎🍎🍎 | ≤ −0.55 | Strong dominant sell-side pressure. When combined with ❄️IceWall collapse or 🧊Spread expansion, it often leads directly into a fast downward phase. |
| Level 2 (Moderate Downward) | 🍎🍎 | −0.35 to −0.55 | Clear downward bias. Often coincides with 🍇Depth imbalance or a downward Auction💎 tilt. |
| Level 1 (Mild Downward) | 🍎 | −0.20 to −0.35 | Light sell-side pressure. Strongly dependent on static structure; can look like noise when viewed alone. |
| Level 1 (Mild Upward) | 🍏 | 0.20 to 0.35 | Light buy-side pressure. Frequently paired with improved 💧Flow tempo or minor IceWall❄️ support. |
| Level 2 (Moderate Upward) | 🍏🍏 | 0.35 to 0.55 | Noticeable upward bias. Often forms the pre-acceleration zone prior to an upward 🌊Sweep. |
| Level 3 (Strong Upward) | 🍏🍏🍏 | ≥ 0.55 | Strong dominant buy-side pressure. When aligned with a breakout Sweep🌊, it becomes the primary momentum path. |
🍏🍎 DPR が“効く”場面と“効かない”場面
🎯 効く(Predictive)
- 🌊Sweep が出やすい帯
- ❄️IceWall が非対称(片側強)
- 🍒PPS が中〜高で安定
- 🍌Spread が一定
❗効かない(Noise)
- 💎Auction帯(方向不明)
- 🧊Spread が 1↔2tick 循環
- Tape 🎞️ の 🍓PPS が極端に低い帯
🍏🍎 典型パターン(アイコン改訂)
Pattern A:🍏強 × ❄弱 × 💧中 → “抜けやすい相場”
- 🍏🍎 = +0.70
- ❄️ = 低(🍧 < 0.25)
- 💧 = 中(🍒 0.18–0.25秒)
➡ 押し待ち禁止。浅めの順行。
Pattern B:🍏強 × ❄高 × 💧低 → “粘って進まない相場”
- 🍏🍎 = +0.55
- ❄️= 高(🍧 > 0.60)
- 💧 = 低(🍒 > 0.35秒)
➡ レンジ上限の“重いふるまい”。
2 ❄️ IceWall(氷壁:RR/TOS)
IceWall は、“削れても同値で戻る力”=粘着力(🍧) を示す。Tape の 🍓PPS とセットで評価することで、“偽物の壁(Fake)”と“本物の壁(実需/裁定)” を分別できる。
❄️IceWall の三構造
IceWall は「同値復活の強さ」だけではなく、次の 三つの下位構造で成り立つ複合フラグです。
| 構造 | アイコン | 内容(何を表すか) |
|---|---|---|
| ① 🍧 Refill Strength(同値復活量) | 🍧 | 削られた直後に、同じ価格へどれだけ早く・何度でも復活するか。RR(Refill Ratio) の中心。 |
| ② 🍒 Tempo of Supply(供給テンポ) | 🍒 | 同じ価格帯に“刻み補充”がどれだけ連打されるか。Δt の短さや PPS の局所密度で評価。 |
| ③ 🍇 Structural Inventory(構造在庫) | 🍇 | 最良±N の“厚みの骨格”。中段・下段の Depth が支えることで、IceWall が“本物”か“見せ”かを判別。 |
■ ❶ 🍧 Refill Strength(復活量)
- 同値復活の速度
- 連続復活(1秒間に何回戻るか)
- 露出量 vs 隠れ在庫の比率
→ “壁の粘り”の直接指標。
フェイクでも高く出ることがあるので、単独では判断しない。
■ ❷ 🍒 Tempo of Supply(供給テンポ)
- テープ上の Δt(連打間隔)
- PPS(🍓)の局所的な密度
- 板上の連続 Add の刻み速度
→ “補給のテンポ” を決める要素。
IceWall が削られてもすぐ補充されるかどうかを判定。
■ ❸ 🍇 Structural Inventory(深層在庫)
- 最良±N の厚み(Depth Ratio 🍇)
- 5分中央値に対する構造厚
- 中層・下層の「本物の在庫量」
→ IceWall が“偽物”か“本物”かの最終判断材料。
浅いくせに 🍧 が高い → 見せ板寄り
厚み🍇が強い+🍧が高い → 本物の在庫
■ まとめ(意味の違い)
| 種別 | 高いと意味するもの |
|---|---|
| 🍧 Refill Strength | 同値復活の粘り。フェイクでも出る。 |
| 🍒 Tempo of Supply | 補給のテンポ。実需と結びつきやすい。 |
| 🍇 Structural Inventory | 価格帯そのものの地盤の強さ(本物の壁)。 |
❄️ IceWall の評価(4段階)
| ランク | 名称 | 条件(🍧 / 🍒 / 🍇 の総合評価) | 典型的な状況 |
|---|---|---|---|
| 🍧🍧🍧🍧 | ❄️Grade 4|極壁(True Structural Wall) | 🍧非常に強い復活+🍒高速テンポ+🍇深層在庫が厚い | 「本物の氷壁」。削っても即復活+深層まで在庫。Sweep 🌊 がぶつかっても一度止まるレベル。方向性を完全に左右する基準帯。 |
| 🍧🍧🍧 | ❄️Grade 3|強壁(Persistent Wall) | 🍧強い復活+🍒中速テンポ+🍇中層在庫が厚め | 実需寄りの強壁。一定回数削っても復活する。抜けるには PPS🍓 や C/R🍊 の「真の交戦」が必要。 |
| 🍧🍧 | ❄️Grade 2|薄壁(Pseudo Wall) | 🍧復活は強いが🍒テンポが遅い/🍇在庫が浅い | フェイク寄り。「復活だけ強い」タイプ。深層が薄いため、🌊Sweep や連鎖約定で容易に崩れる。短期の引き寄せに使われる。 |
| 🍧 | ❄️Grade 1|残影(Echo) | 🍧弱い復活+🍒遅い+🍇深層も薄い | ただの“残像”。実際にはほぼ意味を持たない。微調整・誘導のための軽い吸引帯。 |
■ 簡易まとめ(4段階の意味)
- 🍧🍧🍧🍧:最強の構造壁。市場の方向性を規定する“地形”。
- 🍧🍧🍧:実需基盤の厚い壁。突破には明確な🌊Sweep が必要。
- 🍧🍧:見せ寄りの壁。削り一発目は戻るが深層がない。
- 🍧:意味の薄い残影。瞬間的なノイズ帯。
| 🍧IceWall値 | 区分 | 説明 |
|---|---|---|
| 0.60以上🍧🍧🍧 | High | 本物。❄強粘着。 |
| 0.30〜0.60🍧🍧 | Mid | 一時的仮壁。 |
| 0.30未満🍧 | Low | Fake壁の可能性大。 |
■ 評価に使う主指標
- 🍧 Refill(粘着)=同値復活の速さ・回数
- 🍒 Tempo(供給テンポ)=Addの刻み速度・Δt
