
市場に内在する動的な力や感応性を可視化する指標群
15〜120分といった短いスパンで、反応の集中、継続性、反転、収束といった“動きの構造”をまとめた指標群です。
値動きの強弱や、時間の前半/後半での変化の偏りを整理することで、相場特有の「動き出す前の構え」や「変化のまとまり」を読み取りやすくします。実際の判断は個々の時間帯の状況により異なるため、これらの指標はあくまで補助的な観察軸として用います。
Force FlameWorkの4指標
🍾FLASH Front-Late Asymmetric Sensitivity Highlight:インパクト発生のタイミング特性
🍵Inertia(Directional Inertia Index)同方向への持続的な推進力(慣性)
🧋Box Indexレンジ相場への収束傾向を測る
🫖RPI (Recoil Potential Index)or RMI 突発的な逆モメンタムの兆候を測る
☕️ Force Framework
| 指標(正式英名) | アイコン+-ing名 | 日本語正式名 | 一行説明(日本語) | One-line Summary(English) |
|---|---|---|---|---|
| FLASH(Front-Late Asymmetric Sensitivity Highlight) | 🍾 Sparking | 感応時差非対称指標 | 動き出し直後と遅れ側の“非対称な反応力”を捉える瞬発パルス | Captures asymmetric early/late sensitivity—instantaneous sparks. |
| Box Index | 🍵 Brewing | レンジ相場への収束傾向を測る | レンジに“煮詰まる”ような収束感(BOX形成)を表す | Measures how price action brews into a range/box. |
| Inertia(Directional Inertia Index) | 🧋 Flowing | 同方向への持続的な推進力(慣性) | 一方向に“吸い込まれる”ような継続加速を示す | Quantifies directional continuation—smooth persistent flow. |
| RPI(Recoil Potential Index) | 🫖 Steaming | 突発的な逆モメンタムの兆候 | 蓄積した圧が“蒸気のように反転方向へ吹き出す兆候” | Signals accumulated pressure that is about to steam into reversal. |
「Market’s 4 Forces = 4 Drinks」
- 🍾 Sparking=瞬間衝突
- 🍵 Brewing=煮詰まり
- 🧋 Flowing=推進
- 🫖 Steaming=逆噴射
→ 市場の“力学”を4つの飲み物型アイコンで直観表現しました。以下に詳しく説明します。
🍾 FLASH(Front-Late Asymmetric Sensitivity Highlight)感応時差非対称指標
インパクト発生のタイミング特性
FLASH(Sparking) は、ある一定の観測期間を 前半(Front) と 後半(Late) に分け、その期間内に生じた 価格変動への“感応量(Sensitivity)”が、時間方向にどのように分布していたか を計測するための指標です。
1. 特徴(Characteristics)
前半と後半のどちらに反応が偏ったかを指標化し、期間中の「変動の時間構造」を観察するための定性的な枠組み を提供します。価格がどの方向へ動いたかではなく、いつ反応が集中したのか に着目する点が特徴です。
例:前半側に大きく偏っていた場合 → 観測期間の序盤で相対的に反応量が多かったことを示す。
例:後半側に偏っていた場合 → 終盤で感応量が増加したことを示す。
レポートでは数値ではなく、価格帯ごとに↗↘、→↗、→→など矢印の組み合わせ表示されます。
2. 計算方法(Methodology)
FLASH は次の式で表される 非対称性指標 です。ここでいう「感応量」とは、
- 価格変動の大きさ
- その変化が生じた速度
- 板密度や流動性の変化による反応度
などを組み合わせた 統合的な変動反応量 を意味します。
FLASH= (S early−S late) / (S early + S late)
- Sₑₐᵣₗᵧ:観測期間前半の変動感応の総和
- Sₗₐₜₑ:観測期間後半の変動感応の総和
計算結果は
- +1 に近い:前半に反応が集中
- −1 に近い:後半に反応が集中
- 0 付近:均等分布
という非対称性の程度を示します。
※注意:
この数式は一般化された形であり、実際の算定には
- 時間重み
- 板厚変動
- ティック密度
- 微分的変動量
など複数の要素が加わる構造となっています。
3. 利用方法(応用例)
a. 他の変動イベントとの前後関係の分析
FLASH は次のような構造イベントと併用すると、“どのタイミングで変化が生じたのか” を確認できます。
- ⚡Spike 出現時 (レポート内)
- 🍵Box の圧縮タイミング(レポート内)
- 🌊Sweep が観察される前後 (サイト内データ、直前目視観察)
- 🧊IceWall(板厚)の変化 (サイト内データ、直前目視観察)
例)Spike 前に後半集中が増えていた → “遅延側に反応が蓄積した構造” があった
例)Box 脱出直後に前半偏りが続いていた → “初期反応がまとまりやすい構造” があった
※いずれも市場の将来を示すものではなく、観測値の構造的分析 に留まるものです。
b. 圧縮・拡散の変化点観察
BoxIndex(🍵)が高い期間でも、FLASH が時間的に大きく振れることがあるため:
- 「静的構造の中に局所的な揺らぎが入った」
- 「密度分布が急に偏った」
といった 構造変化点の分析 に利用できます。
FLASH は方向性や将来の値動きの判断材料ではなく、「期間中にどのような時間構造が現れていたか」を観察するための分析ツール として利用できます。
c. アルゴトーン(波形構造)との関係
| トーン × FLASH | 内容(詳細解説) |
|---|---|
| ① Flash-Tone(💫 鋭閃) × FLASH(🍾) | ● 一瞬の“閃き”がどの時点に偏ったかを読む組み合わせ Flash-Tone(💫)は、超短波長・高周波の瞬間スパイクが特徴。 そのため、「閃きが前半に集中したか、後半にずれ込んだか」は、波形よりも “発火の位置” を示す FLASH の方が鮮明に出る。 • Early 偏り → 初動が速い閃光が前半で発火 • Late 偏り → 一呼吸置いてから集団反応がまとまる構造 結果として、波形だけでは見えにくい: — 初動の遅れ — 二段階目の点火 などの “時間的クセ” が浮き彫りになる。 Flash-Tone × FLASH は、秒〜分単位の点火タイミング構造を精密に読む最適組み合わせ。 |
