信号層-カレント・メトリクス・バー(Current Metrics Bar)

市場の短期変動は多くの投資家がランダムなノイズとして捉えがちですが、その背後にはHFT(高頻度取引)やAI主導のアルゴリズム取引が仕掛ける微細なパターンが存在します。これらの市場変動の構造を解析し、リスクの可視化を試みました。

短期的な市場の「異常」や「ゆらぎ」に着目

🧩分析レポートでは2時間期間、1時間期間、30分期間、15分期間のように長短4つの期間を分析しますが、それらの期間をさらに3つに分け、それぞれの期間ごとの動きを数値と矢印で表現しました。短期的な市場の「異常」や「ゆらぎ」に着目し、トレードに活用するための補助指標として設計されています。

Memo

セグメント・フレームワーク群はレポート上部のステラ・ナビゲーション (Stellar Navigation)の構成要素となります。

市場に構造的・時空間的に偏在するバイアスを可視化

価格・時間・重みのいずれかにおける「偏り」を捉えることで、トレンド形成の土台となる静的な力の分布を描き出します。

  • 🧭FLEX(Flow-Level Exposure):価格推移の積分的な偏在
  • Integrated(Integrated Market Bias):価格変動の上下バイアス比(積分的)
  • 🧭Horizonal(Horizontal Bias Ratio):滞在時間の上下バイアス比
  • ⚡Gravity(Price Gravity Ratio):変動の集積重心を可視化
Memo

バイアス・フレームワーク群はPulse Chart(Phase-Unfolding Loop of Sine Expression - サイン波展開型・位相同期チャート)の要素となります

市場に内在する動的な力や感応性を可視化

トレンドの転換点や継続力、価格変動の潜在エネルギーを捉えることで、動的な「兆し」や「勢い」を浮き彫りにします。

  • 🧭FLASH(Front-Lag Asymmetric Sensitivity Highlight):インパクト発生のタイミング特性
  • Box Index:レンジ相場への収束傾向を測る
  • Inertia Factor:同方向への持続的な推進力(慣性)を測る
  • 🧭Reversal Momentum Index:突発的な逆モメンタムの兆候を予測
Memo

フォース・フレームワーク群はMomentum Vector Chart(モメンタム・ベクター・チャート)の要素となります。

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市場に内在する動的な力や感応性を可視化する指標群

相場の節目や変調を示すタイミングサインを、各種チャート上に記号として表示しています。相場の構造的変位や瞬間的変動を視覚的に補足する役割を担います。

🕒Cliff▼ 急激な下落が始まる可能性のある地点
🕒Takeoff▲ 新たな上昇が始まる起点となる地点
🕒Surge↑ 緩やかな上昇から急激な加速に転じる局面
🕒Drop↓ 上昇傾向からの急反落の兆候を含む局面
🕒Breakdown⤵ 節目を下回る重要な変動
🕒Breakup⤴ 節目を上回る重要な変動
🕒Fake↓ 短期的な下振れがトレンドとは逆方向となる場合
🕒Fake↑ 短期的な上振れがトレンドとは逆方向となる場合
🕒Spike↓ 下方向への急峻な値動きが生じた瞬間
🕒Spike↑ 上方向への急峻な値動きが生じた瞬間

表示箇所:ヒルベルト変換チャート

記号説明
Cliff▼急激な下落が始まる可能性のある地点
Takeoff▲新たな上昇が始まる起点となる地点

概要(定義・用途・意義)

  • 定義
    5〜60分の移動窓で価格系列を瞬時位相から導く“波”の**極大(Cliff▼)/極小(Takeoff▲)に一致する時刻を刻印する。区間が一方向推進の場合、**開始側=極小(Takeoff▲)/終了側=極大(Cliff▼)となる。
  • 用途
    時間帯の節目(山・谷)を特定し、反転初動や過伸び是正の短距離トレード起点に用いる。
  • 意義
    サブ分級のスパイク系に対し、Cliff/Takeoff は分〜時限の上位波動を与え、下位シグナル(Spike, Surge, Fake 等)の整合判断の基準軸となる。

検出手順(一般的計測)