- 🍇 Depth(深層在庫)=最良±N の骨格厚
※❄️IceWall そのものは「🍧+🍒+🍇」の三位一体。
3 💧 Flow(刻みテンポ:Cadence / Δt)
Flow は、Tape 🎞️の以下の情報を複合評価し、市場の処理速度を定義する。
- Δt(約定間隔)🍒
- PPS 🍓
- Chip Size(小口の粒度)
💧 Flow の三構造
Flow は「刻みテンポ」と「方向の安定性」と「塊構造」の三位一体で、主数値は 🍒(Flow Tempo=Δtの短さ・刻み密度) を基準に評価します。
| 構造 | 名称 | 主要構成要素 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 💧🍒 Tempo Layer(テンポ層) | 刻みテンポ(Δt密度) | 🍒 Δt中央値・刻み密度 / PPS🍓 | Flow の中核。Δt が詰まるほど“押し寄せる流れ” が強くなる。高速テンポは Sweep 🌊・Auction 💎 と連動しやすい。 |
| 💧📦 Packet Layer(パケット層) | 塊の大きさ(連続約定の束) | 🍓 PPS(連続件数)・塊サイズ | Bundle(束)が大きいほど Flow の“実体”が強くなる。Tick📈 の短期パターン(Beat/Step)と直結。 |
| 💧↕ Direction Layer(方向層) | 方向安定性(Bid/Ask 偏向) | 🍐偏り・🍏🍎 DPR | Flow が向かっている方向を規定。偏り🍐やDPR が一致すると「方向Flow」。一致しないと“拮抗Flow”。 |
💧 Flow の三構造
- Tempo(🍒)=“速さ”
- Packet(🍓)=“量の塊”
- Direction(🍐🍏🍎)=“向き”
この 3 層が揃って初めて「強い Flow💧」が成立します。1つ欠けるだけで Flow は “ただのノイズ連打” に落ちます。Flow の強弱は 🍒(Δtテンポ) を軸に次の4段階で評価します。
| ランク | ステータス | 🍒テンポ基準 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 🍒 🍒 🍒 🍒 | Hyper Flow(超高速) | 🍒 150%以上(基準帯比) | ほぼ連打。Δt が極端に短く、🌊Sweep と直結しやすい。最良厚が削れ続け、方向層も揃いやすい。 |
| 🍒 🍒 🍒 | Strong Flow(高速) | 🍒 120–150% | 向きの安定・連鎖塊🍓を伴い、Tick📈 の階段(Step)形成の主因となる。 |
| 🍒 🍒 | Moderate Flow(中速) | 🍒 90–120% | “通常の流れ”。方向性は立つが、IceWall❄️の前では止まりやすい。 |
| 🍒 | Weak Flow(低速) | 🍒 90%未満 | 方向も弱く、単なる連打ノイズ。Auction💎の発火もしないレベル。 |
■ まとめ(現場で見える感覚的指標)
- 🍒 小さい → Δt が短い → “刻みが速い”=Flow が強い
- 🍒 大きい → Δt が長い → “刻みが遅い”=Flow が弱い
Flow は 「テンポ 🍒 × 量 🍓 × 向き 🍐🍏🍎」 の三位一体。
4 🍏🍎 × ❄ × 💧 の統合解析(三軸マトリクス)
市場の読み方は Pressure(圧力)× Resistance(抵抗)× Tempo(速度) の三軸。
「方向圧🍏🍎 × 氷壁❄ × Flow💧(刻み/テンポ)」という 3軸で市場状態を分類する “最上位の判定モデル” になります。
※ DPR(🍏🍎)=方向圧比
※ ❄=IceWall(同値復活の粘着)
※ 💧=Flow(刻みテンポ / 🍒速度)
💧 Flow の三構造
方向圧(🍏買い主導・🍎売り主導)、壁(❄強弱)、刻みテンポ(💧速・遅)の
3 つを掛け合わせて 市場の挙動を 12 パターン に分類します。
◆ 第1軸:🍏🍎 Directional Pressure(DPR)
- 🍏(+方向)=買い圧
- 🍎(−方向)=売り圧
- 強度は:弱(1)・中(2)・強(3)
◆ 第2軸:❄ IceWall(粘着)
- ❄弱:復活が遅く、壁にならない
- ❄中:一定の跳ね返し
- ❄強:跳ね返し続ける“本物の壁”
◆ 第3軸:💧 Flow(テンポ)
- 💧低(🍒低):提示テンポが遅い
- 💧中(🍒中):通常帯
- 💧高(🍒高):刻みが詰まって加速
🔺 代表的市場タイプ(例)
**① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 完全停滞帯(Calm/Boxトーン)**
あなたの定義:
「方向圧なし・壁なし・刻み遅い」
→ 完全停滞帯。Box/Calm。ノートレ。
AlgoTone: ⚪Calm-Tone / 🔴Box-Tone
市場局面: 休止帯(9:30〜10:00、13:00〜13:10)
アルゴ挙動: Spread安定化・分割吸収フェーズ
**② 🍏弱 × ❄弱 × 💧高
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 疑似ブレイク(フェイク寄り)**
あなたの定義:
「方向圧なし・壁なし・刻み速い」
→ 疑似ブレイク。追随禁止。
AlgoTone: 🫧Feint-Tone / 💓Pulse-Tone
市場局面: 指標前の“ノイズ点火”
アルゴ挙動: Spoof/Cancel多、急かす小反応
**③ 🍏弱 × ❄強 × 💧低
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 節目レンジの跳ね返し**
あなたの定義:
「壁だけ強い」→ 逆張りが効く。
AlgoTone: 🔴Box-Tone(壁型)
市場局面: 上下の壁が働く時間帯
アルゴ挙動: 壁タッチ → 小戻りパターン
**④ 🍏弱 × ❄強 × 💧高
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= Spike偽装帯**
あなたの定義:
“壁前の高速往復。エントリ厳禁。”
AlgoTone: 🫧Feint-Tone/⚡Spike-Tone(偽装)
市場局面: 指標直前・ニュース待ち
アルゴ挙動: 壁を試しては戻り、イナゴ誘導
**⑤ 🍏中 × ❄弱 × 💧低
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 弱トレンド**
あなたの定義:
「ジリ上げの弱トレンド」
AlgoTone: 🚀Dart-Tone(片寄せ)
市場局面: 10:00前後の“ジリ上げ”
アルゴ挙動: Lean(片側寄せ)で押しが機能
**⑥ 🍏中 × ❄弱 × 💧高
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 小型ブレイク入口**
あなたの定義:
「Step → Beat 化しやすい」
AlgoTone: 🌓Step-Tone → ⚔️Beat-Tone
市場局面: トレンド初期
アルゴ挙動: 段差形成 → 拍動化
**⑦ 🍏中 × ❄強 × 💧低
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 上抜け未遂レンジ**
あなたの定義:
「抜けるまで時間がかかる」
AlgoTone: 🔴Box-Tone(壁強)
市場局面: 節目前の“溜め”
アルゴ挙動: 壁に押し返され続ける
**⑧ 🍏中 × ❄強 × 💧高
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 壁試し → 抜けた瞬間に波立つ**