| ② Spike-Tone(⚡ 跳牙) × FLASH(🍾) | ● スパイクの“前後どちら側”に反応が寄っていたかが見える Spike-Tone(⚡)は、薄板の貫通・瞬間噴火/瞬間収縮が核。 これを FLASH で読むと: • Early 偏り → スパイク直前の反応蓄積(準備型) • Late 偏り → スパイク後に反応が集中(後発型) つまり FLASH は、「火山口の前後どちら側に圧力が溜まっていたか」を記述する 時間格子として働く。 スパイクは形が似ていても: — 事前に微細動作が溜まる“準備型” — 衝突後に反応が噴き上がる“後発型” と 時間構造が別物になるため、FLASH の Early/Late は決定的に重要。 |
| ③ Step-Tone(🌓 / 🌗 階積・階落) × FLASH(🍾) | ● “段差の直前”の時系列癖を抽出しやすい Step-Tone(🌓/🌗)は: 静止 → 小ジャンプ → 静止 → 大ジャンプ という段積み構造。 段差の直前に「どれくらい反応の溜めがあったか」は、波形だけでは判別困難。ここで FLASH が効く。 • ジャンプ前の Early 偏り → 踏み切りが前半で準備されている • 後半に段差が寄る → Late 偏りが膨張 • 一段差目と二段差目で FLASH を比較 → どこが強調された局面かが浮く つまり FLASH は、Step-Tone の “踏み切り位置(accumulation point)”を可視化する時間レイヤーとして機能。 |
d. アルゴフラグと FLASH の関係性 —
| AlgoFrag(ミクロ現象) | アイコン | 市場現象(定義) | FLASH(🍾)との関係 | 実務的ポイント(目視補助) |
|---|---|---|---|---|
| Auction(気配の偏向) | 💎 | 寄り・再開・引け前などで気配が一方向に寄る | Auction 直前に Early 偏りが出やすい。Late 偏りのまま滑り込むケースは、気配板の後追い反応が多い。 | 寄り付き前の「準備された閃き」=Early集中を検知しやすい。引け前は Late 偏りが強い場合、Auction側の気配と干渉しやすい。 |
| Spread(見かけ幅の変動) | 🧊 | スプレッドが広がる/狭まるミクロ板変動 | Spread 拡大は Late 偏り(反応遅延)が生じやすい。縮小局面では Early側に反応が偏るケースも。 | スプレッドの変化は「閃く対象」が消えた時間差として FLASH に乗りやすい。特に Bid/Ask の片側消失→後追い反応は Late 偏りに反映。 |
| 🌊Sweep(段抜け・連続貫通) | 🌊 | 一方向に貫通する連続ヒット | Sweep 前に Early 偏りの “溜め” が出ることが多い。逆に「何もなく突然走る」タイプは Late 偏りが一気に増える。 | 薄い側に向けてスイッチングする直前の微細反応は FLASH の Early 偏りに顕著。AlgoTone⚡Spikeとの複合で特に強く出る。 |
| Flow(刻みテンポの速さ) | 💧 | 約定の小片が等テンポで供給される現象 | Flow が整うと FLASH は「Early→Late」の切れ目がクリアになりやすい。刻みが乱れると両方が弱い小振れ型に。 | 安定した Flow 下では FLASH が最も精度よく効く。乱流系(Spike/Storm)では Flow が崩れ、FLASH が “散る”傾向に。 |
| IceWall(氷壁:同値復活) | ❄️ | 食われても即座に同値が復活する粘着現象 | IceWall 優勢側では FLASH の Early 偏りが維持されやすい。逆に壁が割れる直前は Late 偏りへの急転換が生じやすい。 | IceWall の粘りが強いと閃きが「跳ね返される」ため、FLASH は序盤に反応が偏る。剥がれた瞬間の Late シフトは最も分かりやすい転換。 |
4. 限界(Limitations)
FLASH には以下のような制約があります。
■ 4-1. 完全静止状態では情報量が少ない
変動の無い期間では Sₑₐᵣₗᵧ ≒ Sₗₐₜₑ ≒ 小となり、値が 0 に近づきます。
■ 4-2. 観測期間の長さに依存する
前後半の切り分け方により、指標値が変化します。
■ 4-3. 方向性の情報を含まない
FLASH 単体では上昇/下降の判断はできず、
あくまで 時間構造の非対称性を観察するための指標 です。
■ 4-4. 一撃の大規模イベント(🌊Sweep)には鈍感となる
急激で単発のイベントは Sₑₐᵣₗᵧ または Sₗₐₜₑ のどちらかに偏りますが、高速で終わるため「継続的な偏り」を示さないこともあります。
🍵 Inertia(Directional Inertia Index)
価格変動の上下バイアス比
Inertia(🍵)は、観測期間において 一方向の推進力(慣性)がどれだけ持続したか を定量化する指標です。急変を捉える FLASH に対し、Inertia は “どれだけ続いたか” に焦点を当てた 持続構造の分析指標 です。
1. 特徴(Characteristics)
Inertia は、価格が一定方向に動き続けた“持続時間”や“持続強度”をまとめ、観測期間における 方向性の連続性(Directional Persistence) を定性的に把握する枠組みを提供します。
- 上昇方向に長く続いた → 正の慣性
- 下落方向に長く続いた → 負の慣性
- 小刻みに転換 → 慣性が弱い(0 付近)
「Start→End の“軸”に対して、上下どちらに積極的に動いたか(累積変動量)」
2. 計算方法(Methodology)
Inertia は次の一般化式で表される “方向持続指標” です。
Inertia = (D_plus − D_minus) / (D_plus + D_minus)
- D₊:観測期間中の「正方向の持続量」の総和
(正方向ティック数 × 滞在長 × 流動性重み などの統合量) - D₋:観測期間中の「負方向の持続量」の総和
(負方向ティック数 × 滞在長 × 流動性重み などの統合量)
判定
- +1 に近い → 上方向の慣性が非常に強い
- −1 に近い → 下方向の慣性が非常に強い
- 0 付近 → 双方向の混在・方向性が持続しない
※ この式はホームページ用の「簡略表現」であり、実際には
ティック密度・板厚変動・速度微分・加速要素など複数因子を重ねた複合スコアです。
レポートでは数値ではなく、価格帯ごとに↗、↗、→など矢印ので表示されます。