  1. 前処理:ティックを最小呼値で正規化、3点中央値またはHampelで微外れ値抑制。
  2. 解析:バンド制限後、ヒルベルト変換で解析信号 xax_axa​。瞬時位相の変化率から瞬時周波数を取得。
  3. 極値候補:瞬時振幅の局所極大と、位相進行の減速—停止—反転点を合致条件として抽出。
  4. 一方向補正:窓内が単調推進(累積符号比率≥0.7)の場合、窓端を優先(開始端=Takeoff▲/終了端=Cliff▼)。
  5. 品質フィルタ(いずれか)
    • 🧊スプレッド直前比+1tick拡大(0.5〜2.0秒)
    • 🍈f/s +1段上昇(内部スコア)
    • 片側Depth(L1〜L3合計)−20%超の非対称減少
  6. 重複抑制:同方向で90〜180秒のリフラクトリを設定。

Algo-Tone 対応(ドット×トーン)

  • 主候補:⑩ Shock-Tone🔴/⑫ Break-Tone💥
  • 補助候補:⑤ Spike-Tone🟣/⑲ Storm-Tone⛈️
  • 典型:🧊拡大、段飛び、高🍈+高🍊の同居(端点刻印)。

Flags / Meters(閾値目安)

  • Flags:🧊=1–2(すき間拡大)、💧=1–2(小口テンポ)、🌊=1(軽い貫通)、💎=0/1(特殊気配の影響小〜中)、❄️=0/1(壁弱〜中)
  • Meters:🍈≥🍈🍈、🍓≥🍓🍓、🍊=🍊🍊、🍐=0.25〜0.35、🍇=95〜110%

最小目視(3–5秒)

  • 片側ベストの厚み回復遅延
  • 極小実体+長ヒゲが2本連続(秒〜15秒足)
  • 直近レンジ端の再タッチ→噛み直し(“く”字)

運用テンプレ

  • 方向:Cliff▼→売り先回り1–2tick/Takeoff▲→買い先回り1–2tick
  • 利確:+2〜3tick(固定)
  • 損切:対称幅(+3なら−3)
  • 時間:60〜120秒で強制クローズ
  • 再入:50%戻し超+同条件再発で1回まで

レポート表示例

  • 10:34:45 ▼Cliff(🧊2 💧1 🌊1 / 🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / 🍐0.28, 🍇104%)
  • 12:04:22 ▲Takeoff(🧊1 💧2 🌊1 / 🍈🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / 🍐0.31, 🍇98%)

要点:Hilbert による位相・振幅の極点と、板の**非対称(🧊・Depth)**が重なる時刻を端点として刻む。端点は“トレンドの始点確定”ではないため、短距離・時間制限・対称リスクで扱う。

箇所:ヒルベルト変換チャート

瞬発的に突出する価格変動を補足するための指標です。以下に、レポート上に表示されているスパイクのタイミングで、実際にスパイクが起こるかの見極め方を説明します。

概要(定義・用途・意義)

  • 定義
    短時間に同方向へ≥3ティック連続で進み(前進幅=Δf)、直後にその≥50%を同時間スケールで戻す(戻し幅=Δb≥0.5·Δf)現象を Spike と定義する。方向は前進方向で表記(例:上に走って半分戻せば Spike↑、下に走って半分戻せば Spike↓)。
  • 用途
    瞬間的な板の目減り・貫通による短距離の値幅を抽出し、速い刈り取り/短期の逆張りに利用する。
  • 意義
    マクロな節目(Cliff/Takeoff)に対し、Spike はサブ分〜1分級のマイクロ構造変化を捉える。ヒルベルト変換(瞬時位相・瞬時振幅)では、瞬時振幅の尖頭+位相の急加速→減速として観測される。

Algo-Tone 対応(ドット×AlgoTone)

  • 主候補:⑤ Spike-Tone🟣/⑦ Flash-Tone🟡
  • 補助候補:⑰ Surge-Tone🌩️/⑩ Shock-Tone🔴(上位イベント接続)
  • 典型シグナル(超要約):瞬間のスプレッド拡大、段飛び、高 f/s🍈、戻し率 50–60% の“Feint”同居。

Flags / Meters(初見向けの意味付け付き)