あなたの定義:
“壁試し、高速接触、抜けると 🌊”
AlgoTone: 💥Shock-Tone/⚡Spike前段
市場局面: ブレイク直前
アルゴ挙動: 高速接触 → 一気に段抜け
**⑨ 🍏強 × ❄弱 × 💧高
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 典型的ブレイク**
あなたの定義:
“🌊Sweep直前”
AlgoTone: 🌋Break前段/⚡Spike
市場局面: 怒涛のブレイク
アルゴ挙動: Sweep連鎖
**⑩ 🍏強 × ❄強 × 💧高
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 氷壁ブレイク(本命ブレイク)**
あなたの定義:
“壁崩壊後に段飛び”
AlgoTone: 💥Shock-Tone(断裂)
市場局面: 大型ブレイクの核心
アルゴ挙動: 氷壁崩壊 → 🍍段抜け連続
**⑪ 🍏強 × ❄中 × 💧中
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 健全トレンド**
あなたの定義:
「押しより追随」
AlgoTone: ⚔️Beat-Tone(鼓動トレンド)
市場局面: 10:30〜11:00の健全上昇
アルゴ挙動: 拍動しつつ傾斜形成
**⑫ 🍏強 × ❄中 × 💧低
① 🍏弱 × ❄弱 × 💧低
= 停滞しつつ強気(後続待ち)**
あなたの定義:
“買圧は強いが流速が足りない”
AlgoTone: 🌓Step-Tone(休止ステップ)
市場局面: 材料待ちの含み上げ
アルゴ挙動: 小段差 → 次の燃料待ち
① 🍏(弱) × ❄弱 × 💧低
「方向圧なし・壁なし・刻み遅い」
→ 完全停滞帯。Box/Calm トーン。ノートレ帯。
② 🍏(弱) × ❄弱 × 💧高
「方向圧なし・壁なし・刻みだけ速い」
→ 疑似ブレイク。フェイク寄り。追随禁止。
③ 🍏(弱) × ❄強 × 💧低
「方向圧なし・壁だけ強い」
→ 節目レンジの“跳ね返し”。逆張りが効く。
④ 🍏(弱) × ❄強 × 💧高
「方向圧なし・壁強い・刻み速い」
→ Spike 偽装帯。壁前の高速往復。エントリ厳禁。
⑤ 🍏(中) × ❄弱 × 💧低
「軽い買圧・壁なし・刻み遅い」
→ ジリ上げの弱トレンド。押し待ちは機能。
⑥ 🍏(中) × ❄弱 × 💧高
「軽い買圧・壁なし・刻み速い」
→ 小型ブレイクの入り口。Step → Beat 化しやすい。
⑦ 🍏(中) × ❄強 × 💧低
「軽い買圧・壁強い・刻み遅い」
→ 上抜け未遂レンジ。抜けるまで時間がかかる。
⑧ 🍏(中) × ❄強 × 💧高
「軽い買圧・壁強い・刻み速い」
→ “壁試し”の高速接触帯。抜けると一気に 🌊。
⑨ 🍏(強) × ❄弱 × 💧高
「強い買圧・壁弱い・刻み速い」
→ 典型的ブレイクパターン。🌊Sweep 直前。
⑩ 🍏(強) × ❄強 × 💧高
「強い買圧・壁強い・刻み速い」
→ “氷壁ブレイク”の核心帯。壁崩壊後に段飛び🍍が出やすい。
⑪ 🍏(強) × ❄中 × 💧中
「強い買圧・壁中・刻み通常」
→ 健全な上昇トレンド。押しより追随。
⑫ 🍏(強) × ❄中 × 💧低
「強い買圧・壁中・刻み遅い」
→ 買圧は強いが流速が足りず停滞。後続待ち。
◆ 🍎売り方向(ショート側)も同一構造
上記の「🍏 → 🍎」に置換すれば完全に対称な 12 パターンが成立します。
例
- 🍎(強) × ❄弱 × 💧高
→ 売り抜け・下方ブレイク。 - 🍎(中) × ❄強 × 💧高
→ 下の壁を“削り続ける”高速接触帯。
◆ 三軸マトリクスの読み方(総括)
- 方向圧(🍏🍎) は「向き」を決める
- IceWall(❄) は「跳ね返るか/通るか」を決める
- Flow(💧) は「速度」を決める
つまり、
🍏🍎(方向) × ❄(壁) × 💧(流速)
= “どこで動き、どこで止まり、どこで滑るか” を決める最終モデル
となります。
🔺 代表的市場タイプ(例)
■📌 観測プロトコル(完全版)
Type A:🍏High × ❄Low × 💧High → 高速ブレイク
Case 1:❄️IceWall が存在するが、実需ではなく見せ板だった例
➡ 押し待ち禁止。浅い順行が有効。
Type B:🍏Mid × ❄High × 💧Low → 逆張りBOX
Case 1:❄️IceWall が存在するが、実需ではなく見せ板だった例
➡ 反発優位。高粘着レンジ。
Type C:🍏Low × ❄Low × 💧Mid → 読みにくい帯
Case 1:❄️IceWall が存在するが、実需ではなく見せ板だった例
➡ ノーサイズ or 回避帯。
5 実戦パターン(拡張)
Case 1:❄高 × 🍏高 × 💧中 → “遅行型トレンド”
Case 1:❄️IceWall が存在するが、実需ではなく見せ板だった例
- 🍧RR = 0.65
- 🍏🍎 = +0.60
- 🍒Δt = 0.20〜0.25
➡ “跳ね返りつつ遅れて伸びる”中期トレンド。
Case 2:❄高 × 💧高 × 🍏中 → “刻むが進まないレンジ”
Case 1:❄️IceWall が存在するが、実需ではなく見せ板だった例
- 🍧RR = 0.70
- 🍒Δt = 0.10
- 🍏🍎 = +0.30
➡ 逆張りスキャルが最適。
Case 3:❄低 × 🍏高 × 💧高 → “高速ブレイク”
Case 1:❄️IceWall が存在するが、実需ではなく見せ板だった例
➡ 完全順行型。
5-6 三指標に共通する注意点
■📌 観測プロトコル(完全版)
❗注意1 — 単独では使えない
- 🍏🍎DPR → ❄次第で意味が逆転
- ❄ → 🍓PPS が低いと Fake
- 💧 → 🍌Spread と 🍇Depth依存
❗注意2 — 3秒窓 × 連続判定
❗注意1 — 単独では使えない
瞬間値を信じない。
❗注意3 — 00/50節目は別ルール
❗注意1 — 単独では使えない
IceWall・Flowが歪む。
5-7 “市場タイプを一言で表す”実戦式
以下の三語を同時に出す:
- Pressure(🍏🍎)
- Resistance(❄)
- Tempo(💧)
例:
- High–Low–High → “高速抜け”
- Mid–High–Low → “逆張りBOX”
- Low–Low–Mid → “ノイズ帯”
高難度指標(Depth・Flow・Sweep・C/R)
🍇🍊🍒
🧮🍊 C/R(cancel/replace ratio:入替 ÷ 約定件数)
3. Tickチャートの推奨セット(AlgoTone対応)
高難度指標(Depth・Flow・Sweep・C/R)
🍇🍊🍒
分析フローにおける位置づけ
分析フロー上は、次のような三段構えで利用することを想定しています。
- 静的データ (サイト内)
時間帯ごとの典型的な構造パターン(トーン・フラグ・メーターの分布)を把握するためのベースライン。 - 準動的データ(レポート内)
同じ枠組みで直前の状態変化(市況差分)を反映し、基準からのズレを確認。 - リアルタイム目視(ユーザーPC)
実際の画面で板・歩み値・短期チャートを観測し、
キャリブレーション済みの指標と突き合わせながら構造を検証する段階。
この三段階で用いることで、単一の瞬間値ではなく、期待値的な振る舞い・状態遷移のパターン に着目した読み方がしやすくなり、誤解や誤判定を減らすことができます。
リアルタイム観測や検証を行う前に、別ページの「キャリブレーション・ガイド(実環境キャリブレーション)」を参照しておくと、各指標の帯域がご自身の環境に合わせて整えられ、より一貫した分析が可能になります。以下では、その最終段階であるリアルタイム目視に基づく観測手順について説明していきます。