3. 利用方法(応用例)
a. 推進力の変化点の把握
Inertia が強いほど「ひとつの方向に沿いやすい構造」があったことを示します。
- +側で高い → 上方向に持続した時間帯が長い
- −側で高い → 下方向に持続した時間帯が長い
Inertia の転換点は、加速度(Momentum)ではなく“連続性の崩壊” を示すため、FLASH や RPI とは別の分析軸を提供します。
b. 短期構造の“引きずり”を検知
たとえば以下のような現象と併用すると有効です。
- ⚡ Spike の後、推進がしばらく続いた
- 🫖 RPI(反転潜在力)が高まる前、Inertia が急に弱まった
- 🧋Box 収束から拡散に変わる地点で Inertia が急低下
Inertia は、方向性が続いた“構造的背景” を観察する指標です。将来の方向を示すものではありません。
c. アルゴトーン(波形構造)との関係
| トーン種別 | 波形特徴 | Inertia(🍵)との関係 | 実務的ポイント |
|---|---|---|---|
| Trend-Tone(↗ / ↘)直線伸長型 | 一方向にゆっくり伸びる | Inertia が最も強く反応。 緩やかでも「続く」動きが Inertia に蓄積。 | トーンと Inertia の相性が最も強い。継続区間の長さを読み取りやすい。 |
| Step-Tone(🌓/🌗)階段型 | 段差+静止の組み合わせ | “静止→ジャンプ” の反復で Inertia が区間ごとに分断される。 段差の手前で Inertia の弱化・消散が起こりやすい。 | 階段の1段ごとの「持続崩壊点」を読むのに有効。 |
| Spike-Tone(⚡)瞬間噴火型 | 単発で急反応 | ほぼ持続がないため Inertia は弱い傾向。 ただしスパイク後の「余熱維持」で Inertia が立ち上がる場合も。 | スパイクの“後処理”としての継続性を評価する用途 |
d. アルゴフラグと FLASH の関係性 —
| AlgoFrag | アイコン | 市場現象(定義) | Inertia(🍵)との関係 | 実務的観察ポイント |
|---|---|---|---|---|
| Auction(気配偏向) | 💎 | 寄り・再開・引け直前で気配が一方向に寄る | Auction 後は Inertia が強く出やすい(方向固定の時間が短期で続くため)。 | 寄り直後に Inertia が急上昇 → 開場の方向性がしばらく維持された構造を示す。 |
| Spread(見かけ幅変動) | 🧊 | スプレッドの急拡大/縮小 | スプレッド拡大中は持続力が断続し Inertia が低下しがち。 | 薄い片側だけ連続で食われると Inertia が急騰するケースあり。 |
| Sweep(段抜け連続貫通) | 🌊 | 一方向への連続ヒット | Sweep 後は“連続方向”が明確になるため Inertia が強く出ることが多い。 | 一連の貫通後、Inertia の崩壊点が早いか遅いかで市場構造が異なる。 |
| Flow(刻み提示テンポ) | 💧 | 小さな約定が等間隔で出続ける | Flow が整うほど “持続性” が安定 → Inertia が読みやすい。 | Flow の乱れ=Inertia 崩壊点となり、方向性の維持が消える。 |
| IceWall(同値復活) | ❄️ | 叩かれても即復活する壁 | IceWall による跳ね返りで Inertia は弱まりやすい。壁が割れた瞬間に Inertia が急転換。 | 壁突破後に Inertia が急上昇すると、推進力がしばらく持続する構造が見える。 |
4. 限界(Limitations)
Inertia には以下のような制約があります。
■ 4-1. 一撃イベントに依存しない
FLASH と異なり、単発の大変動では強く反応しません。
■ 4-2. 非常に短い観測期間では判別しにくい
持続力が必要なため、短期では 0 付近が多くなります。
■ 4-3. 方向性の“強さ”は分かるが“原因”までは分からない
Inertia は構造分析であり、将来予測の材料にはなりません。
■ 4-4. 板厚変動・流動性低下の影響を受ける
持続時間の計測が歪むため、実務では Flow/Depth を併用する必要があります。
本サイトに記載された定義・数式は、現時点のバージョンを示すものであり、将来のパフォーマンスや有効性を保証するものではありません。仕様は予告なく変更される場合があります。
🧋 Box Index(BOX)
レンジ帯への収束傾向を測る指標
Box Index(🧋)は、観測期間中における 往復運動(Oscillation)の回数 × 振幅(幅) に基づいて、市場が 箱型(ボックス)構造へどれだけ強く収束していたか を測る指標です。
レンジ相場では短期アルゴの約定が集中し、細かい震えや反復パターンが特徴的に表れます。
1. 特徴(Characteristics)
Box Index 🧋 の特徴は以下の3点です:
① 繰り返し(反復)の強さを測る
・小さなチラつきは除外し、一定幅を持って何度も往復する動きを拾う
・“箱に閉じ込められている” かどうかを示す指標
② トレンド・加速度よりも「形の繰り返し」を測る
FLASH🍾・Inertia🍵・RPI🫖 が“力学(ダイナミクス)を扱うのに対して、BOX🧋は 反復パターン(モジュレーション) を扱う指標です。
③ 方向性を判断しない“中立系指標”
上昇・下降は一切問わず、往復の仕方が似ている(箱の枠内で動いている)かどうかのみを評価します。
④ AlgoTone の「Box-Tone(瞬律)」と相性が極めて良い
BOX が高くなると、トーン分類ではシャープ型② Pulse-Tone 💓および、ウェーブ型の🔴Box-Tone(瞬律)、⑧ Sine-Tone 🟢、⑪ Beat-Tone ⚔️の箇所で出現しやすいです。
2. 計算方法(Methodology)公開可能な簡略式
BOX の基本式(簡略形式)は次の通りです:
BoxIndex = Σ(Oscillation_幅 × Oscillation_回数) / NormalizeFactor
- ある程度の幅を超える上下運動(往復)を数える
- 往復ごとに “幅(span)” を取得
- 回数 × 幅 を合成し、期間で正規化
- トレンド中の中間休止を誤認しないようにボラティリティを考慮
スコアの解釈(実際のレポートに一致)
・0 〜 6 程度の範囲
・高いほど “箱に閉じ込められた” 度合いが強い
| BOX スコア | 市場状態 |
|---|---|
| 0〜1 | 一方向・突破型(トレンド寄り) |
| 2〜3 | 緩い往復(準ボックス) |
| 4〜5 | 強い保ち合い(定常レンジ) |
| 6 以上 | 超膠着(Rare)※レポートでは「█」「▬」に対応 |