  • Flags=板環境
    • 🧊Spread=2:買い売りの“すき間”が一瞬広がる=滑りやすい
    • 💧Flow=2:小口フローのテンポ上昇=押し込み起点
    • ❄️IceWall=2:同値復活が強い=一発で走る余地
    • 🌊Sweep=1:一方向の貫通は弱〜中=方向の決めつけは避ける
    • 💎Auction=–:寄り引け特殊気配の影響は薄い
  • Meters=動きの体感
    • 🍈f/s ≥ 🍈🍈:スピード有意
    • 🍓PPS ≥ 🍓🍓:押し/引っ張り/跳ねが増勢
    • 🍊C/R ≈ 🍊🍊:伸びと反転が拮抗=刈って逃げる前提
    • 🍐偏り ≈ 0.20–0.30:軽い片寄り=フェイント注意
    • 🍇Depth ≈ 100–110%:見た目は厚いが穴抜け想定

(上は「いまの板が滑りやすい/押し込みが効く」かを示す簡易メモ。数値は監視の下限目安。)


最小限の目視(3–5秒)

  • ベスト刺さり:片側が連続で喰われる/剥がれる、反対側は即時回復
  • 足の芯:極小実体+長ヒゲが秒足で2本連続(反射=Feintの予兆)
  • レンジ端の噛み直し:端タッチ→1–2ティック戻し→再タッチ(“く”字)

運用パラメータ(実務テンプレート)

  • 方向薄化側へ先回り 1–2tick
  • 利確+1〜3tick(追わない)
  • 損切対称幅(+2なら−2)
  • 時間30–90秒 強制クローズ
  • 再入:戻し 30–60% で同条件再発→同方向2回目まで
  • 停止:連続2敗 or 3分で合図ゼロ → 一時撤収

レポート表示例

  • 12:04:22 ↓Spike(🧊2 💧2 ❄️2 🌊1 / 🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / ρ=0.58, Δf=+4tick, τ=22s / 🍐0.27, 🍇105%)
  • 10:09:45 ↑Spike(🧊2 💧2 🌊1 / 🍈🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / ρ=0.63, Δf=−3tick, τ=18s / 🍐0.24, 🍇101%)

ρ:戻し比率 Δb/Δf、τ:前進+戻しの合計時間(検出窓)。
数式は最小限に留め、計測条件は上記プロトコルに準拠。


要点:Spike は「短距離の前進+半分戻し」を厳格に数値化して捉える。板の一時的な穴テンポ上昇が同時に出たときに再現性が高い。利確・損切・時間の上限を固定し、統計的優位が崩れる前に切る

1) 何を「スパイク」と定義するか(この帯の実務値)

  • 価格変化:±3〜5ティック以上
  • 時間:1分未満(できれば15〜30秒以内にしたいが)
  • 特徴:瞬間的な板の目減り→価格が小走り→30〜60%の短期戻しが起こりやすい(Feint/斜飛)現状50%の戻りを想定

2) 静的データだけでの“事前警戒”フロー

まずは画面を見なくても点灯できる条件で“構え”を作る

A. Flagセットでのプリフィルタ

  • SP=2(スプレッド供給中強)→ “板の穴が出やすい”
  • RF=2(利食い/投げの中流量)→ “小投げ or 小刈りの起点”
  • IW=2(影響窓中)→ “一発で走る余地

ATが“-”SW=1 は“裁定の方向づけ弱”=方向は決めすぎないのが吉

B. メーターの最低ライン

  • f/s(フロー/スピード)≥ 中(🍈🍈個以上
  • PPS(押し/プル/スパイク)≥ 中(🍓🍓個以上)
  • C/R(継続/反転)≈ 中(🍊🍊個以上) → 伸び期待を封印、刈って逃げる前提
  • |偏り| 🍐≈ 0.20〜0.30 → 片寄りあるが決め手不足=フェイント注意
  • Depth🍇 ≈ 100〜110% → 見た目は厚めでも一枚抜けで踏み抜く想定

ここまで満たせば「この3分間はスパイク待機」に入る


3) “発火直前”を静的に掴むミニ・トリガー(数値ルール)