AlgoTone分析は、高頻度データに見られる構造的特徴(提示頻度・約定粒度・反応速度など)を理論的参照モデルとして抽象化 し、その要点を一般的なPC環境でも扱えるようにした市場動態の状態分類モデル です。
👉 AlgoTone分析の概要はこちら
指標の定義・換算・計測ポイント(詳細)
A. 直前チェック しやすいフラグ
| 順位 | 指標 | アイコン | 定義(何を数える?) | 観測面 | 基本窓W | 表示 | しきい値(メーター帯)半開 | 目視のコツ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | スプレッド幅 | 🍌 | 最良Ask − 最良Bid(tick/円) | 🧮板/L1 | 即時(必要なら⏳5s平均) | 🍌×n(n tick) | 1=実行可/≥3=滑り注意 | 🍌×1でも約定が途切れる時は薄地合い |
| 2 | OBI-L1(最良偏り) | 🍐 | (Bid0−Ask0)/(Bid0+Ask0)(Bid₀−Ask₀)/(Bid₀+Ask₀)(Bid0−Ask0)/(Bid0+Ask0) ×100%(符号付) | 🧮板/L1 | 保持0.6–0.8sで判定 | 🍐 +24% ⏳0.8s | |<20|:中立/20–30:寄与/≥30×0.6s:推進 | 枚数だけの入替に注意。保持時間でノイズ除去 |
| 3 | f/s(価格更新/秒) | 🍈 | **最良Bid/Askの“価格”**が変わった回数/秒(数量変化は数えない) | 🧮板+📈Tick | ⏳5s 指カウント | 🍈 85/5s(≈17/s) | 🍈:~8/🍈🍈:8–15/🍈🍈🍈:15–30/🍈🍈🍈🍈:≥30 | “同時多発”は1回扱いでOK(家PC向け) |
| 4 | PPS(歩み値行/秒) | 🍓 | 歩み値(Time&Sales)の約定行数/秒 | 🎞️歩み値 | ⏳5s 行カウント | 🍓 27/5s(≈5.4/s) | 🍓:~2/🍓🍓:>2–4/🍓🍓🍓:>4–8/🍓🍓🍓🍓:≥8 | 🍈↑ × 🍓↑=交戦/🍈↑ × 🍓↓=見せ疑い |
「基本窓 W」とは・・・Flags を計測するときに最低限とるべき「時間幅」
Tickは反応密度に依存するので安定しませんが、Flags は“時間窓 W”を固定しないと比較できないため、必ず「秒」で定義しています。
B. VBA向きメーター(基準/集計が重め)
| 番号 | 指標 | アイコン | 定義(要旨) | 観測面 | 基本窓W | 表示 | しきい値(メーター帯) | 実装メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 5 | Depth(厚みの相対%) | 🍇 | Center±N tickのBid+Ask合計=NowDepth。DR% = 100×NowDepth/Baseline | 🧮板/L1(+L2) | Center=ミッド、N=±3(推奨)/基準=⏳30s-EMA or ⌛Med3 | 🍇 88% ⏳30s | 🍇:≤80|🍇🍇:81–95|🍇🍇🍇:96–120|🍇🍇🍇🍇:≥121 | L2無い時はストラドル窓(Bid0..−N+Ask0..+N)で代用 |
| 6 | Flow(テンポ) | 🍒 | 同方向AddのΔt中央値/取れなければPPSを代用 | 🧮板 or 🎞️ | Δt:直近50–100イベント/代用:⏳5s | 🍒 520ms or 🍒 PPS 5.2/s | Δt:≤499速/500–799/800–1199/≥1200遅|代用PPS:≤1/2–3/4–6/≥7 | Δt困難ならPPSの滑らかさで代替 |
| 7 | C/R(交戦度) | 🍊 | L1入替(新規+取消)/ 約定件数(同窓) | 🧮板/L1 + 🎞️ | ⏳5–10s 同一窓 | 🍊 9.8 | 🍊:~6|🍊🍊:>6–10|🍊🍊🍊:>10–14|🍊🍊🍊🍊:>14 | 高C/R×低PPS=見せ/差替え/高C/R×高PPS=交戦 |
| 8 | Sweep段数(Pierce) | 🍍 | 最良が連続でn段飛ぶ/約定が>1tick連鎖 | 📈Tick + 🎞️ | 直近1–3秒 | 🍍×n | 🍍:1|🍍🍍:2|🍍🍍🍍:3|🍍🍍🍍🍍:≥4 | 連鎖発生時は🌐SWフラグへも反映可 |
補足
- f/s(価格版)は「最良Bid/Askの価格が変わった瞬間だけをカウント」。BidとAskどちらの変化でも+1。行って戻れば2カウント。数量だけの入れ替えは数えません(数量は猛烈に速いため目視ノイズになりやすい)。
- PPSはそのまま「歩み値の行数/秒」。同一価格での複数約定もすべてカウント。
- C/Rは必ず同じ時間窓で「板更新回数(見た目でOK)」と「約定件数」を数えて割ります。C/R<1は“こなし優位”、>10は“試し突きor交戦”の警戒域。八百屋並べでは段階(🍊の個数)を出し、必要に応じ「🍊0.8」「🍊12.7」のように数値を後置します。
カウント場所
- 板(L1=最良気配)… f/s🍈 と C/R🍊の「C(新規+取消)」をカウントする場所。
例:最良Askが 35710→35720 で +1、直後に 35720→35710 でさらに +1。 - 歩み値(Time&Sales)… PPS🍓 と C/R🍊の「R(約定)」をカウントする場所。
- 気配付き歩み(対応ツールのみ)… 各プリント時の当時の最良気配を同時に確認でき、整合チェックが容易。無ければ板と歩みを同じ窓Wで並行カウントすれば十分です。
表記ルール
- 文中の単体表記:f/s🍈=3、PPS🍓=2、C/R🍊=0.8 のように記載。
- 比較やサマリー(“八百屋並べ”):🍈🍈🍈🍓🍓🍊0.8 のように、段階は個数、小数は必要時だけ後置。
計算例
- 落ち着いた帯:f/s 12/s、PPS 1.8/s、C/R 0.9 → 🍈🍈🍓🍓🍊0.9
- 試し突き気味:f/s 26/s、PPS 2.6/s、C/R 8.9 → 🍈🍈🍈🍈🍓🍓🍓🍊🍊(※必要なら末尾に“C/R=8.9”併記)
※実装上の注意:ブラウザ版や省リソース設定だと更新が間引かれ、f/s・PPSが実態より低く出がちです。まずは自分の端末で「静かな帯(例:10:30頃)」と「速い帯(例:寄り直後/引け前)」の2点を基準化(キャリブレーション)し、上の帯境界を±10〜20%で微調整して使うと安定します。
5. フラグとの整合
アルゴトーンフラグは「いまの板の環境」を短く要約する信号です。5秒計測(f/s🍈・PPS🍓・C/R🍊)で得た現場数値に、フラグの読替えを重ね、トレードのサイズ・順逆の優先度・待つ/入るを決めます。
- 💎Auction(潮目):決まりやすさ。高いほど初動の順行追随が有利になりやすい(寄り・再開・引け前)。
運用:💎高×🌊高×🧊高なら「ブレイク本線」。押し目待ちより小ロットで順行に“先回り”。 - 🧊Spread(薄氷):滑りやすさ。広がりやすい時刻・材料で上がる。
運用:🧊高はロット縮小・利確前寄せ。逆張りなら❄️の粘着(再生速度)を必ず確認。 - 🌊Sweep(渦潮):止まりにくさ。同方向の段抜けが続く。
運用:🌊高は押し待ち不利。浅い追随の再入れで刻む。💎高×🌊高=ブレイク本線。 - 💧Flow(滴律):刻みテンポ。終秒の連打・短周期の加速。
運用:💧高は遅延コスト↑。逆指値・トレーリング幅を広げ、成行は縮小。 - ❄️IceWall(氷壁):再生壁。同値復活が速いと推進に時間。
運用:❄️高は抜け遅延。分割エントリ/押し戻り利用。🌊≧❄️なら抜け待ち、❄️≧🌊なら戻り売り/押し買い。