※ 実際には、振れ幅の最小閾値・スイング検出・ノイズ除去などを加えています。
レポートでは数値ではなく、
IF(AND(box>6,inertia>-0.25,inertia<0.25,absgap>200),"█",
IF(AND(box>4,inertia>-0.25,inertia<0.25,absgap>100),"▬",
IF(AND(box>3,accel>5, integral>3),"◤",
IF(AND(box>3,dealy<5, integral>3),"◢",
IF(AND(box>3,dealy<-5, integral<-3),"◥",
IF(AND(box>3,accel>-5, integral<-3),"◣",
IF(AND(box<=3,inertia<0.2,inertia>-0.2),"→",
"")
のように、inerita, integral, box, accel,delayを使い、上下の方向性やペナント形状を表しています。
3. 利用方法(応用例)
BOX Index(🧋)は、価格が一定範囲にとどまりながら往復を繰り返す「箱構造(レンジ構造)」の濃度を測るための指標であり、単独で方向性を判断しない中立系の定量ツールです。このため、他の力学系指標(FLASH🍾、Inertia🍵、RPI🫖、PGR🥝)と併用することで、市場の短期構造をより立体的に観察します。
以下では、BOX の具体的な利用場面を4つの観点から整理します。
a. 構造的な「圧縮区間」の抽出(短期レンジの特定)
市場が一方向へ進みにくく、「値幅はあるが方向は出ない」状態(=レンジ内の往復)
が続くと BOX Index は上昇します。この特徴から、以下のような“圧縮局面”を観察します:
- 高値・安値に張り付きながら反転を繰り返している状態
- 成行・指値が均衡し、値がどちらにも抜けにくい時間帯
- 約定テンポが一定で、細かい往復が続く構造(Flow💧整合時)
実務的な使い方(中立的)
ブレイク直前に往復回数が増えるケースを観察(ただし予測ではない)
「波形が収束してきたか」を確認するための圧縮スキャナーとして利用
b. 他指標との補完
BOX🧋は“形の繰り返し(構造)”を測り、FLASH🍾・Inertia🍵・PGR🥝は“力学(ダイナミクス)”を扱います。それぞれの役割が異なるため、併用すると市場の構造が整理されます。
● BOX 🧋 × FLASH 🍾
- FLASH が 前半/後半どちらに反応が偏っていたか を示す
- BOX が 往復の濃度 を示す
→ 「どの局面で圧縮が強かったか」を時間方向に分けて観察できる
● BOX 🧋 × Inertia 🍵
- Inertia がほぼ 0 に近く、
- BOX が高い状態は、
→ 方向性のない圧縮(純粋なボックス)
● BOX 🧋 × RPI🫖
- RPI が高い=反転ポテンシャル(Recoil)が大きい区間
- BOX が高い=レンジ的圧縮が続く→ 圧縮と反動圧の共存状態 を観察できる(方向性の判断ではなく、構造的特徴の確認)
● BOX 🧋 × PGR 🥝
BOX が高い:レンジ構造→ 開始〜終了までの“形としての均衡” の把握
PGR が 0 に近い:基準線(start→end直線)に対して均衡
c. アルゴトーン(波形構造)との照合
BOX は波形分類(AlgoTone)の🔴 Box-Tone / 🟢 Sine-Tone / ⚔️ Beat-Tone などのスィング型トーンおよび 💓 Pulse-Toneと特に相性が良く、「どのタイプの揺らぎに該当したか」をチェックする際に役立ちます。
- 🟢Sine → 周期的な反復
- ⚔️Beat → 連打型の短周期反転
- 🔴Box → 完全なレンジ
- 💓Pulse → 狭いレンジ内で急速反応
c. アルゴトーン(波形構造)との関係
d. アルゴトーン(波形構造)との関係(表)
| トーン(AlgoTone) | 特徴(波形構造) | BOX Index 🧋との関係 |
|---|---|---|
| 🔴 Box-Tone(瞬律) | 狭い幅に閉じ込められた往復波形。上下の反転が一定テンポで出現。 | 最もBOXとの相性が強い。往復回数×振幅が継続的に増え、高スコアになりやすい。 |
| 🟢 Sine-Tone(揺律) | なめらかで周期的な反転。上下対称に近い正弦波パターン。 | 周期反転が明瞭で、BOX の“反復密度”を押し上げる。滑らかに上昇しやすい。 |
| ⚔️ Beat-Tone(拍律) | 細かい反転が連続し、「拍」のような短い波が続く。 | 反転回数が多いため、BOX の回数成分に寄与。細かく揺れるレンジ環境で高く出やすい。 |
| 💓 Pulse-Tone(脈動) | 小刻み・小振幅の高速反応。短いテンポの連打。 | 振幅は小さいが回転数が多く BOX の“小刻み往復”成分を増加させる。 |
d. アルゴフラグ(AlgoFrags)と BOX の関係性
| AlgoFrag | 市場現象(定義) | BOX Index 🧋への影響 | 実務的ポイント |
|---|---|---|---|
| 💎 Auction | 寄り・再開・引け前の気配集中で値が動きにくい | 動きが止まり往復が増え BOX 上昇 | 寄り前の揉み合いゾーンで BOX が上がりやすい |
| 🧊 Spread | スプレッドの拡大・縮小 | 縮小時は張り付き → BOX 上昇。拡大時も壁形成で往復増のケースあり | スプレッド急変は“箱の枠”を形成しやすい |
| 🌊 Sweep | 一方向の連続貫通 | 直前のためで往復が発生 → BOX ↗。直後はトレンド化で BOX ↘ | Sweep 直前の BOX 上昇は典型的な「圧縮→解放」構造 |
| 💧 Flow | 等テンポの細分約定(テンポ) | Flow が整うと一定の往復が続き BOX 上昇 | Flow 安定は BOX の形を長時間維持させる |
| ❄️ IceWall | 食われても同値復活する粘着(氷壁) | 壁の前後で細かい反転が多発 → BOX 高騰 | IceWall の粘着は“小さな箱”の生成そのもの |
4. 限界(Limitations)
BOXには以下のような制約があります。
■ 4-1. 閾値(ε, δ)の選定に強く依存する
BOX は「どこまでが往復か」「どこまでが極値か」を決める閾値次第で数値が大きく変動する。市場特性・時間足・ボラティリティによって最適幅が異なるため、汎用的な設定が存在しない。
■ 4-2. ブレイクアウトの瞬間は検出できない
BOX は“収束の濃さ”を測る指標であり、「いつ抜けるか」「どちらへ抜けるか」は判定しない。急変の判断は FLASH(時間非対称)や RPI(反動圧)で補完が必要。
■ 4-3. ロジックが難しい!!