価格や出来高から画面チラ見レベルで同時判定

  1. マイクロ・レンジ圧縮 → 微拡張
  • 直近1〜2分の高安幅当該銘柄の当日中央値の50%以下に収縮
  • その状態でスプレッドが一瞬1ティック拡大 or ベスト気配片側が2段以上薄化
  1. Depth🍇の“穴”検知(片側のみ)
  • ベスト〜+2/−2階層の合計枚数が、直前30秒平均比 −20%超の減少
  • かつ反対側の階層は −10%以内(=非対称の目減り
  1. テープの“脈”(板見ずともログ/出来高でOK)
  • 同方向約定が 1〜2秒で 4連発以上
  • 直前30秒平均の1秒当たり出来高を**+1σ**超(小さいが有意)
  1. PPS🍓の小跳ね
  • PPSメーターが直近30秒比 +1段階(🍓🍓🍓
  • 同時にf/sも+0.5段階(内部スコアなら“+X%”でも可)

上の①〜④のうち2つ以上が同時に起きたら“スパイク起動”と判定


4) 最小限の目視チェック(3〜5秒で終える)

目視は**“確認”のためだけ**に使う

  • チェック1:ベスト気配の“刺さり方”
    片側が連続で喰われる/剥がれるのに、反対側は即時に厚み回復片側だけ穴
  • チェック2:足の“芯”
    極小実体+長ヒゲ連続2本(秒足〜15秒足)→斜飛(Feint)の予兆
  • チェック3:直近高安の“噛み直し”
    直前レンジの端にタッチ→1〜2ティック戻し→再タッチ(“くの字”)は走り前の溜め

いずれか1つでも視認できれば“GO”。見えなければ“見送り”。


5) エントリー&手仕舞い(この帯の型)

  • 方向:目減り側へ(板が薄い側へ)“先回り1〜2ティック
  • 利確+1〜3ティック追わない
  • 損切対称幅(+2なら−2で切る)
  • 時間30〜90秒で強制クローズ(伸ばさない)
  • 再入戻し30〜60%で同じ判定が再発したら同方向で2回目まで
  • 停止連続2敗 or 3分間で合図ゼロ→一時撤収(ノイズ優勢のサイン)

表示箇所:トータル・バリエーションチャート(TV)

記号説明
Surge↑緩やかな上昇から急激な加速に転じる局面
Drop↓上昇傾向からの急反落の兆候を含む局面

区切りの水準を抜ける「境界通過」のタイミングを視認化します。

概要(定義・用途・意義)

  • 定義
    スライド窓(基準:1分足、窓幅60秒)内での最大上昇(Surge↑)/最大下落(Drop↓)の発生時刻を抽出。高値・安値の到達順序を判定し、最安→最高/最高→最安の区間長と変化量を同時計測する(分足ベースだが、内部はティックで順序特定)。
  • 用途
    「その1分で最も一方向に動いた瞬間」を特定し、短距離の順張り反射の初動の両方に用いる。
  • 意義
    微細ノイズに頑健な全変動(Total Variation)指標を下敷きに、瞬間的な推進テンポと到達順を明確化できる。

検出手順(一般的計測)

  1. 系列:1分足(内部ティックで高安順序を補正)。
  2. 窓走査:各窓内で「最安→最高」「最高→最安」の変化量|Δ|と所要時間τを取得。
  3. 最大候補:|Δ|が上位1本(同点は短いτを優先)。
  4. 品質フィルタ(いずれか)
    • 🧊スプレッド拡大(直前比+1tick以上を1秒以内)
    • 💧フロー上振れ(直近30秒比 +1σ)
    • 🌊小スイープ痕(同方向貫通 2〜3階層)
  5. 方向表記:上方向なら Surge↑、下方向なら Drop↓

Algo-Tone対応(ドット表より)

  • Surge↑ 主:⑮ Ladder-Tone🌕↑/② Pulse-Tone⭕|補:⑪ Beat-Tone🟠/⑨ Dart-Tone🟤
  • Drop↓ 主:⑮ Ladder-Tone🌕↓/⑬ Step-Tone🌓↓|補:⑯ Sync-Step-Tone☔/⑨ Dart-Tone🟤
  • 典型:等間隔推進/“段差”連結、押し戻り浅い伸長(上昇)/同テンポの下降段差(下落)。