合成の最小例(本ページに記載/主ページで事例を拡張)
- 💎↑×🌊↑×🧊↑ → ブレイク本線(順行小ロット+撤退基準は厳しく)。
- 🧊↑×❄️↑ → 厚見え停滞(逆張りは可だが、壁の再生速度が条件)。
詳しい時間帯別の“出やすい組み合わせ”やケース図解は AlgoTone(主) を参照してください。
フラグと補助表示
| フラグ | メイン | 観測する場所(UI) | 計測のしかた(簡易) | 基本窓W | 補助アイコン&換算 | 使い分け(判断での役割) | 出やすい帯(JSTの例) | コツ / 誤検知メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Auction(潮目) | 💎 | 板L1(最良Bid/Ask)+歩み値、寄付/再開/引け直前の気配 | ・Uptick/DownTick比で傾き:TiltTicks ≈ (U−D)/max(1,U+D) ・中値ドリフト:Midの変化/σ ・最良枚数の偏り(厚みバランス) | 寄り60s/再開10s/引け30–120s | ー(数値で管理) | 「決まりやすさ」の地合い。💎高×🧊/🌊高=ブレイク準備。💎高×❄️高=一旦停滞→“壁”の弱まり待ち。 | 08:44–08:45、12:29:50–12:30、(延長後)15:40–15:45 | 1tick維持率が極端に低い日(🧊高)は“見かけの傾き”が出やすい。🧊と併観して過大評価を避ける。 |
| Spread(薄氷) | 🧊 | 板L1のスプレッド時系列(1tick↔2–3tick) | ・1tick維持率 ・“≥2tick”滞在比率 ・拡大イベント/分 | 10–20s(イベントは5–10sも) | 🍌:幅の目安。🍌1=平均1tick相当、🍌🍌=2tick… | 「滑りやすさ」と“戻りにくさ”。🧊高→ロット抑制・利確前寄せ。逆張りは❄️の粘り確認が条件。 | 寄り直後、10:06/10:45 周辺、14:54–15:00 | 単発の“拡大→即収束”はノイズ寄り。連続性と滞在比率で見る。 |
| Sweep(貫通) | 🌊 | 歩み値(連続約定の伸び)+簡易L2(食われ深さ) | ・RunLen(同方向連続約定本数) ・Pierce(段抜け数)=薄い側を何段連続で食ったか | 3–10s(高速は3–5s) | 🍍:段抜けバッジ。🍍2=2段、🍍3=3段… | 「止まりにくさ」。🌊高→押し待ち不利、順行の浅い入れ直し優位。💎高×🌊高=本線。🌊高×❄️高=一時停滞(抜け待ち)。 | 寄りの初動、再開直後、14:54–15:00 | 見かけ貫通は❄️が強いと止まる。“再生速度”を必ず併観。 |
| Flow(刻み) | 💧 | 歩み値(Time&Sales) | ・PPS(prints/sec)=約定件数/秒 ・Δt中央値(連打の間隔) ・ChipAvg(1プリントの枚数感) | 1–5s | (任意)🍇:粒の連なり感。🍇1=Δt中位~500ms、🍇2=~300ms、🍇3=<250ms 目安 | 「テンポ(処理力)」。💧高は遅延コスト↑ → トレール幅/逆指値距離の設計に直結。滑らか系トーンの信頼度↑、荒い系では“走り抜け”確率↑。 | :00/:30直前直後、引けの終秒帯 | ニュース直後は自然な高頻度応酬で💧だけ高騰も。方向は🌊/💎で付ける。 |
| IceWall(氷壁) | ❄️ | 板L1/L2(価格別の“削れ→即復活”)+歩み値 | ・RR(回復率)=「約定直後に同値復活」回数 / その価格の約定回数 ・TOS(成立累計/最小表示量) | 3–10s | 🍧:粘着の体感。🍧1=弱、🍧2=中、🍧3=強(例:RR≥0.6 & TOS≥3で🍧3) | 「進みにくさ/跳びにくさ」。❄️>🌊=戻り売り/押し買い寄り、🌊>❄️=抜け待ち。ブレイク狙いは分割&建て増し位置の後方化。 | 薄い時間/イベント後、昼過ぎの調整帯 | ディーラーの見せ板でも一時的に“復活”に見える。条件を「価格不変+即復活+複数回」に限定。 |
表記例(ページ内の使い方)
- 単体表示(文中):🧊=高(🍌🍌)、🌊=中(🍍2)、💧=中(🍇2)、❄️=高(🍧3)
- まとめ表示(八百屋並べ):🧊🍌🍌 🌊🍍🍍 💧🍇🍇 ❄️🍧🍧🍧
- 数値と併記したい場合:🧊 1tick維持率 62%/≥2tick滞在 28%(🍌🍌)、🌊 Pierce=2.4/5s(🍍2)
実装・計測のメモ(一般向けツール想定)
- まずは自分の端末で「静かな帯(例:10:30ごろ)」と「速い帯(例:寄り直後/引け前)」の2点をキャリブレーション。上の帯境界は±10–20%で微調整。
- ブラウザ版・省リソース設定は更新が間引かれがち。デスクトップ版+最短更新で。
- 🍌/🍍/🍇/🍧の“個数”は、意思決定のための段階表示です。必要に応じて数値(率・件数・本数)を併記すると、検証や再現がしやすくなります。
単位・換算(225先物ミニ基準)
| 単位 / 指標 | アイコン | 定義(ミニ基準) | どこで見る | 簡易計算式・読み方(ミニ) |
|---|---|---|---|---|
| 1 tick | 🍋 | 最小刻み幅(225miniは 5円/tick) | 取引仕様・板 | 価格差[円] ÷ 5 = 🍋個数(例:10円差=🍋🍋) |
| スリッページ量 | 🍋×n | 期待価格と約定価格のズレ(tick換算) | 約定照会 + 直前の最良/中値 | n = |
| スプレッド幅(瞬時) | 🧊+🍌×n | L1の最良Ask − 最良Bid(tick換算) | 板(最良) | n = (Ask − Bid) ÷ 5 → 「🧊 🍌×n」例:2tickなら 🧊🍌🍌 |
| 段抜け数(Pierce) | 🌊+🍍×n | 同方向の連続約定で“何段”食ったか | 歩み値 + 簡易L2 | n = 連続で空にした価格段の数 → 「🌊🍍×n」 |
| 氷壁粘着(同値復活) | ❄️+🍧×n | “削れ→即復活”の粘り段階 | 板(L1/L2)+ 歩み値 | RR ≥0.60 & TOS≥3 → 🍧🍧🍧 / 中位 → 🍧🍧 / 低位 → 🍧 |
| 刻みテンポ(PPS) | 🍓×n | 歩み値の件数/秒(約定密度) | 歩み値 | PPSを段階化:🍓1≒≤1/s, 🍓2≒1–2, 🍓3≒2–3, 🍓4≒3–5, 🍓5≧5 |
| フリッカー(f/s:価格版) | 🍈×n | 最良価格の更新回数/秒 | 板(最良) | 5秒で価格変化回数÷5 → 🍈段階:🍈1≒≤7/s, 🍈2≒8–15, 🍈3≒16–25, 🍈4≒26–40, 🍈5≧40 |
| 交戦度(C/R) | 🍊×n | (板の新規+取消)÷ 約定本数 | 板(最良の点滅)+ 歩み値 | 小数OK(例:C/R=0.8 → 🍊0.8、2.6 → 🍊2.6) |
| 20MA / 50MA | 🥖 / 🍞 | 移動平均(短/長) | チャート | 「🥖20MA」「🍞50MA」表記。交差・乖離で滑らか系トーン判定を補助 |
フルーツ換算ルール
- 🍋1 = 1tick = 5円(mini)※ラージは10円/tick(参考用)
- 🧊の“量感”は🍌で表現:🍌1=1tick相当、🍌2=2tick…(平均または直近の値)
- 🌊の強さは🍍で段抜け数:🍍2=2段連続、🍍3=3段…
- 💧のテンポ感は🍓(PPS段階)と併記推奨(例:💧🍓🍓🍓)
- ❄️の粘着は🍧で体感段階(RR/TOSで裏取り)
- f/sは🍈段階、C/Rは🍊で小数も許容(例:🍊0.8)
計算・採取の“場所”メモ
- 板(最良=L1):スプレッド🧊(🍌)、フリッカー🍈(価格変化カウント)、偏り、❄️の復活確認