極値継続の判断、微小ノイズの除外、反復の定義、閾値の最適化など、単純な計算では誤検知が多発するため、実務レベルではロジックの精緻化が必須。
本サイトに記載された定義・数式は、現時点のバージョンを示すものであり、将来のパフォーマンスや有効性を保証するものではありません。仕様は予告なく変更される場合があります。
🫖 RPI(Recoil Potential Index)
突発的な逆モメンタムの兆候を予測する反発リスク指数
🫖 RPI(Recoil Potential Index) は、
すでに進行しているトレンドに対して「どれだけ強い逆方向の張力が溜まっているか」を数値化 する指標です。
- 直前トレンドと逆向きに動いた 揺れの深さ(Depth)
- そこから元の方向へ戻ろうとする 張力・戻り速度(Snap)
- その市場が本来的に持つ 超短期の揺れやすさ(予測ボラティリティ)
を掛け合わせることで、
「この価格帯には、どの程度の 反動ポテンシャル(recoil) が潜んでいるか」
を 1分〜10分〜1時間前後のスケールで評価します。
レポート上では、📊 Current Metrics の一つとしてΦForce Framework の仲間(🍾FLASH / 🍵Inertia / 🧋Box)と並び、数値レンジはだいたい -1〜+1になります。
1. 特徴(Characteristics)
Box Index 🧋 の特徴は以下の3点です:
1-1. 「トレンドの背後に潜む逆張りエネルギー」を見る
🫐FLEX や 🍵Inertia が順方向に伸びていても、🫖RPI が同時に高まっているときは、逆方向に深く押し込まれた後、素早く戻された U 字/V 字構造が隠れている可能性があります。これは、チャート表面では見えにくい 「見えざる反動リスク」 を定性的に示します。
1-2. U 字の「深さ × 張力 × 予測ボラ」の複合スコア
- 深く逆方向に潜る(押し・戻りの深さ)
- 短時間で戻る(Snap の鋭さ)
- もともとボラが高い市場(伸びしろ)
が揃ったときに、一時的に大きく跳ねる 指標です。
逆に、「深くえぐってから一気に戻す」局面では、🫖RPI ↗ が目立つことが多い、というイメージです。浅い押し目や、ダラダラ戻すだけの動きでは RPI は立ち上がりにくい。
1-3. 超短期スケール(1分後〜10分後〜1時間)に特化
RPI は、日足のような長期トレンドではなく、msec〜秒〜分ベースで変化する HFT 由来のひずみ を意識した設計です。逆方向への揺らぎが一瞬だけ肥大していないかの確認とともに、以下の目視ツールでタイミングを計ります。
目視でリアルタイムに確認しやすい:
- 🍈 f/s(最良価格更新回数/秒)
- 🍓 PPS(歩み値件数/秒)
- 🍐 偏り(Bid/Ask の非対称)
- 🍌 スプレッド幅
- 🍍 Sweep 段抜け数
- 🍏🍎 DPR(Directional Pressure Ratio)
2. 計算方法(Methodology)
RPI の基本式(簡略形式)は次の通りです:
RPI ≒ Dir × (Depth_opp × Depth_back / T_return) × σ_pred × w_box
- Dir:U 字なら +1、∩字なら -1
- Depth_opp:|P_extreme − P_start|(トレンドと逆方向への深さ)
- Depth_back:|P_anchor − P_extreme|(戻った深さ)
- T_return:Sharpness = Depth_back / T_return
- σ_pred:超短期の予測ボラティリティ
- w_box:🧋Box Index に基づくスイング重み
Box 条件(スイング強調の重み)
🧋Box Index が高い=明確なレンジ・スイング構造の中で起きた動きほど
RPI に反映されやすいよう、内部的に Box 由来の重み w_box(0〜1 〜それ以上) を掛けています。
※ 実際には、振れ幅の最小閾値・スイング検出・ノイズ除去などを加えています。
レポートでは数値ではなく、価格帯ごとに↗(上側滞在が長い)↗(下側滞在が長い)→(ほぼ均衡)など矢印ので表示されます。また、確度が低い場合は空白となります。
3. 利用方法(応用例)
a. Current Metrics セットでの読み方
レポート上の Current Metrics(Δ / Φ) を横並びで見ることで、
- 「どの方向にバイアスがあるのか」(🫐FLEX / 🍉Integral / 🍑Horizontal / 🥝Gravity)
- 「どのタイミングで反応したか」(🍾FLASH)
- 「どれくらい粘り強く続いているか」(🍵Inertia)
- 「レンジ構造かどうか」(🧋Box)
- 「その裏でどれくらい反動ポテンシャルが溜まっているか」(🫖RPI)
- 🫐FLEX ↗、🍵Inertia ↗、🧋Box →、🫖RPI ↘
→ トレンド継続で、今のところ大きな反動ポテンシャルは溜まっていない構造 - 🫐FLEX ↗、🍵Inertia ↗、🧋Box ↘、🫖RPI ↗
→ トレンドは伸びているが、レンジ圧縮の端で「逆方向への反動余地」が大きくなりつつある構造
このとき、板・約定のミクロ環境として
- 🍈f/s(最良価格更新回数)
- 🍓PPS(歩み値件数)
- 🍊C/R(L1 新規+取消 ÷ 約定)
- 🍐偏り(Bid/Ask の非対称)
- 🍇Depth(厚み)
- 🍏🍎DPR(方向圧比)
がどう振れているかを目視することで、「数字として高い RPI が、どのくらい“実感をともなっているか”」を確認できます。
b. アルゴトーン(波形構造)との関係
| トーン種別 | 波形イメージ | RPI との関係・読み方 | 実務的な読み取りポイント |
|---|---|---|---|
| 💥 Shock-Tone 拾ノ型⑩ 撃咆 | ブレイク直後の断裂・多段掃き。ギャップ+一方向走り | 一撃で走ったあとに逆方向へ深く押し込まれ、短時間で戻ると典型的な高 RPI。 | Shock 直後に🍈f/s・🍓PPSが急増し、いったん逆押し→素早い回帰が出ていないかを見る。RPI↗なら「咆哮後のリコイル余地」が大きい局面。 |
| ⚡ Spike-Tone 伍ノ型⑤ 跳牙 | 瞬間スパイク。薄板貫通→すぐ収束 | スパイク後に🌦️Pullback的な「深めの仮戻し+速い戻り」が入ると RPI が尖りやすい。 | Spike 後の数本で🍐偏り・🍊C/R・🍏🍎DPRが逆方向に大きく振れ、すぐ元流に戻る動きと RPI の山が重なるかをチェック。 |