Flags / Meters(閾値の目安)

  • 🧊Spread=1–2、💧Flow=1–2、🌊Sweep=1:動き出しの環境
  • 🍈f/s ≥ 🍈🍈、🍓PPS ≥ 🍓🍓、🍊C/R=🍊🍊:推進・反射どちらも成立
  • 🍐偏り 0.25±0.1、🍇Depth 95–110%:片寄り気味/穴抜け注意

最小目視(3秒)

  • 直近レンジ端の再タッチ→貫通
  • 段差(同値滞留→一段更新)のテンポ整合
  • 片側の厚み回復遅延

運用テンプレ(順張り・反射)

  • 順張り:ブレイク方向へ先回り1–2tick/利確+2〜4tick/損切対称/時間60–120秒
  • 反射(端到達直後のヒゲ2連):逆向き+1〜2tick/利確+2tick固定/時間≤60秒

レポート例

12:11:00 ↑Surge(🧊1 💧2 🌊1 / 🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / |Δ|=+5tick, τ=38s / 🍐0.30, 🍇98%)
10:06:00 ↓Drop(🧊2 💧1 🌊1 / 🍈🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / |Δ|=−6tick, τ=41s / 🍐0.27, 🍇103%)

表示箇所:スパース分解チャート

記号説明
Breakdown⤵節目を下回る重要な変動
Breakup⤴節目を上回る重要な変動

主流トレンドに対する逆方向の瞬間的変動を強調します。

概要(定義・用途・意義)

  • 定義
    直近5〜10分のボックス(滞留帯)をスパース分解で抽出し、中心・幅・端を推定。端付近での新高値/新安値頻出時刻(短区間での連続“端タッチ”)をブレイク候補とし、外側への離脱を確定した瞬間を Breakup⤴/Breakdown⤵ とする。
  • 用途
    レンジからトレンドへの相転移の初動を検出。
  • 意義
    ノイズの多い横ばい局面でも、端タッチの“密集”を数理的に扱い、ダマシ(内戻り)と区別できる。

検出手順(一般的計測)

  1. ボックス推定:価格系列をL1正則化でスパース化(段差を強調)、最頻価格帯から中心μと幅wを得る。
  2. 端タッチ頻度:窓幅60–120秒で、上端/下端へのヒット数を計数し頻出閾値(例:3回/60秒)を超えた側を候補化。
  3. 離脱確定:候補側にwの外へ≥2tickの滞在(≥2秒)+逆側復帰が直近10秒で発生しない。
  4. 品質フィルタ
    • 🧊+1tick拡大を同時確認
    • 💧+1σ上振れ
    • 🍈f/s +0.5段階上昇

Algo-Tone対応

  • :⑬ Step-Tone🌓(階積/階落)/⑮ Ladder-Tone🌕(段積/段崩)
  • :⑭ Pennant-Tone🌔(上放れ/下放れ)/⑯ Sync-Step-Tone
  • 典型:水平→垂直→新水平の段差構造

Flags / Meters(目安)

  • 🧊Spread=1–2、🌊Sweep=1–2:端の薄化+小貫通
  • 💧Flow=1–2、❄️IceWall=–/1:壁が弱いか、復活が鈍い
  • 🍈≥🍈🍈、🍓≥🍓🍓、🍊=🍊🍊、🍐0.25–0.35、🍇95–105%

最小目視

  • ボックス端のヒット密集
  • ブレイク直後の逆戻り不発(戻りが2tick以内で失速)
  • 同方向に階段2段形成

運用(初動重視)

  • 先回り1tick/利確+3tick(初動)→以後は+2tick刻み
  • 損切:w内再侵入で即時(対称)
  • 時間:90秒上限、ダマシ(端内回帰)で撤退

レポート例

13:22:40 ⤴Breakup(🧊2 🌊2 💧1 / 🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / w=6tick, μ=+0.3σ, hits↑=4/60s)
11:18:10 ⤵Breakdown(🧊1 🌊2 💧2 / 🍈🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / w=5tick, μ=−0.2σ, hits↓=5/90s)

表示箇所:アステロイドベルト(パルスチャート群)