- 板(簡易L2):🌊の段抜け(🍍)、❄️の同値復活の有無
- 歩み値(Time&Sales):PPS🍓、🌊の連続約定、スリッページの裏取り
- 約定照会:スリッページ🍋(自分の実コストをtick換算)
表記例
- 「🧊🍌🍌 🌊🍍2 💧🍓🍓 ❄️🍧🍧」= 2tickスプレッド、2段抜け、PPS中位、氷壁中
- 「スリッページ 🍋🍋=10円(mini)」
- 「f/s🍈=4, PPS🍓=3, C/R🍊=1.8」 → 文中では “🍈🍈🍈🍈 🍓🍓🍓 🍊1.8” と八百屋並べで併記可
移動平均(MA)
MAアイコン凡例(移動平均)
| 種別 | アイコン | 目安(期間) | 主な用途・見方 | 測る場所 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 短期 | 🥖 | 20MA | 初動・“こなし”の確認、短期ドリフト | Tickチャート | ウェーブ系(③🔴/⑧🟢/⑪⚔️)は「30秒Tick × 🥖20MA(または19MA)」推奨 |
| 中期(基準) | 🍞 | 50MA | 基準線・日中の傾き把握 | Tick/分足 | 標準の比較軸 |
| 中長期 | 🍞🍞 | 100MA | 中期トレンドの強弱 | 分足 | |
| 長期 | 🥪 | 200MA | 長期ドリフト・地合い | 分足 |
表示例:「MA: 🥖20 / 🍞50」、「ウェーブ観察: 30秒Tick × 🥖20MA」
🍐偏りメーター(最良枚数の左右差)
| 項目 | 表記 | 内容 |
|---|---|---|
| 🍐定義式 | Bias = (BidQty − AskQty) / (BidQty + AskQty) | L1(最良Bid/Askの枚数)を使用 |
| 🍐方向の符号 | + / − | +=買い優勢、−=売り優勢(例:Bias: +🍐🍐) |
| 🍐測る場所・窓 | 板(L1)・5〜10秒 | 継続性を確認(2秒以上の維持など) |
| 🍐注意 | UI更新・配信仕様で見かけが変動 | 直近20営業日の分位点でキャリブレーション推奨。❄️IceWall高では一時偏りが打ち消されやすい |
🍐段階(八百屋並べ)
| 表示 | しきい値(|Bias|) | 典型シグナル感 |
|---|---:|---|
| 🍐 | 0.20–0.29 | 弱い片寄り |
| 🍐🍐 | 0.30–0.50 | 中程度の片寄り(Step/Ladder準備域) |
| 🍐🍐🍐 | ≥0.60(2秒以上継続) | 強い推進(順行優位) |
メモ:しきい値は環境に合わせて微調整(キャリブレーション)。❄️が高い場合は偏りの“持続”を重視して判定してください。
6. トーン・ファミリーへの接続(A/B/C/Dの初動判定)
5秒スナップでの仮置き(ミニ標準・一般ツール帯)
- A/C(Calm・Box・Breath・Sine):
f/s🍈 低〜中(〜20)/C/R🍊 3–9/PPS🍓 〜3
→ こなし優位。逆張り短打ちや小幅レンジ取り。 - B(Pulse・Flash・Step):
f/s🍈 中〜高(8–40)+ 偏り0.3–0.5が持続
→ 小ロット順行で刻む。押し浅いならStep/Ladderへ発展しやすい。 - D(Feint・Spike・Dart・Shock・Break):
f/s🍈 高(20–40/40+)× C/R🍊 高(PPS🍓は高 or 低=“試し”)
→ 様子見またはサイズ縮小。Flash/Storm級は成行抑制。
運用フロー(本ページで徹底/主ページはトーン辞典へリンク)
- 5秒で仮置き(A/C or B or D)。
- 小ロットでテスト。
- 直後に再観測し、ヒステリシスで帯を固定(いったん上位帯に入ったら、1段下の境界−10%まで降格しない)。
- トーンの詳細(③⑧⑪=ウェーブ系は30sec/20MA/19MA、など)は**AlgoTone(主)**の該当ページへ。
アルゴトーンの詳しい内容は、③⑧⑪=ウェーブ系は30sec/20MA/19MA、など)はAlgoTone(主)の該当ページへ。アルゴトーン分析ページを参照してください。
チャート/板・歩み値の目視テーブル(一般ツール基準)
凡例: 🗂️=板(気配)/🎞️=歩み値/¹²³=L1/2/3
果物: 🍈=f/s(フリッカー速度)/🍓=PPS(テープスピード)/🍊=C/R(交戦度)/🍐=片寄りメーター(Auction系)/🍌=スプレッド幅(1🍌≒1tick体感)/🍍=段抜け(Sweep系)/🍋=tick単位/🍇=刻みの粒度(Flow感)/🍧=同値復活の粘着(IceWall感)
| トーン名 | スプレッド | 最良気配の厚み・偏り | フリッカー f/s(価格) | C/R | 典型プリント | 典型サイン(数値目安) | 目視ポイント(どう判断するか) | 関連Flag(参考) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ① Calm-Tone 🫧 | 1tick固定(🍌1) | 左右ほぼ対称、|厚みバランス|≤0.2 🍐 | 0.2–2.0(1–10/5s)🍈 | 3–7 🍊 | 小口が等間隔で淡々 | 連続約定<3–5本/10秒 🍓、MA乖離<0.05σ | L1最良の価格更新少、歩み値は「トン…トン…」。同値リフィル穏やか(🍧中) | 💧Flow 低〜中(🍇) / 🧊Spread 低(🍌) / ❄️IceWall 中(🍧) |
| ⑥ Breath-Tone 🫧 | 1tick固定(🍌1) | 交互にわずかに厚み変化、|厚みバランス|≤0.2 🍐 | 0.5–2.5(3–12/5s)🍈 | 4–8 🍊 | 小口の往復こなし | ±2–3tick内の往復が20秒で3–5回(🍋2–🍋3/🍓); MA20/50距離一定 | 片側が薄くなると即補充。Calmより更新多いが“こなし”(🍇中) | 💧Flow 中(🍇) / ❄️IceWall 弱〜中(🍧) |
| ⑬ Step-Tone 🌓 | 1tick中心(🍌1保持) | 片側の再補充持続、|厚みバランス|0.3–0.5 🍐 | 2–6(10–30/5s)🍈 | 4–7 🍊 | 同方向の短連が続く | 「水平2–5秒→+1tick」反復(🍋+1);偏り0.3–0.5が≥2秒 🍐 | 5秒観測で“止まり→小ジャンプ→止まり”が等間隔。反対最良は減る→即補充 | 💧Flow 高(🍇) / 🌊Sweep 弱〜中(🍍) / 💎Auction(時刻寄与🍐) |
| ⑮ Ladder-Tone 🌕 | 1tick→抜け値定着(🍌1→定着) | 抜け価格が即支持/抵抗化 | 3–8(15–40/5s)🍈 | 4–8 🍊 | 抜け→定着→再抜け | 抜け後の戻り≦**40%で2段+**継続;連続約定>10本 🍓 | ブレイク後同値横ばい→すぐ次段。押し戻り浅くテンポ一定 | 🌊Sweep 中(🍍) / ❄️IceWall 支持化(🍧) / 💧Flow 中(🍇) |
| ③ Box-Tone 🔴 | 1tick(端は重い)(🍌1) | 上下5–10tickに“壁”反復、中心は対称 🍐 | 0.5–2.5(3–12/5s)🍈 | 8–15 🍊 | 端で小反発往復 | 同値リフィル連発(🍧↑)、氷山反応 | レンジ端で指値再提示が連発。中央は静か→端に行くほど戻される | ❄️IceWall 高(🍧) / 💧Flow 低〜中(🍇) |
| ④ Faint-Tone 🫧 | 1–2tick瞬間拡大(🍌1→🍌2) | 壁に小口で触れて即取消 | 5–12(25–60/5s)🍈 | >10 🍊 | 小スパイク→即戻り | L2–L5点滅急増も約定少(🍓低) | 板2–5段目がチカチカ(🍈高)増えるのに歩み値伸びず=“試し” | 🧊Spread 中(🍌) / 💧Flow 中(🍇) / 🌊Sweep 低(🍍) |