| 🌦️ Pullback-Tone 拾捌ノ型⑱ 仮戻し | 浅い押し戻し→短い水平→再始動 | 仮戻しが浅すぎず、かつ戻りが速いと「張り過ぎたゴム」状態となり、高 RPI が出やすい。 | 🍈f/sや🍓PPSが落ち着かないまま、ローソク実体が行き来するような「落ち着かない仮戻し」で RPI↗が出ていないかに注目。 |
| 🔴 Box-Tone 参ノ型③ 瞬律(レンジ箱) | 明確レンジ内での上下往復。中心線ほぼ水平 | レンジ中央では RPI は小さくなりがち。上限・下限で「深い逆押し+速い戻り」が続くと局所的に高まる。 | Box 上下端で🍌スプレッド・🍇Depth・🍐偏りの非対称が強いのに価格が抜け切らないとき、RPIが端だけ↗するかを確認。ブレイク後のリコイル余地のヒント。 |
| 🌓 Step-Tone 拾参ノ型⑬ 階積・階落 | 止まり→小ジャンプ→止まりの“階段トレンド” | 各“段”の端で逆方向への深い押し+素早い再始動が起きると、その段の終端に RPI が積み上がる。 | 段差の踊り場ごとに🍈f/s・🍓PPS・🍏🍎DPRの崩れ方を見て、RPIの局所ピークと重なる段を「踏み外しリスクが高い段」として観察。 |
| 🌕 Ladder-Tone 拾伍ノ型⑮ 段積・段崩 | 水平→垂直→水平の三拍子を繰り返す“はしご” | 垂直パート後の水平区間で、逆方向に深く戻されたあと再配分されると RPI が高止まりしやすい。 | 垂直上げ/下げ後の水平帯で🍊C/Rと🍐偏りが激しく振れ、🍈f/sが乱れているのに方向が定まらない区間で RPI↗が続けば、「はしご崩し」の予兆として扱う。 |
c. アルゴフラグと RPI との関係性
| AlgoFrag(アイコン) | 市場現象(定義) | RPI との関係 | 実務的ポイント(目視補助) |
|---|---|---|---|
| 💎 Auction(AT)潮目 | 寄り・再開・引け前など、気配と板が一方向に強く偏る局面 | Auction 直前までに逆方向への深い押し+速い戻りがあると、その価格帯に高 RPI が蓄積しやすい。 | 寄り前/引け前に🍐偏りが片側張り付き+🍈f/s・🍓PPS増のわりに方向が決まらないとき、RPI↗なら「不発なら強いリコイル余地」がある構造。 |
| 🧊 Spread(SP)薄氷 | スプレッド急拡大=板が薄く、飛びやすい状態 | スプレッド拡大→パニック的な飛び→短時間でスプレッド縮小&価格回帰すると、端で RPI が跳ねる。 | 🍌スプレッド幅 の急拡大と同時に🍊C/R・🍏🍎DPRが乱高下し、その後すぐ元レンジに戻るかを確認。そこに RPI のスパイクが重なれば「張り過ぎゴム」局面。 |
| 🌊 Sweep(SW)渦潮 | 一方向への連続貫通。薄い板を段抜けしながら価格帯を一気に掃く現象 | Sweep で一方的に抜けたあと、逆方向への深い押し戻しがあると“巻き戻し”として高 RPI が出やすい。 | 🌊発生時の🍍Pierce(段抜け数)と🍈f/s・🍓PPSの急増に続いて、逆押し+急回帰+RPI↗が出れば「二次噴き/逆噴射」の余地が大きい局面として注意。 |
| 💧 Flow(RF)滴律 | 細切れ約定が等テンポで続く、刻みの揃ったフロー | Flow が整った環境では U 字構造がノイズに埋もれにくく、RPI シグナルが最も読みやすい。 | 🍈f/s・🍓PPSが安定した区間で、局所的に🍊C/Rや🍐偏りだけが異様に振れたところと RPI の山が重なるかを見ると、「静かな流れの中のひずみ」が見える。 |
| ❄️ IceWall(IW)氷壁 | 食われても同値で厚い板が即復活する粘着板=隠れ在庫 | 氷壁直前で何度も試しに行き、深く押されては速く戻されると、壁手前の価格帯で高 RPI が溜まる。 | 氷壁付近で🍇Depth↑・🍐偏り固定・🍈f/s↑が続き価格が抜けないのに RPI↗が続く場合、「壁崩壊後のリコイル余地」が大きい構造として位置づけられる。 |
| 🎭 Fake / Trap 系 | 一方向ブレイクを装って逆方向に走るフェイク/トラップ(複合現象) | フェイク方向に一度深く持っていかれ、その後短時間で真逆に走るとき、RPI が鋭くスパイクしやすい。 | Flash-Tone💫 や Surge-Tone🌩️と組み合わさった局面で、🍐偏りと🍏🍎DPRの急反転+RPIスパイクがないかを見ると、「ダマし後のエネルギー量」を直感的に把握できる。 |
4. 限界(Limitations)
RPI は以下のような制約があります。
■ 4-1. 「潜在指標」であり、常に逆方向へ動くわけではない
RPI が高くても、その観測期間中に 実際の反転が起こらない ケースは少なくありません。RPI は「反転が起こりやすい環境」を示すだけであり、タイミングと方向を保証するものではありません。
■ 4-2. ピーク認識の感度に依存する
極値(P_extreme)やアンカー(P_anchor)の検出ロジックが鈍い/過敏すぎると、D(深さ)や S(戻り速度)が過大・過小評価され、一時的なノイズを “本物の谷” と誤認するいった問題が生じます。
■ 4-3. 一時的な揺れにも反応しやすい
市場の一時的な過熱・ダマし・スパイクなども RPI の計算に含まれるため、短時間だけ高 RPI → そのまま何事もなくトレンド継続といった「空振り」のようなケースもあります。そのため、RPI 単独ではなく、
- ΔBias Framework(🫐FLEX / 🍉Integral / 🍑Horizontal / 🥝Gravity)
- ΦForce Framework(🍾FLASH / 🍵Inertia / 🧋Box)
- AlgoTone / AlgoFlag および 🍈🍓🍐🍌🍍🍇🍊🍏🍎 といったミクロ指標
と組み合わせて “文脈として読む” ことが前提 となります。
■ 4-4. モデル更新とバックテストの継続
🫖RPI は、現在も 225先物ミニ等の実データおよび疑似データを用いたバックテストを継続中の指標 です。
- しきい値(↗ / ↘ を表示する条件)
- Box 条件やスイング判定ロジック
- σ_pred(予測ボラティリティ)のスケーリング
などは、バックテスト結果と運用実績に基づき、今後も調整される可能性があります。
本サイトに記載された定義・数式は、現時点のバージョンを示すものであり、将来のパフォーマンスや有効性を保証するものではありません。仕様は予告なく変更される場合があります。