記号説明
Fake↓短期的な下振れがトレンドとは逆方向となる場合
Fake↑短期的な上振れがトレンドとは逆方向となる場合

概要(定義・用途・意義)

  • 定義
    タイプA(反転型):③の Surge/Drop 直後、短時間(≤90秒)で支配トレンドが逆転したものを Fake と標記。
    タイプB(瞬間反動型):③に満たない小規模インパルスがトレンドと逆向きに発生(最大移動ではない)し、直後に元のトレンドへ復帰。Asteroid(小惑星)のような小粒パルス群で検出。
  • 用途
    ダマシの早期警告、ブレイク直後の過伸び是正、順張りの一時クールダウン判定。
  • 意義
    「走った直後の逆噴射」を構造的にマークし、追い過ぎ・掴み過ぎを抑制。

検出手順(一般的計測)

  1. タイプA:Surge/Drop検出点E後、反対方向の|Δ|がEの50%超、かつ窓内(≤90秒)で直近レンジの中心回帰 or 逆側端タッチを確認。
  2. タイプB:同方向の既存トレンドを判定(移動窓の傾き>0 など)。その逆向きに**|Δ|が当該窓上位30パーセンタイル**のインパルスが出現し、60秒以内に元傾きへ復帰
  3. Pulse群:1–3秒粒度の小反応をクラスタ化し、**密集(λ高)**を閾値としてトリガ。
  4. 品質
    • 🧊一時+1tick拡大
    • ❄️IceWall=2(壁) or 反対側💧Flow上振れ
    • 🍊C/Rが反転側に+1段動く

Algo-Tone対応

  • :④ Feint-Tone⚪/⑱ Pullback-Tone🌦️
  • :③ Box-Tone🔵(往復化)
  • 典型:端でのヒゲ連発、IceWallでの即反射

Flags / Meters(目安)

  • 🧊=1–2、❄️=2(壁強)、💧=1–2(逆側テンポ)
  • 🍈は一段下がりやすい、🍊が反転側へ+1、🍐0.20–0.35、🍇100–115%(見かけ厚)

最小目視

  • E直後に極小実体+長ヒゲ2本連続
  • 逆側の同値リフィルが速い
  • テープが逆向きに4連→すぐ減速

運用(リスク抑制型)

  • 逆噴射スキャル:逆向き+1〜2tick/利確+2tick/損切対称/時間≤45秒
  • 追い禁止サイン:順張り保有中は部分利確、再加速確認(🍈回復・🧊収縮・🌊再点灯)まで追加なし

レポート例(2004.11実装予定)

12:04:22 ↓Fake(A型:Surge後反転 ρ=0.56 / 🧊1 ❄️2 / 🍊+1 to 反転側)
13:15:10 ↑Fake(B型:逆向きパルス群 λ=高 / 💧逆側+1σ / 60s復帰)


補足(共通の表示・用語簡易定義)

  • Flags:板の環境メモ(🧊スプレッド=すき間、💧フロー=小口テンポ、🌊スイープ=貫通、💎オークション=特殊気配、❄️アイスウォール=隠れ在庫の壁)。
  • Meters:動きの体感(🍈速さ、🍓押し/引っ張り/跳ね、🍊継続/反転、🍐偏り、🍇Depth)。
  • 数値:閾値は実務運用の目安。後段の最適化で調整可能。
  • データ系列
    • 価格:ティック(最小呼値単位で正規化)+1秒足/1分足(用途別)。
    • 量:出来高(1秒当たり/移動窓平均)、ベスト気配深さ(L1〜L3階層合計)。
  • ノイズ処理
    • 価格:3点中央値 or Hampel で微外れ値抑制(0.5〜1.0tick)。
    • 量:30秒移動平均+標準偏差で上振れ判定(+1σ 目安)。
  • 順序特定
    • 分足の高値・安値は内部ティック時系列で到達順を確定。
  • 重複抑制
    • 同一銘柄・同一方向について20〜90秒のリフラクトリ(指標により可変)。
  • 時刻の刻印
    • ドット判定の**イベント時刻(到達 or 反転確定)**を採用。

Flags / Meters(掲載用の短義)