| ⑤ Spike-Tone ⚡ | 1→2–3tick瞬間拡大(🍌1→🍌2–🍌3) | 薄い段が連続で欠ける | 6–14(30–70/5s)🍈 | >10 🍊 | 断続スパイク | 単発“掃き”30–60枚×2–3回(🍓塊)、連続高安更新 | 薄い側で“穴あき”連発。スプが瞬時に広がり、すぐ戻る動き2–3回 | 🧊Spread 高(🍌↑) / 🌊Sweep 中〜高(🍍) |
| ② Pulse-Tone 💓 | 1→2tick短拡大(🍌1→🍌2) | 偏り**≥±0.6**が一気に出る 🍐 | 6–12(30–60/5s)🍈 | >8 🍊 | 30–60連が片側集中(🍓↑) | 数十秒“脈打つ”加速、±30–60円の押上げ/押下げ(🍋) | 歩み値が同方向に走る、反対側最良が蒸発→戻り | 🌊Sweep 中(🍍) / 💧Flow 中(🍇) / 💎Auction(イベント直後🍐) |
| ⑦ Flash-Tone 💫 | 1→2–4tick瞬間拡大(🍌1→🍌2–🍌4) | 片側厚みが蒸発→即回復 | >12(≥60/5s)🍈 | >15 🍊 | 1–2秒で100+連(🍓爆) | スプレッド0.3–0.7秒だけ拡大 | 一瞬“真空化”。大連約定の直後、板密度がすぐ復帰 | 🧊Spread 高(🍌↑) / 🌊Sweep 高(🍍↑) |
| ⑧ Sine-Tone 🟢 | 1tick(安定)(🍌1) | 厚みが規則的に交代 | 1–3(5–15/5s)🍈 | 4–7 🍊 | 滑らかな往復 | 周期3–6回/分、中心は緩くドリフト | 同幅・同間隔の往復。反転点で出来やや膨らむ(🍓) | 💧Flow 中(🍇) / ❄️IceWall 中(🍧) |
| ⑪ Beat-Tone ⚔️ | 1tick(維持)(🍌1) | 偏りが周期的に強弱交代 🍐 | 1–4(5–20/5s)🍈 | 5–8 🍊 | 10–20連→反転反復(🍓) | 片側滞留→小休止→反対滞留 | モメ×スイングの綱引き。鼓動のような強弱が交互 | 💧Flow 中(🍇) / 💎Auction(終盤寄与🍐) |
| ⑨ Dart-Tone 🚀 | 1tick(維持)(🍌1) | 薄い側へ貼り付き継続 🍐 | 2–6(10–30/5s)🍈 | 6–10 🍊 | 15–30連の押上げ/押下げ(🍓) | 片寄り維持、反対厚みは薄い | 最良が片側に寄り続け、小口が切れず進む | 🌊Sweep 中(🍍) / 🧊Spread 低〜中(🍌) |
| ⑩ Shock-Tone 💥 | 2–5tickへ拡大(🍌2–🍌5) | 逆側厚みが一気に消失 | 8–16(40–80/5s)🍈 | >10 🍊 | 一撃多段掃き | 1回80–150枚(🍓太)、深さ▲30–50% | レンジ端で反対側板がごっそり消え、段飛び(🍍) | 🌊Sweep 高(🍍↑) / 🧊Spread 中(🍌) / 💎Auction(端点🍐) |
| ⑫ Break-Tone 🌋 | 2–6tick(継続)(🍌2–🍌6) | 一方向に空洞化→連鎖 | 6–12(30–60/5s)🍈 | >10 🍊 | 50–100連打→減衰(🍓) | スリッページ急増、戻り弱い | 荒い連打後に細り、戻せないまま推移。後処理の崩れ | 🌊Sweep 高(🍍↑) / 🧊Spread 中(🍌) / ❄️IceWall 低(🍧↓) |
| ⑭ Pennant-Tone 🌔 | 1tick(収束→拡大)(🍌1) | 中心厚みに集中→徐々に拡散 🍐 | 1–4(5–20/5s)🍈 | 4–7 🍊 | 往復幅が段々拡大 | 収束率≥30%→拡大、偏りSD上昇 🍐 | 三角収束→上下更新幅が次第に広がる | 💧Flow 低→中(🍇) / 💎Auction(直前配分🍐) |
| ⑯ Sync-Step-Tone ☔ | 1tick(維持)(🍌1) | 双方の段差が同テンポ | 3–7(15–35/5s)🍈 | 4–7 🍊 | 等間隔の段差セット並立 | 8–12秒周期で「水平→+1tick」が左右同期(🍋+1) | 複数執行の足並み一致。水平部が短め | 💧Flow 高(🍇) / 💎Auction(時刻同期🍐) |
| ⑰ Surge-Tone 🌩️ | 1→2–3tick瞬間拡大(🍌1→🍌2–🍌3) | 短命の偏りが“刺さる” 🍐 | 5–10(25–50/5s)🍈 | 6–9 🍊 | 2–3秒の連射挿入 | 短期サージ<5秒×2回以上 | なめらかな波に鋭い一刺しが2回+。直後は元リズムへ | 🧊Spread ↑(🍌) / 🌊Sweep ↑(🍍) |
| ⑱ Pullback-Tone 🌦️ | 1–2tick(🍌1–🍌2) | 抜け直後、逆側厚みが一時優勢 | 2–5(10–25/5s)🍈 | 4–7 🍊 | 浅い戻り→再始動 | 直前推進の**30–50%**だけ逆行→再開(🍋) | **“一度だけ”**の戻りなら継続有力。深い戻りは無効 | ❄️IceWall 中(🍧) / 💧Flow 中(🍇) |
| ⑲ Storm-Tone ⛈️ | 1–2tick(伸縮反復)(🍌1↔🍌2) | 厚みが交互に出現/消滅 | >10(≥50/5s)🍈 | >12 🍊 | 速いのに継続 | スプレッド1↔3tick往復(🍌1↔🍌3)、連続塊が交互 | 複数要因が同時点火。5秒で“イベント級”、方向は続きやすい | 🧊Spread 高(🍌↑) / 🌊Sweep 高(🍍↑) / 💧Flow 高(🍇↑) / 💎Auction(引け帯🍐) |
補足
- f/s は価格ベース(最良Bid/Askの価格が変わった回数を合算)でカウントします。数量のみの更新は含めません。
- 端末・回線により f/s/PPS は下振れしやすいので、絶対値より平常帯からのズレで判定してください。
Tick or 分足チャートの目視テーブル(一般ツール基準)
凡例(この表で使うアイコン)
🍈=f/s(最良“価格”更新ペース)/🍓=PPS(歩み値の行数/秒)/🍊=C/R(交戦度)/🍌=スプレッド幅/🍐=片寄り・厚みバランス/🍋=tick換算(225 mini=5円/🍋1)
🥖=短期MA/🍞=中期MA/🍞🍞=長めMA/🥪=超長期MA
| トーン名 | Representative Use | Recommended Tick(🍋) | Recommended MA(パン) | Shape | Notes | 観測指標の目安(板🧮 / Tick📈) | 検出サイン | 曜日特性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ① Calm-Tone 🫧 | 板を落ち着かせたい・在庫/ベーシス微修正 | 20–60秒 / 🍋30–60 | 🍞50MA / 🍞🍞100MA(+🥖20MA) | 水平〜極小振幅、長短MA乖離小 | “静止”地ならし帯。次トーンの入口 | 🧮 🍌安定、|🍐≤0.2|、🍈 1–10/5s / 📈 連続約定<3–5/10s(🍓低) | 再掲が規則的、短期MAの揺れ極小 | 月・水=安定、金=短縮気味 |
| ② Pulse-Tone 💓 | ヘッドライン直後の間欠追随(鋸歯) | 1–3秒 / 🍋3–8 | 🥖5/🥖8, 🥖8/🍞13 | 周期はあるが鋭い反応列 | 初動は短命になりがち | 🧮 一時的🍌拡張≥🍋1、🍈 30–60/5s / 📈 連続約定3–7本(🍓中、200–600ms) | 等間隔ティック列、IOC/成行の連射痕 | 指標日・金で増加 |