Force Framework × 目視4指標(🍈🍓🍌🍐)関係表
| Force 指標 ↓ / 目視4指標 → | 🍈 f/s<br>最良価格更新速度 | 🍓 PPS<br>歩み値行数/秒 | 🍌 最良幅<br>Best Spread | 🍐 OBI-L1<br>厚み偏り |
|---|---|---|---|---|
| FLASH Front-Late Asymmetry | ⭐⭐⭐⭐(提示の初動速度に直結) | ⭐⭐⭐⭐⭐(Early/Late 衝突速度の中心) | ⭐⭐⭐(狭い時にFLASH出やすい) | ⭐⭐(偏りは反応速度差に影響) |
| Box Index レンジ収束性 | ⭐⭐⭐(レンジ内で f/s 鈍化) | ⭐⭐⭐(レンジ内PPS低下 → ブレイクで急増) | ⭐⭐⭐⭐⭐(核心:Spread が形状そのもの) | ⭐⭐⭐(薄い側に偏るとレンジ抜けやすい) |
| Inertia Factor 推進力(慣性) | ⭐⭐⭐(方向に沿って更新加速) | ⭐⭐⭐⭐⭐(継続衝突=慣性の本体) | ⭐⭐⭐(狭いSpreadほど推進が滑らか) | ⭐⭐⭐⭐(偏りが推進方向の“燃料”) |
| RMI Reversal Momentum | ⭐⭐⭐⭐(反転初動で f/s 急増) | ⭐⭐⭐⭐⭐(逆方向PPS急増=RMIの核) | ⭐⭐⭐(反転直前にSpread挙動の癖あり) | ⭐⭐⭐⭐⭐(反転直前にOBIが逆転する特性) |
■1. 🍓 PPS は Force Framework の「エンジン」
- FLASH(早い衝突 vs 遅い衝突)
- Inertia(継続衝突=慣性)
- RMI(反転モメンタム=逆方向衝突)
→ すべて “PPS の変化そのもの” がトリガー。
■2. 🍌 Spread は Box Index の“本体”
- Spread が狭い=レンジ収束
- Spread が広がる=レンジ弛緩
- Spread の一瞬の変化は RMI(反転)の前兆にもなる
→ Force の地形(Terrain)を決定するのが Spread。
■3. 🍐 OBI-L1 は Inertia・RMI の“方向の源泉”
- 推進力(Inertia)は厚み偏りから発生
- 反転(RMI)は OBI が直前で逆転するのが典型的構造
- 薄い側は BOXブレイクが起こりやすい
→ Force系の“ベクトル方向”の母材が OBI-L1。
■4. 🍈 f/s は FLASH・RMI の“初動の可視化”
- FLASH は提示速度差=f/s がそのまま反映
- RMIは反転直前に f/s が一気に跳ねる
- Inertia推進でも f/s が方向に沿って伸びる
→ 「提示テンポ」はForceの初動を読み解く鍵。
ケーススタディー
🍈🍓🍌🍐
🎯 各指標とリアルデータの関係性
- FLASH:f/s & PPS が主軸
- Box Index:最良幅(Spread)が本体、PPSは補助
- Inertia:PPS が主動力、OBI-L1 が方向燃料
- RMI:PPS(逆方向衝突)+ f/s(初動)+ OBI-L1(逆転)が主要因
ケース①:反転直前の「OBI🍐逆転 + PPS🍓急増」
最もわかりやすい 反転(Reversal Momentum) の典型
■① 直前までの状態(まだ上方向)
Bid側(左) Ask側(右)
-----------------------------------------------
████████ 120 80 ███████
████████ 110 75 ███████
████████ 130 82 ████████
↑方向圧(Bid優勢)
- 🧮🍐OBI-L1:Bid厚み > Ask厚み(上優勢)
- 🎞️🍓PPS:中くらい
- 🧮🍌Spread:0.1〜0.2で安定
- 🧮🍈f/s:上方向にスムース(Bid側が押し上げる)
→ 上方向Flow継続中の弱い推進力(Inertia)
■② 反転直前に「壁崩れ(Bid側が一瞬薄くなる)」
Bid側(左) Ask側(右)
-----------------------------------------------
████ 60 80 ███████
████ 55 75 ███████
████ 50 82 ████████
↑?(迷い)
- 🧮🍐OBI-L1:Bid側厚みが突然減少(吸収 or 引っ込め)
- 🧮🍌Spreadが0.2〜0.3に ポコッと拡大
- 🧮🍈f/sが一瞬止まる(更新が鈍る)
→ 「何かがおかしい」直前の違和感ゾーン
■③ Ask側に厚みが突然集中(OBI-L1 が逆転)
██ 40 180 █████████
███ 60 160 ███████
██ 35 150 ████████
←方向圧が逆転(Ask優勢)巨大ブロック
- OBI-L1:Bid → Ask に完全逆転
- Ask側に「アイスウォール」が出現(PPS が増えても “壁が減らない” のが IceWall)ブロックが “5秒以上消えない”
- Spreadが少し狭まる(0.2→0.1)
- f/s:Ask側更新が増える(下方向の最良更新)
→ 方向圧力が一瞬で逆転する“反転予兆の本体”
*何秒続けば「本物のWall」か?2〜3秒では不十分。5秒耐えると“本物”、10秒耐えると“強壁”。AlgoTone の Counter / Reversal の多くは、Ask側の壁が 5〜10秒持続した直後に出ます。
動的に表現するならば、
Ask側に厚いブロック(IceWall)があるのに、下方向(Sell side)の歩み値が増えていく。ところが──
- 壁に向かう Buy 約定が少ない
- 壁そのものは消えない
- 逆方向(Sell)の PPS 🍓だけ増えている
買い手(壁に向かう人)は減っている
売り手(下に打つ人)は増えている
→ だから Ask側の壁は削られず、反対側へ流れ始めるこれは 反転直前の典型構造です。
■④ PPS が逆方向に急増(衝突テンポが一気に変わる)
歩み値:(直前5秒)
[上] 3件 → 5件 → 2件
[下] 2件 → 4件 → 11件(急増)
PPS🍓:下方向約定が急増(倍化〜3倍)
RMI🍏:逆向きモメンタムが立ち上がる
FLASH🍎:Early で Ask側に先行衝突
f/s🍈:Ask側の価格更新が連続的に起きる(下方向)
→ ここが “反転の決定打”
■⑤ 実際に価格が反転(AlgoTone:Reversal 出現)