  • Flags(板の環境メモ)
    • 💎Auction:寄り/引け前後の特殊気配の偏向。
    • 🧊Spread:買い売りのすき間(拡大=滑りやすい)。
    • 🌊Sweep:同方向の連続貫通(向きのヒント)。
    • 💧Flow:小口提示・約定のテンポ。
    • ❄️IceWall:同価格の即復活(隠れ在庫の壁)。
      → 表示は 0/1/2/3(不在/弱/中/強)。
  • Meters(動きの体感メーター)
    • 🍈f/s:速さ(内部スコア段階)。
    • 🍓PPS:押し/引っ張り/跳ねの強さ。
    • 🍊C/R:継続/反転バイアス。
    • 🍐偏り:売買バランス(0〜1)。
    • 🍇Depth:見えている板の厚み(%)。

レポート表示テンプレ(統一フォーマット)

HH:MM:SS <矢印/記号><Dot名>
(Flags: 💎x 🧊x 🌊x 💧x ❄️x / Meters: 🍈.. 🍓.. 🍊.. / 🍐=0.xx, 🍇=xxx%)
〈指標固有パラメータ〉

  • 10:34:45 ▼Cliff(🧊2 💧1 🌊1 / 🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / 🍐0.28, 🍇104%)
  • 12:04:22 ↓Spike(🧊2 💧2 ❄️2 🌊1 / 🍈🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / ρ=0.58, Δf=+4tick, τ=22s / 🍐0.27, 🍇105%)
  • 12:11:00 ↑Surge(🧊1 💧2 🌊1 / 🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / |Δ|=+5tick, τ=38s / 🍐0.30, 🍇98%)
  • 13:22:40 ⤴Breakup(🧊2 🌊2 💧1 / 🍈🍈 🍓🍓 🍊🍊 / w=6tick, μ偏位=+0.3σ, hits↑=4/60s)
  • 13:15:10 ↑Fake(B型:逆向きパルス群 λ=高 / 💧逆側+1σ / 60s復帰)

品質基準(最小条件の推奨)

  • イベント一貫性:到達順・反転確定の再現性(内部ティックで検証)。
  • 板非対称:Break/Surge/Spike 系は片側Depth −20%超の減少、反対側 −10%以内。
  • スプレッド反応:🧊が**+1tick**拡大(0.5〜2.0秒以内)を1回以上伴う。
  • 量の裏付け:💧が直近30秒平均の+1σ(またはテープ連打 1–2秒×4回)。
  • 時間窓整合:各手法の検出窓(Spike 15–60秒、Surge/Drop 60秒、Break 60–120秒、Fake ≤90秒)に収まる。

誤検出の主因と回避(実装メモ)

  • 寄り・引け特殊気配(💎):Auction点灯時はSpike/Fakeの感度を−1段
  • イベント時報:マクロ発表や先物ロールはStorm/Shock トーン優先で閾値を上げる。
  • 見かけ厚の罠:🍇>100% でも層別(L1〜L3)の非対称で穴抜けが生じるため、合算だけを基準にしない。
  • 重複:ドット再発は方向一致+窓重複なら統合、方向相違ならFake優先で上書き。

トーン対応(要約表:ホームページ掲載簡易版)

Dot主候補補助候補超要約
Cliff▼⑩Shock🔴 / ⑫Break💥⑤Spike🟣 / ⑲Storm⛈️すき間拡大・段飛び・高🍈+高🍊で天井刻印
Takeoff▲②Pulse⭕ / ⑬Step🌓↑⑰Surge🌩️ / ⑦Flash🟡等間隔の小加速から底打ち→立ち上がり
Spike↑/↓⑤Spike🟣 / ⑦Flash🟡⑰Surge🌩️ / ⑩Shock🔴3tick以上→半分戻し、瞬時の穴+戻し
Surge↑/Drop↓⑮Ladder🌕 / ②Pulse⭕⑪Beat🟠 / ⑨Dart🟤1分窓の最大推進、押し戻り浅い伸長
Breakup/Down⑬Step🌓 / ⑮Ladder🌕⑭Pennant🌔 / ⑯Sync-Step☔ボックス端密集→外側離脱の確定
Fake↑/↓④Feint⚪ / ⑱Pullback🌦️③Box🔵走った直後の逆噴射/小パルス群での復帰