| ③ Box-Tone 🔴 | MM×裁定でレンジ維持(上下で供給/吸収) | 10–20秒 / 🍋20–40 | 🍞20/🍞50(ウェーブ系は 30秒Tick× 🍞20/🥖19 推奨) | バンド上限/下限往復、中心は水平 | 同値リフィルが鍵 | 🧮 端で板補充、中央減速、対称、🍈 3–12/5s / 📈 高安水平、往復反発(🍓中) | 上限で供給、下限で吸収(🍐中立) | 火・木で出やすい |
| ④ Faint-Tone 🫧 | 板感知の小フェイントで反応試験 | 3–5秒 / 🍋5–13 | 🥖7/🍞13 | ダート型、小突き混在 | だまし多め | 🧮 🍊>10∧約定少、最良の引っ込み→戻り<1秒、🍈 25–60/5s / 📈 **±5–15円(🍋1–3)**ミニスパイク | 小フェイント後に出来薄・即撤収痕(🍓低) | 水・金で注意 |
| ⑤ Spike-Tone ⚡ | 薄所突き/外因直後の噴火 | 3–5秒 / 🍋5–13 | 🥖5/🍞13, 🍞13/🍞🍞34 | トゲ状スパイク連続 | スリップ・逆噴射注意 | 🧮 🍌拡張≥🍋2、🍈 30–70/5s / 📈 連続高安更新2–3、単発“掃き”30–60枚×2–3(🍓塊) | 長いヒゲ→直後に逆側清算集中 | イベント日中心 |
| ⑥ Breath-Tone 🫧 | 分割執行の“こなし”、参加率微調整 | 10–30秒 / 🍋20–60 | 🍞20/🍞50, 🍞50/🍞🍞100(+🥖20) | ゆっくり小波 | 次モードへの橋渡し | 🧮 参加率±10%内、深さが緩慢に脈動、🍈 3–12/5s / 📈 連続約定5–15/分(🍓中) | 小幅往復(🍐中立)継続 | 月〜水で安定 |
| ⑦ Flash-Tone 💫 | 秒〜サブ秒の高周波・即応即撤収 | 1–2秒 / 🍋3–5 | 🥖5/🥖8 | ②より短く鋭い、継続極短 | 追いかけ厳禁 | 🧮 見掛け🍌拡大、板一時蒸発、🍈 ≥60/5s / 📈 約定5–10本<1秒(🍓爆)→即クールダウン | 大実体1発→直後に静まる切替秒 | 金で発生増 |
| ⑧ Sine-Tone 🟢 | スイング優位のなめらかな往復 | 10–20秒 / 🍋20–40 | 🍞20/🍞50(ウェーブ系は 30秒Tick× 🍞20/🥖19) | サイン波反復、中心緩ドリフト | 反転点で出来膨らみ | 🧮 板テンポ安定、🍈 5–15/5s / 📈 周期30–90秒、ドリフト小(🍓中) | 綺麗なサイン波、反転点で出来増 | 午後・水/金で増加 |
| ⑨ Dart-Tone 🚀 | ダート型の一方向性(不規則推進) | 3–10秒 / 🍋8–21 | 🥖8/🍞21 | 不規則だが片側へ偏る | 伸びは短〜中 | 🧮 |🍐≥0.6持続、反対深さ低下、🍈 10–30/5s / 📈 小刻み同方向実体連続(戻り浅い、🍓中) | “じり押し/じり下げ”が切れず進む | 火・金で偏り出やすい |
| ⑩ Shock-Tone 💥 | 断裂捕捉・レンジブレイク直後の一撃 | 3–5秒 / 🍋5–13 | 🥖5/🍞13, 🍞13/🍞🍞34 | ギャップ→一気推進 | 端点対応が重要 | 🧮 ギャップ20–40円(🍋4–8)、VWAP乖離>1.5σ、🍈 40–80/5s / 📈 断裂→連続約定→短い反動(🍓高) | 壁抜け→連鎖約定 | 5分足確定付近で全曜 |
| ⑪ Beat-Tone ⚔️ | モメ×スイングのせめぎ合い | 10–30秒 / 🍋20–40 | 🥖13/🍞34, 🍞20/🍞50 | 鼓動のような強弱、中心線わずかに傾く | 中期基調の形成 | 🧮 断続的な大口こなし、🍈 5–20/5s / 📈 波長60–120秒、振幅20–50円(🍋4–10)(🍓中) | 等間隔の鼓動で高安更新 | 火・金で顕著 |
| ⑫ Break-Tone 🌋 | ロスカ連鎖崩落→減衰(後処理) | 3–10秒 / 🍋8–21 | 🍞13/🍞🍞34, 🍞🍞34/🥪89 | 急落→減衰、幅が徐々に縮む | 本崩しサイン | 🧮 成行増・板復活遅い、🍈 30–60/5s / 📈 連続安値/高値更新**≥5**、🍌拡大→収束(🍓高→中) | 戻せないまま振幅縮小 | イベント後に全曜 |
| ⑬ Step-Tone 🌓 | 段差で押し上げ/押し下げ(進捗追い上げ) | 5–10秒 / 🍋8–21 | 🥖8/🍞21/🍞🍞34 | 止まり→小ジャンプ→止まり | 継続トレンド基本形 | 🧮 反対深さ比<0.6 ∧ |🍐≥0.3持続、🍈 10–30/5s / 📈 “止まり→ジャンプ”≥3回(🍋+1×複数、🍓中) | 階段状に推移、押し戻り浅い | 全曜。09:54/10:00顕著 |
| ⑭ Pennant-Tone 🌔 | 収束→拡大型、ブレイク前後の判定 | 10–20秒 / 🍋20–40 | 🍞20/🍞50 | 三角収束→振幅拡大 | だまし注意 | 🧮 収束中は出来縮小(🍓低)、🍈 5–20/5s / 📈 直近60–120秒の高安幅30%以上縮小→拡大 | 上下辺で出来が溜まり“準備” | 火・金で出やすい |
| ⑮ Ladder-Tone 🌕 | 水平→垂直→水平の“食い進み”反復 | 3–10秒 / 🍋8–21 | 🥖8/🍞34/🍞55 | 三拍子明瞭(>1.5s→>0.5s→水平) | 追随優位 | 🧮 連続約定**>10**(🍓高)、反対深さ<0.5、🍈 15–40/5s / 📈 抜け値の水平化(支持/抵抗化) | 三拍子明瞭、押し戻り浅い | 金>火水>月木 |
| ⑯ Sync-Step-Tone ☔ | VWAP/POV/ISが同時段差化 | 5–10秒 / 🍋8–21 | 🥖8/🍞21/🍞🍞34 | 段差間隔が揃う(水平短め) | 点火の合図 | 🧮 子注文テンポ相関>0.7、🍈 15–35/5s / 📈 同時多発の小段(🍓中) | 複数執行の足並み一致 | 09:54・10:00帯で全曜 |
| ⑰ Surge-Tone 🌩️ | なめらかな波に短命サージ挿入 | 3–10秒 / 🍋8–21 | 🥖5/🍞13 と 🍞🍞34/🥪89 | 長期は連続、短期だけ鋭い鋸歯が刺さる | モメ転換の前触れ | 🧮 短期MA乖離>2σ、🍈 25–50/5s / 📈 サージ**<5秒×2+**(🍓中) | 波途中に鋭いスパイクが刺さる | 切替秒・点検帯で増加 |
| ⑱ Pullback-Tone 🌦️ | 浅い押し/戻り一度→再開 | 3–10秒 / 🍋8–21 | 🥖8/🍞34/🍞55 | 30–50%逆行→水平→再加速 | 継続確認に有効 | 🧮 押し/戻り“一回で収束”、🍈 10–25/5s / 📈 戻り幅30–50%(🍋換算目安)、水平1–3s、再開で出来増(🍓↑) | “一度だけ”確認で順行 | 境界直後に全曜 |
| ⑲ Storm-Tone ⛈️ | 長波に多周波スパイク重畳 | 1–5秒+10–30秒 / 🍋8–21併用 | 🥖5/🍞13 と 🍞🍞34/🥪89 | 乖離と収束が多層に交錯 | 最上位警戒 | 🧮 短中長MA同時乖離/収束、🍌伸縮↑、🍈 ≥50/5s / 📈 約定密度の相関が乱れる(🍓高) |
本ページは、日経225先物 mini を標準にした一般+専門家向けの実務ガイドです。PC版のリアルタイム設定を前提に説明します(ブラウザ簡易表示やスマホは配信頻度が下がりやすいため、まずはPCでの観測を推奨)。サイト内の「Market Strategy Breakdown」には時間帯ごとのスタティックな旗レベル(💎🧊🌊💧❄️)を併記していますが、実戦では本ページのキャリブレーション手順に従い、直前の板・歩み値を3〜5秒だけ観測して“自分の端末の平常値”に合わせて補正してください。