以前の高値
▲
│
----------------
↓
(反転)
↓↓↓
----------------
新しい下降方向へ推移
■ ミクロ構造から見える反転条件:
🍐 OBI-L1 が逆転(厚みの主導権が入れ替わる)
🍓 PPS が逆方向に急増(衝突の主導権が入れ替わる)
🍈 f/s が逆側に加速(提示の主導権が入れ替わる)
🍌 🧊Spread が一瞬広がった後に締まる(方向が切り替わった印)
Force Framework の内部では:
🍏RMI(Reversal Momentum)が急上昇
🍎FLASH が Late→Earlyのバランス逆転を検知
🥭Inertia が「旧方向の慣性 → 新方向の慣性」へ切り替え
🥥Box Index は、反転直前の“レンジ一瞬緩み”を捉える
→ AlgoTone で Reversal / Counter 系トーンが強く点灯する典型パターン。
Counter(カウンター)とは
ここでの 「Counter(カウンター)」 は、一般語の “反対・対抗” ではなく、
ミクロ構造(板+歩み値)で特定の「一時的な反対方向の圧(反発・逆圧)」が現れる状態を指す用語です。 AlgoTone体系のReversal(RMI 🍏)より手前で、方向の“違和感”だけが発生する初期現象として登場します。もっと簡単に言うと:まだ反転とは言えないが、逆方向の力が明確に顔を出してきたシグナル」
■1. 上昇Flow中で、Ask側に“薄壁の逆圧”が出るとき
- 🍐OBI-L1 が Bid優勢 → 一瞬だけ Ask側へ寄る
- 🍓PPSはまだ上方向優勢
- 🧊🍌Spread が少し広がる/締まる
→ 「上昇ペースが鈍り始めた?」と感じる瞬間■2. 🍍Sweep の直前で逆側に厚みが湧くとき
- 下方向に抜けそう
- その瞬間に Bidに小さな壁が出る
→ “微妙な逆圧”がかかる
→ これが Counter■3. Reversalの直前、しかしまだRMIが点灯しないゾーン
Reversal(本格反転)の直前には必ず:
- 🍐OBI逆転(強い)
- 🍓PPS逆衝突(強い)
- 🍈f/s方向反転
の三拍子が揃いますが、Counter はその 一歩手前の弱い現象です。
レポート内ではFLASH🍎およびReverse🍎は方向性のある矢印(↘↗)として表示されています。これらの方向性を確認した後、counterの出現を目視で図ることで、統計的な動作が確認できるかもしれません。
ケース②:レンジブレイク直前の「Spread → f/s → PPS」連鎖
横ばい→薄い側へブレイクの典型 (③Box-Tone 🔴(🔵) → 🥭Inertia型のブレイク)
🥭Inertia・・方向硬直性を表します。レポートでは↗↘→などで表示されます。
🍎FLASH・・非対称衝突・瞬間性 ↗↘、↘→などの2つの矢印で表示されます。
■① 横ばい→薄い側へブレイク
【Tick A:横ばい】
Bid(買い) Ask(売り)
---------------------------------------------
38495(130枚) | 38500(120枚)
38490(110枚) | 38505(100枚)
38485(100枚) | 38510( 90枚)
🧊🍌Spread:🍌→🍌→🍌🍌→ 🍌(38500 − 38495 = 5円(🍌))
🍈f/s: (3–5 /s) ←遅い
🍓PPS :🍓(1–2 /s) ←弱い
🍐OBI-L1:(130−120)/(130+120)=10/250=0.04 静かな帯。完全にレンジ。
→ この連鎖が Box → FLASH → 🥭Inertia への直結パターン
■②:横ばい継続(Spread=5円:🍌)
少し量が減るがまだ均衡
【Tick B:まだ横ばい】
Bid Ask
---------------------------------------------
38495(120枚) | 38500(115枚)
38490(105枚) | 38505( 95枚)
38485( 95枚) | 38510( 85枚)
🧊🍌Spread:5円(🍌)
🍈f/s:1.2回/秒(遅い)
🍓PPS:3〜4件/秒(中弱)
🍐OBI-L1:まだBid側(やや弱まる)
■③:薄い側(Bid側)が突然“減る”
Spreadが10円に拡大🍌→🍌🍌 同時に、Bid が薄くなる
Tick C の “薄さ” は「下抜け前兆」ではなく “単なる節目の調整” かも。真空化(方向未確定)
→ 上方向(薄い側)への Sweep(段抜け)発生し、数ティック上昇するケースも
【Tick C:違和感の出る瞬間】
Bid Ask
---------------------------------------------
38495( 60枚) | 38505(110枚)
38490( 50枚) | 38510( 95枚)
38485( 45枚) | 38515( 90枚)
※最良Askが 38500 →(一瞬飛んで)38505 に後退
🧊🍌Spread:38505 − 38495 = 10円(🍌🍌)
🍈🍈f/s:2〜3回/秒(やや速い)
🍓🍓PPS:5〜6件/秒(中)
🍓PPSがさほど高くなっていない。もしくは両方向均等。まだアクションはできない。
■④:一気にBreak(Spreadが再び5円へ締まる:🍌)
③で薄かったはずのBid側が急に厚くなり、買いが崩れ込み上方向へ段抜け(Sweep)
レポート内🥭Inertia(方向硬直性)、🍎FLASH(非対称衝突・瞬間性)の矢印が↗↘どう向いているかチェック。その後目視でタイミングを計る。
【Tick D:Break(下抜け)】
Bid Ask
---------------------------------------------
38490( 55枚) | 38495( 20枚)
38485( 50枚) | 38500( 10枚)
38480( 45枚) | 38505( 5枚)
Ask 側が極端に薄い(5〜20枚)
Bid 側はまだ厚い(45〜55枚)
Spread:🍌(1tick)
f/s:🍈🍈🍈16–20 /s (やや多い)
PPS:🍓🍓🍓🍓10–14 /s(やや多い)
偏り(OBI-L1):(55−20)/(55+20)=35/75=0.46 → 🍐🍐🍐🍐(強推進)
PPS増加+f/s連打が Ask側に集中
🍓方向が確定した瞬間に🍈f/s、🍓PPSが上昇。本命ブレイクを見分ける最重要ポイント。



